(Adjective) To love, to like
Define ゆい yui Meaning ユイ
Displaying results for ゆい (yui・ゆい・ユイ) – ryukyu
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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ユイ yui ('jui) ⓪ 名
- 'jujuと同じ。
ユイ yui ('jui) ⓪ 名
- ゆり(百合)。
ユイ yui ('jui) ⓪ 名
- ゆえ。せい。taajuiga.だれのせいか。
ユイ yui ('jui) ① 名
- 宵。~N ?akaCiciN narisi ?umukazinu tataN hwija nesami sjujanu cimuri.[宵も暁も馴れし俤の立たぬ日やないさめ塩屋の煙(花売之縁)]宵も暁も思う人の面影が塩たく家の煙のように立たない日はない。
ユイ yui ('jui) ① 名
- ふるい。穀物のからをより分ける道具。浅く広い円形をしている。
カユイ kayui (kajui) ⓪ 名
- 通うこと。
- 渡り廊下。母屋と離れなどを結ぶ,板敷きの通路など。
クユイ kuyui (kujui) ① 名
文
- 今宵。今夜。tamasakanu~tuija ?utarutuN,sibasi ?akigumuni nasaki ?arana.[たまさかの今宵鳥やうたるともしばし明雲に情あらな]たまに会う今宵であるから,鶏は時を告げても,しばらくの間夜明けの雲に情があって,夜が明けないようにしてほしいもの。宜湾朝保の歌。
ムユイ muyui (mujui) ① 名
- 最寄り。近くの便利なところ。~nu basju.最寄りの場所。~~ni ?aCimari.それぞれその最寄りの場所に集まれ。
タユイ tayui (tajui) ⓪ 名
- 便り。消息。
- 頼り。頼みとなるもの。また,よるべ。知人。縁故。
ドゥーユイ duuyui (duuju]i) ⓪ 名
- 自分ゆえのこと。自業自得なこと。
ウミユイ umiyui (?umijui) ⓪ 名
- 思いつくこと。思いおよぶこと。心にかけること。気がつくこと。~nu'jutasjaN・よく気がつく。
ユイムン yuimun ('juimuN) ① 名
- 漂着物。流れついたもの。
カユイジ kayuiji (kajuizi) ⓪ 名
文
- 通い路。'wakasa hwitutucinu~nu suraja 'jaminu sakuhwiraN kurumatoobaru.[若さ一時の通路の空や闇のさくひらも車たうばる]若い時代に女のもとに通う身には,暗やみの急な坂も砂糖車(kuruma)を据えつけるような平原と同じである。
メーユイユイ meeyuiyui (meejuijui) ⓪ 名
- 前に寄ろう寄ろうとすること。出しゃばろうとすること。meenainaiともいう。
ウトゥシユイ utushiyui (?utusiju]i) ⓪ 名
- お年寄り。御老人。tusjuiの敬語。
チムマユイ chimumayui (cimumajui) ⓪ 名
- 心の迷い。
タユイフィチ tayuifichi (tajuihwi]ci) ⓪ 名
- 縁故。tajuiと同じ。
ユイナガサン yuinagasan ('juinagasaN) ⓪ 形
- 'jujunagasaNと同じ。
ウミユイケーユイ umiyuikeeyui (?umijuikeejui) ⓪ 名
- 気がつくこと。あれこれ思いつくこと。~nu?aN・よく気がつく。
A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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ゆいのう 【結納】
かゆい 【痒い】
はがゆい 【歯痒い】
まばゆい 【眩い】
もとゆい 【元結い】
おもはゆい 【面映ゆい】
See also
かみゆいどこ 【髪結い床】
Dictionary of the Practical Use of Okinawan
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.
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ゆい
- ユリ
- めーにん いーじまをぅてー ゆいまちりぬ あてぃ しまぬ まーまでぃん かばさ そーん。
(毎年伊江島ではユリ祭りがあって島のどこまでも香りが漂っている)
Example phrases
ゆいん (ゆたん、ゆらん、ゆてぃ)
- 地震が起こる、寄る
- ねーぬ ゆてぃちょーたしが、わかゆてぃー?/ちゃーん ねーん てぃー?
(地震が起こったが、気づいてたか/どうもなかったか) - うちなーんかえー わーが をぅくとぅ うとぅるさっし うふねーや ゆてーくーんどぅ ある はじ。
(沖縄には俺がいるので怖じけずいて大地震は起こらないことになっているはずだ) - わーが ちーねー ちびなーりー うちゃくぬ ゆてぃちゅーくとぅ っうぃーりきさ さっとーん。
(私が来ると続いてお客が来るので、歓迎されている)
Example phrases
うみ ゆいん (うみゆたん、うみゆらん、うみゆてぃ)
- 思いおよぶ
- うみゆてぃ っちくぃてぃ にふぇー どー。
(思い出して来てくれてありがとう)
Example phrases
たゆい
- 便り
- いったー っくゎぬちゃーや うやむとぅ はなりてぃ あがとーんかい をぅしが、っくゎぬちゃーから さた あみ?
(あなたの子ども達は親元を離れて遠くに居るが、子ども達から便りはあるか)
Example phrases
どぅー ゆい
- 自己責任、自業自得
- あん ないしん かん ないしん、くれー どぅーゆい やさ。
(ああなるのもこうなるのも、これは自業自得だ) - っちゅんかい しかりーしん ちらーりーしん、っやーゆい/どぅーゆい やさ。
(人に好かれるのも嫌われるのもあなたのせい/自分のせいだよ) - どぅーぢゅーく ないしん よーく ないしん、どぅーゆい やさ。
(体が強くなるのも弱くなるのも自分次第だよ)
Example phrases
まゆいん (まゆたん、まゆらん、まゆてぃ)
- 迷う
- っちょー まくとぅ そーけー なんくる ないぐとぅ ちむまゆいや すな。
(人は誠実にしていればどうにかなるので、惑うことはするな)
Example phrases
ゆゆ/ゆい
- 節から節までの間
*ゆちく なてぃ なまぬ わらびんちゃーや ゆゆぬ ながさん やー。(豊かになって今時の若者たちは手足の関節が長いね) なまぬ わらびんちゃーや ゆゆぬ ながさくとぅ ふぃさー ちゅらさん。(今時の若者たちは手足の関節が長いので、足はすらっとしている)
ぐー (ゆいぬ むん(同類)を参照)
- 連れ、仲間
- くりとぅ でーくにしりーしりーとー ぐー やっさ やー。
(これと大根おろしは合うんだね)
)
Example phrases
*ういぐゎーとぅ すだこー ぐー やくとぅ、えーむん しーねー まーさん どー。(キュウリと酢ダコは合うので、和え物にするとおいしいよ) あったーや ぐー なとーん。(あの二人は仲間/相棒だよ) ちゅい、たい しぇー ならんくとぅ やてぃん、ぐー なてぃ っんぢゅちーねー っんぢゅかんしん っんぢゅかする くとぅ ないん。(一人、二人でできないことでも、団体で活動すると動かないことも動かすことができる)
ちらはごーさん
- 面映ゆい
- うほーくぬ っちゅぬちゃーぬ めーんかい っんぢーんでぃーる くとー んなんかい んーだりーくとぅ、ちらはごーさん やー。
(多くの人たちの前に出るということは皆から見られることなので、面映ゆいね)
Example phrases
みーふぃちゃらさん
- まばゆい
- ちゅーぬ っわーちちぇー ゐーっわーちち やしが、みーふぃちゃらさる あたい やっさー。
(今日の天気はいい天気だが、まばゆいばかりだ)
Example phrases
うぃーごーさん
- かゆい
- がに かまーに あたてぃが をぅら、まーんくぃーん うぃーごーく なとーん。
(カニを食べてあたっているのか、どこもかもかゆくなっている)
Example phrases
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
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カウワン [⸢kau⸣waŋ] (形)
- くすぐったい。こそばゆい。
- バ⸢キンッサー⸣ラ グ⸢ズ⸣ルカー ⸢カウ⸣ワン
[ba⸢kinssaː⸣ra gu⸢ʣu⸣rukaː ⸢kau⸣waŋ]
(腋の下をくすぐると、くすぐったい) - グ⸢ズル⸣タンティン ⸢カウワナー⸣ヌ
[gu⸢ʣuru⸣tantiŋ ⸢kauwanaː⸣nu]
(くすぐっても、くすぐったくない) - ⸢シンダイ カウ⸣ワナルン
[⸢ʃindai kau⸣wanaruŋ]
(だんだんくすぐったくなる) - ⸢カウ⸣ワ ⸣クトー ⸢カウ⸣ワンドゥ ニ⸢ジラ⸣リン
[⸢kau⸣wa ⸣ku̥toː ⸢kau⸣wandu ni⸢ʤira⸣riŋ]
(くすぐったいことはくすぐったいが、我慢できる) - イコー⸢ラ カウ⸣ワーラバン <⸢カウ⸣ワタンティン> ⸣アイニ ム⸢ディッカーラン⸣ ブ⸢リ⸣バ
[ʔikoː⸢ra kau⸣waːrabaŋ <⸢kau⸣watantiŋ> ⸣ʔaini mu⸢dikkaːram⸣ bu⸢ri⸣ba]
(いくらくすぐったくても、あんなに体をねじ曲げるな<捻じれるな>よ)
Example phrases
ドゥーカウワン [⸣duː kau⸣waŋ] (連)
- こそばゆい。くすぐったい。「胴 uby{痒}{カユ}い」の義。
- ウ⸢ヌ ウトゥ⸣ ス⸢ク⸣カー ⸣ドゥー カウ⸣ワヌ ビ⸢リ ベーララ⸣ヌ
[ʔu⸢nu ʔutu⸣ su̥⸢ku⸣kaː ⸣duː kau⸣wanu bi⸢ri beːrara⸣nu]
(その音を聞くとこそばゆくて座っておれない)
Example phrases
パスコーン [⸢pasu̥⸣koːŋ] (形)
- はしかし。こそばゆい。むずがゆい。ちくちくと痛痒い。稲や麦などの芒<のぎ>が皮膚に浅くちくちく刺すような、痛くて痒い感じがするさま。「苛、ハシカシ」『類聚名義抄』の転訛したもの。⸢パスコー⸣ン[⸢pasu̥koː⸣ŋ](はしかし<強調>)ともいう。
- ⸢マイ アーシティ⸣ ス⸢ク⸣ブ カ⸢ブ⸣ター ⸢パスコー⸣ヌ ナ⸢ラ⸣ヌ
[⸢mai ʔaːʃi̥ti⸣ su̥⸢ku⸣bu ka⸢bu⸣taː ⸢pasu̥koː⸣nu na⸢ra⸣nu]
(稲を脱穀機にかけて脱穀してスクモ<塵埃、藻屑>を浴びたので、ちくちく刺されて痒くてたまらない) - ⸣バー ⸢ナン⸣ゾー ⸢パスーコー ナー⸣ヌ
[⸣baː ⸢nan⸣ʣoː ⸢pasu̥koː naː⸣nu]
(私はあまり痒くない<はしかしくない>) - ス⸢ク⸣ブ ⸣カブカー ⸢パスコー⸣ンダー ⸢パスコー⸣ プソー ⸣オンダー ⸢シー⸣バ
[su̥⸢ku⸣bu ⸣kabukaː ⸢pasu̥koː⸣ndaː ⸢pasu̥koː⸣ pu̥soː ⸣ʔondaː ⸢ʃiː⸣ba]
(塵埃を浴びると、ちくちく痛痒い<はしかしい>から、痛痒い<はしかし>時は海水浴をしなさい) - ⸢シンダイ パス⸣コー ⸣ナルン
[⸢ʃindai pasu̥⸣koː ⸣naruŋ]
(次第に肌がちくちく痛痒く<はしかしく>なる)
Example phrases
イユイユ [ʔi⸢juʔiju] (副)
- いよいよ。とうとう。差し迫った状態を表す。「ますます」の意味には使われない。標準語からの借用語。普通は⸢トー⸣ メー[⸢toː⸣ meː](さあ、もう)のように言う。
- イ⸢ユイユ⸣ メー ク⸢ヌ⸣ シキシー ⸢ガッ⸣コーン ウ⸢ワーリスバン⸣ナー
[ʔi⸢juːʔiju⸣ meː ku⸢nu⸣ ʃi̥kiʃi ⸢gak⸣koːŋ ʔu⸢waːrisuban⸣naː]
(いよいよ今月で学校も卒業だねえ<学校も終わるねえ>)
Example phrases
カナパイヌユイ [ka⸢napainu jui] (連)
- 鍬の柄。
- カ⸢ナパイヌ ユイ スイラン⸣ノーレー
[⸢kanapainu jui suiran⸣noːreː]
(鍬の柄を据えつけてくれないか<据えないか>)
Example phrases
スディユイ [su⸢dijui] (名)
- 袖まくり。紐や手拭などを両袖に通し、肩の中央で結んで袖を捲り上げる方法。
- ム⸢カ⸣シェー ミ⸢ドゥムンケー⸣ヤ ス⸢ディユイバ シェー⸣ティル ⸢ヤイヤイ⸣シ ⸢マイン⸣ ッサイ パ⸢タ⸣キン ⸢カイ⸣ソーッタル
[mu⸢ka⸣ʃeː mi⸢dumuŋkeː⸣ja su⸢dijuiba ʃeː⸣tiru ⸢jaijai⸣ʃi ⸢main⸣ ssai pḁ⸢ta⸣kiŋ ⸢kai⸣soːttaru]
(昔は女性達は袖まくりをしながら、やいやいと精を出して米も精げ、畑も耕されたものだよ)
Example phrases
ヌーユイ [⸣nuːjui] (名)
- 何故。何のため。
- ウ⸢ヤ⸣ヌ ⸢アウ⸣リナンギ ⸢ソー⸣ル ⸣ムノー ⸣ヌーユイヤ
[ʔu⸢ja⸣nu ⸢ʔau⸣rinaŋgi ⸢soː⸣ru ⸣munoː ⸣nuːjuija]
(親が難儀苦労をされるのは何故か<何のためか>)
Example phrases
ヒーヤユイサ [⸢çiːjajui⸣sa] (感)
- 掛け声。豊年祭の旗頭を持って踊る際の掛け声。旗頭を上下に振りながら、⸢ヒーヤユイ⸣サ ⸢ヒーヤユイ⸣サと掛け声をかけて勢いよく巻き踊りをした。
- ⸢ヒーヤユイ⸣サ ⸢ヒーヤユイ⸣サ ⸢シェー⸣ティ ブ⸢ドゥルシンカー ガー⸣リ ⸢オー⸣ル
[⸢çiːjajui⸣sa ⸢çiːjajui⸣sa ⸢ʃeː⸣ti bu⸢duruʃiŋkaː gaː⸣ri ⸢ʔoː⸣ru]
(ヒーヤユイサ、ヒーヤユイサと掛け声を掛けながら、踊り人衆<臣下>は気勢を上げ、威勢をあげて自分たちの優勢を盛んにアピールして<自慢して>おられる)
Example phrases
マーユイ [⸢maːjui] (名)
- 女性の伝統的な日常の髪の結い方。きちんとした髪の結い方。洗髪をして乾かした後、きちんと髪を結った。結願祭などにはイ⸢ローラ[ʔi⸢roːra](かもじ{EOS}入れ髪)を足し添え、ウ⸢ブガマ⸣ジ[ʔu⸢bugama⸣ʤi](大髪結い)に結って伝統的古典民俗舞踊を上演した。
- ガ⸢マ⸣ジェー ⸢マーユイ サン⸣カー ボフ⸢ティ⸣ フ⸢キス
[ga⸢ma⸣ʤeː ⸢maːjui saŋ⸣kaː boɸu̥⸢ti⸣ ɸu̥⸢kisu]
(髪はきちんと結いあげないと、ぽろりと解けてしまうよ)
Example phrases
マユイルン [ma⸢jui⸣ruŋ] (自動)
- 迷う。右往左往する。さまよう。「紕、漢語抄云、万与布(まよふ)、」『和名抄』、「Mayoi,oˆ,oˆta.マヨイ、ゥ、ゥタ(迷ひ、ふ、うた)誤る Mayoi ariqu(迷い歩く)道を知らないで迷い歩く」『邦訳日葡辞書』のラ行四段に転訛したもの。
- ⸣アイニ ア⸢ザリ⸣カー ター⸢ン⸣ マ⸢ユイ⸣ルンティ ウ⸢ムーン⸣ドゥ ⸣バー イッ⸢カ⸣ マ⸢ユイラン⸣シェン
[⸣ʔaini ʔa⸢ʣari⸣kaː taː⸢m⸣ ma⸢jui⸣runti ʔu⸢muːn⸣du ⸣baː ʔik⸢ka⸣ ma⸢juiraŋ⸣ʃeŋ]
(そう言われたら誰でも迷うと思うが、私は決して迷わなかった) - ⸢ヌー⸣ スーバル マ⸢シ⸣ユー ⸣マユイ ⸢ナー⸣ヌ
[⸢nuː⸣ suːbaru ma⸢ʃi⸣juː ⸣majui ⸢naː⸣nu]
(何をすればよいか、迷ってしまった) - マ⸢ユー⸣ クトー ター⸢ン⸣ナーン ア⸢リ⸣ ブー
[ma⸢juː⸣ ku̥toː taː⸢n⸣naːŋ⸣ ʔa⸢ri⸣ buː]
(迷うことは誰にもある<有り居る>) - ⸢マー⸣ビン マ⸢ユイ⸣レー ⸣ミサムヌ
[⸢maː⸣bim ma⸢jui⸣reː ⸣misamunu]
(もっと迷えばいいのに) - ⸢ワンヌン⸣ マ⸢ユイ⸣リ
[⸢wannum⸣ ma⸢jui⸣ri]
(君も迷えろ)
Example phrases
ミチマユイ [mi⸢ʧimajui] (名)
- みちまどい(道惑い)。道に迷うこと。
- マ⸢ブローマ⸣ヌ ミ⸢チマユイ シー アー⸣クカー ⸢カンヌ⸣マイシ カ⸢ルイマー⸣シ ⸢サーリオー⸣リ マ⸢ブ⸣ル ク⸢ミ⸣シミ タ⸢ボー⸣リ
[ma⸢buroːma⸣nu mi⸢ʧimajui ʃiː ʔaː⸣kukaː ⸢kannu⸣maiʃi ka⸢ruimaː⸣ʃi ⸢saːriʔoː⸣ri ma⸢bu⸣ru ku⸢mi⸣ʃimi ta⸢boː⸣ri]
(マブローマ<生霊・霊魂>が道に迷ってうろついていたら、神様の御手で囲いまわして連れ戻して下さって、生霊を体内に籠め<マブル籠め、霊籠め>させてくださいませ)
Example phrases
ユイ [⸢jui] (名)
- え(柄)。「柄、器物茎柯也。衣(え)、一云賀良(から)」『和名抄』の義。
- ヤ⸢マンガラシ⸣ヌ ⸢ユイヤー⸣ ブリ ⸢ナー⸣ヌ
[ja⸢maŋgaraʃi⸣nu ⸢juijaː⸣ buri ⸢naː⸣nu]
(山刀の柄は折れてしまった) - ヌ⸢キル⸣ヌ ⸢ユイ
[nu⸢kiru⸣nu ⸢jui]
(鋸の柄) - ⸢ガッケ⸣ヌ ⸢ユイヤー⸣ ブ⸢リ ヤッ⸣サン
[⸢gakke⸣nu ⸢juijaː⸣ bu⸢rijas⸣saŋ]
(鎌の柄は折れやすい) - カ⸢ナパイヌ ユイヤー⸣ カシンキーシル ス⸢ク⸣ローッタ
[ka⸢napainu juijaː⸣ kḁʃiŋkiːʃiru su̥⸢ku⸣roːtta]
(鍬の柄は uby{樫}{カシ}の木で作られた)
Example phrases
ユイ [jui] (名)
- ゆい(結い)。共同作業に互いの労力を提供し合って助け合うこと。田植えや稲刈り等の共同作業に「結い」をした。⸢結い」で一定の労力の提供を受けたら、それを返す義務があった。農繁期などには、よく結いが行われた。
- ⸢トーサ⸣ トゥリン ⸢マイカリン ユイ スー⸣カー ⸢ナン⸣ゲー ⸢ナーン⸣シェン
[⸢toːsa⸣ turim ⸢maikariɲ jui suː⸣kaː ⸢naŋ⸣geː ⸢naːŋʃeŋ]
(田草取りも稲刈りも結いをすると難儀苦労はなかった) - ⸢ユイ⸣ シゥ⸢カウ⸣カー ウ⸢ヌ カイ⸣シ ⸢サン⸣カー ナ⸢ラ⸣ヌ
[⸢jui⸣ si̥⸢kau⸣kaː ʔu⸢nu kai⸣ʃi ⸢saŋ⸣kaː na⸢ra⸣nu]
(結いを使うと、その返しをしなければならない) - カ⸢ジェー ユイ⸣ カ⸢バ⸣ヌ
[ka⸢ʤeː jui⸣ ka⸢ba⸣nu]
(台風は結いの恩を uby{被}{カブ}らない<必ず返しの風が吹く><諺>)
Example phrases
ユイ [⸣jui] (名)
- 理由。わけ(訳)。ゆえ(故)。「~淀めらば故霜<ユヱしも>あるごと~。万1379」の転訛したもの。
- ⸣イカール ⸣ユイシル ⸢アウ⸣ター
[⸣ʔikaːru ⸣juisiru ⸢ʔau⸣taː]
(いかなる理由で喧嘩したのか) - ⸢ワー⸣ ムニ ス⸢クタ ユイ⸣シル ⸣バー イ⸢ザレー⸣ダー
[⸢waː⸣ muni su̥⸢kuta jui⸣ʃiru ⸣baː ʔi⸢ʣareː⸣ daː]
(君の言うことを聞いたわけ<故に、理由>で私は叱られたのだ)
Example phrases
ユイ [⸣jui] (名)
- (数)束。線香などの束を数える単位。老年層の言葉。「~然れども由比氐之<ユヒテシ>紐を~。万、3948」の「由比」が転訛したものか。若年層はタ⸢ブ⸣ル[ta⸢bu⸣ru](束)という。
- ⸢カウ⸣ プ⸢ス⸣ユイ ⸣シキ ⸢オーシ
[⸢kau⸣ pu̥⸢su⸣jui ⸣ʃi̥ki ⸢ʔoːʃi]
(線香を人束<一結い> uby{焚}{タ}いて<点けて>差し上げなさい) - フ⸢タユイ
[ɸu̥⸢tajui]
(二束) - ⸢ミーユイ
[⸢miːjui]
(三束)
Example phrases
ユイカウ [⸢juikau] (名)
- イ⸢ツァ⸣カウ
[ʔi⸢ʦa⸣kau]
(板香) - 六本の線香を束ねたもの。板状に製造された線香。沖縄線香を一束<一結い>にしたもの。 ⸢ユイカウ⸣ シキ タ⸢ティ⸣リバ
[⸢juikau⸣ ʃi̥ki tḁ⸢ti⸣riba]
(結い香<板香>を焚いて<点けて>立てなさい)
Example phrases
ユイカブン [⸢jui⸣ kabuŋ] (連)
- 結いの義務を負う。共同作業で他人から労力の提供を受けた場合、それを返す義務を負うこと。
- ⸢タンガ⸣シン ⸣ナル シ⸢グトー ユイ⸣ カブンティ ⸢アー⸣コーラー ⸢ユイ⸣ カ⸢バン⸣モー マ⸢シ
[⸢taŋga⸣ʃin ⸣naru ʃi⸢gutoː jui⸣ kabunti ⸢ʔaː⸣koːraː ⸢jui⸣ ka⸢bam⸣moː ma⸢ʃi]
(一人ででも出来る仕事は、結いの義務を負うよりも、結の義務を負わないのがましだ)
Example phrases
ユイサー [⸢jui⸣saː] (感)
- {Mn_1}民謡の囃子。よいさ。間<合い>の手。
ユイサー [⸢jui⸣saː] (感)
- {Mn_2}掛け声。豊年祭の巻き踊りに、旗頭を持ち上げてながら、ヒーヤユイサ ヒーヤユイサと掛け声をかけて踊る。
- シ⸢ナ⸣ピキ ⸢ソー⸣ル ⸣ピンマー ⸢ヨイ⸣サー ⸢ヨイ⸣サーティ ⸢シー⸣ ピ⸢キスコーッ⸣タ
[ʃi⸢na⸣pi̥ki ⸢soː⸣ru ⸣pimmaː ⸢joi⸣saː ⸢joi⸣saːti ⸢ʃiː⸣ pi̥⸢kisu̥koːt⸣ta]
(綱引きされる時はヨイサーヨイサーと掛け声をかけて引っ張られた)
Example phrases
ユイシンカ [⸢juiʃiŋka] (名)
- 結いの仲間。共同作業の仲間。
- ⸢ユイシンカヌ⸣ スルイティ シ⸢グトゥ スー⸣カー トゥ⸢キユドゥマ⸣ナー ウ⸢ワーリス
[⸢juiʃiŋkanu⸣ suruiti ʃi⸢gutu suː⸣kaː tu̥⸢kijuduma⸣naː ʔu⸢waːrisu]
(結い<共同作業>の仲間が揃って仕事を始めると、間もなく<時淀まずに{EOS}時を要せず>仕事は終わるよ)
Example phrases
Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect
Results from the [関連データ]南琉球八重山語宮良方言の名詞アクセント資料 [Kanren dēta] Minami Ryūkyū Yaeyama-go Miyara hōgen No meishi akusento shiryō ([Relevant Data] Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect), by Kenan Celik, Aso Reiko and Kohei Nakazawa, © CC BY-NC 3.0 DEED
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ユイ [jui] F (名)
- 柄