A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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ダクダク dakudaku (dakudaku) ① 副
- 心臓が鼓動するさま。どきどき。'Nni~.胸がどきどき。
ダクジャク dakujaku (dakuZaku) ⓪ 名
- 大工廻。《地》参照。
ムンダクン mundakun (muNdakuN) ⓪ 名
- 悪だくみ。謀略。
ユディダク yudidaku ('judidaku) ⓪ 名
- ゆでだこ。
ダクチャク dakuchaku (dakucaku) ① 名
- rakucakuと同じ。
ブーブーダク buubuudaku (buubuudaku) ⓪ 名
- 凧の一種。四角い大きなたこで,紙ひもがついており,それがbuubuuと鳴る。
ダクミチュン dakumichun (dakumi=cuN) ① 自=kaN,=ci
- どきんとする。動悸をうつ。「だくめく」に対応する。
フリダクマ furidakuma (huridakuma) ① 名
- 狂人の知恵。気違いの働かす知恵。気違いのくせに自分の得となることには知恵が働く場合などにいう語。
ヤナダクマ yanadakuma ('jana]dakuma) ⓪ 名
- 奸智。悪知恵。
ヤナダクミ yanadakumi ('jana]dakumi) ⓪ 名
- 奸計。悪だくみ。
ンニダクダク nnidakudaku ('Nnidakudaku) ⓪ 副
- 胸がどきどきするさま。~sjuN.
シチャダクマ shichadakuma (sicadakuma) ① 名
- こっそりたくらむこと。内心では利口な考えをもっていること。悪い意味にいう。
ヤナムンダクン yanamundakun ('jana]muNdakuN) ⓪ 名
- 悪だくみ。奸計。
チムダクダク chimudakudaku (cimudakudaku) ⓪ 副
- 胸さわぎするさま。胸がどきどきするさま。
チムダクミチ chimudakumichi (cimudakumici) ⓪ 名
- 胸さわぎ。不安・恐怖などで胸がどきどきすること。~sjuN.
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しちゃ だくまー
- こっそりたくらむ者
Example phrases
- しちゃだくまー たんきり よー。
(こっそりたくらむ者に深入りしないでね)
ちむ だくだくー すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- 胸をときめかす
Example phrases
- むとぅびれーとぅ あちゃー いちゃらりーくとぅ ちむ だくだくーっし にんだらんたん。
(元カノと明日会えるので胸をときめかして眠れなかった) - はーえーすーぶに スタートラインかい たちーねー いちん ちむ だくだくー すたん。
(かけっこでスタートラインに立つといつも胸が高鳴った)
*(参考)「んに だくみかすん」とも言う
うさがいん (うさがたん、うさがらん、うさがてぃ)
- いただく
Example phrases
- あちさるうちに うさがみそーれー。
(温かいうちに召し上がれ) - あちさるうちに うさがみしぇーびり。
(温かいうちにお召し上がり下さい)
うたびみしぇーん (うたびみそーちゃん、うたびみそーらん、うたびみそーち)
- いただく
Example phrases
- ひゃーくまでぃ ながぬち んーちゃんでぃち くーじから ぐふーび うたびみそーちゃん。
(百歳まで長生きしたということで官庁からごほうびをいただいた) - ぢーち やしち ちゅらさ かばさ しみらち うたびみしぇーびり。
(土地、屋敷を清らかに香ばしくなさってください)
かみーん (かみたん、かみらん、かみてぃ)
- 頭に乗せて運ぶ、おしいただく、角で突き上げる
Example phrases
- むぬ かむる ばすねー うめーし かみてぃから かでぃ、ちゃーや ちゃーぢゃわん かみてぃから ぬむし やん。
(ものを食べるときにはお箸を頭上におしいただいてから食べ、お茶は湯のみ茶碗をおしいただいてから飲むものだ) - かみやー うし
(よく人を角で突き上げる牛)
そーそー
- じゃーじゃー、だくだく
Example phrases
- なーぬ きーくさんかい みじ そーそー かきーん。
(庭の植物に水をじゃーじゃーかける) - なちかさぬ なだ そーそー はたん。
(悲しくて涙が溢れ出した) - どぅー っんぢゅかちゃくとぅ あし そーそー はたん。
(体を動かしたので汗がだくだく流れた)
シチ [⸣ʃi̥ʧi] (名)
- せつまつり(節祭)。旧暦八、九、十月のいずれかのミ⸢ジニー[mi⸢ʤiniː](壬、己亥)、シ⸢チ⸣ニー[ʃi̥⸢ʧi⸣niː](戊戌)の⸢ピュール[⸢pjuːru](神事のひより{EOS}「日選り」の義か)に友利御嶽で執り行われた⸢ズンガチニン⸣ガイ[⸢ʣuŋgaʧiniŋ⸣gai](十月願い)の時に、各家庭では節祭が執り行われた。シ⸢チフル⸣マイ[ʃi̥⸢ʧiɸuru⸣mai](節振る舞い{EOS}節祭のご馳走)を作っていただく。家の内外を清掃し、祓い清め、シ⸢マナカヌ⸣パマ[ʃi⸢manakanu⸣pama](島中の浜)より東の裏海岸の岩の上に自生しているシ⸢チ⸣カザ[ʃi̥⸢ʧi⸣kaʣa](節蔓{EOS}和名、ヒメノアズキ<雌の節蔓{EOS}⸢ミー⸣カザ{SqBr}⸢miː⸣kaʣa{/SqBr}>{EOS}和名、カニクサ<雄の節蔓>{EOS}ビ⸢キカザ{SqBr}bi⸢kikaʣa{/SqBr})を採取してきて柱、立ち木、水瓶などに結わえた。五寸ほどに切った節蔓を家族全員の耳に掛けてシチフルマイを食した。家の四隅の軒には⸢ユシ⸣キ[⸢juʃi̥⸣ki](ススキ)で作った⸣サン[⸣saŋ](魔除け)と桑の小枝を挿し、浜砂を屋敷に撒いて厄払いとした。ヤ⸢マトゥ⸣ソンガチ[ja⸢matu⸣soŋgaʧi](新暦の正月{EOS}大和正月)、ウ⸢ブ⸣ソンガチ[ʔu⸢bu⸣soŋgaʧi](旧暦の正月)に対して節祭りを、グ⸢マ⸣ソンガチ[gu⸢ma⸣soŋgaʧi](小正月)といい、グ⸢ソー⸣ヌ ⸣ソンガチ[gu⸢soː⸣nu ⸣soŋgaʧi](後生の正月)とも称していた。節祭りには、あの世の先祖の暮らし向きや、その家の一年中に起こる事の物音が聞こえるといって茅で造った鍋蓋を被り、井戸の側で息を凝らして聞き耳をたてた。ある者は墓の見えるところでシ⸢チ⸣ビー[ʃi̥⸢ʧi⸣biː](節の火{EOS}イ⸢ニンビー{SqBr}ʔi⸢nimbiː{/SqBr}<意念火>)を見に行ったものである。
Example phrases
- シ⸢チ⸣カザ ⸣ミンナー カ⸢キラン⸣カー グ⸢ソーン⸣ プスン ⸣ムティ パ⸢ラ⸣リンティ⸢ダー
[ʃi̥⸢ʧi⸣kaʣa ⸣minnaː kḁ⸢kiraŋ⸣kaː gu⸢soːm⸣ pu̥sum ⸣muti pa⸢ra⸣rinti⸢daː]
(節蔓を耳に掛けないと後生の人に持ち去られるってよ)
ウシダクン [ʔu⸢ʃidakuŋ] (他動)
- 強引に抱き着く。抱き着く。引っ立てる。「押し抱く」の義。
Example phrases
- シ⸢グトー サン⸣ティ ピン⸢シー ベー⸣ ムンバ ウ⸢シダキ サーリパッ⸣タ
[ʃi⸢gutoː san⸣ti piŋ⸢ʃiː beː⸣ mumba ʔu⸢ʃidaki saːripat⸣ta]
(仕事はしないと反抗している者を強引に引っ立てて連れて行った) - ⸣アイブ ⸣ムノー ウ⸢シダキ⸣ティ ア⸢ズバン⸣ ウ⸢シダカラヌ
[⸣ʔaibu ⸣munoː ʔu⸢ʃidaki⸣ti ʔa⸢ʣubaŋ⸣ ʔu⸢ʃidakaranu]
(あんな奴<者>は抱き着いて引っ立てろと言われても引っ立てられない) - ⸢ワー⸣ ウ⸢シダク⸣カー ⸢バン⸣ヌン ウ⸢シダクン
[⸢waː⸣ ʔu⸢ʃidaku⸣kaː ⸢ban⸣nuŋ ʔu⸢ʃidakuŋ]
(君が抱き着いて引っ立てるなら私も引っ立てる) - ヤ⸢ラビ⸣バ ウ⸢シダケー⸣ティ ⸢サンギ⸣ パルム ⸣ミルカー キ⸢ムイツァー⸣ルバン
[ja⸢rabi⸣ba ʔu⸢ʃidakeː⸣ti ⸢saŋgi⸣ parumuː ⸣mirukaː ki⸢muiʦaː⸣rubaŋ]
(子供を抱き着いて、引きずって連れて行くのを見ると可哀相だわい)
ウディダクン [⸣ʔudi da⸢kuŋ] (連)
- 腕をこまねく(
uby{拱}{コマネ}く)。拱手傍観する。「腕抱く」の義。
Example phrases
- ウ⸢ディ⸣バ ヤ⸢マ⸣シティル ナー⸢イ⸣ ウディ ダ⸢キ⸣ シ⸢グトゥ シーユーサヌ
[ʔu⸢di⸣ba ja⸢ma⸣ʃi̥tiru naː⸢i⸣ ʔudi da⸢ki⸣ ʃi⸢gutu ʃiːjuːsanu]
(腕を痛めて、ただ腕をこまねいて<拱いて>仕事をすることが出来ない)
クダクン [ku⸢da⸣kuŋ] (他動)
- {PoS_2}砕く。ス⸢クッツァスンとも言う。
Example phrases
- パ⸢ローマ⸣トゥ ⸣アミツァヌ ⸣シミ ⸢シッ⸣キ ク⸢ダ⸣キティル カ⸢ブ⸣ ス⸢クル⸣タ
[pa⸢roːma⸣tu ⸣ʔamiʦanu ⸣ʃimi ⸢ʃik⸣ki ku⸢da⸣kitiru ka⸢bu⸣ su̥⸢kuru⸣ta]
(ツノメガニとヤドカリの爪を搗いて砕いて撒き餌を作った) - ク⸢ダカ⸣ヌ
[ku⸢daka⸣nu]
(砕かない) - ク⸢ダ⸣クンティ ⸣ウムーカー ク⸢ダ⸣キバ
[ku⸢da⸣kunti ⸣ʔumuːkaː ku⸢da⸣kiba]
(砕こうと思うなら砕けよ) - ク⸢ダ⸣ク⸣ムヌ
[ku⸢da⸣ku ⸣munu]
(砕くもの) - ⸢パー⸣ク ク⸢ダ⸣ケー ミサムヌ
[⸢paː⸣ku ku⸢da⸣keː ⸣misamunu]
(早く砕けばよいのに)
サーラダク [⸣saːradaku] (名)
- (動)蛸の一種で、真蛸より腕が細く長い。真蛸が痩せこけた感じの蛸で、鳩間島では決して食しない。食中毒を起すという。
Example phrases
- ⸣サーラダコー ⸢ヨーガリタク⸣ ナリティ ⸢ビー⸣ルンダ パ⸢トゥ⸣マプソー ウ⸢レー⸣ ッ⸢ふァーヌ
[⸣saːradakoː ⸢joːgaritaku⸣ nariti ⸢biː⸣runda pḁ⸢tu⸣mapu̥soː ʔu⸢reː⸣ f⸢faːnu]
(サーラ蛸は痩せ蛸になっていて、食中毒をおこすから、鳩間島の人は、それは食べない)
ダクン [da⸢kuŋ] (他動)
- 抱く。
Example phrases
- ッ⸢ふァ⸣ ダ⸢クンティ スンドゥ カイナ⸣ヌ ⸣ヤミ ダ⸢カラヌ
[f⸢fa⸣ da⸢kunti sundu kaina⸣nu ⸣jami da⸢karanu]
(子供を抱こうとするが、腕が痛くて抱けない<抱かれない>) - ダ⸢ク⸣⸣ プ⸢スヌ⸣ ブ⸢ラーンバ⸣ ダ⸢キ⸣ ッ⸢ふィーリ
[da⸢ku⸣ pu̥⸢sunu⸣ bu⸢raːmba⸣ da⸢ki⸣ f⸢fiːri]
(抱く人がいないので、抱いてくれ) - ⸣ドゥーシ ダ⸢ケー⸣ ミサムヌ
[⸣duːʃi da⸢keː⸣ misamunu]
(自分で抱けばいいのに) - ヤー⸢ディン⸣ ダ⸢キ
[jaː⸢din⸣ da⸢ki]
(必ず抱け)
ティーダクン [⸣tiː da⸢kuŋ] (連)
- 拱手傍観する。手をこまぬく。無為に過ごす。手の怪我をして仕事が出来なくなり困る。手が不自由になる。「手を抱く」の義。
Example phrases
- ⸢ティー⸣バ ヤ⸢マ⸣シティ ⸣ティー ダ⸢キル オー⸣ル
[⸢tiː⸣ba ja⸢ma⸣ʃi̥ti ⸣tiː da⸢kiru ʔoː⸣ru]
(手を傷めて、拱手傍観して<仕事が出来なくなり、弱って>おられる)
ナマンダクラシ [na⸢mandakuraʃi] (名)
- 半殺し。生殺し。
Example phrases
- ナ⸢マンダクラシ シー⸣ シケータ パ⸢ボー⸣ ヌ⸢チ⸣ ムイ ⸢ピン⸣ギ ⸣パリ ⸢ナー⸣ヌ
[na⸢mandakuraʃi ʃiː⸣ ʃi̥keːta pa⸢paboː⸣ nu⸢ʧi⸣mui ⸢piŋ⸣gi ⸣pari ⸢naː⸣nu]
(半殺しにしてあった蛇は生き返って逃げていってしまった)
パンダクン [⸣pan da⸢kuŋ] (連)
- ⸢足を抱く」の義。足を怪我して働くことが出来なくなること。
Example phrases
- ⸢パン⸣バ ヤ⸢マ⸣シティル ナー⸢イ⸣ パン ダ⸢キティ ウー⸣キカーキン ナ⸢ラ⸣ヌティ ⸢アーアー⸣シ ⸢オー⸣ル
[⸢pam⸣ba ja⸢ma⸣ʃi̥tiru naː⸢ji⸣ pan da⸢kiti ʔuː⸣kikaːkin na⸢ra⸣nuti ⸢ʔaːʔaː⸣ʃi ⸢ʔoː⸣ru]
(足を痛めて、ただ足を抱いて、身動きできないといって、ため息をついて嘆いておられる)
マダクン [ma⸢da⸣kuŋ] (自動)
- {PoS_1}退く。遠のく。退く。よける(避ける)。立ち去る。
Example phrases
- プ⸢スヌ⸣ クーカー マ⸢ダ⸣クンティ ウ⸢ムータ⸣ヌ マ⸢ダカン⸣シェン
[pu̥⸢sunu⸣ kuːkaː ma⸢da⸣kunti ʔu⸢muːta⸣nu ma⸢dakam⸣ʃeŋ]
(人が来たらよけるかと思ったがよけなかったよ) - ン⸢メーマ⸣ マ⸢ダ⸣キ ッ⸢ふィーリ
[ʔm⸢meːma⸣ ma⸢da⸣ki f⸢fiːri]
(少し
uby{退}{ノ}いてくれ) - マ⸢ダ⸣ク ⸣プソー カ⸢シーカシ⸣ マ⸢ダ⸣ケー ⸣ミサムヌ
[ma⸢da⸣ku ⸣pu̥soː ka⸢ʃiːkaʃi⸣ ma⸢da⸣keː ⸣misamunu]
(退く時はしっかり退ければいいのに) - ⸢パー⸣ク マ⸢ダ⸣キバ
[⸢paː⸣ku ma⸢da⸣kiba]
(早く退けよ)
マダクン [ma⸢da⸣kuŋ] (他動)
- {PoS_2}退ける。除ける。退かせる。
Example phrases
- ウ⸢リ⸣ マ⸢ダ⸣キ ッ⸢ふィーリ⸢
[ʔu⸢ri⸣ ma⸢da⸣ki f⸢fiːri]
(それを
uby{除}{ノ}けてくれ) - ウ⸢リ⸣ マ⸢ダ⸣クンティ ウ⸢ムーン⸣ドゥ ⸢バン⸣マー マ⸢ダカサラ⸣ヌ
[ʔu⸢ri⸣ ma⸢da⸣kunti ʔu⸢muːn⸣du ⸢bam⸣maː ma⸢dakasara⸣nu]
(それを退けようと思うが、私には退けられない) - ⸣クマーラ マ⸢ダ⸣ク ⸣ムノー ⸣ヌーヤ
[⸣kumaːra ma⸢da⸣ku ⸣munoː ⸣nuːja]
(此処から除ける<退かせる>物はどれか) - ク⸢レー⸣ カ⸢マー⸣ マ⸢ダ⸣キ
[ku⸢reː⸣ ka⸢maː⸣ ma⸢da⸣ki]
(これはあちらへ除けなさい)
ミートゥダク [⸢miːtu⸣daku] (名)
- 夫婦蛸。蛸のつがい(番い)。老年層は、⸢ミュートゥ⸣ダク[⸢mjuːtu⸣daku](夫婦蛸)という。一般的に大型の蛸で、一箇所に二匹、ビ⸢キタク[bi⸢kitaku](雄蛸)と⸢ミー⸣タク[⸢miː⸣taku](雌蛸)が
uby{番}{ツガイ}になって棲息していることからいう。
Example phrases
- ユ⸢ヌ⸣ ヤナナー ⸢ミュートゥダク⸣ヌ ⸢ベー⸣タ ⸢ベー⸣ティ フ⸢タッカラ⸣ シ⸢キ クー⸣タ
[ju⸢nu⸣ jananaː ⸢mjuːtudaku⸣nu ⸢beː⸣ta ⸢beː⸣ti ɸu̥⸢takkara⸣ ʃi̥⸢ki kuː⸣ta]
(同じ穴に夫婦蛸がいたので、二匹とも突いて<漁獲して>きたよ)
ミュートゥダク [⸢mjuːtu⸣daku] (名)
- (動)つがい(番)の蛸。雌雄の蛸。「夫婦蛸」の義。一つの穴に雌雄の大きな蛸が棲息していることがある。島の後ろの干瀬でよく獲れた。若年層は、⸢ミートゥ⸣ダク[⸢miːtu⸣daku](
uby{番}{ツガイ}の蛸{EOS}夫婦蛸)ともいう。
Example phrases
- ⸢スー⸣ヌ ピ⸢ス⸣ター ⸣シンタヌ ⸢フンシキ⸣ナー イ⸢ソーシン ゲー⸣タクトー ⸢ミュートゥダク⸣バ トゥリケーン⸢ツォー
[⸢suː⸣nu pi̥⸢su⸣taː ⸣ʃintanu ⸢ɸuŋʃi̥ki⸣naː ʔi⸢soːʃiŋ geː⸣taku̥toː ⸢mjuːtudaku⸣ba turikeːn⸢ʦoː]
(潮が引いたので、島の後ろの干瀬のフンシキに潮干狩りに行ったところ、夫婦蛸<番の蛸>を獲ってきたのだよ)
アバウン [ʔa⸢bauŋ] (自動)
- 溢れる。余ってこぼれる。「溢、アブル」『類聚名義抄』、「~すだく池水雖溢<アフルトモ>~。万、2833」の転訛したもの。
Example phrases
- サ⸢カシキヌ⸣ ア⸢バウン⸣ケン サ⸢キ サウナ
[sḁ⸢kaʃi̥kinu⸣ ʔa⸢bauŋ⸣ken sḁ⸢ki sauna]
(盃が溢れるまで酒を注ぐな)
ギュー⸢サ サーバン(⸢サウバン)- ⸣ ア⸢バーヌ
[gjuː⸢sa saːbaŋ<⸢saubaŋ>⸣ ʔa⸢baːnu]
(幾ら注いでも溢れない) - ア⸢バイ ナー⸣ヌ
[ʔa⸢bai naː⸣nu]
(溢れてしまった) - ア⸢バウ⸣ クトー ⸢ナー⸣ヌ
[ʔa⸢bau⸣ ku̥toː ⸢naː⸣nu]
(溢れることはない) - ア⸢バイヤー⸣ ミサムヌ
[ʔa⸢baijaː⸣ misamunu]
(溢れたらいいのに) - ⸣サバンナ ア⸢バウン⸣ケン ⸢サウンドゥ⸣ ムッ⸢トゥ⸣ ア⸢バーヌ
[⸣sabannaː ʔa⸢bauŋ⸣ken ⸢saundu⸣ mut⸢tu⸣ ʔa⸢baːnu]
(茶碗に溢れるほど注ぐが、ちっとも溢れない) - ア⸢バイ ナー⸣ヌ
[ʔa⸢bai naː⸣nu]
(溢れてしまった) - ア⸢バウ⸣ クトー ⸢ナー⸣ヌ
[ʔa⸢bau⸣ ku̥toː ⸢naː⸣nu]
(溢れることはない) - ア⸢バイヤー⸣ ミサムヌ
[ʔa⸢baijaː⸣ misamunu]
(溢れればいいのに)
ウッティカミルン [⸢ʔutti⸣ ka⸢mi⸣ruŋ] (連)
- うやうやしく(恭しく)頂く。両手に置いて頭の位置まで押し上げ、恭しく頂く。オッ⸢ティ⸣ カ⸢ミ⸣ルン[ʔot⸢ti⸣ ka⸢mi⸣ruŋ](恭しくいただく)ともいう。
Example phrases
- カンヌマイ⸣ヌ ⸣グシェー ウッ⸢ティ⸣ カ⸢ミ⸣リ
[⸢kannumai⸣nu ⸣guʃeː ʔut⸢ti⸣ ka⸢mi⸣ri]
(神前に供えた神酒を恭しく頂きなさい)
ッふァナサー [f⸢fana⸣saː] (名)
- 子供をよく産む人。多産の人。子だくさんの人。多少卑下した表現。
Example phrases
- ッ⸢ふァナサー⸣ヤ ⸣パジェー ⸢ナーン⸠ダー
[f⸢fanasaː⸣ja ⸣paʤeː ⸢naːn⸠daː]
(子だくさんの女には恥はないよ<子育てで恥や外聞に構っておれない{EOS}何でもやるよ>)
ッふァムチ [f⸢famuʧi] (名)
- 子だくさん。子福者。「子持ち」の義。
Example phrases
- ⸣カイブ ⸢ナンギシグ⸣トー ッ⸢ふァムチンナー⸣ネー タ⸢ナム⸣ナ⸢ヨー
[⸣kaibu ⸢naŋgiʃigu⸣toː f⸢famuʧinnaː⸣neː ta⸢namu⸣na⸢joː]
(こんな難儀な仕事は子だくさんの人には頼むなよ)
ピャーシング [⸢pjaːʃiŋgu] (名)
- 爆竹。「火矢信号」の義か。「Fiya.ヒヤ(火矢・火箭)火のついた矢.また、爆竹」『邦訳日葡辞書』の転訛したもの。大晦日の夜から家々では子供たちが爆竹を鳴らして遊んだ。シ⸢チフル⸣マイ[ʃi̥⸢ʧiɸuru⸣mai](節祭りの振舞<ご馳走・饗応>)をいただく際にも鳴らした。
Example phrases
- ム⸢カ⸣シェー ⸣ソンガチヌ シ⸢トゥム⸣テー ⸢ヤーカー⸣ジ ⸢ピャーシングバ ナーラシェー⸣ティル ⸢ミードゥシェー⸣ ン⸢カイヨーッタ⸣ル
[mu⸢ka⸣ʃeː ⸣soŋgaʧinu ʃi̥⸢tumu⸣teː ⸢jaːkaː⸣ʤi ⸢pjaːʃiŋguba naːraʃeː⸣tiru ⸢miːduʃeː⸣ ʔŋ⸢kaijoːtta⸣ru]
(昔は、正月の朝は家毎に爆竹を鳴らしながら新年を迎えられたものだ)
フントールン [⸢ɸuntoːruŋ] (他動)
- ぶったくる(打っ手繰る)。ふんだくる。強くたぐりよせる。「フン-」は意味を強める接頭語。
Example phrases
- サ⸢バナーバ フントー⸣ルンティ ⸢スンドゥ バン⸣マー ⸢フントーララヌ
[sa⸢banaːba ɸuntoː⸣runti ⸢sundu ⸢bam⸣maː ⸢ɸuntoːraranu]
(鱶の
uby{延縄}{ハエ|ナワ}をぶった
uby{繰}{ク}ろうとするが、私にはぶった繰られない) - サ⸢バナー フントーリ⸣ ミリバ
[sa⸢banaːba ɸuntoːri⸣ miriba]
(鱶の延縄をぶった繰ってみなさい) - ⸢グッふァ⸣ヌ ⸢フントール⸣ クトー ナ⸢ラ⸣ヌ
[⸢guffa⸣nu ⸢ɸuntoːru⸣ ku̥toː na⸢ra⸣nu]
(重くてぶった繰るくとは出来ない) - ⸢フントーレー⸣ ミサムヌ
[⸢ɸuntoːreː⸣ misamunu]
(ぶった繰ればいいのに) - ⸢パー⸣ク ⸢フントーリ
[⸢paː⸣ku ⸢ɸuntoːri]
(早くぶった繰れ)
いだく・だく・うだく【抱く・懐く】
(Common Godan verb, transitive)
- To embrace; To hold in the arms (e.g. a baby); To hug
(Common Godan verb)
- To have sex with; To make love to; To sleep with
(Common Godan verb, transitive)
- To sit on eggs
だく【跑】
(Noun)
- Trot (as in horse riding)
— Abbreviation
だく【諾】
(Noun)
- Agreement; Assent
- Norway
— Abbreviation