(Noun) Kitchen
Define ちむ chimu Meaning チム
Displaying results for ちむ (chimu・ちむ・チム) – ryukyu
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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(Sa-Adjective) Lamentable, awful, deplorable; pitiful, pitiable, poor, sad, pathetic
(Sa-Adjective) Lamentable, awful, deplorable; pitiful, pitiable, poor, sad, pathetic
A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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チム chimu (cimu) ⓪ 名
- 肝。肝臓。食物としての,豚などの肝臓。
- 心。心情。情。kukuru(心)よりもはるかに多く使う。~?uraakijuN.自分の心を慰める。心を水に浸す意。?utaNdee'judi~?uraakira.歌でもよんで心を慰めよう。~kwijuN.情をかける。心をくれるの意。makutu siNziCinu 'wazimuduN kwiraba murabaruga kutuN ?ijana ?ucumi.[誠真実の我肝ども呉らば 村原が事も いやな置きゆめ(大川敵討)]わたしが本当に情をかけてやるならば,女も村原のことを言わずには置かないだろう。~tagaajuN.心が合わない。意志が疎通しない。誤解する。~dacuN.悲しみでいっぱいになる。憂い悩む。~dakarijuN.憂いや悲しみにとざされる。~ciikeerasjuN.心を動転させる。また,突然狂い出す。~tumeejuN.心を取り直す。乱れた心を静める。~tumeerasjuN.慰めて心を落ち着かせる。~tujaasjuN.心を整える。心配事などを処理して,心を安んずる。~tujaasaraN.心が乱れ,考えがまとまらない。~tujuN.機嫌をとる。~tuN teetuN kanaaN.何事もままならない。buciiNnu neejabiraN, muzukuituN husaaraN, matasjuu takiba ?aminu huicizicai,katagata~tuN teetuN kanaaraN 'joosi'jajabiitaN.[物縁の無いやべらぬ 物作ともふさあらぬ 又塩焚けば雨の降続きやり 旁々肝ともたいとも叶らん様子ややべいたん(花売之縁)]縁がないのか,作物もうまくいかず,また塩を焚けば雨が降り続くし,全くどうにもしようがなく,途方に暮れた様子でありました。~nu kuihwici. 心の底から悔いなやむこと。心からつらく思うこと。~nu saciniN kakiraN.全く気にしない。少しも懸念しない。~nusibasaN.心が狭い。kukurunu sibasaN.ともいう。~nu sinubaraN.心にしのびない。(見るに・聞くに)しのびない。~-nu suku.心の底。kukurunu sukuともいう。~nu tuukiraN.心が解けない。釈然としない。kukurunu tuukiraN.ともいう。~nu tukuruN neeN.心の居所がない。心配などで,心が落ち着かない。~nu nuriraN.気乗りがしない。心が進まない。~nu neeN.また,~N neeN.熱意がない。する気がない。また,冷淡である。心ない。~N neeN sikata.心のこもらぬやりかた。また,心ないしかた。~nu'jucajuN.心が合う。また,意志が通ずる。納得がいく。~noosjuN.心をとり直す。機嫌を直す。また,心をなだめ柔らげる。~noojuN.機嫌が直る。怒りがおさまる。~huzuN.満足する。十分と思う。~N hugaN.満足しない。~N hugaNdaraa'joosjookee.意に満たないならばよして置け。~'januN.心を痛める。また,後悔する。naNmiNnu kezoja sjuinu kezotumuti,satu ?ukuci 'jaraci 'wazimu 'janusa.[波上の開静や 首里の開静ともて 里起ちやらち 我肝病ぬさ]波上の護国寺のあかつきの鐘を首里の円覚寺のそれと思い違いして,恋しい君を帰してしまい,後悔で心が痛む。~N saazaatu najuN.気もせいせいする。心もさっぱりとする。~N taQkuzirariiru gutooN.悩みごとで,心も突き破られる思いである。~N ciiziitu najuN.心が責めつけられて,心も消え消えになる。~-N~naraN.心も心ならず。とうていしのびない。とうてい落ち着いていられない。kurimadijutumiba~N~naraN,?i-ca sigana bicini hakareeja nerani.[これ迄よと思ば 肝も肝ならぬ いきやしがな別に 計ひやないらね(忠臣身替)]これまで(で別れるか)と思うと,とうていしのびない。何とかして別の計らい方はないものか。~N teeN ?araN.悲しみ・憂いで心も体もどうにもならない。~N moodoo najuN.心が乱れ,どうしてよいかわからなくなる。~'wajuN.胸襟を開く。心を開く。
チムイ chimui (Cimui) ① 名
- 積もること。積み重なること。
- 見積もり。
- 心積もり。あて。
チムエー chimuee (cimuee) ⓪ 名
- 意味。わけ。理由。kunukutubanu~nu'wakaraN.このことばの意味がわからない。caaru~ga.どういうわけか。~ja neeN.無意味である。理由がない。
チムジ chimuji (Cimuzi) ⓪ 名
- 紬。久米島で産した。
チムリ chimuri (cimuri) ① 名
文
- 煙。'juiN ?akaciciN narisi ?umukazinu tataN hwija nesami sjujanu~.[宵も暁も馴れし俤の立たぬ日や無いさめ塩屋の煙(花売之縁)]宵もあかつきも馴れたおもかげが塩たく家の煙のように立たない日は無い。
イチムン ichimun (?icimuN) ⓪ 名
- 生きもの。動物。
イチムン ichimun (?icimuN) ① 名
- 一門。一族。
ウチムン uchimun (?ucimuN) ① 名
- わき立つこと。騒ぎ。「浮きもの」の意か。'eisaanu cikaZicciiduNSee,murazuunu'wakamuNnucaa~najuN.エイサーの祭りが近づけば,村中の若者たちがわき立って来る。
チムユン chimuyun (Cimu=juN) ① 自=raN,=ti
- 積もる。積み重なる。sigutunu~.仕事が積もる。
チムユン chimuyun (Cimu=juN) ① 他=raN,=ti
- あらかじめ見積もる。心積もりをする。あてにする。CimuraraN.あてにできない。
フィチムン fichimun (hwicimuN) ⓪ 名
- 差し押さえ。また差し押さえられた物。~sarijuN.差し押さえられる。
フィチムン fichimun (hwicimuN) ⓪ 名
- 挽物。ろくろがんなで作ったもの。木の皿・椀・盆など。
ハチムン hachimun (haCimuN) ① 名
- 初もの。
カチムン kachimun (kacimuN) ⓪ 名
- 書きもの。
ナチムン nachimun (naCimuN) ⓪ 名
- 夏着。夏物。夏の着物。
ヌチムン nuchimun (nucimuN) ⓪ 名
- 縫い取り。刺繍。
タチムイ tachimui (tacimui) ① 名
- 立ってもりをすること。子供を抱いて,立って,あやすこと。子供は坐って抱かれるよりこの方を好む。
ウチムム uchimumu (?ucimumu) ① 名
- 内もも。~mudirarijuN.内ももをつねられる。女の子が折檻される時にされる。
ヤチムン yachimun ('jacimuN) ⓪ 名
- 焼き物。磁器・陶器・素焼きの類一切をいう。
チムイリ chimu iri (cimu?iri) ⓪ 名
- 好意。親切。心をこめること。kukuru?iriともいう。~nu niNnukwaa.好意が過ぎて迷惑となること。ありがた迷惑となること。
A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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たちむかう 【立ち向かう】
- tachiNkayuN (≈ tachiNkaiN)
Dictionary of the Practical Use of Okinawan
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.
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ちむ
- こころ
- いっとぅちぇー ふかんかい っんぢてぃ ちむ とぅめーてぃ ちゅーさ。
(しばらく外に出て心を落ち着かせて来るよ) - ちむぬ ねーん しーよーや すな けー。
(心ない仕方はしないでくれ) - 「いー」や ちゅけーんなーっし しむさ。ちゃーちぢきー 「いー、いー、いー」っし ちむぬ ねーん いれーよーや すな けー。
(「はい」は一度でいいから。続けて「はい、はい、はい」とやる気もない返事はしないでくれ) - あったる うやぬ けーまーち いっぺー ちむん ぢーぢーとぅ ないる ぐとーん。
(大切な親が急死して心痛で胸が締め付けられている) - しゅじゅつぬ うんなげー かかてぃ ちゃんぐとぅ ないがやーんでぃ ちむん ちむならん。
(手術がそんなに長くかかって、どうなるのかと気が気でない) - どぅーぬ どぅーん むちかんてぃーっし ちむん とぅやーさらん ばすに いちぇーならん くとぅん あびてぃ ねーらん、なまー いっぺー ちむ やどーさ。
(自分自身のこともやりきれなくて心も整理できないときに言ってはならないことを言ってしまって、今は心を痛めているよ) - あまぬ うぃきがぬうやー どぅくから くふぁちぶる やてぃ やーにんじょー ちむ たげーっし ちむとぅやーしん ならん。
(あそこの男親はあまりにも頑固で家族は心が通じなくて和が取れない) - うたんでー ちちゃーに ちむ うらーきら。
(歌でも聞いて心をなぐさめようか) - ちむ ふぢゅるぐとぅ しーとぅらさん なー。
(満足するようにしてくれないか) - いっぺー ちむ ふぢょーる うゆうぇー/とぅしびー なてぃ ぬーぬ ふすくん ねーん どー。
(とても満足なお祝い/トウシビーができて何の不足もないよ) - なーぬ くさー あま ぬぢ、くま ぬぢっし ちむん ふがん しーよー そーん。
(庭の草はあっちこっち抜いて心ない仕方をしている) - ありんかい/ありがくとぅ やらー ちむ くぃてぃん しむん。
(あの人に/あの人のことなら同情できる) - ちむ わさわさーっし ゐちん たっちん をぅららん。
(落ち着かなくて居ても(=座っても)
立ってもいられない)- ちむ わさわさーっし ちむん とぅやーさらん。
(不安で本来の自分を取り戻せない) - どぅく しわ なてぃ、ちむ わさわさー そーっさー。
(とても心配になって、不安になっている) - うほーくぬ っちゅぬ めーをぅてぃ はなし すしぇー かんげーる うっぴ しん ちむ どんどん すっさー。
(たくさんの人の前でするのは考えるだけで胸がどきどきする) - あびやーいんぐゎーんかい うーらってぃ くーらりーや さんがやーんち ちむ どんどん そーたん。
(吠える犬に追われて咬まれないないかとどきどきした) - しちゅる っちゅぬ めーをぅてー ちむどぅまんぐぃてぃ むぬん いーかんてぃーっし ちむ どんどん すさ。
(好きな人前では気が動転してものもちゃんと言えずにどきどきする) - ちむむちぬ わっさぬ、ちらんかい っんぢとーしぇー。
(心の持ち様が悪くて、顔に出ているでしょう) - っやー くとー ちゃー ちむに とぅみとーん どー。
(あなたのことはいつも心にとめていますよ) - しぇー やー んでぃる ちむぬ いっちぇーをぅらんくとぅ、ちむねー すまらん。
(しようという気持ちが入っていないので、心にとどまらないのだ) - したたか くさみち ちむ くーてぃ むぬん いらんたん。
(激怒して心を閉ざして一言も言わなかった) - みーとぅんだ おーえーっし やーんかい をぅららんくとぅ ちむ とぅめーいが っんぢちゅーさ。
(夫婦げんかをして家には居れないので、心を静めに外出してくるね) - ちむや あらな そーてぃ くちや はな さかち。
(心のなかではそう思っていないのに口ではきれいごとを言う) - ちむさーに かーぎ こーいん。
(心の豊かさが顔に出て美しく見える) - ちむ うっけーいん。
(発狂する) - ちむ うらーきーん。
(心を洗い清める) - ちむ さわぢゅん。
(胸騒ぎがする) - ちむ とぅきーん。
(疑いや迷いがとける) - ちむ とぅきらん。
(疑いや迷いがとけない) - ちむぬ とぅくるん ねーん。
(心配で心が落ち着かない) - ちむ のーいん。
(機嫌が直る) - ちむぬ ゐーん。
(落ち着く) - ちむぬ ゐらん さー。
(落ち着かないよ) - ちむ ゐしれー。
(落ち着きなさい) - ちむ わいん。
(心を開く) - ちむんてーん あらん。
(悲しみでどうしようもない) - ちむ あんまさん。
(心を悩ます) - ちむ いちゃさん。
(心を痛める) - ちむ ぐりさん。
(心を痛める) - ちむ いちゅなさん。
(気ぜわしい) - ちむ がなさん。
(愛しい) - ちむ ぐまさん。
(小心者である) - ちむ しからーさん。
(心の底からさびしい) - ちむ しぷさん。
(強情である) - ちむ ぢゅーさん。
(心強い) - ちむ ぢゅらさん。
(心優しい) - ちむ ながさん。
(気が長い) - ちむ っうぃーりきさん どー。
(心がやすまるよ) - ちむ っうぃーりき どぅくる
(心がやすまるところ) - 、ちむ あしがち
(心のいらだち) - 、ちむ がかい
(気がかり) - 、ちむ がしー
(励まし) - 、ちむ ずりー
(協力) - 、ちむ だーり
(ノイローゼ気味) - 、ちむ ふくい
(歓喜) - 、ちむ まゆい
(心の迷い) - 、ちむ やなー
(心のまがった人) - 、ちむぬ あまい
(心のゆとり) - 、ちむぬ うみー
(気のせい) - 、ちむぬ かん
(霊感) - ちむいりぬ にんぬ くゎー。
(心を込めてしたことがかえってあだになる、親切が過ぎてあだになる)
Example phrases
*(参照)山内(2008, 第3章)では、琉歌の中から「ちむ」で始まる553の語句を列挙し、`肝ぐくる文化' の一端を紹介している
ちむ だくだくー すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- 胸をときめかす
- むとぅびれーとぅ あちゃー いちゃらりーくとぅ ちむ だくだくーっし にんだらんたん。
(元カノと明日会えるので胸をときめかして眠れなかった) - はーえーすーぶに スタートラインかい たちーねー いちん ちむ だくだくー すたん。
(かけっこでスタートラインに立つといつも胸が高鳴った)
Example phrases
*(参考)「んに だくみかすん」とも言う
ちむ どんどん すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- ドキドキする
- たー やてぃん っちゅぬ めーんかい っんぢてぃ はなし する ばすねー ちむ どんどん すん やー。
(誰でも人の前に出て話をするときにはドキドキするよね)
Example phrases
ちむ ぐち
- みぞおち
- なーだ むぬ かでーねーらんくとぅ、ちむぐち くーらってぃ やどーっさ。
(まだものを食べていないので、みぞおちを締め付けられて痛い) - ちむぐち きらってぃ いーちまでぃー っし しなしなー そーたん。
(みぞおちを蹴られて息ができなくて死にそうだった)
Example phrases
ちむ ぐくる
- 心
- ゆすぐにをぅてー いっぺー くまとーる ばすに ちむぐくるぬ ちゅらさるっちゅ いちゃたる うかぢに ぬちもーきたん。
(外国でとても困っているときに心の優しい人に出会って命拾いをした)
Example phrases
ちむ むち
- 心がけ
- っちょー ちむむち しでー やさ。
(人は心がけしだいだ) - ちむむちぬ ゆたさん。
(心がけが好い) - ちむむち むん
(心温かい人)
Example phrases
ちむえー
- 意味、わけ
- ちむえーん ねーらんたん。
(わけがわからなくてつまらなかった)
Example phrases
ちむあささん
- 浅はかである
- まちがたをぅてー っちゅびれーぬ あささくとぅ、ちむまでぃん あさく ないさ。
(都会では人付き合いが浅いので、心までも浅くなるよ)
Example phrases
ちむあんまさん
- 心が落ち込んでいる
- ありがくとぅ うむいぢゅーさぬ、ちむあんまさそーん。
(あの人のことを思い過ぎて、心が落ち込んでいる)
Example phrases
ちむいちゃさん
- 心苦しく思う
- まるふぃーじーぬ はなしむぬがたい そーる ばすに、えーてぃぬ ちむ やまちゃる くとぅぬ あとぅから わかてぃ、なま ちむいちゃさ そーん。
(普段のおしゃべりしているときに、相手の心を傷つけたことが後でわかって、今心苦しく思っている)
Example phrases
ちむがなさん
- 愛しく思う
- まー をぅてぃん、いち やてぃん、っやー くとー ちむがなさくとぅ ちむがかい そーん どー。
(どこでもいつでも、あなたのことが愛しくて気掛かりだよ)
Example phrases
ちむぐーさん
- 小心者である
- ありが ちもー はーいぬ みーんちょーん ねーん、したたか ちむぐーさん どー。
(あの人の心は針の穴ほどもない、とても小心者だよ) - ちむ ぐまー
(小心者)
Example phrases
ちむぐりさん
- かわいそうである
- ありが くとー ちむぐりさぬ、わんまでぃ ちむん ちーぢーとぅ なてぃ ちむやどーん。
(あの人のことはかわいそうで、私までも胸が詰まって心の痛みを感ぜずにいられない)
Example phrases
ちむふぃじゅるさん
- 心が冷え冷えする
⇒ ちむふぃじゅるく〈心が冷え冷えして〉 - っちゅにんぢんぬ ちむぐくる むたん っちゅぬ むぬ いーよーや わんまでぃん ちむふぃじゅるく なたんねー すん。
(人の心を持たない人のものの言い方は私までも心が冷えたような気がする) - みーぬ めーをぅてぃ くるまぬじこ んーぢゃーに ちむふぃじゅるく ないたん。
(目の前で車の事故を見て肝を冷やした)
Example phrases
ちむべーさん
- 機敏である
- あれー ちむべーさくとぅ、しくち しみてぃん ふぇーさん。
(あの人はきびきびしていて、仕事をさせても早い)
Example phrases
ちむぐりぎーなー
- かわいそうに
- ゆる まちなーかんぢ ちむぐりぎーなー みっちゃいゆったいさーに っちゅ すぐいくるばち そーたん。
(夜、街中で、かわいそうなことに三、四人で人を殴り倒していた)
Example phrases
いち むし/いち むん
- 動物
- いちむしぇー っくゎ なち ふどぅっわーすしが、きーくさー ふどぅっわーすしぇー さん。
(動物は子を産んで育てるが、植物は育てることはしない)
Example phrases
いち むどぅい
- 往復
- しくちんかい くんだってぃ まーにん いからん、めーなち しくちとぅ やーとぅ いちむどぅいびけー そーん。
(仕事に縛られてどこにも行けなくて、毎日仕事と家の往復ばかりしている)
Example phrases
たち むい すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- 立って子守りする
- たっち っくゎむい するくとぅんかい たちむいすんでぃ いーん。
(立って子守りをすることに「立ち子守りする」という)
Example phrases
たち むどぅい すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- 出戻る
- うちなーぬ うぃなごー ゆー はたらちゃー やくとぅ、たるがきらってぃ、うぃきがー うぃなぐんかい しーまきーっし、はたらかん ないん。あん やくとぅ、みーとぅんだわかりっし たちむどぅいする うぃなぐぬ うふさんねー すん。
(沖縄の女性はとても働き者で、頼られて、男性は女性に勢い負けして、働かなくなる。それで、離婚して出戻る女性が多いような気がする)
Example phrases
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
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アシユーチムヌ [ʔa⸢ʃijuː⸣ʧimunu] (名)
- 四つ足動物。「足四つもの」の義。牛、馬、豚、山羊などの動物。猪などの獣害を防ぐ呪文などで、直接に獣の名を言わずに間接的に表現するときに「アシユチャ」といって用いられる。
- ア⸢シユー⸣チムヌヌ ⸢シー⸣シェー ⸢カンニン⸣ガイナー シゥ⸢カイヨーラン⸣セン
[ʔa⸢ʃijuː⸣ʧimununu ⸢ʃiː⸣ʃeː ⸢kanniŋ⸣gainaː sï̥⸢kaijoːraŋ⸣ʃeŋ]
(四つ足動物の肉は神事祭祀<神祈願の祭り>には使われなかった)
Example phrases
アチムヌ [ʔa⸢ʧi⸣munu] (名)
- 熱いもの。炊き立ての熱い御飯、食物。
- ア⸢チ⸣ムノー ⸢ピーラシ⸣ティ ッ⸢ふァイ⸣バ
[ʔa⸢ʧi⸣munoː ⸢piːraʃi̥⸣ti f⸢fai⸣ba]
(熱いものは冷まして食べなさい)
Example phrases
イチムン [ʔi⸢ʧimuŋ] (名)
- 同じ⸣シジ[⸣ʃiʤi](血筋、血統)を引く一族。マ⸢ガ⸣ラピキ[ma⸢ga⸣rapiki](真柄<真故>「マガラ」の儀か)の範囲に属する家系。
- ⸢ウン⸣ネーヤ ⸢バン⸣テートゥ イ⸢チムン⸠ダー
[⸢ʔun⸣neːja ⸢ban⸣teːtu ʔi⸢ʧimun⸠daː]
(あの家は私の家と一門だよ)
石
垣島のような名乗頭(人名の上に付く文字)
の
制度はない)
Example phrases
カニパンチムニ [ka⸢nipanʧimuni] (名)
- uby{辻褄}{ツジ|ツマ}の合わない言葉。でたらめな言葉。筋の通らない言葉。「勘外れ物言い」の義か。耄碌した者のいう辻褄の合わない言葉。
- ⸣アブジェー トゥ⸢シ⸣ トゥ⸢ローッ⸣ター カ⸢ニパンチムニ⸣ イ⸢ゾー⸣リ ⸢ナー⸣ヌ
[⸣ʔabuʤeː tu̥⸢ʃi⸣ tu⸢roːt⸣taː ka⸢nipanʧimuni⸣ ʔi⸢ʣoː⸣ri ⸢naː⸣nu]
(おじいさんは年をとられた<年老いた>ので辻褄の合わない言葉を話されるようになってしまった)
Example phrases
キーパチムヌ [⸢kiːpaʧi⸣munu] (名)
- 活気のある人。活力のある人。生き生きした元気な人。
- ウ⸢レー キーパチ⸣ムヌ ヤ⸢ルンダ⸣ シ⸢グトゥン⸣ ユ⸢ダン サンドー⸣シ タ⸢デー⸣マンチン トゥ⸢ズミ⸣ス
[ʔu⸢reː kiːpaʧi⸣munu ja⸢runda⸣ ʃi⸢gutuŋ⸣ ju⸢dan sandoː⸣ʃi ta⸢deː⸣manʧin tu⸢ʣumi⸣su]
(彼は活力のある人だから、仕事も油断しないで即座に<すぐさま{EOS}只今のうちに>終わらせる)
Example phrases
キムムチムヌ [ki⸢mumuʧi⸣munu] (名)
- 感情を持っているもの。心のあるもの。「肝持ち者」の義。
- キ⸢ムムチ⸣ムヌドゥ ヤ⸢ル⸣ アイニ プ⸢スバ⸣ ウ⸢ムイナサリ⸣ラ ⸢ナー
[ki⸢mumuʧi⸣munudu ja⸢ru⸣ ʔaini pu̥⸢suba⸣ ʔu⸢muinasari⸣ra ⸢naː]
(感情を持っている者であるのを、あんなにも人を侮り軽んじられ<侮辱できる>るものかね)
Example phrases
シチンガチムドゥリティダ [ʃi̥⸢ʧiŋgaʧi⸣ mu⸢duri⸣tida] (連)
- 旧暦七月に酷暑が再来すること。「七月戻り太陽」の義。
- シ⸢チンガチ⸣ ム⸢ドゥリ⸣ティダー ⸢デー⸣ジ⸢ダー⸣ ユー ⸢キー⸣ シ⸢キラン⸣カー ⸣ティダビー ⸢スン⸣ダー
[ʃi̥⸢ʧiŋgaʧi⸣ mu⸢duri⸣tidaː ⸢deː⸣ʤi⸢daː⸣ juː ⸢kiː⸣ʃi̥⸢kiraŋ⸣kaː ⸣tidabiː ⸢sun⸣daː]
(旧暦七月の酷暑の再来は大変だぞ{EOS}よく気をつけないと日射病<太陽酔い>になるぞ)
Example phrases
シトゥッチムトゥ [ʃi̥⸢tut⸣ʧimutu] (名)
- 蘇鉄の幹。
- シ⸢トゥッ⸣チムトゥ ⸢コースン
[ʃi̥⸢tut⸣ʧimutu ⸢koːsuŋ]
(蘇鉄の幹を掘り起こして移す)
Example phrases
シトゥッチムラシ [ʃi̥⸢tut⸣ʧimuraʃi] (名)
- 蘇鉄の群落。蘇鉄が固まって群生して<叢がって>いる所。
- タ⸢チバル⸣ヌ パ⸢タキ⸣ヌ ス⸢バ⸣ヌ シ⸢トゥッ⸣チムラシェーラ シ⸢トゥッチ⸣ヌ ⸣ナル ⸣ブリ ⸣クー
[tḁ⸢ʧibaru⸣nu pḁ⸢taki⸣nu su⸢ba⸣nu ʃi̥⸢tut⸣ʧimuraʃeːra ʃi̥⸢tutʧi⸣nu ⸣naru ⸣buri ⸣kuː]
(立原の畑の側の蘇鉄群落の一株から蘇鉄の実をもいでこい)
Example phrases
シトゥッチムルク [ʃi̥⸢tut⸣ʧimuruku] (名)
- 蘇鉄の群落地。
- タ⸢チ⸣バルラ トゥ⸢ビリヌ⸣ パ⸢タキン⸣トン ⸣カキティ シ⸢トゥッ⸣チムルクヌ ⸢アッ⸣タン
[tḁ⸢ʧi⸣barura tu⸢birinu⸣ pḁ⸢takin⸣toŋ ⸣kḁkiti ʃi̥⸢tut⸣ʧimurukunu ⸢ʔat⸣taŋ]
(立原からトゥビリの畑の所にかけて蘇鉄の群落地があった)
Example phrases
タチムドゥル [⸣taʧimuduru] (名)
- 出戻り。いったん嫁いだ人が離縁されて実家に戻ってくること。
- ⸢ウン⸣ネナー ⸣タチムドゥルヌ ⸢オー⸣ルンツォー
[⸢ʔun⸣nenaː ⸣tḁʧimudurunu ⸢ʔoː⸣runʦoː]
(あの家には出戻りがいらっしゃるそうだ)
Example phrases
チムエー [ʧi⸢mu⸣jeː] (連)
- 意味は。訳は。首里方言からの借用語。「つもり<心算>」の転訛したもの。[ʦumoriː] + [ja](は)→ [ʧimuijaː] → [ʧimujeː] のように音韻変化したもの。
- ⸢ヌー⸣ル ⸣ヌーユー ムッ⸢トゥ⸣ チ⸢ム⸣エー ワ⸢カラ⸣ヌ
[⸢nuː⸣ru ⸣nuːjuː mut⸢tu⸣ ʧi⸢mu⸣jeː wa⸢kara⸣nu]
(何が何だかちっとも訳<意味>が分からない)
Example phrases
ナチムヌ [na⸢ʧi⸣munu] (名)
- 夏物。夏の着物。⸣バサキン[⸣basakiŋ](芭蕉布の着物)や⸣ブーキン[⸣buːkiŋ](麻布の着物)をいう。
- マ⸢ナマー⸣ケー ナ⸢チ⸣ムヌ プ⸢スッ⸣クビシン ⸢トゥーサリ⸣スンドゥ フ⸢ユ⸣ ナルカー ナ⸢チ⸣ムヌシェー ク⸢ラサラヌ
[ma⸢namaː⸣keː na⸢ʧi⸣munu pu̥⸢suk⸣kubiʃin ⸢tuːsari⸣sundu ɸu⸢ju⸣ narukaː na⸢ʧi⸣munuʃeː ku⸢rasaranu]
(今までは夏物一着でも通されるが、冬になったら夏着では暮らされない)
Example phrases
ヌチムーン [⸣nuʧi ⸣muːŋ] (連)
- 蘇生する。生き返る。 uby{蘇}{ヨミガエ}る。「命・萌ゆ<下二段活用>」の四段活用化したもの。
- ⸣ヌチェー ⸣ムーンティ ア⸢ゾーッタ⸣ヌ マ⸢ダ⸣ ヌチェー ⸢モー⸣ヌ
[⸣nuʧeː ⸣muːnti ʔa⸢ʣoːtta⸣nu ma⸢da⸣ nuʧeː ⸢moː⸣nu]
(生き返る<命は蘇生する>と言われたが、まだ生き返らない) - ⸣ヌチェー ⸣ムイ ⸣パレーン
[⸣nuʧeː ⸣mui ⸣pareːŋ]
(生き返って、帰って行ったよ<命は蘇生して行ったよ>) - ⸣ヌチ ⸣ムー ⸣クトゥーン ⸣アン
[⸣nuʧi ⸣muː ⸣ku̥tuːŋ ⸣ʔaŋ]
(生き返ることもある) - ⸣ヌチ ⸢ムイ⸣ヤー ⸣ミサムヌ
[⸣nuʧi ⸢mui⸣jaː ⸣misamunu]
(生き返ればいいのに) - ⸣ヌチ ⸢ムイ⸣リ
[⸣nuʧi ⸢mui⸣ri]
(生き返れ<命・萌えろ>)
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ヌチムイムヌ [nu⸢ʧimui⸣munu] (名)
- 生き物。「命を持っているもの<命萌えるもの>」の義。
- ヌ⸢チムイ⸣ムノー ッ⸢ふァイル⸣ シゥ⸢カラ⸣ ヤ⸢ルンダ⸣ イ⸢ジン⸣ジ ⸢クンキシキ⸣ムヌ ッ⸢ふァイ
[nu⸢ʧimui⸣munoː f⸢fairu⸣ sï̥⸢kara⸣ ja⸢runda⸣ ʔi⸢ʤin⸣ʤi ⸢kuŋkiʃi̥ki⸣munu f⸢fai]
(生き物は皆食べることが生きる力だから、頑張って<意地を出して>滋養分のあるもの<根気をつけるもの>を食べなさい)
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ヌチムイルン [⸣nuʧi ⸢mui⸣ruŋ] (連)
- 蘇生する。生き返る。「命萌える」の義。
- ⸣アイブ ウ⸢ブヤンバ⸣ シ⸢ティ⸣ ヌチ ⸢ムイ⸣ルンティ ウ⸢モーラン⸣センドゥ ⸣カイニ ⸣ヌチ ⸢ムイラ⸣リ⸢ナー
[⸣ʔaibu ʔu⸢bujamba⸣ ʃi̥⸢ti⸣ nuʧi ⸢mui⸣runti ʔu⸢moːraŋ⸣ʃendu ⸣kaini ⸣nuʧi ⸢muira⸣ri⸢naː]
(あのような大病をして生き返るとは思えなかったが、こうして生き返えられて<命が萌えられて>ねえ)
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フチムサリンダー [ɸu̥⸢ʧi⸣ mu⸢sarin⸣daː] (連)
- 口をむしられる( uby{毟}{ムシ}られる)ぞ。口をちぎら(千切ら)れるぞ。
- ヨー⸢ヨー⸣ プ⸢スヌ⸣ ヤ⸢ナ⸣グチ ⸢シー アー⸣クンケン フ⸢チ⸣ ム⸢サリン⸣ダー
[joː⸢joː⸣ pu̥⸢sunu⸣ ja⸢na⸣guʧi ⸢ʃiː ʔaː⸣kuŋkeŋ ɸu̥⸢ʧi⸣ mu⸢sarin⸣daː]
(よく注意しろよ{EOS}他人の悪口を言っていると口を毟り取られるぞ)
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フチムチ [ɸu̥⸢ʧi⸣muʧi] (名)
- よもぎもち(蓬餅)。旧暦三月三日の節句の日に作って食べる。
- ム⸢カ⸣シェー ⸢サングヮチ⸣ サンニチナー カ⸢ルイ⸣ムヌティ ⸢シー⸣ フ⸢チ⸣ムチ ス⸢ク⸣ローッタン
[mu⸢ka⸣ʃeː ⸢saŋgwa⸣ʧi ⸣sanniʧinaː ka⸢rui⸣munuti ⸢ʃiː⸣ ɸu̥⸢ʧi⸣muʧi su̥⸢ku⸣roːttaŋ]
(昔は三月三日には uby{縁起物}{エン|ギ|モノ}として蓬餅を造られた)