(Conjunction) And, then, and then, as a result; well
Define んし nshi Meaning ンシ
Displaying results for んし (nshi・んし・ンシ) – ryukyu
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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アンシ anshi (?aNsi) ⓪ 副、接続
- (副)そんなに。それほど。また,微妙な感動の意を表わして用いる。なんと。あとを連体形で結ぶのが普通である。~curasaru.なんてきれいだろう。~hwirumasjaru.なんて不思議だろう。~duujaQsaga'jaa.そんなにやさしいのか。
- (接続)そうして。そして。それから。~caa sjuga.そしてどうするか。
アンシー anshii (?aNsii) ⓪ 名
- おかみさん。平民の主婦に対する軽い敬称。?ee~.もし,おかみさん。
ドゥンシ dunshi (duNsi) ⓪ 名
- どんす(緞子)。王族貴族用。
フンシ funshi (huNSi) ⓪ 名
- [風水]家屋・墓地などの位置のよしあしを占うこと。また,そのよしあし。家相。風水。'iihuNSi.いい家相。いい風水。~nu 'waQsaN.家相が悪い。風水が悪い。
- 墓の異名。
ハンシ hanshi (haNsi) ① 名
- 一時的な処置。当面の処理・解決。間に合わせ。?icutanu~.応急措置。一時しのぎ。
カンシ kanshi (kaNsi) ⓪ 副
- かように。こんなに。<kaN+Qsi(して)。~naNzi 'jaNdee ?umaaNtaN.こんなに難儀だとは思わなかった。
クンシ kunshi (kuNsi) ⓪ 名
- 君子。教養ある人の使う語。
ミンシ minshi (miNsi) ⓪ 名
- 真綿。屑繭を引き伸ばした絹綿。
タンシ tanshi (taNSi) ⓪ 名
- たんす。日本風のたんすはcoodaNSi(京だんす)という。
ティンシ tinshi (tiNsi) ① 名
文
- [天使]中国からの使者。冊封使のこと。
ティンシ tinshi (tiNsi) ① 名
文
- 天子。
ーデンシ -denshi (-de]NSi) 助
文
- さえ。すら。だに。?umukazinu~ tatana ?uci kwiriba, 'waSirijuru hwimaN ?ajura 'jaSiga.[面影のだいんす立たな置き呉れば忘れゆる暇もあゆらやすが]面影さえ浮かばないでくれたら,忘れる暇もあろうのに。?adanigaci~sudi kakiti hwicui, daNzu mutubireja ti tuti hwicusa.[あだに垣だいんす袖かけて引ちゆいだんじゆ元びらいや手取て引ちゆさ]縁のないあだにの垣さえ袖をひっかけて引く。それでいかにも昔なじみの人は手を取って引くのだ。
ビンシー binshii (biNSii) ⓪ 名
- [瓶水]酒を入れる錫製の器。背が高く,上部の口の部分が細くすぼまっている。一対あって,?ugwaN(願)・婚礼などに用いる。口に木の栓をして,その上を赤紙・黄紙を重ねて折り曲げたものでおおう。
ハンシー hanshii (haNsii) ⓪ 名
- おばあさん。那覇で士族の祖母・老婆をいう語。
ナンシン nanshin (naNsiN) ① 名
- 難船。
ニンシー ninshii (niNSii) ⓪ 名
- 年末。年の暮れ。
サンシー sanshii (saNsii) ⓪ 名
新
- 賛成者。賛成派。?jaaja~'jami.きみは賛成する側か。
- 明治の初め,廃藩騒ぎの時,明治政府に従うことを支持した派。開化党(kaikwatoo)ともいい,髪を切った。husaNsii(不賛成派)に対する。
サンシー sanshii (saNsii) ① 名
新
- 賛成。~sjuN.賛成する。
サンシン sanshin (saNsiN) ① 名
- 沖繩の三味線。沖繩の代表的な楽器で,日本本土の三味線のもととなったもの。すなわち蛇皮線。ただし沖繩でこれを「蛇皮線」とは言わない。蛇皮で張った上等のzahwibai(蛇皮張り)と,いなかの青年などが使うsibubai(渋張り)の二種がある。三本の糸は太い順にそれぞれ'uuziru(雄弦),nakaziru(中弦),miiziru(雌弦)という。その胴はCiigaa,棹はsooという。三つの糸巻きはkarakui,ziihwaまたはmudiなどという。また,kuNkuNsiiの項参照。
ティンシー tinshii (tiNSii) ① 名
- 天水。雨水。海岸地方で井戸水に塩分のある所では,軒の雨水を溜めて飲料水に使う。お茶の水には井戸水より天水の方がよいとして,わざわざ天水を溜めておく好事家もある。
A dictionary of the Ryukyuan language
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あんじ 【按司】
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くんし 【君子】
けんし 【犬歯】
こんじ 【紺地】
しんし 【●】 (織機具)
Phrases
- ~の両端のとがったところ shiishiguchi
てんし 【天子】
なんじ 【何時】
ねんし 【年始】
Phrases
- ~回り niNtuumaai
ひんし 【瀕死】
りんじ 【臨時】
あんしん 【安心】
えんじゃ 【縁者】
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オレンジ
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かんしゃ 【感謝】
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かんしょ 【甘藷】
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Dictionary of the Practical Use of Okinawan
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.
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あんしー かんしー すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- あれこれ試行する
- あんしー かんしー さしが、ならんたっさー。
(あれこれ試したが、できなかったよ) - あんしー かんしー やくとぅ、なー わかてぃ くぃみそーれー。
(話した通りですから、解ってくださいね)
Example phrases
いめんしぇーん (いめんそーちゃん、いめんそーらん、いめんそーち)
- いらっしゃる
いめんしぇーびーん (いめんしぇーびたん、いめんしぇーびらん、いめんしぇーびてぃ)
- いらっしゃる
- うんじょー やまとぅんかい いち めんしぇーびーが?
(あなた様は本土にいついらっしゃいますか) - をぅとー やーんかい いめんしぇーびーみ?
(ご主人はいらっしゃいますか) - いめんしぇーびり。
(いらっしゃいませ)
Example phrases
*(参考)うけーいみしぇーびーん なー?(お帰りになりますか)
うた さんしん
- 歌三線
- ふぇーさる うた やれー うたさんしんさーに ふぃやみかさってぃ、よーんなーぬ うた やれー ちむ なだやしく なさりーん。
(速い歌であれば歌三線で元気づけられて、ゆっくりとした歌であれば心が穏やかにされる)
Example phrases
かた ちんし
- 片ひざ
- んかしから ふぃさまんちぬどぅ りーぢぬ ある ゐーよー やたしが、くみをぅどぅいをぅてー かたちんしさーに たちゅる とぅんたちゐー そーん。
(昔から正座が礼儀作法にかなった坐り方だったが、組踊では片膝で立つ「とぅんたちゐー」をしている)
Example phrases
がんしなー
- (頭にのせて運ぶために物の下に敷く)クッション
- ちぶるんかい むぬ かみーる ばすねー 「がんしなー」 うちきーん。
(頭に物を乗せて運ぶ際には「がんしなー」を置く) - しーくゎーうい ぶちだんかい うさぎーるばすねー けーりんくるびん さんぐとぅ がんしなー ちかてぃ うちきーん。
(スイカを仏壇にお供えする際には転ばないように「がんしなー」を使って置く)
Example phrases
*(参考)しーくゎーうい、くゎんとーうい(スイカ)
かんしーん (かんしたん、かんしらん、かんしてぃ)
- 被せる
- ぼーし(ちぶる かんぢむん) かんてぃ いけー。
(帽子(あたまに被るもの)
をかぶって行きなさい)- なー ふぃーく なとーくとぅ、にんぢゅる ばすねー ふとん
(かんぢむん) - かんてぃ にんでー。
(もう寒くなっているので、ふとんをかけて寝なさい) - っちゅぬ やなぐち うんじょー くちかんとーいびーん どー。
(人から悪口をあなたは浴びせられていますよ) - うっか かんとーん。
(借金がある) - 、うっか かんぢゃー
(借金持ち) - ふかー てぃーだぬ くゎらくゎらっし あちさくとぅ、ぼーし かんしれー。
(外は太陽がかんかんして暑いので、帽子を被せなさい)
Example phrases
くち ざんしん
- 口で三線をまねること
- あぬ っちょー さんしんじち なてぃ まーをぅてぃん くちざんしんっし うたぬ ちーく そーん。
(あの人は三線好きでどこでも口三線にのせて歌の稽古をしている)
Example phrases
くぬ ぐるんし
- この頃
- やーぬ なーぬ いしぬ っうぃーんかい あたびちぬ をぅたしが、くぬぐるんしぇー んーちぇーんーだんしが、をぅがやー?
(家の庭の石の上にカエルがいたが、この頃は見ていないが、いるかねえ)
Example phrases
くねーだ んし
- 近頃、最近
- くねーだんしぇー でんわぬ むる くーん なとーしが、ぬーが やー?
(近頃は電話がちっとも来なくなっているが、どうしたのかなあ)
Example phrases
くん しばいん (〜しばたん、〜しばらん、〜しばてぃ)
- 強く縛る
- ふるしんぶのー はんでぃらんぐとぅ くんしばれー。
(古新聞は外れないように強く縛りなさい)
Example phrases
くん しみーん (〜しみたん、〜しみらん、〜しみてぃ)
- 強く締める
- むぬうちぬ はしろー いんまやーぬ いらんぐとぅ くんしみとーき よー。
(物置の戸は犬猫が入らないように強く締めておきなさい)
Example phrases
さんしん
- 三線
- さんぐゎちゆっかー さんしんぬ ふぃー やん。なまー うちなーびけー あらん、ゆすぐにをぅてぃん さんしん ふぃちゃーに しまうた うたてぃ すじょー する っちゅぬちゃーぬ うふく なとーん。
(3月4日は三線の日である。現在は沖縄だけではなく、外国でも三線引いて島唄を歌って楽しむ人たちが多くなっている) - むかしぇー はぶがー はてぃ ちゅくらっとーる さんしんどぅ やたしが、はぶぬ いきらく なとーくとぅ、はぶがー さんしのー でーぬ あがてぃ ちょーん。
(昔はハブ皮を張って作られている三線だったが、ハブが少なくなっているので、ハブ皮三線は値段が上がって来ている)
Example phrases
じん してぃ ぐとぅ
- お金を捨てるようなこと
- やしむん こーいねー、じんしてぃぐとぅ ないん。
(安い物を買えば、お金を捨てるようなことになる)
Example phrases
しんしー めーさー
- 先生におべっか使う人
- でぃきらんぬーぬどぅ しんしーめーさー。
(勉強ができない子が先生におべっか使う)
Example phrases
てぃんしー
- 天水
- てぃんしー かーみんかい たみてぃ ゆー ふかち ちゃー いってぃ ぬみーねー いっぺー まーさん。くーぶん てぃんしーんかい ちきーねー たでーま やふぁらち まーく ないん。
(天水を甕に溜めて、湯を沸かしてお茶を入れて飲むととてもおいしい。昆布も天水に浸けるとたちまち柔らかくなっておいしくなる)
Example phrases
にんしーん (にんしたん、にんしらん、にんしてぃ)
- 寝かす、放ったらかす
- しださる とぅくるんかい わらび にんしとーけー。
(涼しいところに子どもを寝かしておきなさい) - あかんぐゎー そーいに ゐぬ とぅくる んかーさってぃ にんしらったるたみに ちぶるぬ かたはら たっぴーらー なとーん。
(赤ん坊の時に同じ側に向かわせて寝かされたために頭の片側が平たくなっている) - わーしーじゃぬ でーだかーぐつ こーたしが、うんなげーさ くつばくんかい にんしらっとーしぇー ちゃーる ばーがやー?
(私の兄が高価な靴を買ったが、あんなに長いこと靴箱に放置されているのはどうしたのかな)
Example phrases
びんしー
- 酒や水を入れる道具、瓶子
- びんしー しこーれー。
(「びんしー」を準備しなさい)
Example phrases
ふんしー
- 風水
- うちなーや なち なれー、ふぇーかじぬ ふちゅくとぅ、ふんしー かんげーてぃ じょーや ふぇー んかーさっとーん。
(沖縄は夏になれば、南風が吹くので、風水を考えて門は南に向けられている)
Example phrases
むい にんしーん (〜にんしたん、〜にんしらん、〜にんしてぃ)
- 守りをして寝かせる
- むいにんしーる とぅちねー、っくゎむやーうた うたいがなー どぅー をぅーいねー にんてぃくぃーん。
(守りをして寝つかせるときには、子守唄を歌いながら体をゆり動かしたら寝てくれる)
Example phrases
*(参考)をぅーいん(ゆすぶる)、をぅーてぃ(ゆすぶって)
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
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アミンシタッカリン [⸣ʔamiŋ ʃi̥⸢tak⸣kariŋ] (連)
- 大雨に濡れる。ずぶ濡れになる。びしょ濡れになる。「雨に打たれる」の義。
- ⸣アミンシ⸢タッカ⸣リティ ダッ⸢カティ ゾーリナー⸣ヌ
[⸣ʔamiŋ ʃi̥⸢takka⸣riti dak⸢kati ʣoːrinaː⸣nu]
(雨に打たれてびっしょ濡れになってしまった)
Example phrases
アンシキイトゥ [⸢ʔaŋʃi̥ki⸣ʔitu] (名)
- 網を繕う糸。「網突き糸」の義か。一度網を海に入れると珊瑚や海石に引っかけて網目を破損することがある。漁が終わると網を干した後に破れを繕うが、その際に用いる糸のこと。
- ⸢アンシキ⸣イトゥ ⸢カイ⸣キー ッ⸢ふィーリ
[⸢ʔaŋʃiki⸣ʔitu ⸢kai⸣kiː f⸢fiːri]
(網繕い糸を買ってきてくれ)
Example phrases
アンシキパル [⸢ʔaŋʃiki⸣paru] (名)
- 網を繕う針。「網突き針」の義か。幅約3センチ、長さ約15センチの竹の板の中央に突起を作りその両側を刳り抜いて糸が巻けるようにした網を編む器具。
- ⸢アンシキ⸣パルシ ⸣アン ス⸢クン
[⸢ʔaŋʃi̥ki⸣paruʃi ⸣ʔan su̥⸢kuŋ]
(網繕い針で網を編む)
Example phrases
アンシン [⸢ʔaŋʃiŋ] (名)
- 安心。共通語からの借用語。伝統方言では、キ⸢ムユラ⸣スン[ki⸢mujura⸣suŋ](心を許す{EOS}安心する{EOS})という。
- ⸣シラソージン ウ⸢チナ⸣シ ⸣シラプスヌ ⸢シー⸣ヌン イッ⸢ケナ アイブバ アンシン⸣ ヤ⸢ロー⸣ルメー
[⸣ʃirasoːʤiŋ ʔu⸢ʧina⸣ʃi ⸣ʃirapu̥sunu ⸢ʃiː⸣nuŋ ʔik⸢kena ʔaibuba ⸢ʔaŋʃiɲ⸣ ja⸢roː⸣ru meː]
(産室の精進祈願もうち済ませ、産婦の乳も大変よく出ている<滴り出ている、滲み出ている>ので安心であられますよ、もう)
Example phrases
イキンヌビンシララヌ [⸣ʔikinnubiŋ ʃi⸢raranu] (連)
- 息をつくことが出来ないほど繁忙である。息をすることも欠伸をすることもできないほど忙しい。
- ⸢マイカリヌ パンター⸣ メー ⸣イキンヌビン シ⸢ラランセン
[⸢maikarinu pantaː⸣ meː ⸣ʔikinnubiŋ ʃi⸢raranʃeŋ]
(稲刈りの繁忙<繁多さ>は、もう息をつくことができなかった<息も欠伸もできなかった>)
Example phrases
イチバンシームヌ [ʔi⸢ʧibaŋʃiː⸣munu] (名)
- 最初に出される吸い物料理。「一番吸い物」の義。大きな神事、大きな祝儀などに出された吸い物料理。昆布、かまぼこ、魚や肉の角切りの具、もやし等を入れた吸い物。
- ⸢ヨイシー⸣ヤーナーテー イ⸢チバンシー⸣ムヌ タ⸢ボーラ⸣リカー ナ⸢ガシビ サンドー⸣シ ⸢カイ⸣リ ⸣クー
[⸢joiʃiː⸣jaːnaːteː ʔi⸢ʧibaŋʃiː⸣munu ta⸢boːra⸣rikaː na⸢gaʃibi sandoː⸣ʃi ⸢kai⸣ri kuː]
(お祝いの家では一番吸い物を頂いたら長居しないで<長尻しないで>帰って来なさい)
Example phrases
イットゥキヌパンシ [⸢ʔittuki⸣nu ⸢paŋʃi] (連)
- 一時しのぎ。「一時のはずし」の義。
- ⸣ウビシェー ⸣ウカー パ⸢ラーラ⸣ヌ ⸢イットゥキ⸣ヌ ⸢パンシル⸣ ナル
[⸣ʔubiʃeː ⸣ʔukaː pa⸢raːra⸣nu ⸢ʔittuki⸣nu ⸢panʃiru⸣ naru]
(それだけでは借金は払えない{EOS}一時しのぎにしかならない<一時しのぎぞなる>)
Example phrases
ウタサンシン [⸣ʔutasaŋʃiŋ] (名)
- 歌三味線。歌や三味線で演奏すること。
- ⸣ウタサンシンバ ピ⸢ケー⸣ティル ⸢ソーニヨイ ソーッ⸣タ
[⸣ʔutasaŋʃimba pi̥⸢keː⸣tiru ⸢soːnijoi soːt⸣ta]
(歌三味線を演奏して<弾いて>生年祝いをなさった) - ⸣ウタサンシン ピ⸢ケー⸣ティ ⸢ヤー⸣キナイ パ⸢ニッケーラ⸣シ
[⸣ʔutasaŋʃimba pi⸢keː⸣ti ⸢jaː⸣kinai pa⸢nikkeːra⸣ʃi]
(歌や三味線を弾きながら家庭を賑わせなさい)
Example phrases
ウヌパンシ [ʔu⸢nupaŋʃi] (名)
- その場 uby{凌}{シノ}ぎ。言い逃れ。「その場外し」の義。
- ウ⸢レー⸣ ウ⸢ヌパンシヌ⸣ シ⸢グトゥ フントー⸣ヌ シ⸢グトー⸣ ア⸢ラ⸣ヌ
[ʔu⸢reː⸣ ʔu⸢nupaŋʃinu⸣ ʃi⸢gutu ɸuntoː⸣nu ʃi⸢gutoː⸣ ʔa⸢ra⸣nu]
(それはその場凌ぎの仕事であって、本当仕事<本職>ではない) - ウ⸢ヌパンシヌ⸣ ム⸢ニ⸣バカー⸢ニ⸣ イ⸢ジアーク⸣ヌ ⸢ヌンガーラリ⸣ル パ⸢ナ⸣シェー ア⸢ラ⸣ヌ
[ʔu⸢nupaŋʃinu⸣ mu⸢ni⸣bakaː⸢ni⸣ ʔi⸢ʤiʔaːku⸣nu ⸢nuŋgaːrari⸣ru pa⸢na⸣ʃeː ʔa⸢ra⸣nu]
(言い逃れ<その場凌ぎ>の言葉だけ言っているが、許される<逃れる>話ではない)
Example phrases
ウンシー [⸢ʔuŋʃiː] (名)
- 運命。「運勢」の義か。
- ウビ⸢バーキ⸣ヌ ⸢ウンシードゥ⸣ ヤ⸢ロー⸣レーバ イ⸢ナムヌティン⸣ ウ⸢モーン⸣ドーシ ヌ⸢カル⸣ヌ ⸣コーヨー ⸢シー⸣バ⸢ヨー
[ʔubi⸢baːki⸣nu ⸢ʔuŋʃiːdu⸣ ja⸢roː⸣reːba ʔi⸢namunu⸣tiŋ ʔu⸢moːn⸣doːʃi nu⸢karu⸣nu ⸣koːjoː ⸢ʃiː⸣ba⸢joː]
(それまでの運命であられたので、残念だとばかり思わないで残りの孝養を尽くしなさいねえ)
Example phrases
ウンパンシン [⸢ʔumpaŋ⸣ʃiŋ] (名)
- 運搬船。昭和に入って石垣から鳩間経由西表祖内行きの定期航路に運搬船が就航した。鳩間島からは石垣向けに米や鰹節、ツノマタ、豚、薪などの貨物が運賃を支払って定期的に運ばれた。
- ⸢ウンパンシン⸣マー イ⸢チ⸣ クーカヤー
[⸢ʔumpaŋʃim⸣maː ʔi⸢ʧi⸣ kuːkajaː]
(運搬船はいつ入港する<来る>かね)
Example phrases
カツシンシンカ [kḁ⸢ʦuʃiŋʃiŋka] (名)
- カツオ漁船の船員。「カツオ船臣下」の義か。フ⸢ナ⸣カク[ɸu⸢na⸣kaku](船員)ともいう。漁業組合組織にして、カ⸢ブシンカ[ka⸢buʃiŋka](株組員{EOS}株仲間{EOS}「株臣下」の義か)ともいうこともある。
- カ⸢ツシンシンカ⸣ ア⸢ツァ⸣ミティ ザ⸢コー⸣ トゥリン ⸣パラ
[kḁ⸢ʦuʃiŋʃiŋka⸣ ʔa⸢ʦa⸣miti ʣa⸢koː⸣ turim ⸣para]
(漁船員を集めてカツオの餌<雑魚>を取りに行こう)
Example phrases
ガバーンガバーンシ [ga⸢baːŋgabaː⸣ʃi] (副)
- 硬いものがぶつかり合って出す音。擬音語(onomatopoeia)。がたんがたん。
- サ⸢ケー⸣ ヌミティ ガ⸢バーンガバーン⸣シ ⸢ヤー⸣バリ ⸢シーベー⸣ヌ ⸢ヌー⸣ヌ ⸢アッ⸣タカヤー
[sḁ⸢keː⸣ numiti ga⸢baːŋgabaːŋ⸣ʃi ⸢jaː⸣bari ⸢ʃiːbeː⸣nu ⸢nuː⸣nu ⸢ʔat⸣takajaː]
(酒を飲んでがたんがたんと家を打ち壊<家割り>しているが、なにがあったのだろうか)
Example phrases
ガンカンシ [⸢gaŋkaŋ⸣ʃi] (副)
- きちんきちんと。正確に。
- パ⸢ライビキ⸣ヌ ⸢ジン⸣マー ヤ⸢クスク トゥール ガンカン⸣シ パライ⸢ダー
[pa⸢raibiki⸣nu ⸢ʤim⸣maː ja⸢kusu̥ku tuːru gaŋkaŋ⸣ʃi parai⸢daː]
(支払うべき金は約束通りきちんきちんと支払えよ) - ⸣アブジェー ⸢ガンカン⸣シ ム⸢ヌパナ⸣シ ⸢ソー⸣ルンダ ナ⸢クラーン⸣ダー
[⸣ʔabuʤeː ⸢gaŋkaŋ⸣ʃi mu⸢nupana⸣ʃi ⸢soː⸣runda na⸢kuraːn⸣daː]
(お祖父さんはきちんきちんと厳格に話されるので怖いよ)
Example phrases
ガンガンシ [⸢gaŋgaŋ⸣ʃi] (副)
- 元気な様。頑丈でバリバリと働く様。
- ⸢ウン⸣ネヌ ⸣アブジェー マ⸢ナ⸣マ シ⸢キ⸣ティン パ⸢タ⸣キナー ⸢ガンガン⸣シ ⸢ウー⸣ケーティ ⸢オー⸣ル
[⸢ʔun⸣nenu ⸣ʔabuʤeː ma⸢na⸣ma ʃi⸢ki⸣tim pa⸢ta⸣kinaː ⸢gaŋkaŋ⸣ʃi ⸢ʔuː⸣keːti ⸢ʔoː⸣ru]
(その家のお祖父さんは今でも畑でバリバリ働いて<動いて>おられる)
Example phrases
ガンガンシ [⸢gaŋgaŋ⸣ʃi] (副)
- ずきんずきんと。頭がずきんずきんと痛む形容。
- ス⸢ブルン⸣ドゥ ⸢ガンガン⸣シ ヤム⸢ツォー⸣ フ⸢チ⸣ル ヌ⸢マ⸣ソーリ
[su⸢burun⸣du ⸢gaŋgaŋ⸣ʃi ⸣jamu⸢ʦoː⸣ ɸu̥⸢ʧi⸣ru nu⸢ma⸣soːri]
(頭がずきんずきんと痛むんですよ{EOS}薬を飲ませてください)
Example phrases
ガンガンシル [⸣gaŋgaŋʃiru] (名)
- アルミ板やブリキ缶で作った釣瓶。
- ⸣ガンガンシルシ ⸢カーヌ⸣ ミ⸢ジ⸣ フ⸢ム⸣カー ヤ⸢ナンゴーリ⸣シタヌ ク⸢バンパーシル⸣シ フ⸢ム⸣カー ヤ⸢ナンゴーラン⸣シェン
[⸣gaŋgaŋʃiruʃi ⸢kaːnu⸣ mi⸢ʤi⸣ ɸu⸢mu⸣kaː ja⸢naŋgoːri⸣ʃi̥tanu ku⸢bampaːʃiru⸣ʃi ɸu⸢mu⸣kaː ja⸢naŋgoːraŋ⸣ʃeŋ]
(ブリキ缶の釣瓶で井戸水を汲むと<水は>濁ったが、クバの葉釣瓶で汲むと濁らなかった)
Example phrases
カンシチ [⸢kaŋ⸣ʃi̥ʧi] (名)
- 鑑札。商店経営の許可証。
- ⸢カンシチ⸣ヌ ⸣ユレーカ マ⸢チヤー⸣ ナ⸢リ⸣ス
[⸢kaŋʃi̥ʧi⸣nu ⸣jureːka ma⸢ʧijaː⸣ na⸢ri⸣su]
(鑑札が許可された<下りた{EOS}許された>のなら商店<町家>ができる<開店できる>)
Example phrases
カンシバ [⸢kaŋ⸣ʃiba] (名)
- カンシバ(神芝)の義か。豊年祭の当日、友利御嶽から司やティジリビー、スーダイ<総代>、ムラヤクサ達がミチウタ(道歌)を歌いながらサンシキ(桟敷)へ降りていく際に、頭に巻きつけるマーニ(クロツグ)の葉。神前に供えて祈願をし、神霊を宿しているといわれている<神の uby{憑代}{ヨリ|シロ}>。
- ⸢カン⸣プスンケーラ ヤ⸢ク⸣サンケー ⸢バー⸣キ ムー⸢ル⸣ ⸢カン⸣シバー ⸢ユイティ⸣ ミ⸢チウタバ⸣ イ⸢ジェー⸣ティル ッ⸢サンター⸣ ウ⸢ローッ⸣タ
[⸢kam⸣pu̥suŋkeːra ja⸢ku⸣saŋkeː ⸢baː⸣ki muː⸢ru⸣ ⸢kaŋ⸣ʃibaː ⸢juiti⸣ miʧiʔutaba⸣ ʔi⸢ʤeː⸣tiru s⸢santaː⸣ ʔu⸢roːt⸣ta]
(神職者から村役人たちまで、皆カンシバを頭に結って、道歌を歌いながら村中の桟敷<下の方>へ降りてこられた<下りられた>) - ⸢カン⸣シバー ⸢マーニ⸣ヌ ⸢パー⸣シル ス⸢ブ⸣ルナ マ⸢コーッ⸣タ
[⸢kaŋ⸣ʃibaː ⸢maːni⸣nu ⸢paː⸣ʃiru su⸢bu⸣runaː ma⸢koːt⸣ta]
(神芝はマーニの葉で頭に巻かれた)
Example phrases
カンシビルン [⸢kaŋʃibi⸣ruŋ] (他動)
- 噛んで吸う。「噛み吸う」の義。
- ⸢パームイジブン⸣マー ⸢シー⸣ヌフチ ⸢カンシビ⸣ルンダ ガ⸢シ⸣タク シ⸢ビラシ
[⸢paːmuiʤibum⸣maː ⸢ʃiː⸣nuɸu̥ʧi ⸢kaŋʃibi⸣runda ga⸢ʃi⸣taku ʃi⸢biraʃi]
(歯が生え始める時分は乳首を噛んで吸うから、焙乾したタコをしゃぶらせなさい) - ⸢カンシビラ⸣ヌ
[⸢kaŋʃibira⸣nu]
(噛んで吸わない) - ⸢カンシビ⸣ル ⸣クトゥン ⸣アン
[⸢kaŋʃibi⸣ru ⸣ku̥tuŋ ⸣ʔaŋ]
(噛み吸うこともある) - ⸢カンシビ⸣レー ⸣ミサムヌ
[⸢kaŋʃibi⸣reː ⸣misamunu]
(噛み吸えばいいのに) - ⸢マー⸣ビン ⸢カンシビ⸣リ
[⸢maː⸣biŋ ⸢kaŋʃibi⸣ri]
(もっと噛み吸え) - ヤ⸢ラビ⸣ヌ ⸣パー ⸢ムイパジミル⸣ター ⸢シーヌ⸣ フチ ⸢カンシビラ⸣リティ ヤ⸢ミ⸣スバン
[ja⸢rabi⸣nu ⸣paː ⸢muipaʤimiru⸣taː ⸢ʃiːnu⸣ ɸu̥ʧi ⸢kaŋʃibira⸣riti ja⸢mi⸣subaŋ]
(子供の歯が生え始めたので、乳首を噛み吸われて痛いよ)
Example phrases
Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect
Results from the [関連データ]南琉球八重山語宮良方言の名詞アクセント資料 [Kanren dēta] Minami Ryūkyū Yaeyama-go Miyara hōgen No meishi akusento shiryō ([Relevant Data] Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect), by Kenan Celik, Aso Reiko and Kohei Nakazawa, © CC BY-NC 3.0 DEED
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キンシュー [kiɴʃuː] L (名)
- 崖。断崖
デンシャ [deɴʃa] L (名)
- 電車