(Noun) Dugong (Dugong dugon)
Define だん dan Meaning ダン
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JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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ダン dan (daN) ⓪ 名
- 段。壇。階段。
- 段。等級。
アダン adan (?adaN) ⓪ 名
- ?adani(阿旦)と同じ。
ダナ dana (dana) ⓪ 名
- 田名。《地》参照。
ダニ dani (dani) ⓪ 副
文
- まことに。本当に。?urikuriN?iciN~SiraN?ariba,?ucini'waka?azi kakurijai?imeN. 'ugadi'waga kutuba makututumurariri.[おれこれも言ちもだにすらぬあれば内に若按司隠れやりいまいん拝でわが言葉まことと思られれ(忠臣身替)]いろいろ言っても本当にしないのであれば,中に若君がいらっしゃるから,お目にかかってわたしのことばを本当と思われよ。
アダニ adani (?adani) ⓪ 名
- 阿旦。たこのき科の亜熱帯性常緑灌木。気根を生じ,葉は細長く,とがり,刺がある。葉からござ・帽子などを作り,気根の繊維は縄などにする。?adaNともいう。
ダンジュ danju (daNzu) ⓪ 副
- なるほど。いかにも。げにこそ。~tujumariru nagunu baNdukuru,maCitu gazimarunu muteisakei.[だんじゆとよまれる名護の番所松とがずまるのもたえさかえ]なるほど名護の番所は評判されるだけのことはある。松とガジマルが美しく茂っている。~karijusija ?iradi sasimiSeru,?uninu Cina turiba kazija matumu.[だんじゆかれよしやいらでさしみせるお船の綱取れば風やまとも]いかにもめでたい吉日を選んでなさることだ。お船の綱を取れば,風は順風である。?isjatuu ?isjatuu ziramiigaa,'juubinu nukuee nuu kwatagaa. ?akamaamiidu kwataru.~ga kusu hwiQcaru.かまきり,かまきり,いぼじろう,ゆうべの御飯の残りは何を食べたか。あずきを食べた。なるほどそれで,下痢をしたのだ。(童謡)
ダンナ danna (daNna) ⓪ 名
- だんな。主人。廃藩後の巡査・役人などはdaNnaと呼ばれた。?utumuzurasadu daNnazurasa.お供が立派だとだんなも立派に見える。
ダンプ danpu (daNpu) ⓪ 名
- ランプ。raNpuともいう。
ティダン tidan (tidaN) ⓪ 名
- 手段。てだて。方法。cimunurusa sici 'uti, musika taNcaga~hwicikawaci, ?umiNgwanu ?wiini ?arasigwinu ?araba, nigati 'uru kutuN ?umuti 'jaku tataN.[肝ぬるさしちをて若か谷茶が手段引替ち思子の上にあらし声のあらば願てをる事も思て役立たん(大川敵討)]のんびりしていて,もしも谷茶が手段を変えて,若君の上に万一のことがあったら,願っていることも何の役にも立たない。~nu neeraN.手だてがない。
ワダン wadan ('wadaN) ① 名
- 和気あいあいとすること。仲よくすること。平和。
ユダン yudan ('judaN) ⓪ 名
- 油断。また,怠慢。kwaQcii saa~sjuna.(諺)御馳走になったら油断するな。また,御馳走になったら働け。~sjooti 'inutimai.なまけていて同じ賃金をもらえるか。
アダンナ adanna (?adaNna) ⓪ 名
- 安谷屋。«地»参照。
ダンダン dandan (daNdaN) ⓪ 名
- 大層。仰山~nu?utuimuci.大層なおもてなし。~nu kutu'jasa'jaa.ご大層なことだねえ。
ダンゴー dangoo (daNgoo) ① 名
文
- 談合。話し合い。相談。~ju sjabira.[談合よしやべら(忠臣身替)]相談をしましょう。
ダニユ daniyu (daniju) ⓪ 副
文
- まことに。げに。また,しっかりと。もちろん。miminu niju?asati~cicitumiri.[耳の根よあさてだによ聞きとめれ(執心鐘入)]耳の穴をほじってしっかりと聞け。nasi?ujaja~hwiciharoozimadiN?unu sudati miSeru…[なし親やだによ引はらうぢ迄もおの素立めしやいる…(孝行之巻)]生みの親はもちろんのこと,親戚までもその養育をして下さるという…。
ダンカン dankan (daNkaN) ① 名
- 欄干。てすり。raNkaNともいう。
グンダン gundan (guNdaN) ① 名
- 不平。~sjuN.不平を言う。
ソーダン soodan (soodaN) ⓪ 名
- 相談。
- 意見をすること。訓戒。~sjuN.訓戒する。
トゥダナ tudana (tudana) ① 名
- 戸棚。持ち運びのできるものをいう。作り付けのものはsiCikigwiiという。
ヲーダン woodan ('oodaN) ① 名
- 病名。黄疸。
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たん 【痰】
Phrases
- ~をなくする薬 taNchirashi
たん 【反】
だん 【団】
だんご 【団子】
たんざ 【端坐】
たんす 【箪笥】
たんぼ 【担保】
だんがい 【断崖】
たんきり 【痰切り】
だんごう 【談合】
See also
だんこく 【暖国】
だんじょ 【男女】
Phrases
- ~の離れられない仲 machibui,muchiri
たんしん 【単身】
たんすい 【淡水】
だんそう 【男装】
Dictionary of the Practical Use of Okinawan
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.
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だんだん
- さまざま、たいそうな、たくさん
- とぅーぬ いーべー ゐぬ たけー ねーらんでぃち、っちゅにんぢのー だんだんぬ っちゅぬちゃーぬ をぅん どー やー。
(10本の指は同じ長さではないといって、人間には様々な人がいるよ) - くまぬ やーや だんだんぬ っちゅぬちゃー やさ やー。
(ここの家はたいそうな人たちだねえ) - だんだんぬ すがいっし ふーぢぇー ねーらん。
(あれこれ重ね着をしてみっともない)
Example phrases
だんじゅ
- まことに
*(まことにめでたい日を 選んでお導きになる 船の綱を取れば 風は順風)
うぶちだん
- お仏壇
- あれー ちゃくし やくとぅ うぶちだん むちゃー やん。
(あの人は長男なのでお仏壇を受け継いでいる)
Example phrases
*(参考)とーとーめー(お月様、祖先の位牌)
くねーだ んし
- 近頃、最近
- くねーだんしぇー でんわぬ むる くーん なとーしが、ぬーが やー?
(近頃は電話がちっとも来なくなっているが、どうしたのかなあ)
Example phrases
あちだん
- なかなか
- ちゅーやんめー かかてぃ ありくり ちくちん あちだん ましぇー ならん。
(重い病気にかかってあれこれ尽くしてもなかなか良くならない)
Example phrases
あかむん (あかだん、あかまん、あかでぃ)
- 赤くなる、果実が色づく
- マンゴーぬ/くにぶぬ あかむん。
(マンゴーが/ミカンが色ずく) - さきっし ちらぬ あかむん。
(酒で顔が赤くなる)
Example phrases
あしぶん (あしだん、あしばん、あしでぃ)
- 遊ぶ
- やー かちほーらーっし/かちほーてぃ あしでぃ あっちょーん。
(家を放り捨てて遊んでばかりいる)
Example phrases
あんぢゅん (あんたん、あんだん、あんてぃ)
- 焼く、あたためる
- しちぐゎちーや ぐそーぬ そーぐゎち やくとぅ、ぶちだんぬ めーをぅてぃ うちかび あんてぃ っくゎっんまがぬちゃーんかい あしぢゃ むたする とぅくるん あたんでぃ。
(盆はあの世の正月なので、仏壇の前で内紙を焼いて子や孫に下駄を持たせるところもあったって) - ふぃーばーちさーに いちゃぐゎー あんてぃ かま。
(火鉢でスルメでも焼いて食べようか) - あみ しちゃーに むち あんてぃ かま。
(網を敷いて餅を焼いて食べようか) - てぃー あんぢゅん。
(炭などで手を温める)
Example phrases
いー やんぢゅん (〜やんたん、〜やんだん、〜やんてぃ)
- 言い損なう
- いーやんたらー、ちちのーちとぅらしぇー。
(言い損なったら、聞き直してとってくれ)
Example phrases
いらぶん (いらだん、いらばん、いらでぃ)
- 選ぶ
- うちなーからー オリンピックんかい いくたい いらばっとーが?
(沖縄からはオリンピックに何人選ばれているか)
Example phrases
うじゅむん (うじゅだん、うじゅまん、うじゅでぃ)
- 目を醒す
- めー あさ ゐぬ じぶんに うじゅまーに しぐ コーヒーから ぬむん。
(毎朝同じ時刻に目をさましてまずはコーヒーを飲む) - かんないぬ わりない さくとぅ、にんとーる わらびん うじゅでぃねーらん。
(雷が割れるように鳴るので、寝ている子も目を覚ましてしまった)
Example phrases
うちくむん (うちくだん、うちくまん、うちくでぃ)
- 雨が屋内に降り込む
- まどぅ みちーっし わしてぃ あみぬ ちゅらーさ うちくどーたん。
(窓を閉めるのを忘れて雨がすっかり屋内に降り込んでいた)
Example phrases
うっくるぶん (うっくるだん、うっくるばん、うっくるでぃ)
- 転倒する
- うっさぬ たかぐつ くでぃ うっくるぶん どー。
(そんな高いヒールをはいて転倒するよ)
Example phrases
かちゃむん (かちゃだん、かちゃまん、かちゃでぃ)
- ひっかく
- ゆーすーぐゎーたーや たげーに ちら かちゃみがなー なちょーてぃ おーえー そーん。
(幼い子はお互いに顔をひっかきながら泣いてけんかしている)
Example phrases
かっちかむん (かっちかだん、かっちかまん、かっちかでぃ)
- ひっつかむ
- くまー さか なとーくとぅ、じてんしゃ けーりんくるびんっし ながりてぃ いちーねー でーじ ないくとぅ、かっちかどーけー。
(ここは坂になっているので、自転車が転がって滑っていくと大変なことになるので、ひっつかまえておけ)
Example phrases
*(参考)とぅっかちみーん(とっつかまえる)、じゃーふぇー(困る事)、でーじ(大変な事)
かむん (かだん、かまん、かでぃ)
- 食べる
- そーぬぎ がみ
(がつがつ食べること) - やーさ がみ さくとぅ ちーちーかーかー そーん。
(お腹をすかせて食べたので、のどにつかえている) - あった がみ さーに いーや いふーなー そーっさー。
(急に食べて胃がおかしくなっている) - どぅく かみぢゅーさぬ、いーぬ うどぅるちょーん。
(食べ過ぎて、胃が驚いている) - しぇーしんっし かみ よー。
(おかわりして食べてね) - かむる うっさー みー ないん。
(食べる分だけ健康になる) - むぬ かむんでぃどぅ あさふぇーくから はたらちょーん。
(食べるために朝早くから働いている) - ぬーが まーこーねーらんどぅ ある ゐ? っやーや かまらん かみー そーしが。
(どうしたおいしくないのか。あなたは嫌々ながら食べているが) - わたどぅ みっちょーる ゐ? うれー しかんどぅ ある ゐ? っやーや かまらん かみーっし。
(もうお腹いっぱいなのか。嫌いなのか。あなたはしぶしぶ食べているが)
Example phrases
かんぢゅん (かんたん、かんだん、かんてぃ)
- 被る
くくむん (くくだん、くくまん、くくでぃ)
- 口の中に含む
くぬむん (くぬだん、くぬまん、くぬでぃ)
- 考案する
- くぬ びんがたぢのー いるあやぬ ゆー くぬでぃ ちゅくらっとーん。
(この紅型の着物は色模様がよく考案して作られている)
Example phrases
くむん (くだん、くまん、くでぃ)
- 切り開く
- どぅーぬ みち くむん/くめー/くどーん。
(自分の道を切り開く/切り開け/切り開いている) - どぅーぬ みちぬ なーだ くまってー をぅらん。
(自分の道がまだ切り開かれてはいない) - どぅーぬ みち くでーさ やー。
(自分の道を切り開いているね)
Example phrases
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
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ダーンターンシ [⸢daːntaːŋ⸣ʃi] (副)
- 叩きつける音の形容。だんだん。たんたん。
- ⸢ブー⸣チシ ⸢ダーンターン⸣シ ⸣ムス タ⸢タッ⸣キティ フ⸢クイ⸣ ウ⸢タ⸣シバ
[⸢buː⸣ʧiʃi ⸢daːntaːŋ⸣ʃi ⸣musu tḁ⸢tak⸣kiti ɸu̥⸢kui⸣ ʔu⸢ta⸣ʃi]
(鞭でたんたんと筵を叩いて埃を落とせ)
Example phrases
アウダン [⸢ʔaudaŋ] (名)
- おうだん(黄疸)。皮膚や粘膜その他の組織が黄色になる症状。
- ⸣ドゥーパダ ムー⸢ル アウダン⸣ ナリ ⸢ベー⸣ヌ ⸢ヌー⸣ヌ ⸢ヤン⸣マイカヤー
[⸣duːpada muː⸢ru ʔaudan⸣ nari ⸢beː⸣nu ⸢nuː⸣nu ⸢jam⸣maikajaː]
(体全体黄疸になっているが、何の病気かね)
Example phrases
アガダン [⸣ʔagadaŋ] (名)
- (動)赤だに。牛に寄生するダニ。牛のいる原野の茅や雑草などについていて、人がそこへ行くと人の体にくっつくようになる。
- ウ⸢シ⸣ バ⸢ツァ⸣ミ ⸣シケーン ⸣トンマー ⸣アガダンヌ ⸢ブン⸠ダー
[ʔu⸢ʃi⸣ ba⸢ʦa⸣mi ʃi̥keːn ⸣tommaː ⸣ʔagadannu ⸢bun⸠daː]
(牛の鼻綱を草木に括ってある所には赤だにがいるよ)
Example phrases
アダンパー [ʔa⸢dam⸣paː] (名)
- アダンの葉。
- ア⸢ダン⸣パーシ カ⸢ジグル⸣マ ス⸢ク⸣リ ⸢フィーラ⸣ナー
[ʔa⸢dam⸣paːʃi ka⸢ʤiguru⸣ma su̥⸢ku⸣ri f⸢fiːra⸣naː]
(アダンの葉で風車を作ってやろう<くれよう>ね)
Example phrases
アダンパーサバ [ʔa⸢dam⸣paːsaba] (名)
- アダン葉で作った草履。アダン葉の刺を取り除き、幅約一センチに裂いて陰干し乾燥して草履に編んで作る。若年層は、ア⸢ダン⸣パーゾーリ[ʔa⸢dam⸣paːʣoːri](阿檀葉草履)という。
- ム⸢カ⸣シェー ⸣グムゾーレー ⸢ナーン⸣ ブ⸢レー⸣ンダ ムー⸢ル⸣ ア⸢ダン⸣パーサババ ス⸢ク⸣リ フ⸢モーッ⸣タ
[mu⸢ka⸣ʃeː ⸣gumuʣoːreː ⸢naːm⸣ bu⸢reː⸣nda muː⸢ru⸣ ʔa⸢dam⸣paːsababa su⸢ku⸣ri ɸu⸢moːt⸣ta]
(昔はゴム草履はなかったので、みんなアダン葉草履を作って履かれた)
Example phrases
アダンパームス [ʔa⸢dam⸣paːmusu] (名)
- アダン葉で作った蓆。アダン葉の中央と両側の刺を取り除いて乾燥し、⸣ムス フ⸢ミ⸣ヤマ[⸣musu ɸu⸢mi⸣jama](蓆編み機)で編んだもの。編み目の粗い筵であるから座敷用には用いず、夏の暑い時期に庭先や縁側に敷いて、その上に寝たり座ったりするのに用いた。
- ア⸢ダン⸣パームス シ⸢キティ⸣ プ⸢スマニビ⸣ シ⸢ミリ
[ʔa⸢dam⸣paːmusu ʃi̥⸢kiti⸣ pu̥⸢sumanibi⸣ ʃi⸢miri]
(アダン葉蓆を敷いて昼寝をさせなさい)
Example phrases
アダンブラ [ʔa⸢dam⸣bura] (名)
- (植)和名、タコノキ(蛸の木)。アダン(阿檀)。「清人は阿坦尼と記したり。・・アンザ・ギ(刺木)の転。海浜瘠土にもよく成長繁茂し、(『八重山語彙』)」との説がある。海岸に自生していて防風林、防砂林の機能を果たしている。葉には鋭い刺があり、それを除去してア⸢ダン⸣パーサバ[ʔa⸢dam⸣paːsaba](アダン葉草履)、ア⸢ダン⸣パームス[ʔa⸢dam⸣paːmusu](アダン葉筵)を編んだ。
- ア⸢ダン⸣ブラー イ⸢スヌ⸣ パ⸢タ⸣ナーン マー⸢ン⸣ナーン ムイ⸢ブタン
[ʔa⸢dam⸣buraː ʔi⸢sunu⸣ pḁ⸢ta⸣naːm maː⸢n⸣naːm mui⸢butaŋ]
(阿檀は海岸<磯端>にも何処にも生えていた)
幹
の下部から多数の気根を出す。この気根を切り取り、裂いて乾燥し、細かく裂いて縄を綯い、舟の綱にしたり、もっこ(畚)- を編むのに利用した。実はパインの形状をしており、熟れると赤みを呈し、甘味が出て食べられる。それを食いにヤシガニが阿檀の木に登ってくる。 ア⸢ダンブラ⸣ヌ ナ⸢ル⸣ヌ ⸢ウー⸣ムカー ⸣マコヤー ウ⸢リ⸣ ッ⸢ふンティ ヌーリキー⸣シタ
[ʔa⸢dambura⸣nu na⸢ru⸣nu ⸢ʔuː⸣mukaː ⸣makojaː ʔu⸢ri⸣ f⸢funti nuːri kiː⸣ʃi̥ta]
(あだんの実が熟れるとヤシガニがそれを食べに登ってきたものだ)
Example phrases
アダンブラヌナル [ʔa⸢dambura⸣nu ⸣naru] (連)
- アダン(阿檀)の実。直径約15センチ、長さ約25センチの楕円形パインナップルの実に似た果実。実の中心部果肉の周り全体に約3センチ五角形の角果が付いている。8~9月に黄赤色に熟し芳香を発する。⸣マコヤ[⸣makoja](ヤシガニ)の好物。旧暦のお盆には、ム⸢ルムル[mu⸢rumuru](盛物供物)として仏壇に供えた。
- ア⸢ダンブラ⸣ヌ ⸣ナロー ⸢ソーラン⸣ヌ ム⸢ルムル⸣ティ ⸢シー⸣ カ⸢ザローッ⸣タン
[ʔa⸢dambura⸣nu ⸣naroː ⸢soːran⸣nu mu⸢rumuru⸣ti ⸢ʃiː⸣ ka⸢ʣaroːt⸣taŋ]
(アダンの実はお盆の盛物供物として仏壇に飾られた)
Example phrases
アダンブラヌフキ [ʔa⸢dambura⸣nu ⸣ɸu̥ki] (連)
- あだん(阿檀)の茎。あだんの芽。石垣島では、阿檀の茎を⸣ユディティ[⸣juditi](茹でて)、精進料理の食材として利用されていたが、鳩間島では食しなかった。
- ア⸢ダンブラ⸣ヌ ⸣フケー ッ⸢ふァーンシェン
[ʔa⸢dambura⸣nu ⸣ɸu̥keː f⸢faːŋʃeŋ]
(アダンノ茎は食べなかった) - パ⸢トゥ⸣マプソー ア⸢ダンブラ⸣ヌ ⸣フケー ン⸢コーラン⸣シェン
[pḁ⸢tu⸣mapu̥soː ʔa⸢dambura⸣nu ⸣ɸu̥keː ʔŋ⸢koːraŋ⸣ʃeŋ]
(鳩間人は阿檀の若芽は食され<召し上がら>なかった)
Example phrases
アダンブラヤマ [ʔa⸢dam⸣burajama] (名)
- 阿檀の林。阿檀の群生しているところ。海岸にはアダン(阿檀)が密生して防風林、防潮林の機能を果たした。
- ア⸢ダン⸣ブラヤマナー ⸣マコヤー ⸣ユー トゥ⸢ラリ⸣タン
[ʔa⸢dam⸣burajamanaː ⸣makojaː ⸣juː tu⸢rari⸣taŋ]
(阿檀林にはヤシガニがよく捕獲できた<獲られた>)
Example phrases
イシダン [ʔi⸢ʃidaŋ] (名)
- 石段。石の階段。
- ⸢ウイヌウガン⸣ヌ イ⸢シダンマー⸣ ナンダンブカラ ⸣アルカヤー
[⸢ʔuinuʔugan⸣nu ʔi⸢ʃidammaː⸣ nandambukara ⸣ʔarukajaː]
(友利御嶽<上の御願>の石段は何段ぐらいあるかなあ) - ⸢ウイヌウガン⸣ヌ ⸢ペーラ⸣フチェー イ⸢シダン⸣ ス⸢クラ⸣リ ⸢ブー⸠ダー
[⸢ʔuinuʔugan⸣nu ⸢peːra⸣ɸu̥ʧeː ʔi⸢ʃidan⸣ su̥⸢kura⸣ri ⸢buː⸠daː]
(上の御嶽<友利御嶽>の入り口は石段が造られているよ)
Example phrases
ウチソーダン [⸣ʔuʧisoːdaŋ] (名)
- 内々の相談。内々の話し合い。懇談。
- ク⸢ヌ⸣ プ⸢ストー⸣ ウチソーダン ナ⸢ラン⸣ユンダ ビ⸢チ⸣ヌ プ⸢ス⸣ タ⸢ナ⸣ミ
[ku⸢nu⸣ pu̥⸢sutoː⸣ ʔuʧisoːdan na⸢raɲ⸣junda bi⸢ʧi⸣nu pu̥⸢su⸣ ta⸢na⸣mi]
(この人とは内々の相談は出来ないから別の人を頼みなさい)
Example phrases
オーダン [⸢ʔoːdaŋ] (名)
- 上の段。「上段(うわだん)」の義。ナ⸢カ⸣ダン[na⸢ka⸣daŋ](中段)、ッ⸢サダン[s⸢sadaŋ](下段)の対語。
- ジ⸢ブク⸣ヌ ⸢オーダン⸣ナー ア⸢ガムチ⸣ ム⸢リ⸣バ
[ʤi⸢buku⸣nu ⸢ʔoːdan⸣naː ʔa⸢gamuʧi⸣ mu⸢ri⸣ba]
(重箱の上段に赤餅を盛りなさい) - ⸢オーダンマー⸣ ヌー イ⸢ルバル⸣ マ⸢シ⸣カヤー
[⸢ʔoːdammaː⸣ nuː ʔi⸢rubaru⸣ ma⸢ʃi⸣kajaː]
(上段は何を入れたらよいでしょうか)
Example phrases
カイダン [⸢kaidaŋ] (名)
- 階段。長い段。標準語からの借用語。ナ⸢カン⸣ブレーミチ[na⸢kam⸣bureːmiʧi](中岡<中森>への道)や、⸢ウイヌ⸣ウガン[⸢ʔuinu⸣ʔugaŋ](友利御嶽)への道は、コー⸢シェー⸣マイシ[koː⸢ʃeː⸣maʔiʃi](砂岩)を削って長い階段を造ってある。
- ⸢ウイヌウガン⸣ヌ ⸢ペーリ⸣フチェー ⸢カイダン⸣ ス⸢クラ⸣リ ⸢ブー⸠ダー
[⸢ʔuinuʔugan⸣nu ⸢peːri⸣ɸu̥ʧeː ⸢kaidan⸣ su̥⸢kura⸣ri ⸢buː⸠daː]
(友利御嶽の入り口は階段が造られているよ)
Example phrases
カンダンイシ [⸢kandaŋ⸣ʔiʃi] (名)
- かずらいし(葛石)の一種。軒下に置き、それを踏んで縁側に登ったり、履物を並べておく石。軒下の犬走りの縁取りに並べ、雨垂れの落ちるのを受ける石。山石や砂岩を削って利用した。家の南面の軒下に設置していた。
- ⸣アッパー ウ⸢ブヤー⸣ヌ ⸢カンダン⸣イシナー ビ⸢リティ⸣ ティダ ヌ⸢ク⸣ミ ⸢オーッ⸣タ
[⸣ʔappaː ʔu⸢bujaː⸣nu ⸢kandaŋ⸣ʔiʃinaː bi⸢riti⸣ tida nu⸢ku⸣mi ⸢ʔoːt⸣ta]
(お婆さんは、母屋のかずら石に腰掛けて<座って>日向ぼっこをしておられた<太陽に当って温まっておられた>) - ⸢カンダン⸣イシナー フ⸢ミムノー⸣ ナ⸢ラビ⸣ シ⸢キ⸣リ
[⸢kandaŋ⸣ʔiʃinaː ɸu⸢mimunoː⸣ na⸢rabi⸣ ʃi̥⸢ki⸣ri]
(縁側の踏み石に履物を並べておけ) - ヤ⸢ドゥ⸣フチェーラ ク⸢ルビ⸣ウティティ ⸢カンダン⸣イシナ ス⸢ブ⸣ル バ⸢リ⸣シケー
[ja⸢du⸣ɸu̥ʧeːra ku⸢rubi⸣ʔutiti ⸢kandaŋ⸣ʔiʃina su⸢bu⸣ru ba⸢ri⸣ʃi̥keː]
(縁側<戸口>から転び落ちて、縁石に頭を打ってある)
Example phrases
カンダンドー [⸢kandan⸣doː] (固)
- (地)観音堂。老年層は⸢カンナン⸣ドー[⸢kannan⸣doː](観音堂)というのが普通。石垣市西方の富崎(ふさき)にある拝所。航海安全、大漁祈願をするところ。カ⸢ツシンヌ⸣ ス⸢ビニガイ[ka⸢ʦuʃinnu⸣ su⸢binigai](カツオ漁船の大漁祈願と感謝の祈願{EOS}⸢首尾願」の義)が行われるところ。
- カ⸢ツシンヌ ナー⸣ン ⸢ナッ⸣ター マ⸢ナ⸣マー ⸢カンダン⸣ドー ウ⸢ガ⸣ム プ⸢スン⸣ ブ⸢ラーン⸣ナー
[kḁ⸢ʦuʃinnu naː⸣n ⸢nat⸣taː ma⸢na⸣maː ⸢kandan⸣doː ʔu⸢ga⸣mu pu̥⸢sum⸣ bu⸢raːn⸣naː]
(カツオ漁船<カツオ漁業>がなくなったので、今では観音堂のお宮<御願>を拝む人もいないねえ)
Example phrases
キンダン [⸢kin⸣daŋ] (名)
- 地団太踏んで泣きわめく。激しく暴れまわる。
- ウ⸢ヤ⸣ヌ シ⸢ビ ウーンティ⸣ ナ⸢キ キン⸣ダン ⸢シーベー
[ʔu⸢ja⸣nu ʃi⸢bi ʔuːnti⸣ na⸢ki kin⸣daŋ ⸢ʃiːbeː]
(親の後追いをしようとして、地団太踏んで泣きわめき暴れている)
Example phrases
キンダン [⸢kin⸣daŋ] (名)
- 子供が暴れまわること。駄駄をこねる。子供が機嫌をそこねて引っ掻き乱すこと。地団太ふむこと。
- ヤ⸢ラ⸣ベー カ⸢ジェー マーリティ キン⸣ダン ⸢シーベー
[ja⸢ra⸣beː ka⸢ʤeː maːriti kin⸣daŋ ⸢ʃiːbeː]
(子供は機嫌をそこねて<⸢風が回って吹き荒れること」の比喩表現>暴れまわり、引っ掻き回ししている)
Example phrases
グンダンタギラスン [⸢gundan⸣ ta⸢girasuŋ] (連)
- 酒に酔ってくどくどという。くだを巻く。
- ⸢クンザヌ⸣ サ⸢キ⸣ ヌミティ ⸢ビー⸣ルカー ⸢グンダン⸣ タ⸢ギラスンダ パー⸣ク ⸢ヤー⸣ パ⸢ラ⸣シ
[⸢kunʣanu⸣ sḁ⸢ki⸣ numiti ⸢biː⸣rukaː ⸢gundan⸣ ta⸢girasunda paː⸣ku ⸢jaː⸣ pa⸢ra⸣ʃi]
(こいつが酒を飲んで酔うとくだを巻くから、早く家に帰せ<行かせ>)
Example phrases
グンダンマーレー [⸢gundammaːreː] (名)
- 転びまわること。寝返りしながら転がること。
- ドゥ⸢ク⸣ヌ ⸣アツァティ ⸢グンダンマーレー シー⸣ カマンタナ ク⸢ルビ⸣ ニ⸢ビベー
[du⸢ku⸣nu ⸣ʔaʦati ⸢gundammaːreː ʃiː⸣ kaman⸢ta⸣naː ni⸢bibeː]
(あまりの暑さで、転びまわって、ずっとあちら側まで転んでいって寝ているよ)
Example phrases
Japanese-Multilingual Dictionary (JMDict)
Results from the Japanese-Multilingual Electronic Dictionary project (JMdict), created by Jim Breen, © Electronic Dictionary Research and Development Group.
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だん【壇】
(Common Noun)
- Platform; Podium; Rostrum
- Mandala
— Archaism
だん【段】
(Common Noun)
- Step; Stair; (Flight of) steps; (Row of) stitches; Columns (of print)
- Grade; Rank; Level
(Common Counter)
- Counter for breaks in written language (or speech, etc.)
だん【断】
(Common Noun)
- Decision; Judgment; Resolution
だん【団】
(Noun)
- Body; Group; Party; Company; Troupe
だん【弾】
(Counter)
- Counter for parts (of a story, etc.)
だん【暖・煖】
(Noun)
- Warming; Warmth
ダン
(Noun)
- Done
- Just done; Just finished
— Slang
だん【談】
(Noun)
- Talk; Story; Conversation
だんい【段位】
(Noun)
- Dan; Grade (of black belt)
だんきゅうせい【段級制】
(Noun)
- Rating system based on dan and kyuu used in Judo, Shogi, etc.
だんきゅういせい【段級位制】
(Noun)
- Rating system based on dan and kyuu used in Judo, Shogi, etc.