(Conjunction) Instead
Define わい wai Meaning ワイ
Displaying results for わい (wai・わい・ワイ) – ryukyu
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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(Sa-Adjective) Dear, beloved, lovely, endearing, adorable, cute, pretty
(Sa-Adjective) Lamentable, awful, deplorable; pitiful, pitiable, poor, sad, pathetic
(Sa-Adjective) Lamentable, awful, deplorable; pitiful, pitiable, poor, sad, pathetic
A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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ウワイ uwai (?uwai) ⓪ 名
- 終わり。
カワイ kawai (kawai) ① 名
- 代わり。代理。代用。
ナワイ nawai (nawai) ① 名
- 似合い。似合うこと。つり合うこと。~nu 'winagoo 'uraNga 'jaa.似合いの女はいないかなあ。
サワイ sawai (sawai) ⓪ 名
- モスリン。メリンス。また,メリンス友禅。
サワイ sawai (sawai) ① 名
- 病気。身体の異常。siNnu~.精神異常。taNnu~.肺病。?usawaiN saamiseebirani.お変わりもございませんか。
ワイフ waifu ('waihu) ⓪ 名
- わっぷ。割り符。板などの中央に証印を押して,二つに割ったもの。割り札。また,系図などに押す割り印。
ドゥグヮイ dugwai (dugwai) ⓪ 名
- rugwaiと同じ。
イリワイ iriwai (?iriwai) ① 名
- 言い合い。口論。~sjuN.
ルグヮイ rugwai (rugwai) ⓪ 名
- 植物名。竜舌蘭。葉はへら形で大きく,縁には鋸の歯のようなとげがあり,先端は鋭くとがっている。中央から高い茎が出て,先に淡黄色の花を多数つける。葉から繊維を取り,綱などにする。dugwaiともいう。アフリカ原産の蘆薈(ろかい)と形が似ているので,それと混同された名ではないかと思われる。
ウマワイ umawai (?umawai) ⓪ 名
- おかず。おまわり。
ワイイン wai in ('wai?iN) ⓪ 名
- 割り印。'waibaNの方を多く使う。
ワイバン waiban ('waibaN) ① 名
- 割り印。証書のとじ目などに押す割り印。
ワイメー waimee ('waimee) ⓪、① 名
- 割り前。割り当てて出す費用。~sjuN.割り前を出す。
ワイトゥイ waitui ('waitui) ⓪ 名
- 切り通し。切り開いて通した道。
イチワイ ichiwai (?iCiwai) ⓪ 名
文
- いつわり。
カカワイ kakawai (kakawai) ① 名
- 係わり。関係。掛かりあい。
カワイエー kawaiee (kawaiee) ⓪ 名
- 交替。役目などの交替。~sjuN.
マジワイ majiwai (maziwai) ⓪ 名
- 交わり。付き合い。交際。
ミガワイ migawai (migawai) ① 名
- 身代わり。
スナワイ sunawai (sunawai) ① 名
- 備わり。備え。設備。道具・人数などが充分そろうこと。
A dictionary of the Ryukyuan language
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わいろ 【賄賂】
わいせつ 【猥褻】
Phrases
- ~である hagoosaN,→ひわいな
わいわい
See also
わいきょくする 【歪曲する】
- ʔiimagiyuN (≈ ʔiimagiiN)
See also
あわい 【淡い】
See also
いわい 【祝い】
See also
こわい 【恐い】
よわい 【弱い】
See also
Phrases
- ~所 yoomi
- 弱く yooN,yooNgwaa
- 弱くなる yooyuN
- 弱そうである miiyafaragisaN
- 弱そうに見えて強い者 shipitaigaNjuumuN
あじわい 【味わい】
かわいい
さいわい 【幸】
See also
にわいし 【庭石】
See also
ひわいな 【卑猥な】
かわいそう
Phrases
- ~である chimugurishaN
- ~に chimugurigiinaa,chimugurugiinaa
- かわいそうに思う → chimuʔichasaN
かわいらしい
かんこういわい 【完工祝い】
See also
こぼれさいわい 【零れ幸】
Dictionary of the Practical Use of Okinawan
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.
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わいん (わたん、わらん、わてぃ)
- 割る
- たむん わてぃ、やっくゎん ゐしてぃ ゆー ふかちゃい、ゆーふる わかちゃい する くとぅん ねーん なとーん。
(薪を割って、やかんを置いてお湯を沸かしたり、風呂を沸かしたりすることもなくなっている)
Example phrases
いりわい
- 口論
- いりわい すん
(口論する)
Example phrases
うわいん (うわたん、うわらん、うわてぃ)
- 終わる
- っやーが てぃがねーっし とぅらちゃくとぅ、たでーま うわたん。
(あなたが手伝ってくれたので、あっという間に終わった)
Example phrases
かかわい
- かかわり
- なーふぁとぅ ホノルルや みーじさんじゅーににんぐる いみんぬ はじまたる かかわいぬ あてぃ、なままでぃ ちょーでーびれー そーん。
(那覇とホノルルは明治32年頃移民が始まった関係で、今まで姉妹都市として交流している) - っやーとー ぬーぬ かかわいん ねーんくとぅ、あびらんけー。
(あなたと何のかかわりもないので、口を出すな)
Example phrases
かわいん (かわたん、かわらん、かわてぃ)
- 変わる
- やーのー うーどぅしから たちどぅしんかい かわいん。
(来年は卯年から辰年に変わる) - ちむんかい ぬくとーる っんまりじまぬ むる かわてぃ、うりとぅ まじゅーん あながちさるくとぅん まーがなんかい とぅでぃっんぢゃんねーっし いっぺー ちむしからーさん。
(心に残っている故郷がみんな変わって、それとと共になつかしいこともどこかに飛んで行ったようでとても心寂しい)
Example phrases
かわい
- 変わり、代わり
- やーんからー ありが かわいに くりが すん。
(来年からはあの人の代わりにこの人がする)
Example phrases
かわい ぐとぅ
- めったにあり得ないこと
- やまとぅぬ にしをぅてぃ はなちゃる はーべーるーぬ にしんキロぬ たびっし うちなーぬ いりぬ はたぬ ゆなぐにまでぃ とぅでぃちょーたんでぃる くとー いっぺー くくるうちゅる くとぅ やしが、かわいぐとぅん あらん。
(日本の北で放した蝶が二千キロの旅をして沖縄の西端の与那国島まで飛んできたということはとても感動的だが、めったにあり得ないことでもない)
Example phrases
かわい むん
- 変人
- エジソン やてぃん ガリレオ やてぃん うぬとぅちぇー かわいむんでぃち わらーっとーたしが、うぬっちゅぬちゃーがどぅ しけー ししみてぃちょーる。
(エジソンでもガリレオでも当時は変わり者だと笑われていたが、そういう人たちこそが世界を進歩させている)
Example phrases
くとぅわいん (くとぅわたん、くとぅわらん、くとぅわてぃ)
- 断る
- なー とぅし なてぃ あまくま かなーんなてぃ/よーてぃ ありんくりん むる くとぅわとーん。
(もう歳をとってあちこち不自由になって/弱ってあれもこれもみんな断っている)
Example phrases
くぃー わいん (〜わたん、〜わらん、〜わてぃ)
- 噛んで割る
- くぬ くるざーたーや くふぁさぬ、いりばーどぅ やくとぅ じょーい くぃーわららん。
(この黒砂糖は固くて、入れ歯なのでなかなか噛んでも割れない)
Example phrases
さわい
- 障り、病気=やんめー
- たんぬ さわい
(肺病、結核) - しんぬ さわい
(精神異常)
、=ちむぬ やんめー)
Example phrases
*たんぬ さわい かかてぃ ゆくとーん。(結核で療養している) ぬーぬ さわいっし いさぬやー かかとーが?(何の病気で通院しているか) にちぬ ある ばすに ゆーふる いーねー、さわいぬ ちゅーく ないん。(熱があるときに風呂に入ると、悪化する) やーぢゅくい、やーうーちー、にーびち、うゆうぇー、たび、はかぢゅくいぬ ふぃー とぅいるばすねー、ぬーさわいん ねーらん ふぃー いらでぃ すん。(家造り、引っ越し、結婚、お祝い、旅行、墓造りの日取りをする際には、何の抵触もない日を選んでする)
*(参考)さーい(つわり)
さわいん (さわたん、さわらん、さわてぃ)
- 体に障る
- はなしち そーる ばすねー ゆくらんとー どぅーんかい さわいん。
(風邪をひいているときに休まないと体に支障を来す)
Example phrases
しー うわいん (〜うわたん、〜うわらん、〜うわてぃ)
- やり終える
- うり しーうわいしぇー いち ないが?
(それをやり終えるのはいつになるか)
Example phrases
すなわいん (すなわたん、すなわらん、すなわてぃ)
- 充分にそろう
- しくちにんじょー
(=しくちえーじゅーや) - すなわとーみ?
(仕事をする人たちの人数は充分そろっているか)
Example phrases
たーち わい
- 二分
- かーらから ながりてぃちゃる まぎむむ たーちわいさーに ちっちんーぢーねー、なーかから たまんぐゎぬ っんぢてぃちゃん。
(川から流れて来た大きな桃を2つ割にしてみると、なかから元気な男の子が出てきた)
Example phrases
っちゅ がわいー むん
- 変わり者
- っちょー やなーや あらんしが、いふぇー っちゅがわいむん やー。
(人は悪くないが、ちょっと変わり者だね)
Example phrases
なでぃ すだてぃーん (〜すだてぃたん、〜すだてぃらん、〜すだてぃてぃ)
- かわいがって育てる
- っくゎ なしぇーからー なでぃすだてぃてぃ ふどぅっわーすし やん。
(子を産んでからはかわいがって育てるものだ)
Example phrases
うじらーさん
- かわいい
- くぬ ぼーじゃーや あんし うじらーさる!
(この幼児はなんとかわいいことか)
Example phrases
うじらーさぎさん
- きれい、かわいい
- アナウンサーや むる うじらーさぎさしが、っちゅんかい んーだっとーんでぃーる ちむぬ あくとぅどぅ あん なとーがやー?
(アナウンサーはみんなきれいだが、人に見られているという意識があるのでそうなっているのかねえ)
Example phrases
くーすーらーさん
- 小さくてかわいらしい
- っんまりてぃ ちゃーきぬ いちむしぬ っくゎぐゎーや くーすーらーさん。
(産まれたばかりの生き物の子は小さくてかわいらしい)
Example phrases
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
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バン [⸣baŋ] (終助)
- ~わい。{Mn_1}否定の助動詞⸣ヌ[⸣-nu](~ない)の連体形に下接して軽い詠嘆の意を表す。さらに、聞き手に確認や同意を求める終助詞、⸢ナー[⸢naː](ねえ)を下接させることができる。
- ⸣アイヤー ア⸢ラン⸣バン
[⸣ʔaijaː ʔa⸢ram⸣baŋ]
(そうではないわい) - ムッ⸢トゥ⸣ シ⸢グトゥ⸣ シ⸢ミラランバン
[mut⸢tu⸣ ʃi⸢gutu⸣ ʃi⸢mirarambaŋ]
(ちっとも仕事をさせられないわい) - ⸣キューン ⸣アメー ⸢ホーン⸣バン⸢ナー
[⸣kjuːŋ ⸣ʔameː ⸢hoːm⸣ban⸢naː]
(今日も雨は降らないわいねえ) - ⸢ワー⸣ バー ⸣ムネー ⸢ピッ⸣チン シゥ⸢カンバン⸠ナー
[⸢waː⸣ baːmuneː ⸢pit⸣ʧin sï̥⸢kamban⸠naː]
(お前は私の忠告<言うこと>をちっとも聞かないんだね<聞かないわいねえ>)
Example phrases
アワイシ [ʔa⸢wa⸣iʃi] (名)
- 堆積砂岩。砂が堆積して固まって形成されたといわれる岩石。石垣島の資産家ではこれを削り整形して石垣を積むのに利用したり、壁用に利用されたが鳩間島では、そのような家はない。
- パ⸢トゥ⸣マナーテー ア⸢ワ⸣イシシ ⸢グス⸣ク シ⸢モー⸣レー ⸢ヤー⸣ヤ ⸢ナー⸣ヌ
[pa⸢tu⸣manaːteː ʔa⸢wa⸣iʃiʃi ⸢gusu⸣ku ʃi⸢moː⸣reː ⸢jaː⸣ja ⸢naː⸣nu]
(鳩間島ではアワイシ<砂岩>で石垣を積まれた家はない)
Example phrases
クワイルン [ku⸢wai⸣ruŋ] (他動)
- 加える。加入させる。添加する。重ね添える。標準語からの借用語の転訛したもの。物の場合は⸢スイルン(イ⸢リルン)[⸢suiruŋ(ʔi⸢rirun)](加える{EOS}添える<入れる>)を多用し、仲間に入れる場合は、⸣グー ⸣ナスン(⸢ペーラ⸣スン)[⸣guː ⸣ナスン(⸢peːra⸣suŋ)](仲間にする<組に入れる>)を多用する。
- ミ⸢ジェー マー⸣ビン ク⸢ワイ⸣リ <イ⸢リリ>
[mi⸢ʤeː maː⸣biŋ ku⸢wai⸣ri <ʔi⸢riri>]
(水はもっと加えなさい)
Example phrases
ワザワイ [wa⸢ʣawai] (名)
- 災い。災難。不幸なできごと。サ⸢ワリグトゥ[sa⸢warigutu](障り{EOS}支障)ともいう。
- ⸢カンヌ⸣マイ ウ⸢ヤプス⸣ヌマイニ ノー⸢ンヌ⸣ サ⸢ワリグトゥ⸣ ワ⸢ザワイグトゥン⸣ ア⸢ラ⸣シ タ⸢ボーン⸣ナティル ⸣ニガイ ッ⸢サルタ
[⸢kannu⸣mai ʔu⸢japusu⸣numaini noː⸢nnu⸣ sa⸢warigutu⸣ wa⸢ʣawaigutuŋ⸣ ʔa⸢ra⸣ʃi ta⸢boːn⸣natiru ⸣nigai s⸢saruta]
(神様、ご先祖様に、何の障りごとも災いもありませんように<有らせ賜るな>とお祈り申し上げた)
Example phrases
アーヌピサシイー [⸢ʔaː⸣nu pi̥⸢saʃi⸣ʔiː] (連)
- 粟と米のこわいい(強飯)。米に粟を混ぜて炊き上げた御飯。
- ⸢アー⸣ヌ ピ⸢サシ⸣イーン ン⸢マー⸣タン
[⸢ʔaː⸣nu pi̥⸢saʃi⸣ʔiːm ʔm⸢maː⸣taŋ]
(米と粟のこわいい<強飯>も美味しかった)
Example phrases
アイ [⸣ʔai] (名)
- あわい(間)。あいま。あいだ。時間的、空間的あいだ(間)に用いる。
- ⸢キュー⸣トゥ ア⸢ツァ⸣ヌ ⸣アイナー ⸣ムティパリ
[⸢kjuː⸣tu ʔa⸢ʦa⸣nu ⸣ʔainaː ⸣mutipari]
(今日と明日の間に持って行け) - パ⸢トゥマ⸣トゥ フ⸢ノーラ⸣ヌ ⸣アイナール パ⸢トゥ⸣マレーヤ ⸣アル
[pḁ⸢tuma⸣tu ɸu⸢noːra⸣nu ⸣ʔainaːru pḁ⸢tu⸣mareːja ⸣ʔaru]
(鳩間島と船浦の間に鳩離島はある)
Example phrases
アウリ [⸢ʔau⸣ri] (名)
- {Mn_2}気の毒なさま。かわいそうなさま。あわれな。/フンヌヨー アワリヌ ミチヤリバ ニシカイ ンカユティ キョーモンバ ユミ(誠に無常の道<あわれな人生>であるから 西に向かって経文を読み、)/「ニンブツァー(念仏歌)。シザヌクイ(兄の歌<声>)」
アタラシェーマ [ʔa⸢taraʃeː⸣ma] (名)
- いとし子。かわいい子。愛児。⸢アッタラシェー⸣マ[⸢ʔattaraʃeː⸣ma](愛児)ともいう。
- ア⸢タラシェーマー ガン⸣ズーシ ⸢アークタン
[ʔa⸢taraʃeːmaː gan⸣ʣuːʃi ⸢ʔaːkutaŋ]
(いとし子よ、元気にしていたか)
Example phrases
ウイバル [⸢ʔuibaru] (名)
- (地)西表島北部海岸の水田地帯の地名。上原村。現在の船浦集落と中野集落の中間に位置する集落。明治初期にマラリアで廃村化し、住民の一部が鳩間島に移住した。戦後、マラリアの撲滅にともない、鳩間島からの移住者と宮古島、その他からの移住者が増加して現在の賑わいをみるに至った。⸢カンザトゥ⸣ヤー[⸢kanʣatu⸣jaː](慶田城家)、プ⸢サッ⸣キャー[pu̥⸢sak⸣kjaː](冨里家)、トゥ⸢ムレー[tu⸢mureː](友利家、田代家)、ウ⸢チ⸣ネー[ʔu⸢ʧi⸣neː](仲伊部家)、ア⸢ラヤー[ʔa⸢rajaː](吉川家)、⸢マイトブ⸣レー[⸢maitubu⸣reː](吉川家)などの水田や畑がある
ウスンガナシェーマイ [ʔusuŋ⸢gana⸣ʃeːmai] (名)
- 琉球国王。国王様。「御主加奈志前」と表記される。ウシュン⸢ガナ⸣シェーマイ[ʔuʃuŋ⸢gana⸣ʃeːmai]ともいう。「加奈志」は尊敬の接尾語。「~妻子見れば可奈之久<カナシク>めぐし~。万、4106」の転訛で、「いとしい、かわいい」の意味から尊敬の意味に転訛したもの。「前」は尊敬の接尾語。
- カ⸢ナ⸣ケーヌ ウ⸢ヤ⸣プスナー ウスン⸢ガナ⸣シェーマイラ ⸢ホービ⸣ タ⸢ボーラ⸣レール プ⸢スヌ オー⸣ルン⸢ダー
[ka⸢na⸣keːnu ʔu⸢ja⸣pu̥sunaː ʔusuŋ⸢gana⸣ʃeːmaira ⸢hoːbi⸣ ta⸢boːra⸣reːru pu̥⸢sunu ʔoː⸣run⸢daː]
(兼久家の先祖に国王様から褒美を賜った人がおられるよ)
Example phrases
ウラ [⸣ʔura] (名)
- 蔵元。琉球国時代の八重山全体の行政庁。語源については、(i) 地名(ウラカイジ)起源説『新八重山歴史』、(ii) 浦<港>起源説『八重山方言の素性』、(iii)「蔵元」起源説『八重山語彙』、(iv)「うふわ」(大蔵<ウフクラ>)起源説『宮古島旧記並史歌集解』、『石垣方言辞典』がある。(iii)、(iv) は八重山方言の音韻法則({SqBr}kura{/SqBr} → {SqBr}ffa{/SqBr})に反する。(i) はカイジ省略の理由がなく、推定の域に留まる。(ii) は可能性が高いと考えられる。民謡パ⸢トゥ⸣マナカムリ[pḁ⸢tu⸣manakamuri](鳩間中岡)の第七連/クウラヌ パマカラ カユウピトゥヤ ウラヌ マイヌ ピトゥグクル/(久浦の浜を往来する<通う>人はウラ<蔵元>の前の人の賑わいのようだ)と歌われている。離島各地からの貢納船の発着と、それに伴う人々の往来は港湾を中心にしてなされたものと考えるのが普通であろう
カシキ [⸢kaʃi̥⸣ki] (名)
- こわめし(強飯)。糯米や粳米を蒸篭や⸢クシ⸣キ[⸢kuʃi̥⸣ki](甑)で蒸しあげて作った強飯。多少、塩で味付けされて美味である。お盆の送りの日の夕食として、仏壇に供えた。「こわい<強飯>」のこと。「飯炊毛和須礼提<飯かしく事も忘れて>」『万葉集 892』、「可志久<かしく>、又宇牟須<うむす>『新撰字鏡』」の「可志久」の転訛。
- ⸢クシ⸣キナー ム⸢チマイ⸣ イ⸢リティ カシ⸣キ フ⸢カ⸣シ
[⸢kuʃi̥⸣kinaː mu⸢ʧimai⸣ ʔi⸢riti kaʃi⸣ki ɸu̥⸢ka⸣ʃi]
(甑に糯米を入れて、カシキ<こわめし>に蒸し煮しなさい<蒸しなさい{EOS}ふかせ>) - ⸢ユーボン⸣マー ⸢カシ⸣キ ス⸢コーリ⸣ マ⸢チ⸣バ
[⸢juːbom⸣maː ⸢kaʃi̥⸣ki su̥⸢koːri⸣ ma⸢ʧi⸣ba]
(夕飯にはカシキを炊いて供えなさいよ) - ウ⸢ブソッ⸣コーナー ⸢カシ⸣キ バ⸢カソーッ⸣タン⸢ダー
[ʔu⸢busok⸣koːnaː ⸢kaʃi̥⸣ki ba⸢kasoːt⸣tan⸢daː]
(大法事<二十五年忌、三十三年忌、>には強飯を炊かれたよ)
Example phrases
ガバーフー [⸣gabaːɸuː] (名)
- 思いがけない幸運。こぼれざいわい(零れ幸い)。ぎょうこう(僥倖)。
- ⸢ワー⸣ メー ⸢ソートゥジバ ミシキラ⸣リ ⸣ガバーフー シ⸢キ⸣ブバン
[⸢waː⸣ meː ⸢soːtuʤiba miʃi̥kira⸣ri ⸣gabaːɸuː ʃi̥⸢ki⸣bubaŋ]
(君は、もう、立派な妻を娶ることが出来て<見つけられて>、思いがけない幸運が付いているよ) - ウ⸢レー⸣ イッ⸢ケナ⸣ ガバーフーバ シ⸢キ⸣ブー
[ʔu⸢reː⸣ ʔik⸢kena⸣ gabaːɸuːba ʃi̥⸢ki⸣buː]
(彼は非常な幸運に巡りあえた<思わぬ幸運が付いている>)
Example phrases
キムイツァーン [ki⸢mui⸣ʦaːŋ] (形)
- かわいそう<可哀相>である。気の毒である。 uby{不憫}{フ|ビン}である。「肝痛・有り」の義。
- キ⸢ムイ⸣ツァーンティ ⸣ウムーカー マー⸢ズン サーリ⸣パリバ
[ki⸢mui⸣ʦaːnti ⸣ʔumuːkaː maː⸢ʣun saːri⸣pariba]
(かわいそうだと思うなら一緒に連れていけよ) - ノー⸢ン⸣ キ⸢ムイツァーナー⸣ヌ
[noː⸢ŋ⸣ ki⸢muiʦaːnaː⸣nu]
(ちっとも可哀相ではない) - ⸣ドゥク キ⸢ムイツァー⸣ヌ ミリ⸢ベーララ⸣ヌ
[⸣duku ki⸢muiʦaː⸣nu miri⸢beːrara⸣nu]
(あまりにも可哀相で見てはおれない) - キ⸢ムイ⸣ツァー ⸣ナルン
[ki⸢mui⸣ʦaː ⸣naruŋ]
(可哀相になる) - キ⸢ムイ⸣ツァー ⸣プソー ⸢タシ⸣キ ⸢ッふィーリ⸣バ
[ki⸢mui⸣ʦaː ⸣pu̥soː ⸢taʃi̥⸣ki f⸢fiːri⸣ba]
(可哀相なときには助けてやれ) - キ⸢ムイ⸣ツァーカー
[ki⸢mui⸣ʦaːkaː]
(可哀相だったら)
Example phrases
クシキ [⸢kuʃi̥⸣ki] (名)
- {Mn_2}甑飯。こわいい(強飯)。
- ⸢シンマイ⸣ナビナー ⸢クシ⸣ケー ビ⸢シティ⸣ ミ⸢ジ⸣ナー フ⸢クラシ⸣シケー ⸢マイバ⸣ イ⸢リティ⸣ フ⸢カ⸣シティ ⸢カシ⸣キ ス⸢ク⸣ローッタ
[ʃimmai⸣nabinaː ⸢kuʃi̥⸣keː bi⸢ʃiti⸣ mi⸢ʤi⸣naː ɸu̥⸢kuraʃi⸣ʃi̥keː ⸢maiba⸣ ʔi⸢riti⸣ ɸu̥⸢ka⸣ʃi̥ti ⸢kaʃi̥⸣ki su̥⸢ku⸣roːtta]
(大鍋<四枚鍋>に甑を据えて、水に浸けてふやかしてある米を入れ、蒸かしてこわ飯を炊かれた<作られた>)
Example phrases
クラシガタ [ku⸢raʃigata] (名)
- 暮らし。生活の仕方。生計。くちすぎ。すぎわい(生業)。
- ⸣アイニ ム⸢ヌ⸣ヌ ⸢ダイヌ⸣ タ⸢カー⸣カ ⸢ヌー⸣シル ク⸢ラシガタン⸣ ムティパルユー ッ⸢サン⸠ツォー
[⸣ʔaini mu⸢nu⸣nu ⸢dainu⸣ ta⸢kaː⸣kaː ⸢nuː⸣ʃiru ku⸢raʃigatam⸣ mutiparujuː s⸢san⸠ʦoː]
(あんなに物価<ものの値段>が高いと、どうやって生計を維持して<持って>いくのか分からないのだよ)
Example phrases
コーイー [⸢koː⸣ʔiː] (名)
- おこわ。こわいい(強飯)。硬めに炊いた米飯。「強飯、コハイヒ、飯字亦作餅」『色葉字類抄』。「強飯、コワイイ、或云赤飯<せきはん>」『文明本節用集』。「Couaiiy.コワイイ(強い飯)→ Xeqifan.couaiiy.セキハン、または、コワイイィ(赤飯{EOS}または、強い飯)熱湯の湯気で蒸した糯米(もちごめ)の飯」『邦訳日葡辞書』の転訛したもの。
- ピ⸢サシ⸣イー [pi̥⸢saʃi⸣ʔiː] (硬めに炊いた米飯{EOS}「水分を干させた飯」の義{EOS}通常の米飯ともいう)。 ⸢マイヌ コーイー⸣ヤー マ⸢ルケーティナー⸣ル バ⸢カソーッ⸣タ [⸢mainu koːʔiː⸣ja ma⸢rukeːtinaː⸣ru ba⸢kasoːt⸣ta] (お米のご飯(強飯)はたま<偶>に<ぞ>炊かれた)。 ヤ⸢ミプスン⸣マー ⸢コー⸣イーラン ⸢カイ⸣ ッ⸢ふァースル⸣ マ⸢シ⸠ダー [ja⸢mipusum⸣maː ⸢koː⸣ʔiːraŋ ⸢kai⸣ f⸢faːsuru⸣ ma⸢ʃi⸠daː] (病人にはご飯<強飯>よりもお粥を食べさせるのがよい)
Example phrases
サシマタ [sa⸢ʃi⸣mata] (名)
- 鍬形。兜の前立て物として用いられた、慈姑<くわい>の形を切り抜いて頭飾としたもの。
- ⸢プー⸣ルナー ⸣ボー ⸣ウトゥ ⸣ピンマー ビ⸢キドゥモー⸣ ス⸢ブ⸣ルナ ハ⸢チマ⸣キ ⸣シミティ ⸢ウン⸣ナー サ⸢シ⸣マタ ッ⸢ソーッ⸣タ
[⸢puː⸣runaː ⸣boː ⸣ʔutu ⸣pimmaː bi⸢kidumoː⸣ su⸢bu⸣runa hḁ⸢ʧima⸣ki ⸣ʃimiti ⸢ʔun⸣naː sḁ⸢ʃi⸣mata s⸢soːt⸣ta]
(豊年祭に棒を打つ<棒踊りをする>時は、男は頭に鉢巻をしめて、それにサシマタ<鍬形>を差し込まれた)
Example phrases
タシゥカルン [⸢tasi̥ka⸣ruŋ] (自動)
- 助かる。死やわざわい(禍)、罪などからまぬか<免>れる。救われる。若年層は、⸢タシカ⸣ルン[⸢taʃi̥ka⸣ruŋ](助かる)という。
- ウ⸢ブヤン⸣ シ⸢ティ タシゥカ⸣ルンカヤーティ ⸢ソー シー ベータ⸣ヌ ⸢タシゥカラン⸣シェン
[ʔu⸢bujaŋ⸣ ʃi̥⸢ti tasi̥ka⸣ruŋkajaːti ⸢soː ʃiː beːta⸣nu ⸢tasi̥karaŋ⸣ʃeŋ]
(大病をして助かるかと心配していたが、助からなかった) - ⸢タシゥカリ⸣ プサン
[⸢tasi̥kari⸣ pu̥saŋ]
(助かりたい) - ⸢タシゥカ⸣ル ⸣ミチェー ⸣アン
[⸢tasi̥ka⸣ru ⸣miʧeː ⸣ʔaŋ]
(助かる方法<道>はある) - ⸢タシゥカ⸣レー ⸣ミサムヌ
[⸢tasi̥ka⸣reː ⸣misamunu]
(助かれば良いのに) - ヤー⸢ディン タシゥカ⸣リ⸢ヨー
[jaː⸢din tasi̥ka⸣ri⸢joː]
(きっと助かりなさいよ)
Example phrases
タティザーク [tḁ⸢tiʣaː⸣ku] (名)
- 立ち仕事。なりわい(生業)。生活のための職業。すぎわい(生業)。タ⸢ティッサー⸣ク[tḁ⸢tissaː⸣ku](立ち仕事)ともいう。
- ⸢ワーテ⸣ マ⸢ナ⸣マー ⸢ヌー⸣シ ⸢ブー⸣ タ⸢ティザーク⸣バ ⸢シー ブーワ
[⸢waːte⸣ ma⸢na⸣maː ⸢nuː⸣ʃi ⸢buː⸣ tḁ⸢tiʣaːku⸣ba ⸢ʃiː buːwa]
(君は、それで、今はどのようななりわい(生業)
を
しているのか)
Example phrases
Japanese-Multilingual Dictionary (JMDict)
Results from the Japanese-Multilingual Electronic Dictionary project (JMdict), created by Jim Breen, © Electronic Dictionary Research and Development Group.
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わい・わて【私】
(Pronoun)
- I; Me
— Archaism
- You (used toward people of equal or lower status)
ワイ【Y・y】
(Noun)
- Y; Y
わい・わえ
(Particle)
- (Sentence end, mainly male) indicates emotion