へだたる 【隔たる】
Define ただる tadaru Meaning タダル
Displaying results for ただる (tadaru・ただる・タダル) – ryukyu
A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
Search languages: Japanese → Okinawan
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
Search languages: Yaeyama (Hatoma) ↔ Japanese
アウシタダル [⸢ʔauʃita⸣daru] (副)
- 生臭さを衣類や肌に染み込ませているさま。じめじめして汗臭く、鮮魚の生臭さが染み付いたさま。「青滴り」の転訛したものか。カツオ節製造工場の職人たちが持つ臭気。
- コー⸢ネー⸣ アイニ ⸢アウシタ⸣ダル ⸢シェー⸣ティ ⸢アーカン⸣ドーシ ⸢キン⸣マー ア⸢ライ⸣ キ⸢シ⸣バ
[koː⸢neː⸣ ʔaini ⸢ʔauʃi̥ta⸣daru ⸢ʃeː⸣ti ⸢ʔaːkan⸣doːʃi ⸢kim⸣maː ʔa⸢rai⸣ ki̥⸢ʃi⸣ba]
(坊ちゃん、あんなに薄汚れした、じめじめした格好をしていないで、着物は洗濯して着なさいよ)
Example phrases
アガシタダル [ʔa⸢gaʃitadaru] (名)
- 赤くただれたさま。真っ赤なさま。果実などが真っ赤に熟れて、今にも落下しそうなさま。
- ⸢バン⸣スロー ア⸢ガシタダル スン⸣ケン ⸢ウー⸣ミ ⸢ベー
[⸢ban⸣suroː ʔa⸢gaʃi̥tadaru suŋ⸣keŋ ⸢ʔuː⸣mi⸢beː]
(バンジロウは真っ赤に熟れて、今にも落下しそうになるほどに熟れている) - ア⸢シ⸣ボー ア⸢ガシタダル スン⸣ケン ⸢アーサムティ⸣ シ⸢ティ⸣シケーバン
[ʔa⸢ʃi⸣boː ʔa⸢gaʃi̥tadaru suŋ⸣keŋ ⸢ʔaːsamuti⸣ ʃi̥⸢ti⸣ʃi̥keːbaŋ]
(お出来<腫れ物>は真っ赤になるまで、潰さないで<化膿させて>おいてあるよ)
Example phrases
キンシタダル [⸢kiŋʃi̥tadaru] (名)
- 黄色が濃いこと。黄金色の果実が鈴なりに生るさま。「黄味滴り」の義。
- フ⸢ナブ⸣ヌ キ⸢ンシタダル スン⸣ケン ナリ⸢ベー
[ɸu⸢nabu⸣nu ⸢kiŋʃi̥tadaru suŋ⸣ken nari⸢beː]
(蜜柑<九年母>が黄金色が滴るほどに、鈴生りに生っている)
Example phrases
サタダル [⸣sḁtadaru] (名)
- 砂糖樽。黒砂糖を入れる樽。
- ッ⸢ふ⸣サター ⸣サタダルナール ⸣シミティ イ⸢サナケー⸣ ウ⸢クローッ⸣タ
[f⸢fu⸣sataː ⸣satadarunaːru ⸣ʃimiti ʔi⸢sanakeː⸣ ʔu⸢kuroːt⸣ta]
(黒砂糖は、砂糖樽に<ぞ>詰めて石垣へ送られた)
Example phrases
シタダル [ʃi̥⸢ta⸣daru] (名)
- {PoS_1}滴り。しずく(雫)。
シタダル [ʃi̥⸢ta⸣daru] (助数)
- {PoS_2}プ⸢ス シタ⸣ダル[pu̥⸢su ʃi̥ta⸣daru](一滴)。
- フ⸢タ シタダル
[ɸu̥⸢ta ʃi̥tadaru]
(二滴)
Example phrases
シタダルアマダル [ʃi̥⸢ta⸣daruʔamadaru] (副)
- たらたらと垂れ落ちるさま。垂れ流すほど。だらしなく垂れ下がっているさま。有り余るほど。
- シ⸢タ⸣ダルアマダル ⸢シェーティ⸣ カ⸢タ⸣ミ ⸢パッ⸣タ
[ʃi̥⸢ta⸣daruʔamadaru ⸢ʃeː⸣ti ka⸢ta⸣mi ⸢pat⸣ta]
(たらたら垂れ流しながら担いで行った) - シ⸢タ⸣ダルアマダル ⸢シェー⸣ティ キ⸢シ アー⸣ク ⸢キン⸣マー ⸢ミーヌッサ⸣ヌ ミ⸢ララ⸣ヌ
[ʃi̥⸢ta⸣daruʔamadaru ⸢ʃeː⸣ti ki̥⸢ʃi ʔaː⸣ku ⸢kim⸣maː ⸢miːnussa⸣nu mi⸢rara⸣nu]
(だらしなく垂れ下がって着ている着物は見苦しくて見て居れない<見られない>)
Example phrases
シタダルカーダル [ʃi̥⸢tadarukaː⸣daru] (副)
- ずぶ濡れになったさま。びしょびしょに濡れたさま。
- ⸣アイニ シ⸢タダルカー⸣ダル ⸢シェー⸣ティ ⸢アーカン⸣ ブ⸢リ⸣バ
[⸣ʔaini ʃi̥⸢tadarukaː⸣daru ⸢ʃeː⸣ti ⸢ʔaːkam⸣ bu⸢ri⸣ba]
(あのようにずぶ濡れになったままにいるなよ)
Example phrases
シタダルン [ʃi̥⸢ta⸣daruŋ] (自動)
- 滴る。しずく(雫)となって落ちる。「淋、志太々留<シタタル>又毛留」『新撰字鏡』の転訛したもの。
- ア⸢ミ⸣ヌ ⸣フーカー ⸢ティン⸣ゾーラ ミ⸢ジヌ⸣ シ⸢タ⸣ダルンティ ス⸢クタヌ⸣ シ⸢タダラン⸣バン
[ʔa⸢mi⸣nu ⸣ɸuːkaː ⸢tin⸣ʣoːra mi⸢ʤinu⸣ ʃi̥⸢ta⸣darunti su̥⸢kutanu⸣ ʃi̥⸢tadaram⸣baŋ]
(雨が降ったら天井から水が滴ると聞いたが、滴らないよ) - シ⸢タ⸣ダリ ⸢ベー
[ʃi̥⸢ta⸣dari ⸢beː]
(滴っている) - シ⸢タ⸣ダル ⸣トンナー バ⸢キ⸣チ シ⸢キ⸣リ
[ʃi̥⸢ta⸣daru ⸣tonnaː ba⸢ki⸣ʧi ʃi̥⸢ki⸣ri]
(水の滴る所にバケツを置きなさい) - ア⸢マダラミジ⸣ヌ シ⸢タ⸣ダルン
[ʔa⸢madaramiʤi⸣nu ʃi̥⸢ta⸣daruŋ]
(雨垂れ<水>が滴る) - ⸢キン⸣マー ⸢ゾーリティ⸣ シ⸢タ⸣ダリ ⸢アー⸣ク
[⸢kim⸣maː ⸢ʣoːriti⸣ ʃi̥⸢ta⸣dari ⸢ʔaː⸣ku]
(着物はびしょ濡れになって水が滴っている) - ア⸢マダラ⸣ミジェー シ⸢タ⸣ダリ ⸢ベー⸣ヌンドゥ シ⸢タダラ⸣ヌティ ア⸢ジ アー⸣ク
[ʔa⸢madara⸣miʤeː ʃi̥⸢ta⸣dari ⸢beː⸣nundu ʃi̥⸢tadara⸣nuti ʔa⸢ʤi ʔaː⸣ku]
(雨垂れ<水>は滴っているのに滴らないと言っている) - ⸣クマーラ シ⸢タ⸣ダル ⸣クトー ⸢ナー⸣ヌ
[⸣kumaːra ʃi̥⸢ta⸣daru ⸣kutoː ⸢naː⸣nu]
(此処から滴ることはない) - ン⸢ベーマ⸣ シ⸢タ⸣ダレー ⸣ミサムヌ
[ʔm⸢beːma⸣ ʃi̥⸢ta⸣dareː ⸣misamunu]
(少しは滴れば良いのに)
Example phrases
タダルン [ta⸢daruŋ] (自動)
- ただれる(爛れる)。炎症などのために皮膚や皮下組織が破れくずれる。
- パ⸢ダ⸣ヌ タ⸢ダルン⸣ケン ユ⸢ダ⸣リ ⸢ナーン⸣シェン
[pa⸢da⸣nu ta⸢daruŋ⸣keɲ ju⸢da⸣ri ⸢naːŋ⸣ʃeŋ]
(肌が爛れるほどに熱湯で火傷して<茹でられて>しまった) - タ⸢ダラサヌ
[ta⸢darasanu]
(爛れさせない) - タ⸢ダリ ナー⸣ヌ
[ta⸢dari naː⸣nu]
(爛れてしまって) - タ⸢ダル⸣ トンマー
[ta⸢daru⸣ tommaː]
(爛れるところは) - タ⸢ダレー⸣ ミサムヌ
[ta⸢dareː⸣ misamunu]
(爛れればよいのに) - タ⸢ダリ⸣バ
[ta⸢dari⸣ba]
(爛れろ) - タ⸢ダリバ⸣ ミサムヌ
[ta⸢dariba⸣ ミサムヌ]
(爛れたらよいのに) - ⸣ユーナ ユ⸢ダ⸣リカー ⸢ドゥー⸣ヤ タ⸢ダルン⸣ダー
[⸣juːna ju⸢da⸣rikaː ⸢duː⸣ja ta⸢darun⸣daː]
(熱湯でゆだれる<茹れる>と体は爛れるよ) - フ⸢チ⸣ル シ⸢キ⸣ルカー タ⸢ダラヌ
[ɸu̥⸢ʧi⸣ru ʃi̥⸢ki⸣rukaː ta⸢daranu]
(薬をつけたら爛れない) - タ⸢ダリ ベー
[ta⸢dari beː]
(爛れている) - タ⸢ダル⸣ クトゥン ⸣アン
[ta⸢daru⸣ ku̥tuŋ ⸣ʔaŋ]
(爛れることもある)
Example phrases
ッふシタダル [f⸢fuʃi̥ta⸣daru] (名)
- 黒ずんで不潔なさま。黒々と汚れて不潔なさま。薄汚れして不潔なさま。
- ッ⸢ふシタ⸣ダル ⸢スン⸣ケン ナー⸢イ⸣ ユ⸢ヌキン⸣バ キ⸢シアー⸣ク
[f⸢fuʃi̥ta⸣daru ⸢suŋ⸣ken naː⸢i⸣ ju⸢nukim⸣ba ki̥⸢ʃi ʔaː⸣ku]
(黒々と汚れて不潔になるまで、すっと同じ着物を着ている<着てあるく>)
Example phrases
プスシタダル [pu̥⸢suʃi̥ta⸣daru] (名)
- (数)ひとしずく。一滴。「ひとしただり<一滴り>」の義。「その矛の末より滴り落つる塩~。」『古事記、神代』。
- プ⸢スシタダル⸣ヌ ミ⸢ジ⸣シル ⸣ヌチェー ⸢ムイ⸣ヤーツォー
[pu̥⸢suʃi̥tadaru⸣nu mi⸢ʤi⸣ʃiru ⸣nuʧeː ⸢mui⸣jaːʦoː]
(一滴の水で命が uby{蘇}{ヨミガエ}った<命が生えた{EOS}生き返った>そうだ)
Example phrases
ミンヌシタダル [⸢min⸣nu ʃi̥⸢ta⸣daru] (連)
- みみたぶ(耳朶)。じだ。耳の下部の垂れ下がった肉。「耳の下垂れ」の転訛したもの。
- ⸢ミン⸣ヌ シ⸢タ⸣ダローラ ⸢シーバ アーシ⸣ ン⸢ザ⸣シ ⸣トゥリティ シ⸢ラ⸣ビバ
[⸢min⸣nu ʃi̥⸢ta⸣daroːra ⸢ʃiːba ʔaːʃi⸣ ʔn⸢ʣa⸣ʃi turiti ʃi⸢ra⸣biba]
(みみたぶから血をへし<圧し>出して取って検査しなさいよ)