(Noun) Plaster
Define むち muchi Meaning ムチ
Displaying results for むち (muchi・むち・ムチ) – ryukyu
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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ムチ muchi (muci) ① 名
- 餠。主として法要,祭祀に用いる。普通は米の粉で作られる。muuciiは別。~CukujuN.餠を作る。
- しっくい。防風用として屋根瓦の接合に多く用いられる。
- 鳥もち。'jaNmuciともいう。
ムチ muchi (muCi) ① 名
- 財産。資産。~kwirazijaka sjoo kwiri.(子に)財産を与えるより,立派な性質を与えよ。子孫のために美田を買わず。
ムチ muchi (muCi) ① 名
- 時刻の六つ。朝晩の6時。
アムチ amuchi (?amuci) ⓪ 名
- ?amutuと同じ。
ムチー muchii (mucii) ① 名
- [無系]系図のないこと。平民で系図がなく,身分の低いこと。また,その者。平民はほとんどが無系であるが,功労によってあらたに系譜を与えられることがあった。たとえば,音楽家のciniN miihagiiは平民で無系であったが,音楽の功労により歌氏を与えられた。
ムチン muchin (muciN) ① 名
- 無賃。乗物などで料金を払わないこと。
アンムチ anmuchi (?aNmuci) ⓪ 名
- 饀餅。中に饀を入れた餅。
グムチ gumuchi (gumuCi) ⓪ 名
- [御物]公有物。公共物。公有の財産。公金など。はじめは王の所有物,国有物を言ったのであろうが,後に公共物の意となった。muragumuCi(村有の物)。
ミムチ mimuchi (mimuci) ① 名
- 身持ち。体の保ちかた。また,品行。その敬語は?uNzumuci。~teesicini Qsi 'joo.体を大切にしろよ。お大事に。
ムチエー muchiee (muciee) ⓪ 名
- 持病。
ムチリ muchiri (muCiri) ① 名
- 男女が互いに離れられない仲になること。
ムムチ mumuchi (mumuci) ⓪ 名
文
- 命。tuiN naciSimiti ?akigumuN tacui,njamata ?iCi 'ugadi ~nubjuga.[鳥も鳴きそめて明雲も立ちゆりにやまた何時をがで百き延びゆが]鳥も鳴きはじめて夜明けの雲も立っている,今度はいつお会いして命を延ばせるだろうか。
ニムチ nimuchi (nimuCi) ⓪ 名
- 荷物。
タムチ tamuchi (tamuci) ⓪ 名
- 保つこと。長く続いてもつこと。
アラムチ aramuchi (?aramuci) ⓪ 名
- 初婚。女が初めて結婚すること。?araniibiciともいう。
ドゥームチ duumuchi (duumuci) ⓪ 名
- 自分持ち。自弁。
ジンムチ jinmuchi (ziNmuci) ⓪ 名
- 金持ち。
クヮムチ kwamuchi (kwamuci) ⓪ 名
- 科料。罰金。昔はむちを用いたのでいう。kwasiNと同じ。
メームチ meemuchi (meemuci) ① 名
- ?uduN[御殿],tuNci[殿内]の中の,男のいる部屋。?uucibaraに対する。
ムチデー muchidee (mucidee) ⓪ 名
- 持ちこたえる力。持久力。teeはたえる力。
A dictionary of the Ryukyuan language
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むち 【鞭】
むちん 【無賃】
See also
Dictionary of the Practical Use of Okinawan
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.
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むち
- 餅
- じゅーぐやーに あかまーみー たっくゎちぇーる 「ふちゃぎ」んでぃーる むち うさぎーん。
(十五夜に小豆をくっ付けた「ふちゃぎ」という餅を供える)
Example phrases
むちとぅ かーさ
- 男女の親密な関係
- いったー たいや むちとぅ かーさぬ ぐとぅどぅ あさ やー。
(あなた方2人は餅とそれを包む葉のように離れられない関係だね)
Example phrases
*(参考)たっくゎいむっくゎいっし(くっ付いて)
むち
- 漆喰
むち ちちゃー
- 漆喰作りの職人
- ちかぐろー かーらぬ むちちちゃーん むちぬやーん いきらく なとーん。
(近頃は瓦の漆喰作りも漆喰塗りの職人も少なくなっている)
Example phrases
むちめー
- 独特
- うちなーぬ なーしまじま なーむらむらんかえー むちめーぬ んかしゆじりぬ くとぅばぬ あん。
(沖縄の各地域や各村々には独特の伝統的なことばがある)
Example phrases
むちゅん (むっちゃん、むたん、むっち)
- 持つ
- あみぬ ふいが すら わからんくとぅ かさ むっち いき よー。
(雨が降るか分からないので、傘を持っていきなさいよ) - やー むちゃー/やー むち じょーじ/やー むち むん
(家事をしっかり切り盛りする者) - ぬちぇー なげー むたんどー。
(命は長くはもたない) - なちぇー かみむのー なげー むたんどー。
(夏は食べ物は長くはもたない) - expl 上記の例で代表されるように、「むちゅん」は単に〈持つ、所有する〉だけではなく、〈内から支える、維持する、保存がきく〉を意味する。expl うぃなごー ななばち かんとーん。
(女性は7つの難儀を抱え込んでいる) - という言い伝えがあるように、生まれながらに「なんじ さー」
(難儀をする者) - として「7つの苦労」
(出産、育児、夫をささえる、嫁としてのつきあい、など) - を抱えていると考えられている。女性や妻の社会的役割をよく表わしている表現として、をぅとぅ たてーうーさんうぃなごー ゆーちらん ねーん。
(夫をたてることができない女性は何の役にもたたない) - をぅとぅぬ あがいしん とぅじぬ ゆい やさ。
(夫が出世するのも妻のおかげだ) - expl ちゃー うぃきがー うふっちゅ どー。
(幼くてもいつも男性はおとなだよ) - の例では男女間の社会的役割の差をよく反映している。ところで、わったー をぅとー やーぬ くとー とぅんけーてぃん んーだん そーうぃきが やさ。
(私の夫は家のことは顧みない。亭主関白だよ) - 「そーうぃきが」
(真正の男性) - が〈亭主関白〉を意味するところに、「うぃきが」
(男性) - に対する見方を反映されている。「じまま」
(わがまま) - や「どぅー がってぃー さー」
(自分勝手な者) - とは異なる。なーだ をぅとぅ むたに?
(まだ結婚していないのか) - は、〈まだ嫁に行かないのか〉という日本語的発想よりも、〈まだ所帯をもっていないのか〉を意味する。さらに、「っく;わ むっちょーみ?」
(子を内に宿しているか) - は「かさぎとーみ?」
(妊娠しているか) - と同意義なので、日本語の「子を持つ」は意味しない。また、「をぅとぅ むっちょーみ?」は言えるが、「*とぅじ むっちょーみ?」は言えないので、「むっちょーみ?」における「むちゅん」には単に〈所有する〉だけの意味ではないことが明らかである。もしそうであれば、夫を所有できても、妻は所有できないことになり、封建的な考えからするとむしろ逆だからである。それから、「むちゃー」が〈内から支える〉を意味することから、「やー むちゃー」における「やー」は多くの場合〈家〉そのものではなく、〈家計、所帯、家庭
(夫、子) - 〉を意味するようになる。その結果、「やー むちゃー」は〈家庭を内から支える者、やりくり上手、主婦〉を意味し、女性を指す。それで、「をぅとぅ むっちょーみ?」は〈夫を内助する、結婚している〉の意味なので女性を対象とするが、「*とぅじ むっちょーみ?」における〈男性が妻を内助する〉のような意味は成立しない。当然ながら、「やー むちゃー」における「やー」が〈家〉そのものを表わす場合には、〈家の所有者〉を意味する。同様に、「っくゎ むちー」
(妊婦) - 、「をぅとぅ むちー」
(女性既婚者) - はあるが、「*とぅじ むちー」
(妻帯者) - はない。そこから、「とぅじぇー かめーてぃー?」
(妻は探したか)
という表現が使われるようになったと思われる。日本語の「どの面下げて歩けるか」に対する沖縄語は「ちら むっちぇー あっからん」になるが、日本語に直訳した「*面を持っては歩けない」は成立しない。沖縄語の「ちら むっちぇー」は〈顔を内から支えては〉、すなわち〈面子を保っては〉を意味することになる。)
Example phrases
むち くゎいん (〜くゎたん、〜くゎーん、〜っくゎてぃ)
- 引きずり込む
- しらびむん すんち むちくゎーってぃ むぬ かむしん にんぢゅしん わしとーん。
(調べものをするといって没頭して寝食を忘れている) - ありが をぅとー うしゅがなしーめー なてぃ、あれー むちくゎーしみらさっとーん。
(あの人の夫は王様のようにふるまうので、あの人は引きずりまわされている)
Example phrases
むち すく
- 位牌の守り主
- むちすこー たー やが?
(位牌の守り手は誰なのか) - いったー とーとーめーや たーが むちゅが?
(あなた方の位牌は誰が守るのか)
Example phrases
むち っくゎ
- 負担加重
- どぅーぬ めーぬ くとぅ やてぃん あがかん ばーん あくとぅ、っちゅぬ しわまでぃ かたみーねー むちっくゎ なてぃ ふしがらん ないん。
(自分自身のことでもうまくいかない場合もあるので、人の心配事まで背負い込むと負担加重になってたまらなくなる)
Example phrases
*(参考)くゎー ないん(し過ぎる)、くゎー すん(多過ぎる)
むち なし
- 手入れ
- んかしぬ でーあがやーぬ かじゃいむんぬ むちなしぇー ちゃーっし そーが やー? わたい かきたい しぇー ならんくとぅ じこー ちー ちかてぃ でーじ あらんがやー?
(骨董品の手入れはどうしているかね。割ったり、欠けたりしてはならないので、大変じゃないのかね)
Example phrases
むち にー
- 手荷物
- ひこーじょーをぅてぃ あじきーる むちにーんかえー ぬがーらりーる まぎさ、っんぶさとぅ ぬがーららん まぎさ、っんぶさぬ あん。
(空港で預ける手荷物には大きさと重さに制限がある)
Example phrases
むち のーすん (〜のーちゃん、〜のーさん、〜のーち)
- 持ち直す
- わんにん いふぇー くとぅばぬ くふぁさてーさ。ちもー むちのーちとぅらし どー やー。
(私も少しことばがきつかったね。気持ちを持ち直してくださいね)
Example phrases
むち はんでぃーん (〜はんでぃたん、〜はんっでぃらん、〜はんでぃてぃ)
- 持ち崩す
- どぅーぬ みあてぃん ぬーん みーらん なてぃ どぅー むちはんでぃとーん。
(自分の目標も何もみえなくなって身を持ち崩している)
Example phrases
むち ばんめー
- 弁当
- しくち ふぃちゅるまでぃ さんじゅーにんぬ っうぇーだー ちゅけーんちょーん かかさんぐとぅ とぅじぬ むちばんめー むたちくぃーたん。
(定年まで30年間一回たりとも欠かすことなく妻が弁当を持たしてくれた)
Example phrases
むち めー
- 負担額
- ちゅいなー ちゅいなーぬ むちめーや ちゃっさ なー やが?
(個人負担はいかほどなのか)
Example phrases
むち んちゅん (〜んちゃん、〜んかん、〜んち)
- 持ち込む
- ふかをぅてぃ こーてーる むのー くまぬ かみどぅくるんかえー むちんちぇー ならん。
(外で買ったものはこの飲食店に持ち込んではいけない) - くまぬ ほんやーや どぅーぬ かばん むちんちぇー ならん。
(この書籍店はカバンの持ち込み禁止だ)
Example phrases
むち っんぶさ
- 気が重いこと
- っちゅぬ ちむがかい ちちゃーに わーがどぅ むちっんぶさ そーる。
(人の心配事を聞いて私の方が気が重くなっている)
Example phrases
むちりーん (むちりたん、むちりらん、むちりてぃ)
- くっつき合う
- ちかぐるぬ わかむのー っちゅぬ めーをぅてぃん はじかさん さん、たっくゎいむっくゎいっし むちりとーしが、ちゃー うむいが?
(近頃の若者は人前でも恥ずかしくもなく、いちゃいちゃしてくっつき合っているが、どう思うか)
Example phrases
むちかさん
- 難しい
- うとぅすえー あさ わらとーてぃん、ゆさんでぃ ないねー にちぬ っんぢてぃちゅーる くとぅん あくとぅ、やーにんじょー とぅんじゃくぬ いっぺー むちかしく ないん。
(お年寄りは朝笑っていても、夜になると熱が出てくることもあるので、家族の介護がとても難しくなる)
Example phrases
むちさん
- 粘っこい
- ちぬんかい ぬいぢき すんでぃ そーしが、ちゅーぬ むのー あんすかー むちこーねーん さー。
(衣類に糊付けしようとしているが、今日のはそんなに粘っこくない)
Example phrases
*(参照)むち
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
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アーヌムチ [⸢ʔaːnu⸣muʧi] (名)
- 粟餅。粟を碾いて粉にし、それを練って成形し、蒸籠で蒸して造った餅。鳩間島ではめったに作らなかった。
- ⸢アーヌ⸣ムチ ス⸢ク⸣ル プ⸢スン オーッ⸣タン
[⸢ʔaːnu⸣muʧi su̥⸢ku⸣ru pu̥⸢suŋ ʔoːt⸣taŋ]
(粟餅を作る人もおられた)
Example phrases
アームチ [⸢ʔaː⸣muʧi] (名)
- 粟餅。糯粟を石臼で挽いた粉でつくった餅。
- ⸢アー⸣ムチン ッ⸢ふァイミッ⸣タン
[⸢ʔaː⸣muʧiŋ f⸢faimit⸣taŋ]
(粟餅も食べてみたことがある) - ム⸢チアーシ⸣ル ⸢アー⸣ムチェー ス⸢ク⸣ル
[mu⸢ʧiʔaːʃi⸣ru ⸢ʔaː⸣muʧeː su̥⸢ku⸣ru]
(糯粟で<ぞ>粟餅は作る)
Example phrases
アガムチ [ʔa⸢gamuʧi] (名)
- 赤餅。糯米を一晩水に浸け、桶の上で水をかけながら石臼で挽き、その溶液をメリケン袋に入れて一晩水切りをすると真っ白なデンプンが残る。これに食紅を混ぜて揉み、捏ね、拳の大きさに成形してム⸢チカグ[mu⸢ʧikagu](餅籠{EOS}蒸籠)に入れて蒸し上げる。蒸しあがった餅は、メリケン粉か、米粉を広げた⸢ソー⸣キ[⸢soː⸣ki](箕)に取り移して粉をまぶし、成形して仕上げる。その際に餡を入れて餡餅にする。
- ⸣ヨイナー ヤー⸢ディン⸣ ア⸢ガムチ⸣ ス⸢ク⸣ローッタン
[⸣joinaː jaː⸢diŋ⸣ ʔa⸢gamuʧi⸣ su̥⸢ku⸣roːttaŋ]
(お祝いには必ず赤餅を作られた)
Example phrases
アガムチ [ʔa⸢gamuʧi] (名)
- (動)魚の名。和名、ロクセンフエダイ(体長約25センチ)。
- ア⸢ガムチン⸣ アミツァバ ⸢ムン⸣ダニ ⸢スー⸣カー ⸢ホーサリ⸣タン
[ʔa⸢gamuʧiŋ⸣ ʔamiʦaba ⸢mun⸣dani ⸢suː⸣kaː ⸢hoːsari⸣taŋ]
(クロセンフエダイもヤドカリ<アミツァ{EOS}やどかり{EOS}寄居虫>を餌にすると釣れた)
Example phrases
アギムチ [ʔa⸢gimuʧi] (名)
- 餅を油で揚げたもの。「揚げ餅」の義。
- ア⸢ギムチェー ピーチ⸣ナー ⸢アーラ⸣シ
[ʔa⸢gimuʧeː piːʧi⸣naː ⸢ʔaːra⸣ʃi]
(揚げ餅はひとつずつ配り<配分し>なさい)
Example phrases
アンムチ [⸢ʔam⸣muʧi] (名)
- 餡餅(あんもち)。⸣バタムチ[⸣batamuʧi](餡餅、「腸餅」の義か)ともいう。餅の中に餡を入れたもの。⸣アン[ʔaŋ](餡)には、小豆を煮て潰し、黒砂糖を混ぜたものや、ユ⸢ナ⸣ク[ju⸢na⸣ku](はったいこ、麦焦がし)、⸣グマ[⸣guma](煎り胡麻に黒砂糖を混ぜたもの)などが使われた。ア⸢ガマミヌ⸣バタ ⸣アンムチ[ʔa⸢gamaminu⸣bata ⸣ʔammuʧi](小豆餡の餡餅)、グ⸢マ⸣ヌバタ アンムチ[gu⸢ma⸣nubata ⸣ʔammuʧi](胡麻餡の餡餅)、ユ⸢ナ⸣クバタ ⸣アンムチ[ju⸢na⸣kubata ⸣ʔammuʧi](はったいこ餡の餡餅)などがある。
- ユ⸢ナ⸣クバタ ⸣アンムチェー カ⸢ザン⸣ カ⸢バッ⸣サーリ イッ⸢ケナ⸣ ン⸢マー⸣ン ア⸢リ⸣ブタル
[ju⸢na⸣kubata ⸣ʔammuʧeː ka⸢ʣaŋ⸣ ka⸢bas⸣saːri ʔik⸢kena⸣ ʔm⸢maː⸣ŋ ʔa⸢ri⸣butaru]
(はったいこ餡入りの餡餅はかおりも香ばしく、そのうえたいそう美味しくもあった<ありおった>)
Example phrases
イルシキムチ [ʔi⸢ruʃiki⸣muʧi] (名)
- 色のついた餅。「色付き餅」の義。
- ア⸢ガムチ
[ʔa⸢gamuʧi]
(赤い餅{EOS}赤こうじで色つけした餅) - ⸢キールムチ
[⸢kiːrumuʧi]
(黄色い餅{EOS}鬱金<ウコン>で色づけした餅) - ⸢アウムチ
[⸢ʔaumuʧi]
(青い餅{EOS}蓬の汁で色づけした餅) - 等がある。 ⸢アウムチェー⸣ フ⸢チン⸣パーヌ ⸣シルシル ⸣イロー シ⸢キ⸣ル
[⸢ʔaumuʧeː⸣ ɸu̥⸢ʧim⸣paːnu ⸣ʃiruʃiru ⸣ʔiroː ʃi̥⸢ki⸣ru]
(青餅は蓬の葉っぱの汁で色はつける)
Example phrases
イルムチ [ʔi⸢rumu⸣ʧi] (名)
- 血色。顔色。「色持ち」の義か。
- ⸣アッパー ⸣ドゥーパダヌ イ⸢ルム⸣チン ⸢カイ⸣ヤー ア⸢ロー⸣リ ⸢ソーヤ ナーン⸣バン
[⸣ʔappaː ⸣duːpadanu ʔi⸢rumu⸣ʧiŋ ⸢kai⸣jaː ʔa⸢roː⸣ri ⸢soːja naːm⸣baŋ]
(お祖母さんは肌の色も<顔の色も>きれいであられるし、心配はないわい)
Example phrases
ウールムチ [⸢ʔuːrumuʧi] (名)
- しっくい(漆喰)。単に、ム⸢チ[mu⸢ʧi](漆喰)ともいう。石灰に砂と藁の刻んだものを混ぜ、水で捏ね合わせて搗いて仕上げたもの。
- ⸢カーラ⸣ヌ シ⸢ギミーヤ ウールムチ⸣シ ⸢ヌーリティ⸣ カ⸢タモーッ⸣タ
[⸢kaːra⸣nu ʃi⸢gimiːja ʔuːrumuʧi⸣ʃi ⸢nuːriti⸣ kḁ⸢tamoːt⸣ta]
(瓦の継ぎ目は漆喰で塗って固められた)
Example phrases
ウキムチ [ʔu⸢ki⸣muʧi] (名)
- 受け持ち。担当。
- ク⸢ヌ⸣ シ⸢グトー タール⸣ ウ⸢キ⸣ムチヤ
[ku⸢nu⸣ ʃi⸢gutoː taːru⸣ ʔu⸢ki⸣muʧijaː]
(この仕事は誰が受け持ちか)
Example phrases
ウタムチ [ʔu⸢tamu⸣ʧi] (名)
- 三味線の伴奏。前奏。
- ウ⸢タムチ⸣ヌ ン⸢メーマ⸣ ナ⸢ガー⸣ティ ブ⸢ドゥルヌ⸣ ティー ⸢アーシングリ⸣サン
[ʔu⸢tamuʧi⸣nu ʔm⸢meːma⸣ na⸢gaː⸣ti bu⸢durunu⸣ tiː ⸢ʔaːʃiŋguri⸣saŋ]
(三味線の伴奏<前奏>が少し長いので踊りの振り付け<手>が合わせずらい<合わせ苦しい{EOS}合わせにくい>)
Example phrases
ウトゥルムチ [⸣ʔuturumuʧi] (名)
- 接待。「お取り持ち」の義。
- ⸢キュー⸣ヤ ⸢ウイヌ プスヌ オー⸣ルンダ ⸣ユー ウ⸢トゥル⸣ムチ ⸢シー オーラ⸣シ⸢ヨー
[⸢kjuː⸣ja ⸢ʔuinu pu̥sunu ʔoː⸣runda ⸣juː ʔu⸢turu⸣muʧi ⸢ʃiː ʔoːra⸣ʃi⸢joː]
(今日は上役の方がいらっしゃるから、よくお持て成しして差し上げなさいよ)
Example phrases
ウンヌムチ [⸢ʔunnu⸣muʧi] (名)
- 芋の餅。サツマイモを磨り下ろし、それを芭蕉の葉に包んで蒸し上げて作った餅。もち米がないとき、または間食用につくった。
- ⸢ウンヌ⸣ムチェー ム⸢チマイヌ ナーン⸣ ピン ⸢ウン⸣バ ⸣ッシティ バ⸢サン⸣パーナ ッ⸢ス⸣ミ ン⸢ブ⸣シティル ス⸢ク⸣ローッタ
[⸢ʔunnu⸣muʧeː mu⸢ʧimainu naːm⸣piŋ ⸢ʔum⸣ba ⸣ʃʃiti ba⸢sam⸣paːna s⸢su⸣mi ʔm⸢bu⸣ʃi̥tiru su̥⸢ku⸣roːtta]
(芋餅はもち米がないときに芋を磨り下ろして芭蕉の葉に包み、蒸し上げて作られた) - ウン ⸣ッシティ ⸢ウンヌ⸣ムチ ⸢ネーサ⸣ナー
[⸣ʔuŋ ⸣ʃʃiti ⸢ʔunnu⸣muʧi ⸢neːsa⸣naː]
(芋を摩り下ろして芋餅を作ろう<煮よう>ね)
Example phrases
カームチ [⸣kaːmuʧi] (名)
- 植物の葉で包んだ餅。「皮餅」の義。カ⸢サン⸣パームチ[ka⸢sam⸣pamuʧi](「柏の葉餅」植物の葉で包んだ餅)と同じ。バ⸢サン⸣パームチ[ba⸢sam⸣paːmuʧi](芭蕉の葉餅)、サ⸢ミンパームチ[sa⸢mimpaːmuʧi](ゲットウ<月桃>の葉餅)などがある。⸢プール⸣ムチ[⸢puːru⸣muʧi](豊年祭の餅)は芭蕉の葉餅と月桃の葉餅が多く作られた。
- ⸢プール⸣ヌ カ⸢サン⸣パームチ ス⸢ク⸣ルンティル ⸢オー⸣ル
[⸢puːru⸣nu kḁ⸢sam⸣paːmuʧi su̥⸢ku⸣runtiru ⸢ʔoː⸣ru]
(豊年祭の柏餅を作ろうとしておられる)
Example phrases
カザリムチ [ka⸢ʣarimuʧi] (名)
- 鏡餅。正月の飾り餅。⸣サンボー[⸣samboː](三方)に黄、赤、白の色紙を少しずつずらして敷き、その上に三段重ねの鏡餅を乗せ、餅の上にだいだい(橙)を乗せて供える供物。シゥ⸢カラシキ⸣ムチ[si̥⸢karaʃi̥ki⸣muʧi](力餅)ともいう
カサンパームチ [kḁ⸢sam⸣paːmuʧi] (名)
- 植物の葉で包んで蒸し上げた餅。⸢ウンヌ⸣ムチ[⸢ʔunnu⸣muʧi](芋の餅{EOS}サツマイモを摩り下ろして汁を搾り、絞り粕を握って植物の葉で包み蒸しあげて作った餅)は⸣ユナキー[⸣junakiː](オオハマボウ{EOS}ゆうな)の葉で包んだ。
- ⸢プール⸣ムチェー ムー⸢ル⸣ バ⸢サン⸣パームチ ⸢ヤッタ
[⸢puːru⸣muʧeː muː⸢ru⸣ ba⸢sam⸣paːmuʧi ⸢jatta]
(豊年祭の餅はみんな植物(芭蕉)
の
葉で包んだ餅<柏餅>であった)- カ⸢サン⸣パームチ ッ⸢ふァイ⸣ プサワ⸢ナー
[kḁ⸢sam⸣paːmuʧi f⸢fai⸣ pu̥sawa⸢naː]
(柏餅を食べたいなあ)
Example phrases
カシラムチ [ka⸢ʃira⸣muʧi] (名)
- 旗頭持ち。豊年祭の旗頭を持つ人。強力の若者が選ばれて三、四人で交互に旗頭を持った。⸢ヒーヤユイ⸣サ ⸢ヒーヤユイ⸣サ[⸢çiːjajui⸣sa ⸢çiːjajui⸣sa]と掛け声を掛けながら上下に旗頭を振り上げて気勢を上げた。竿頭からは前後に縄が張られ、旗頭が倒れないように調整した。
- カ⸢シラ⸣ムチェー シゥ⸢カラヌ⸣ アル バ⸢カー⸣ムンドゥ ⸣ナル⸢ダー
[ka⸢ʃira⸣muʧeː sï̥⸢karanu⸣ ʔaru ba⸢kaː⸣mundu naru⸢daː]
(旗頭持ちは力のある若者がなるのだ)
Example phrases
カンガンムチ [⸢kaŋgam⸣muʧi] (名)
- 鏡餅。正月に、床の間に供える三段重ねの餅。石垣島から導入されたもの。カ⸢ザリムチ[ka⸢ʣarimuʧi](飾り餅)ともいう。
- ウ⸢ブ⸣ソンガチ ⸢ソー⸣レーラル ⸢カンガン⸣ムチェー イ⸢サンケーラ ペー⸣リ ⸣ケール⸢ナー
[ʔu⸢bu⸣soŋgaʧi ⸢soː⸣reːraru ⸢kaŋgam⸣muʧeː ʔi⸢sanakeːra peː⸣ri ⸣keːru⸢naː]
(大正月<新暦の正月>をされるようになってから、鏡餅は石垣から入ってきたのだろうね)
Example phrases
カンクムチ [⸢kaŋkumu⸣ʧi] (名)
- 神前への供物。「神供物」の義。
- ⸢カンクム⸣チェー ス⸢コーリル ニンガイ⸣ヤー ⸢ソー⸣ル
[⸢kaŋkumu⸣ʧeː su̥⸢koːriru niŋgai⸣jaː ⸢soː⸣ru]
(神前への供物は準備し<作り供え>てから祈願<神願い>はなさるのだ)
Example phrases
キームチ [⸢kiːmuʧi] (名)
- 陽気な人。活発な人。賑やかな人。活力に溢れた人。活気に溢れた人。
- ウ⸢レー キームチ⸣ ヤ⸢ルンダ⸣ パ⸢ナ⸣シン ウ⸢ムッ⸣サ ⸣ザームチン ⸢ゾー⸣ジ
[ʔu⸢reː kiːmuʧi⸣ ja⸢runda⸣ pa⸢na⸣ʃiŋ ʔu⸢mus⸣sa ⸣ʣaːmuʧin ⸢ʣoː⸣ʤi]
(その人は陽気な人だから話も面白く、座持ち<座に興を添えること>も上手である) - ⸢キームチヌプソー サンシンヌ ウトゥヌ⸣ シゥ⸢カリ⸣カー シ⸢グ トゥンタティ⸣ ブ⸢ドゥル シース
[⸢kiːmuʧipu̥soː saŋʃinnu ʔutunu⸣ si̥⸢kari⸣kaː ʃi⸢gu tuntati⸣ bu⸢duru ʃiːsu]
(活気に溢れた人は三味線の音を聞くと、すぐさま立ち上がって踊りをする)
Example phrases
Japanese-Multilingual Dictionary (JMDict)
Results from the Japanese-Multilingual Electronic Dictionary project (JMdict), created by Jim Breen, © Electronic Dictionary Research and Development Group.
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むち【無知・無智】
(Common Noun)
- Ignorance; Innocence; Stupidity
むち【無恥】
(Common Noun)
- Shameless
むち・ぶち・ムチ【鞭・笞・韃・策】
(Noun)
- Whip; Lash; Scourge
- Stick; Cane; Rod; Pointer
むち【貴】
(Noun)
- Lord; God; Goddess; Honorific title for deities (and high-ranking people)
— Honorific or respectful (sonkeigo) language / Archaism