(Noun, suffix) Person, people
Define っとぅ ttu Meaning ットゥ
Displaying results for っとぅ (ttu・っとぅ・ットゥ) – ryukyu
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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(Noun, suffix) Younger, young ones, juniors; younger sibling (brother or sister)
A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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イットゥ ittu (?iQtu) ⓪ 名
- 一斗。
ウットゥ uttu (?uQtu) ⓪ 名
- 弟。妹。年下の兄弟について,男女の区別なくいう。特に区別する場合は'wikiga?uQtu(弟),'winagu?uQtu(妹)という。SiiZaの対。~misijuN.二番目以下の子を出産する。また,二番目以下の子を妊娠する。長子に弟(妹)を見せるという言い方をする。~'NNzuN.弟(妹)が生まれる。
- 年下。
ドゥットゥ duttu (duQtu) ① 副
- duuduと同じ。
ハットゥ hattu (haQtu) ① 名
- [法度]法度。禁止。禁制。~sjuN.禁止する。kumautee micikara ?uta sjuSee~doo.ここでは道で歌を歌うのは禁止だぞ。'winagoo~~,muduri muduri.[女は法度法度戻れ戻れ(執心鐘入)]女人は禁制だ,帰れ帰れ。
ジャットゥ jattu (ZaQtu) ① 副
- ざっと。簡略に。大ざっぱに。~'judi 'NNdee.ざっと読んで見ろ。
キットゥ kittu (kiQtu) ⓪ 名
新
- ケット。毛布。
ムットゥ muttu (muQtu) ① 副
- 全然。全く。少しも。~miiraN.全然見えない。
スットゥ suttu (suQtu) ① 副
- 少し。musiNgutunaQkwee~N ?jaN.[無心事なつくわいすつとも言やぬ(花売之縁)]無心事などは少しも言わない。suQtoo kawatooN.少しは変わっている。
ブットゥー buttuu (buQtuu) ⓪ 名
- 丸くふくれ上がったもの。いぼ・こぶなど。
チットゥ chittu (ciQtu) ① 副
- きつく。強く。しっかりと。sasinaa muQci cikaku 'jutikarani,mataN kakusjuraba~kuNsimiri.[差繩持つち近く寄てからに又も隠しゆらばきつとくんしめれ(大川敵討)]捕繩を持って近く寄って,またも白状しないならばきつく縛れ。
- きっと。必ず。~'jami.必ずそうか。間違いないか。
ジャットゥー jattuu (ZaQtuu) ⓪ 名
- 飾り気のない人。動作が気軽でとりつくろわぬ人。あっさりした人。さっぱりした人。
ムットゥン muttun (muQtuN) ① 名
- もっとも。道理至極。~na kutu.もっともなこと。~'jaN.もっともだ。
ナットゥー nattuu (naQtuu) ⓪ 名
- 料理名。本土の納豆とは異なる。?NmukaSi(その項参照)をこねて煮たもの。砂糖・ごまなどを加えたものはsaataanaQtuuという。
リットゥー rittuu (riQtuu) ⓪ 名
- 立冬。二十四節の一つ。
ウカットゥ ukattu (?ukaQtu) ① 副
- うっかり。?ukaituともいう。
ウミットゥ umittu (?umiQtu) ⓪ 名
- [思弟]弟さん。妹さん。士族の弟妹を第三者がいう語。
フクットゥ fukuttu (hukuQtu) ① 副
- 不服そうに。不満げに。~sjooN.不服そうにしている。
グタットゥ gutattu (gutaQtu) ① 副
- ぐったり。疲れきって,元気のないさま。~najuN.ぐったりとなる。
イットゥチ ittuchi (?iQtuci) ① 名
- しばらくの時間。暫時。~matee.しばらく待て。~du 'jasa.しばらくの間だよ。
ジバットゥ jibattu (zibaQtu) ① 副
- ぎっしり。容器などにすきまなくはいったさま。~?iQcooN.ぎっしりはいっている。
A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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いっとう 【一刀】
けっとう 【血統】
げっとう 【月桃】 (植物名)
Phrases
- ~の葉 saNniNgaasha
そっとう 【卒倒】
Phrases
- ~する → ʔaNmashaN,buchigee
ふっとう 【沸騰】
Phrases
- ~させる fukashuN
- ~する fuchuN,mugeeyuN,→ʔabuchuN,わく
りっとう 【立冬】
すいみつとう 【水密桃】
See also
ぼっとうする 【没頭する】
- hamayuN (≈ hamaiN)
- fikkataNchuN
See also
あっとうされる 【圧倒される】
- ʔusaariyuN (≈ ʔusaariiN)
See also
とかられっとう 【土●喇列島】
かつどうしゃしん 【活動写真】
Dictionary of the Practical Use of Okinawan
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.
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いっとぅがよー
- おはじき
- んかしうぃなぐわらびぬ あしびんかい いっとぅがよー ちかてぃ、はんちゃー あしび、いくち あが んでぃーる かじあてぃ あしび、てぃーぬ わたから てぃーぬ なーんかい うちけーてぃ っうぃーんかい あぎやーに すくいる あしびぬ あたん。
(昔の女の子の遊びにおはじきを使って、はじく遊び、いくつあるかという数当て遊び、手のひらから手の甲へ置き換えて上にあげて鷲掴みする遊びがあった)
Example phrases
いっとぅち
- 片時
- ぐまわらばーからー いっとぅちん みーはなさらん みーくーげーちょーん ならん どー。
(幼児からは片時も目がはなせない、まばたきさえもできないよ)
Example phrases
うかっとぅー
- うっかり者
- っちゅとぅぬ やくすくぐとぅ ちゃー わしたん、わしたんっし えーてぃからぬ でんわぬ ちゃんでぃ いちゃくとぅどぅ わかたんでぃ。あれー はてぃうかっとぅー どー。
(人との約束事をいつも忘れた、忘れたとして相手からの電話が来たと言ったのでわかったって。あの人はひどいうっかり者だよ)
Example phrases
うっとぅ
- 年下、弟妹
- わんにんかえー うぃなぐうっとぅぬ たい、うぃきがうっとぅぬ ちゅい をぅん。
(私には妹が二人、弟が一人いる)
Example phrases
うっとぅ しーじゃ
- 年下年上、兄姉弟妹
- なまー うっとぅしーじゃぬ いきらく なてぃ、っちゅいんぐゎぬ うふく なとーん。
(現在は兄弟姉妹が少なくなって。一人っ子が多くなっている)
Example phrases
うっとぅ まき (=うっとぅみーよーがり、しーまき)
- おとみづわり
- ちーぬみんぐゎぬ をぅるとぅち っくゎ むちーねー、さちに っんまりたる くゎー うっとぅまき さーに むぬ かまん なたい、ふんでーさい すん。
(乳飲み子がいる時に子を宿すと、先に生まれた子は「おとみづわり」してご飯を食べなくなったり、甘えたりする)
Example phrases
*(参考)「うっとぅみーよーがり」とも言う
うっとぅ をぅない (うっとぅ うぃきー〈(兄から見た)弟〉)
- (兄から見た)妹
- うっとぅをぅなえー かなさしが、うっとぅうぃきーや しぐ おーえーてぃーえー すん。
((兄から見た) - 妹はかわいいが、
(兄から見た)
弟はすぐけんかになる)
Example phrases
うっとぅ んぐゎ
- 末っ子
- まーぬ うっとぅんぐゎ やてぃん、ふんでーむん やん。
(どこの末っ子も甘えん坊だ)
Example phrases
うっとぅばすん (うっとぅばちゃん、うっとぅばさん、うっとぅばち)
- 吹き飛ばす
- ちゅーや かじぬ ちゅーさくとぅ、しんたくむん ふしーねー うっとぅばさりーん どー。
(今日は風が強いので、洗濯物を干すと吹き飛ばされるよ)
Example phrases
じゃっとぅー、うじゃっとぅー
- 飾り気がない人、さっぱりした人
- うぃなぐぬ っんぢとーてぃ すがいみちーん わからん、ふーじぇー ねーらん、うじゃっとぅー やー。
(女性のくせして着飾ることもわからない、みっともない、飾り気がないね)
Example phrases
そーみん ぷっとぅるー
- 素麺炒め
- そーみんぷっとぅるーや うちなーんちゅぬ ゆー かどーる むん やん。
(素麺炒めは沖縄の人がよく食べているものだ)
Example phrases
どぅっとぅ
- とても
- あぬ うふやしーっちゅぬ くさみちゅしぇー どぅっとぅ みじらしーくとぅ やー。
(あのおとなしい人が怒るのはとてもめずらしいことだね)
Example phrases
はっとぅ
- 禁止
- っちゅぬ あちまいどぅくろー てーげー たばこー はっとぅ なてぃ たばくふちゃーや じゃーふぇー なとーん。
(人が集まるところはだいたいタバコは禁止になっていて喫煙者は困っている) - まちりぬ あくとぅ くぬみちぇー くるまー むる はっとぅ なとーん。
(祭りがあるのでこの道は車はみんな禁止になっている)
Example phrases
ふくっとぅ すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- 不服な様をする
- ふくっとぅ そーたん。
(不服そうだった)
Example phrases
*(参考)類似表現として、がってぃのー あらんたん(納得してはいなかった);あねー あらん ちら そーたん(そうじゃないという顔をしていた);うむさぎさーや しぇー をぅらんたん(おもしろくは思っていなかった);くさみちょーんねー そーたん(いらだっているようだった);ぷーぷー そーんねー すたん(怒っているようであった)
ぶっとぅー
- でぶ、太いもの
- まーさむん じょーぐーぬ うふく なてぃ、うぃなぐん うぃきがん ぶっとぅるー なてぃちょーしが、ちゃーするくとぅん ならん。
(食いしん坊が多くなって、男も女もでぶになってきているが、どうにもならない)
Example phrases
ふぃっとぅんがすん (ふぃっとぅんがちゃん、ふぃっとぅんがさん、ふぃっとぅんがち)
- 飛び出す
- わかむんぬ ずぼんぬ くさーぬ ポケットから さいふぬ っんぢゃしぢゅーさぬ、なまにん ふぃっとぅんがしぎさー そーし なーふぁぬ まちぐゎーをぅてぃ ゆー みーだちゅん。
(若者のズボンの後ろポケットから財布が顔出し過ぎて、今にも跳び出してしまいそうなのが那覇の市場でよく目につく)
Example phrases
っんむ くじ ぷっとぅるー
- 芋料理の一種
- っんむくじぷっとぅるー ちゅくいる ばすねー、っんむぬくーんかい かちゅー だしじる いってぃ ちりびらーとぅ かまぶく ぐまぢりっし かちゃーち ふらいぱぬんかい あんだ しち ふぃらやーちー すん。
(「っんむくじぷっとぅるー」を作るときには、澱粉に鰹出し汁を入れてニラとかまぼこを小さく切ってかき混ぜてフライパンに油を敷いて平たく焼く)
Example phrases
うみちっとぅ
- 強く
- うぬ わかむんぬちゃーや ぐてーぬ ねーんどぅ あがやー? なーふぃん うみちっとぅ どぅーぬ めーんかい ゆしれー しむるむんぬ。
(あの若者たちは体力がないのか? もっと自分の前に寄せればいいのに) - くぬ わらばー ちゃっさ いちん ちかんくとぅ、うみちっとぅ ぬられー/しちきれー/ならーし よー。
(この子はいくら言っても聞かないので、強く叱りなさい/躾けなさい/教えなさいよ)
Example phrases
がさっとぅ
- げっそりと
- あれー がさっとぅ なてぃ なまにん とーりぎさ そーん。
(あいつはげっそりして今にも倒れそうだ)
Example phrases
しかっとぅ
- しっかりと、ちゃんと
- いち やてぃん、ぬー やてぃん、するくとー しかっとぅ すし やん。
(いつでも、何でも、することはちゃんとすべきだ) - はたちからー うふっちゅ やくとぅ、しかっとぅ かんげーてぃ っし いちゅし やん。
(二十歳からは大人なのだから、しっかりと考えて行くべきだ)
Example phrases
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
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イットゥ [⸢ʔit⸣tu] (名)
- 一斗。容量の単位。10升。
- ム⸢チマイ イッ⸣トゥ ッ⸢サーバ⸣ル ⸢プール⸣ムチェー タ⸢ラーサリル
[mu⸢ʧimai ʔit⸣tu s⸢saːba⸣ru ⸢puːru⸣muʧeː ta⸢raːsariru]
(糯米を一斗ほど精米しないと豊年祭の餅は足りない<精げばぞ豊年祭の餅は足らされる>) - サ⸢キ イッ⸣トゥ ⸣タルン
[sḁ⸢ki ʔit⸣tu ⸣taruŋ]
(酒を一斗醸造する)
Example phrases
イットゥー [⸢ʔittuː] (名)
- 一統。一族。
- ⸢ウン⸣ネヌ ⸢イットゥー⸣ナー ス⸢グリムヌンドゥ ゴー⸣ラーティ⸢ダー
[⸢ʔun⸣nenu ⸢ʔittuː⸣naː su⸢gurimunundu goː⸣raːti⸢daː]
(その家の一族には優れ者が多いそうだ<多いとのことだ>)
Example phrases
イットゥカミ [⸢ʔittu⸣kami] (名)
- 一斗入りの甕。味噌や醤油などの貯蔵用の甕(容器)。各家庭に数個用意されていた。
- ⸢イットゥ⸣カミナ ⸢ミー⸣ス イ⸢リティ⸣ タ⸢ブイ⸣ シケー
[⸢ʔittu⸣kamina ⸢miː⸣su ʔi⸢riti⸣ ta⸢bui⸣ ʃi̥keː]
(一斗入りの甕に味噌を入れて蓄えてある)
Example phrases
イットゥキ [⸢ʔit⸣tuki] (名)
- 一時。しばらく。暫時。
- ⸢イットゥ⸣キ ⸣マティ ⸢ベー⸣リ ダン⸢ティ ギー⸣ タ⸢ク⸣ トゥリキー バ⸢カシ⸣ ッ⸢ふァーサ⸠ナー
[⸢ʔittu⸣ki ⸣mati ⸢beː⸣ri dan⸢ti giː⸣ tḁ⸢ku⸣ turikiː ba⸢kaʃi⸣ f⸢faːsa⸠naː]
(しばらく待っていなさい{EOS}さっと行って蛸を獲って来て煮て<炊いて>あげようねえ)
Example phrases
イットゥキヌパンシ [⸢ʔittuki⸣nu ⸢paŋʃi] (連)
- 一時しのぎ。「一時のはずし」の義。
- ⸣ウビシェー ⸣ウカー パ⸢ラーラ⸣ヌ ⸢イットゥキ⸣ヌ ⸢パンシル⸣ ナル
[⸣ʔubiʃeː ⸣ʔukaː pa⸢raːra⸣nu ⸢ʔittuki⸣nu ⸢panʃiru⸣ naru]
(それだけでは借金は払えない{EOS}一時しのぎにしかならない<一時しのぎぞなる>)
Example phrases
ウカットゥ [ʔu⸢kattu] (副)
- {Mn_1}ぼんやりと。深く考えないさま。気が利かないさま。不注意に。ぼんやりと。「Vcato<うかと>シテワ イカデカ バンジ カナウベキ」『ロドリゲス日本大文典』の転訛したもの。
ウカットゥ [ʔu⸢kattu] (副)
- {Mn_2}軽率に。疎かに。迂闊に。うっかり。
- ヨー⸢ヨー⸣ ナ⸢サ⸣ヌナカー ヤ⸢レースヌ⸣ ウ⸢ヤ⸣ヌ ⸢ブン⸣ゲー ウ⸢カットゥ⸣シ ⸢バシケー⸣ ナ⸢ラン⸣ダー
[joː⸢joː⸣ na⸢sa⸣nunakaː ja⸢reːsunu⸣ ʔu⸢ja⸣nu ⸢buŋ⸣geː ʔu⸢kattu⸣ʃi ⸢baʃi̥keː⸣ na⸢ran⸣daː]
(よくよく心がけなさいよ{EOS}生さぬ仲ではあるが、迂闊に親のご恩<恩義>は忘れてはならないぞ)
Example phrases
ウブスブットゥ [ʔu⸢bu⸣subuttu] (名)
- 大怠け者。大の無精者。
- ウ⸢ブ⸣スブットー ⸣キューン サ⸢キ⸣ ヌミティ ニ⸢ビベー
[ʔu⸢bu⸣subuttoː ⸣kjuːn sḁ⸢ki⸣ numiti ni⸢bibeː]
(大怠け者めは、今日も酒を飲んで寝ている)
Example phrases
ウンヌクジブットゥル [⸢ʔunnu⸣kuʤibutturu] (名)
- 芋の澱粉を熱湯で溶かしてゼリー状にしたものを軽く油揚げにした食品。子供のお八つにしたり、老人が黒砂糖を uby{塗}{マブ}して食するお茶請けに重宝された。
- ⸢ウンヌ⸣クジブットゥル タ⸢キ⸣ ッ⸢ふァーソーッ⸣タン
[⸢ʔunnu⸣kuʤibutturu tḁ⸢ki⸣ f⸢faːsoːt⸣taŋ]
(芋葛ブットゥルを炊いて食べさせてくださった)
Example phrases
カイットゥルン [⸢kait⸣turuŋ] (他動)
- 盗む。奪う。⸣トゥルン[⸣turuŋ](盗む)の強調表現。「カイ(接頭語)・トゥルン(取る)」の義。⸢ヌシ⸣トゥルンとも言う。
- プ⸢スヌ⸣ ムヌ ⸢カイッ⸣トゥレー ナ⸢ラ⸣ヌ [pu̥⸢sunu⸣ munu ⸢kait⸣tureː na⸢ra⸣nu] (他人の物を盗んではならない)。 ⸣バー イッ⸢カナ⸣シ ⸢カイットゥラ⸣ヌ [⸣baː ʔik⸢kana⸣ʃi ⸢kaittura⸣nu] (私は決して盗まない)。 ⸢カイットゥリ⸣プサン [⸢kaitturi⸣ pu̥saŋ] (盗みたい)。 ⸢カイッ⸣トゥリティ ア⸢ズ⸣カー ⸢カイッ⸣トゥルン [⸢kait⸣turiti ʔa⸢ʣu⸣kaː ⸢kait⸣turuŋ] (盗めと言うなら盗むよ)。 ⸢カイッ⸣トゥレー ⸣ミサムヌ [⸢kait⸣tureː ⸣misamunu] (盗めばよいのに)。⸢ヌシ⸣トゥルン[⸢nuʃi̥⸣turuŋ](盗む)ともいう
Example phrases
キットゥ [⸢kittu] (副)
- きっと。必ず。確実に。しっかり。歌謡語。/イヤイヤ ユタカナルユヌ シルシサミエー アミヤ トゥカグシ カジヤ シジカニ シクリムジクイ マンサク ソーリバ イヒンカタトゥキ ユダンヤ ナランサ キットゥ キバリヨ ニセタ ウムシルムヌサミ ナマヌ パヤシニ クドゥキ ユミユミ/(いよいよ<弥々>、豊かなる世<豊年>の兆候だ{EOS}雨は十日越しに降り、風は静かに吹いて、作物は満作<豊作>するので、少しも片時も油断は出来ないものだ{EOS}きっと<しっかり>気張れよ、若者たちよ{EOS}愉快ではないか{EOS}ただ今の囃子に口説きを歌おうよ)
キットゥ [kit⸢tu] (副)
- きっと(屹度)。必ずや。しっかり。話者の、相手に対する要望が強いことを表現する。/~イヒン カタトゥキ ユダンヤ ナランサ キットゥ キバリヨ ニセタ~/(~少しも片時も油断はならないものだ{EOS}しっかり<屹度>気張れよ若者たちよ)「鳩間口説」『鳩間島古典民謡古謡集』
キットゥー [⸢kittuː] (名)
- 毛布。「毛糸」の転訛したものか。
- イ⸢ツォーン⸣プソー ⸢キットゥー⸣シ イ⸢ソーキン サーソー⸣リ キ⸢ソーッタ⸣ヌ イッ⸢ケン ヌッ⸣サタン
[ʔi⸢ʦoːm⸣pu̥soː ⸢kittuː⸣ʃi ʔi⸢soːkin saːsoːtta⸣nu ʔik⸢ken nus⸣sataŋ]
(糸満漁師は毛布で漁に出るときの着物を作られたが非常に温かった)
Example phrases
キットゥー [⸢kittuː] (名)
- 血統。血筋。⸢タックイ[⸢takkui](血統{EOS}DNA)ともいう。
- ⸢ウン⸣ネーヤ ⸢チョーミーヌ キットゥー
[⸢ʔun⸣neːja ⸢ʧoːmiːnu kittuː]
(あの家は長寿の血統だ) - 血筋。 ⸢キットゥーヌ カイ⸣ヤル ⸣ヤーラ シ⸢ラ⸣ベーティ ユ⸢メー⸣ クイ⸢オーッ⸣タ
[⸢kittuːnu kai⸣jaru ⸣jaːra ʃi⸢ra⸣beːti ju⸢meː⸣ kui⸢oːt⸣ta]
(血統の素晴らしい<美しい>家から、調べて嫁をもらわれた<乞われた>)
Example phrases
キットゥー [⸢kit⸣tuː] (名)
- 毛布。近代以後の借用語。「ブランケット(blanket)」の「ケット」(毛布)の転訛したもの。
- ⸢ピー⸣ヤティ ウ⸢ズ⸣ヌ ッ⸢サンター⸣ラ ⸢キットゥーバ⸣ カビティル ニ⸢ブタル
[⸢piː⸣jati ʔu⸢ʣu⸣nu s⸢santaː⸣ra ⸢kittuːba⸣ kabitiru ni⸢butaru]
(寒いので布団の下から毛布を被って寝たものだよ)
Example phrases
キットゥバスン [⸢kittuba⸣suŋ] (他動)
- 蹴飛ばす。蹴って飛ばす。キ⸢リットゥバ⸣スン[ki⸢rittuba⸣suŋ](蹴飛ばす)ともいう。
- ⸢キットゥバスン⸣カティ ウ⸢ムータン⸣ドゥ ⸢キットゥバサラン⸣シェン
[⸢kittubasuŋ⸣kati ʔu⸢muːtan⸣du ⸢kittubasaraŋ⸣ʃeŋ]
(蹴飛ばそうかと思ったが、蹴飛ばされなかった) - ⸢キットゥバ⸣シ ⸣ミサカー ⸢キットゥバ⸣ス ⸣クトー ⸣ナルン
[⸢kittuba⸣ʃi ⸣misakaː ⸢kittuba⸣su ⸣ku̥toː ⸣naruŋ]
(蹴飛ばしてよければ、蹴飛ばすことはできる) - ⸢マー⸣ビン ⸢キットゥ⸣バシェー ⸣ミサムヌ
[⸢maː⸣biŋ ⸢kittuba⸣ʃeː ⸣misamunu]
(もっと蹴飛ばせばいいのに) - ⸢パー⸣ク ⸢キットゥバ⸣シ
[⸢paː⸣ku ⸢kittuba⸣ʃi]
(早く蹴飛ばせ)
Example phrases
キリットゥバスン [ki⸢rittuba⸣suŋ] (他動)
- 蹴飛ばす。「蹴り飛ばす」の義。
- ウ⸢レー⸣ キ⸢リットゥバサラ⸣ヌ [ʔu⸢reː⸣ ki⸢rittubasara⸣nu] (それは蹴飛ばされない)。 キ⸢リットゥバシ⸣ プサン [ki⸢rittubaʃi⸣ pu̥saŋ] (蹴飛ばしたい)。 キ⸢リットゥバ⸣スンティ ⸣ウムーカー キ⸢リットゥバ⸣シバ [ki⸢rittuba⸣sunti ⸣ʔumuːkaː ki⸢rittuba⸣ʃiba] (蹴飛ばそうと思うなら蹴っ飛ばせよ)。⸢キットゥバ⸣スン[⸢kittuba⸣suŋ](蹴っ飛ばす)ともいう。 ⸢キットゥバ⸣ス ⸣クトゥ [⸢kittuba⸣su ⸣ku̥tu] (蹴飛ばすこと)。 ⸢キットゥバ⸣シェー ⸣ミサムヌ [⸢kittuba⸣ʃeː ⸣misamunu] (蹴飛ばせばよいのに)
Example phrases
ザットゥ [ʣat⸢tu] (副)
- {Mn_1}あらまし。おおかた。おおまかに。簡単に。簡素に。格式ばらないさま。
ザットゥ [ʣat⸢tu] (副)
- {Mn_2}外見を飾らないこと。物事にこだわらないこと。無頓着なこと。質素なこと。質朴なこと。
- ウ⸢ヌ プソー⸣ ザッ⸢トゥヌ プス⸣ ヤ⸢ロー⸣ルンダ イッ⸢ケナ⸣ パ⸢ナシヤッ⸣サン
[ʔu⸢nu pu̥soː⸣ ʣat⸢tunu pu̥su⸣ ja⸢roː⸣runda ʔik⸢kena⸣ pa⸢naʃijas⸣saŋ]
(あの人は外見を飾らない質素な人だから非常に話しやすい)
Example phrases
ザットゥヌパンシ [ʣat⸢tunu paŋʃi] (連)
- ほんのちょっとのつもりで。気軽なつもりで。
- ザッ⸢トゥヌ パンシティ⸣ ウ⸢ムイ⸣ル カ⸢ルタンドゥ⸣ カイ ナリ⸢ナー⸣ヌ
[ʣat⸢tunu paŋʃiti⸣ ʔu⸢mui⸣ru ka⸢rutandu⸣ kai ⸣nari⸢naː⸣nu]
(ほんのちょっとのつもりで借りたのだが、こうなってしまった)