(Noun) Caterpillar, hairy caterpillar
Define むし mushi Meaning ムシ
Displaying results for むし (mushi・むし・ムシ) – ryukyu
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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ムシ mushi (musi) ① 名
- 虫。昆虫,くもなど。
- 腹の虫・けんかの虫などの場合の虫。~?ukusjuN.(少しだけ食べると腹の虫を起こして)かえって食欲を起こす。~kuujuN.むやみにけんかをしたがる。同じことを?ooimusi kuujuNともいう。
ムシ mushi (musi) ① 副
- もし。かりに。musikaともいう。~tiNcinu 'jutasaraa ?icusa.もし天気がよかったら行くよ。
ムシン mushin (musiN) ⓪ 名
- 毛布。ケット。
ムシバ mushiba (musiba) ① 名
新
- 虫歯。musikweebaaともいう。
ムシカ mushika (musika) ① 副
- もしか。もしも。?arigaduN~'wasataduN sjuraba ?awari nacutaNdi katati tabori.[あれがどももしか我沙汰どもしゆらばあわれ泣きゆたんで語てたばうれ]彼女がもしかわたしの話でもしたら,かわいそうに泣いていたと言って下さい。~nu kutunu ?ainee.もしものことがあったら。
ムシル mushiru (musiru) ⓪ 名
- むしろ(蓆)。biigumusiru(備後表のむしろ),'iimusiru(琉球表のむしろ),?adanibaamusiru(阿旦の葉のむしろ),輸入されたhanamusiru(花むしろ),toomusiru(籐むしろ)などがある。'jaNbarunu nareja ?adanibanu~,sikaba ?irimisjori sjuinu sjunume.[山原のなれや阿旦葉のむしろ敷かば入りめしよれ首里の主の前]山原のことで阿旦の葉のむしろしかありませんが,敷いたらお入り下さい,首里の旦那様。
トゥムシ tumushi (tumusi) ① 名
- 友寄。«地»参照。
フィームシ fiimushi (hwiimusi) ⓪ 名
- 甘藷に食い入っている虫。
イリムシ irimushi (?irimusi) ⓪ 名
- 甘藷が虫に食われること。虫食い。
イトゥムシ itumushi (?itumusi) ① 名
- 蚕。
カンムシ kanmushi (kaNmusi) ⓪ 名
- 虫気。体質の弱い幼児のひき起こす癇。
キームシ kiimushi (kiimusi) ① 名
- 毛虫。
ミームシ miimushi (miimusi) ⓪ 名
- 目の虫の意。次の句でいう。~hoojuN.(朝寝すると)目に虫がはう。朝寝坊をあざけって言う。
ムシブン mushibun (muSi=buN) ① 他=baN,=di
古
- musubuNと同じ。
ムシチ mushichi (musici) ① 名
- 回虫などによって起こる病気。
- 虫気。子供の種々の病気をいう。
ムシユン mushiyun (musi=juN) ① 他=raN,=ti
- むしる。つかんで引き抜く。karazi~.髪をむしる。kusa~.草をむしる。
オーイムシ ooimushi (?ooimusi) ⓪ 名
- けんかの虫。~kuujuN.けんかをしたがる。musi kuujuNともいう。
イチムシ ichimushi (?icimusi) ⓪ 名
- けだもの。禽獣。畜生。~jakaN cizi.禽獣よりも悪い。
- 畜生。虫けら。人をののしっていう語。
ムシクェー mushikwee (musikwee) ⓪ 名
- 虫食い。虫に食われていること。また,そのもの。たとえば,甘藷などをいう。
ナミムシ namimushi (namimusi) ⓪ 名
- namimusjaaと同じ。
A dictionary of the Ryukyuan language
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むし 【虫】
Phrases
- ~の一種 → ʔamagakaa,ʔamagaku,yakumushi,nukagu
- ~をこわがる者 mushiʔuturuu
むしけ 【虫気】
むしば 【虫歯】
むしる 【毟る】
- mushiyuN (≈ mushiiN)
Phrases
- むしられたようになる mushiriyuN
むしろ 【蓆】
むしがし 【蒸し菓子】
むしけん 【虫拳】
むしあつい 【蒸し暑い】
むしおさえ 【虫押え】
むしかえし 【蒸し返し】
むしくだし 【虫下し】
むしめがね 【虫眼鏡】
むしょうに 【無性に】
むしんけい 【無神経】
Phrases
- ~である namasaN
- ~な者 namajishi,namajishaa
むじんこう 【無尽講】
Phrases
- ~の親 yureeshijdu
- ~の掛け金 kakimee
- ~のくじ yureenukuji
- ~の返金 ʔukuimee
むしくいいも 【虫食い芋】
むじつのつみ 【無実の罪】
Dictionary of the Practical Use of Okinawan
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.
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むし
- もし
- ありんかい っしとぅらし んでぃち たぬめーすしが、むし ならんでぃ いーねー ちゃー すが?
(あの人にしてくれるように頼みはするが、もしできないと言ったらどうするか) - むし ゐーっわーちち やらー わんにん いちゅさ。
(もしもいい天気なら私も行くよ)
Example phrases
むし
- 虫
- ありんかえー にーぶやーむし/じんむし/おーやーむし/うぃなぐむし/うぃきがむしぬ たっくゎとーん。
(あの人には居眠り虫/お金の虫/けんか虫/女好きの虫/男好きの虫がくっ付いている)
Example phrases
むし くぇー ばー
- 虫歯
- むしくぇーばーぬ やでぃ ふしがらんくとぅ はーやーんかい いかんねーならん。
(虫歯が痛くてがまんできないので歯医者に行かないといけない)
Example phrases
いち むし/いち むん
- 動物
- いちむしぇー っくゎ なち ふどぅっわーすしが、きーくさー ふどぅっわーすしぇー さん。
(動物は子を産んで育てるが、植物は育てることはしない)
Example phrases
おーえー むしー
- けんか好き
- おーやーむしーんかえー おーいる むしぬ たっくゎとーんでぃ。
(けんか好きにはけんかする虫がついているって)
Example phrases
かんとぅ むしーん (〜むしたん、〜むしらん、〜むしてぃ)
- 髪をむしる
- うぃなぐぬ おーえーや かんとぅ むしえー すん。
(女子のけんかは髪のむしりあいをする)
Example phrases
かんぬ むし
- 癇の虫
- ゆーる なちぶさーんかえー、 かんぬ ちゅーさる わらび やくとぅ、かんぬ むしぬ をぅんでぃ むしぐすい ぬますたん。
(夜泣きする子には癇が強い子だから、癇の虫がいるといって虫薬を飲ませたものだ)
Example phrases
はかやー むし
- しゃくとり虫
- はかやーむしぬ ゆだ はかとーんねーっし ほーとーん。
(しゃくとり虫が枝を計るように這っている)
Example phrases
ふくたー むし
- みの虫
- くーばーぬぐとぅ ゆだんかい いーちゅーさーに さがとーる ふくたーむしぇー、まーから ふくたー ふぃらてぃっち やーぢゅくい そーがやー? ふぃるましー いちむし やん。
(クモのように枝に糸で下がっているみの虫はどこからボロを拾ってきて家造りをしているのか.不思議な生き物だ)
Example phrases
*(参考)ふぃらいん、かめーいん(拾う)
けーてー
- かえって、むしろ
- けーてー うれー さんしぇー まし やてーん やー。
(かえってそれはしなかったほうがよかったんだね) - けーてー うれー さんしどぅ やたる。
(むしろそれはしてはいけないことだった) - けーてー あまぬどぅ まし やてーっさー。
(むしろあちらがよかったんだね)
Example phrases
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
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ブー [⸣buː] (名)
- お(苧)。 uby{苧麻}{チョ|マ}。からむし。「 uby{麻苧}{アサ|オ}、乎<を>、一云阿佐<あさ>」『和名抄』の義。八重山上布の原料となる。
- ⸣ブーキン
[⸣buːkiŋ]
(麻布で仕立てた着物) - ⸣ブー ⸢ウー⸣ムン
[⸣bu ⸢ʔuː⸣muŋ]
(麻糸を uby{績}{ウ}む) - ム⸢カ⸣シェー ⸢タッ⸣テヌ ⸢ウイ⸣プスン ⸣ブー ⸢ウー⸣ミティ ⸣スクイナー タ⸢ブイヨーッ⸣タン
[mu⸢ka⸣ʃeː ⸢tat⸣tenu ⸢ʔui⸣pu̥sum ⸣buː ⸢ʔuː⸣miti ⸣su̥kuinaː ta⸢buijoːt⸣taŋ]
(昔は何処の家の年寄りも uby{苧}{オ}を uby{績}{ウ}んでスクイ<をけ、 uby{麻笥}{オ|ケ}{EOS}( uby{麻}{ソ}{EOS}ァサの古名)
>
に貯えておられたものだ)
Example phrases
アウムシ [⸢ʔaumuʃi] (名)
- (動)青虫。芋虫など。芋の葉や菜っ葉などに発生して食害を起こす。
- ⸢ナーヌ⸣パーナ ⸢アウムシヌ⸣ シディティ ッ⸢ふァイッツァリ⸣ シケー
[⸢naːnu⸣paːna ⸢ʔaumuʃinu⸣ ʃiditi f⸢faitʦari⸣ ʃi̥keː]
(菜っ葉に青虫が発生して食い散らしてある)
Example phrases
アバムシ [ʔa⸢ba⸣muʃi] (名)
- (動)アブラムシ。泡粒のように小さく野菜の葉について樹液をすう害虫。
- ⸢ナーン⸣パーナ ア⸢バムシ⸣ヌ ⸢イッ⸣パイ ⸣シキティ ⸢ナー⸣ヤ サ⸢リナー⸣ヌ
[⸢naːm⸣paːna ʔa⸢bamuʃi⸣nu ⸢ʔip⸣pai ⸣ʃi̥kiti ⸢naː⸣ja sa⸢rinaː⸣nu]
(菜っ葉にアブラムシが沢山<いっぱい>ついて菜っ葉は枯れてしまった{EOS})
Example phrases
イキムシ [ʔi⸢kimu⸣ʃi] (名)
- {Mn_1}動物。畜生。「生き虫」の義。
- イ⸢キム⸣シサーギドゥ ッ⸢ふァヌ⸣ ク⸢トゥ⸣バ ⸣ウ⸢ムイ⸣ル ナ⸢ク ニン⸣ギンティ マ⸢リティ⸣ ッ⸢ふァ⸣ ウ⸢モー⸣ン ⸣ムヌ ⸢ブン
[ʔi⸢kimu⸣ʃisaːgidu f⸢fanu⸣ ku̥⸢tu⸣ba ʔu⸢mui⸣ru na⸢ku niŋ⸣ginti ma⸢riti⸣ f⸢fa⸣ ʔu⸢moː⸣m ⸣munu ⸢buŋ]
(動物ですら子供のことを思って泣くのだ{EOS}人間として生まれて子供のことを思わないものが居るか)
「
虫」という文字を作った中国では、「虫」は動物の総称の意味を持つ。例えば「羽虫」は鳥類、「毛虫」は獣類、「甲虫」は亀や蟹類、「鱗虫」は魚類、「裸虫」は人類の如く、全ての動物が「虫だ」(『図説琉球語辞典』、『学研漢和大字典』参照)- イ⸢キム⸣シェー ヌ⸢チムイ⸣ムヌ ヤ⸢リバ⸣ グ⸢チ⸣ホーニ ク⸢ラスナ⸠ダー
[ʔi⸢kimu⸣ʃeː nu⸢ʧimui⸣munu ja⸢riba⸣ gu⸢ʧi⸣hoːni ku⸢rasuna⸠daː]
(動物は命のあるもの<命萌えるもの>だから、濫りに殴る<殺す>なよ)
Example phrases
イキムシ [ʔi⸢kimu⸣ʃi] (名)
- {Mn_2}他人を罵って「畜生」、「野郎」の意味に用いられる。
- ウ⸢ヌ⸣ イ⸢キム⸣シェー プ⸢スヌ⸣ ア⸢ズ⸣ムニン シゥ⸢カムティ⸣ ドゥーカッティバ カー⸢ニ シー アー⸣ク
[ʔu⸢nu⸣ ʔi⸢kimu⸣ʃeː pu̥⸢sunu⸣ ʔa⸢ʣu⸣ munin sï̥⸢kamuti⸣ duːkattiba kaː⸢ni ʃiː ʔaː⸣ku]
(あの野郎は他人の言うことも聞かないで自分勝手ばかりをしている) - 他人を罵る際に用いる語。卑語。 イ⸢キム⸣シェー ⸢ウンザー⸣ ユ⸢クシムニ⸣バ ア⸢ジ⸣ プ⸢スバ カシゥカー⸣シ ⸢ベー
[ʔi⸢kimu⸣ʃeː ⸢ʔunʣaː⸣ ju⸢kuʃimuni⸣ba ʔa⸢ʤi⸣ pu̥⸢suba kasï̥kaː⸣ʃi ⸢beː]
(畜生野郎は、此奴は嘘をついて<ヨコシモノイイシテ{EOS}讒言して>、他人を騙している)
Example phrases
イズムシ [ʔi⸢ʣumuʃi] (名)
- 魚につく寄生虫。特にカツオのハ⸢ラ⸣ゴー[ha⸢ra⸣goː](腹皮)の内部表皮に白く筋のように這っていることがあった。しかしカツオの刺身ではその部分は除去されたし、鰹節製造の過程のニ⸢コミ[ni⸢komi](煮込み)で2~3時間の熱湯処理がなされた。
- カ⸢ツヌ⸣ ハ⸢ラ⸣ゴーナ イ⸢ズムシヌ⸣ パイ ⸢ブームン⸣ ブ⸢タン
[kḁ⸢ʦunu⸣ ha⸢ra⸣goːna ʔi⸢ʣumuʃinu⸣ pai ⸢buːmum⸣ bu⸢taŋ]
(カツオ腹皮にはイズムシ<寄生虫>が這っているのもおった)
Example phrases
ウムシ [ʔu⸢muʃi] (名)
- おもし(重石)。物を押さえるのに用いるもの。
- ム⸢チマイヌ⸣ クー ピ⸢キティ⸣ ミ⸢リキンブク⸣ルナ イ⸢ル⸣カー イ⸢ソーシバ⸣ ウ⸢ムシ⸣ シ⸢ティル⸣ クー ピ⸢サ⸣ソーッタ
[mu⸢ʧimainu⸣ kuː pi̥⸢kiti⸣ mi⸢rikimbuku⸣runa ʔi⸢ru⸣kaː⸣ ʔi⸢soːʃiba⸣ ʔu⸢muʃi⸣ ʃi̥⸢tiru⸣ kuː pi̥⸢sa⸣soːtta]
(水に浸けてふやかした糯米を水を加えながら挽いてメリケン袋に入れると、石臼を重石にして水分を切られ<干させ{EOS}脱水させ>られた)
Example phrases
ウムシル [ʔu⸢mu⸣ʃiru] (連体)
- {Mn_1}面白い。楽しい。
ウムシル [ʔu⸢mu⸣ʃiru] (連体)
- {Mn_2}興味ある。歌謡語。
- ウ⸢ム⸣シルムヌ
[ʔu⸢mu⸣ʃirumunu]
(楽しいこと)
民
謡「鳩間口説」の第六連の囃子に/イヤイーヤー ユタカナルユヌ シルシサミエー アミヤトゥカグシ カジヤシジカニ シクリムジクイ マンサクソーリバ イヒンカタトゥキ ユダンヤナランサ キットゥキバリヨニセタ ウムシルムヌサミ ナマヌパヤシニ クドゥキユミユミ/(イヤイーヤー、豊かなる御世の兆候というものだ{EOS}雨は十日おきに降り、風は穏やかにそよぎ、農作物は豊年満作しており、一時も片時も油断は出来ない{EOS}しっかり気張れよ若者らよ{EOS}さすれば楽しい豊な人生となる{EOS}今の囃子に鳩間口説きを歌おうよ)- 『鳩間誌』、『鳩間島古典民謡古謡集』。 ⸣ユー ミリ⸢ダー⸣ アイ⸢ベー⸣ティル ⸢ヤームンドー⸣ヤ ウ⸢ク⸣ル⸢ダー⸣ ウ⸢ム⸣シル ⸣ムヌ⸢ダ⸣メー
[⸣juː miri⸢daː⸣ ʔai⸢beː⸣tiru ⸢jaːmundoː⸣ja ʔu⸢ku⸣ru⸢daː⸣ ʔu⸢mu⸣ʃiru ⸣munu⸢da⸣ meː]
(よく見ろよ{EOS}そうやって家族喧嘩<家問答>は起こるのだぞ{EOS}興味ある、考えさせられる見物だぞ{EOS}肝に銘じておきなさい)
Example phrases
ウムシルムヌ [ʔu⸢mu⸣ʃirumunu] (名)
- 面白いこと。愉快な事。楽しいこと。歌謡語。「○、心楽也 於毛志呂之」『新撰字鏡』の転訛したもの。話し言葉では、ウ⸢ムッ⸣サン[ʔu⸢mus⸣saŋ](形)(面白い{EOS}楽しい)という。/イヤイヤー ユタカナルユヌ シルシサミエー アミヤトゥカグシ カジヤシジカニ シクリムジクイ マンサクソーリバ イヒンカタトゥキ ユダンヤナランサキットゥ キバリヨニセタ ウムシルムヌサミ ナマヌパヤシニ クドゥキユミユミ/(ああ<イヤイヤー>豊かなる御世の兆候というものだ{EOS}雨は十日越しに降り、風はそよそよと静かに吹き、稲は稔って<満作して>いるから、一時も片時も油断はできないものだ{EOS}きっと頑張れ<気張れ>若者たちよ{EOS}愉快な<嬉しい>ことだ{EOS}今の囃子に口説きを歌えよ)「鳩間口説」第6連、『鳩間島古典民謡古謡集』、『竹富町史第六巻鳩間島』
カツムシ [kḁ⸢ʦumuʃi] (名)
- (動)カツオブシムシ。鰹節に寄生する甲虫。
- カ⸢ツブシ⸣ ピギティ タ⸢ブイラン⸣カー カ⸢ツムシヌ⸣ シゥクン⸢ダー
[kḁ⸢ʦubuʃi⸣ pigiti ta⸢buiraŋ⸣kaː ka⸢ʦumuʃinu⸣ su̥kun⸢daː]
(鰹節は削って<剥いで>保存しないとカツオ虫が付くぞ) - 体長1メートル級の⸢ダイ⸣バン
[⸢dai⸣baŋ]
(大型のカツオ) - の内腹部の表皮に白く長い虫が付くことが稀に見られたが、これにもカ⸢ツムシ
[kḁ⸢ʦumuʃi]
といった)
Example phrases
カビファイムシ [ka⸢bifaimuʃi] (名)
- (動)シミ。「紙喰い虫」の義。
- ⸢ホンバク⸣ナー カ⸢ビふァイムシヌ⸣ シディティ ⸢ホンヌ⸣ カ⸢ベー⸣ ッ⸢ふァーリ ナー⸣ヌ
[⸢hombaku⸣naː ka⸢bifaimuʃinu⸣ ʃiditi ⸢honnu⸣ ka⸢beː⸣ f⸢faːri naː⸣nu]
(本箱にシミが発生<孵化>して、本の紙は喰われてしまった)
Example phrases
キーヌムシ [⸢kiːnu⸣muʃi] (名)
- 木の虫。材木の中に棲み、材質を食う虫。
- ⸢キーヌムシ⸣ヌ ⸢ペー⸣リティ ⸢キー⸣ヌ ⸢シン⸣マー ⸣ッサリ ⸢ユーゾーナー⸣ヌ
[⸢kiːnumuʃi⸣nu ⸢peː⸣riti ⸢kiː⸣nu ⸢ʃim⸣maː ⸣ssari ⸢juːʣoːnaː⸣nu]
(木の虫が入って木の芯が腐れ、役に立たない{EOS}木の芯を虫が食って材木は台無しである)
Example phrases
キームシ [⸢kiːmuʃi] (名)
- 毛虫。毛の密生した虫。
- ⸢キームシェー⸣ プ⸢ス⸣ ッスンダ ⸢キー⸣ シ⸢キ⸣リ⸢ヨー
[⸢kiːmuʃeː⸣ pu̥⸢su⸣ ssunda ⸢kiː⸣ ʃi̥⸢ki⸣ri⸢joː]
(毛虫は人を刺すから、気をつけなさいよ)
Example phrases
キムーキムシ [kimuː⸢kimu⸣ʃi] (副)
- 己が満足するほど丁寧に。真心を籠めて。心の底から。誠意を尽くして。
- ウ⸢ヤ⸣ヌ ⸢トゥン⸣ザク キムー⸢キム⸣シ ⸢シー オーシリ⸣ダー イ⸢チンバー⸣ケー ⸢オーラン⸣ダー
[ʔu⸢ja⸣nu ⸢tunʣa⸣ku kimuː⸢kimu⸣ʃi ⸢ʃiː ʔoːʃiri⸣daː ʔi⸢ʧimbaː⸣keː ⸢ʔoːran⸣daː]
(親の看病は真心を籠めてやって差し上げなさいねえ{EOS}親はいつまでもおられないからねえ)
Example phrases
キムシカラーン [ki⸢muʃikaraː⸣ŋ] (形)
- うら寂しい。ものさびしい。 uby{侘}{ワビ}しい。 uby{寂寞}{セキ|バク}としてる。キ⸢ムシカラー⸣サン[ki⸢muʃikaraː⸣saŋ]ともいう。
- ッ⸢ふァン⸣ケン ムー⸢ル⸣ タ⸢ベー⸣ パ⸢ラシ⸣ティ タ⸢ンガ⸣シ ⸢ベー⸣ヌンドゥ キ⸢ムシカラー⸣ヌ ニ⸢バラヌ
[f⸢faŋ⸣kem muː⸢ru⸣ ta⸢beː⸣ pa⸢ra⸣ʃi̥ti ⸢taŋga⸣ʃi ⸢beː⸣nundu ki⸢muʃikaraː⸣nu ni⸢baranu]
(子供達をみんな旅に出して<行かせて>一人でいるが、うら寂しくて寝ることができない) - キ⸢ムシカラー⸣サ ⸢ナー⸣ヌ
[ki⸢muʃikaraː⸣sa ⸢naː⸣nu]
(うら寂しくない) - キ⸢ムシカラ⸣サー ⸣プソー サ⸢キル⸣ ヌム
[ki⸢muʃikara⸣saː pu̥soː sa⸢kiru⸣ numu]
(心さびしいときは酒を飲む) - キ⸢ムシカラーサ⸣カー ウ⸢キ⸣ナー ⸣パリバ
[ki⸢muʃikaraːsa⸣kaː ʔu⸢ki⸣naː ⸣pariba]
(うら寂しかったら沖縄へ行きなさいよ)
Example phrases
キムシナースン [⸣kimu ʃi⸢naː⸣suŋ] (連)
- 心を合わせる。心をそろえる。心を一つにする。
- ⸢キョーダイ⸣サ ⸣キム シ⸢ナー⸣シェーティ ⸣タティパリ⸢ダー
[⸢kjoːdai⸣sa ⸣kimu ʃi⸢naː⸣ʃeːti ⸣tatipari⸢daː]
(兄弟仲良く心を合わせて暮らしていきなさいよ)
Example phrases
キムシナウン [⸣kimu ʃi⸢nauŋ] (連)
- 機嫌を取る。「心を調和させる。心を合わせる」の義。
- ⸢フンダイナキ スー⸣ ッ⸢ふァヌ⸣ キム シ⸢ナウンティ コーシ⸣バ ⸢カイオー⸣ル
[⸢ɸundainaki suː⸣ f⸢fanu⸣ kimu ʃi⸢naunti koːʃi⸣ba ⸢kaiʔoː⸣ru]
(我儘で勝手放題の子供の機嫌を取るために菓子を買っておられる) - ウ⸢ヤ⸣ヌ ⸣キム シ⸢ナウンティ シー ベー⸣ンドゥ ムッ⸢トゥ⸣ シ⸢ナーラヌ
[ʔu⸢ja⸣nu ⸣kimu ʃi⸢naunti ʃiː beː⸣ndu mut⸢tu⸣ ʃi⸢naːranu]
(親の機嫌をとろうとしているのだが、ちっとも機嫌が取れない)
Example phrases
キムシピリスン [ki⸢muʃipi⸣ri ⸢suŋ] (連)
- 胃の具合が悪くなり、絞られるように感じる。
- ⸢コー⸣ムヌバ ウ⸢ブ⸣ファイ ⸢スー⸣カー キ⸢ムシピ⸣リ ⸢スン⸣ダー
[⸢koː⸣munuba ʔu⸢bu⸣fai ⸢suː⸣kaː ki⸢muʃipi⸣ri ⸢sun⸣daː]
(固いものを大食いすると胃の具合が悪くなり、絞られるように感じるよ)
Example phrases
キムシララヌ [ki⸢muʃirara⸣nu] (連)
- 我慢できない。心が落ち着かない。耐えられない。
- ア⸢ムサ⸣ヌ キ⸢ムシララム⸣ティル イ⸢サン⸣ヤー パレー⸢ツォー
[ʔa⸢musa⸣nu ki⸢muʃirara⸣mutiru ʔi⸢saɲ⸣jaː pareː⸢ʦoː]
(頭痛がして気分が悪く我慢できなかったので病院へ行ったのだよ) - キ⸢ムシララン⸣ドゥ ⸢ブー⸣ユー ⸢パー⸣ フイ ⸢ベー
[ki⸢muʃiraran⸣du ⸢buː⸣juː ⸢paː⸣ɸui ⸢beː]
(我慢できないのか、歯ぎしりして<歯をこすり合わせて>いる)
Example phrases
Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect
Results from the [関連データ]南琉球八重山語宮良方言の名詞アクセント資料 [Kanren dēta] Minami Ryūkyū Yaeyama-go Miyara hōgen No meishi akusento shiryō ([Relevant Data] Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect), by Kenan Celik, Aso Reiko and Kohei Nakazawa, © CC BY-NC 3.0 DEED
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ムス [musu] L (名)
- 筵(むしろ)。ござ。畳
Japanese-Multilingual Dictionary (JMDict)
Results from the Japanese-Multilingual Electronic Dictionary project (JMdict), created by Jim Breen, © Electronic Dictionary Research and Development Group.
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むし【虫】
(Common Noun)
- Insect; Bug; Cricket; Moth; Worm
むし【無視】
(Common Noun)
- Disregarding; Ignoring
むし【無死】
(Common Noun)
- Baseball with no outs
むし【蒸し】
(Common Noun)
- Steaming
むし【無私】
(Noun)
- Selflessness; Unselfish
むし【無始】
(Noun)
- The remote beginnings
からむし・むし・ちょま・まお・カラムシ【苧・苧麻・真麻・真苧】
(Noun)
- Ramie (Boehmeria nivea var. nipononivea)
— Word usually written using kana alone