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Define しつ shitsu Meaning シツ

Displaying results for しつ (shitsu・しつ・シツ) – ryukyu

JLect: Japonic Languages and Dialects Database

Results from JLect’s Japonic Languages and Dialects Database, created by Zachary Read, © JLect.com.

Search languages: Japonic (all languages and dialects) ↔ English ↔ Japanese

Ryukyu (Okinawa)

ぶりー【無礼】

(Noun) Discourtesy, rudeness, impoliteness, incivility

Ryukyu (Okinawa)

はーやん【歯病ん】

(Noun) Toothache

Ryukyu (Okinoerabu)

ふぁーじゃみ【歯病み】

(Noun) Toothache

Ryukyu (Okinawa)

はーやみ【歯病み】

(Noun) Toothache

Ryukyu (Okinawa)

ならーし【習ーし・慣ーし】

(Noun) Training, discipline; manners, habits

Ryukyu (Okinawa)

ぐぶりーさびら【御無礼さびら・ぐ無礼さびら】

(Expression) Please excuse me; Goodbye, bye

Ryukyu (Okinawa)

ぐぶりーさびたん【御無礼さびたん・ぐ無礼さびたん】

(Expression) You're welcome, don't mention it; excuse me, pardon me

A dictionary of the Ryukyuan language

Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.

Search languages: Japanese → Okinawan

じつ 【実】

See also

Phrases

しっき 【漆器】

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Phrases

しつけ 【仕付け】

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Phrases

しっけ 【湿気】

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Phrases

  • ~のあるところ shichigakai
  • ~をおびる shimiyuN,shimikeeyuN

じっし 【実子】

See also

しっそ 【質素】

See also

Phrases

しっと 【嫉妬】

See also

Phrases

  • ~する者 diNchaa,riNchaa

しっぽ 【尻尾】

See also

じついん 【実印】

しっかり (しっかりと)

See also

Phrases

  • ~している shooraashaN
  • ~者 ʔijichirimuN,ʔijirimuN,yakara,yakaramuN

しっくい 【漆喰】

Phrases

しつける 【仕付ける】

See also

Phrases

しつげん 【失言】

しつこい

じっさい 【実際】

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しっしっ

しっしん 【湿疹】

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しっせき 【叱責】

しつづけ 【し続け】

See also

しっとり

Dictionary of the Practical Use of Okinawan

Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.

Search languages: Japanese ↔ Okinawan

むん ならーし (むん なれー〈しつけを受けること〉)

  • しつけること
  • Example phrases
    • わらび そーいにから ゆー むんならーし そーかんねー あとぅから じゃーふぇー ないん。
      (子どものときからよくしつけをしておかないと後から手に負えなくなる)
    • むんなれー ないっさ。
      (しつけになるね)

うし ちきーん (〜ちきたん、〜ちきらん、〜ちきてぃ)

  • 押しつける
  • Example phrases
    • どぅーや ふぃんぎまーい さーに っちゅんかい うしちきーん。
      (自分は逃げ回って人に押しつける)

しちきーん (しちきたん、しちきらん、しちきてぃ)

  • やっつける、しつける
  • Example phrases
    • んかしぇー しーじゃぬちゃーんかい ゆばってぃ、むぬ ならーしんでぃち しちきらりーる くとぅん あたん。
      (昔は先輩たちに呼ばれて、しつけるといってやっつけられることもあった)
    • んかしとぅ なまとー しちきよーぬ かわてぃ、てぃーふぃさ っんぢゃちゃい こーぐゎーさー くゎーちゃい しーねー ならんくとぅ、わらびんちゃーんかい むぬならーしぬ しーぐりく なとーん。やくとぅ、めーあがいっし うやん うや なさん、しーじゃん しーじゃ なさん。
      (昔は今とは躾け方が違って、手足を出したりげんこつを喰らわせてはいけないので、子どもたちに道理を教えにくくなっている。それで、生意気になって親も親とは思わない、先輩も先輩とは思わない)

しちき

  • しつけ
  • Example phrases
    • なまぬ うやぬちゃーぬ しちきがたー なてーをぅらん。
      (今の親たちのしつけはなっていない)

*(参考)くらしがた(暮らし方)、ちーくがた(稽古の仕方)、しこーいがた(準備の仕方)

ならーすん (ならーちゃん、ならーさん、ならーち)

  • 教える、しつける
  • Example phrases
    • むぬ いーよーぬ わっさくとぅ、むん ならーし しー よー。
      (言葉遣いが悪いので、教えなさいよ)
    • くるまぬ くゎんさち とぅいんでぃち じれんかい ならいが いちゅん。
      (車の免許をとるといって自練に習いに行く)

ならーし よー

  • しつけ
  • Example phrases
    • わらび そーいぬ ならーしよーぬどぅ かんぬー やる。
      (子どものうちのしつけが肝心だ)

やー なれー

  • 家でのしつけ
  • Example phrases
    • やーなれーどぅ ふか なれーんでぃ いらっとーくとぅ、うやー っくゎんかい ゆー むぬ ならーし さねー ならん。ならーする うっぴどぅ っくゎん ないる。
      (家でのしつけは外でも自然に出るものだと言われているので、親は子どもによく物事を教えておかないといけない。教える分だけしか子どもはできないのだから)

をぅさみーん (をぅさみたん、をぅさみらん、をぅさみてぃ)

  • 収める、しつける
  • Example phrases
    • あまぬ うやー っくゎぬちゃー ゆー をぅさみとーん やー。
      (あそこの親は子どもたちをよくしつけているね)

うーしぇーくるばしぇーっし

  • 押し合いへし合いして、押しつけ合って
  • Example phrases
    • うーしぇーくるばしぇーっし すりたる うまんちゅぬ なーかから ちゅいびけーん いらばったん。
      (押し合いへし合いして集まった人々の中から1人だけ選ばれた)

Audio Database of Hatoma Lexicon

Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED

Search languages: Yaeyama (Hatoma) ↔ Japanese

アシツァ [ʔa⸢ʃi⸣ʦa] (名)

  • 下駄。「屐、アシダ」『類聚名義抄』の転訛したもの。「みやしぢや」『混効験集』。
  • Example phrases
    • ア⸢シツァ⸣ヌ パ⸢ナブーヌ⸣ キシ ⸢ナー⸣ヌ
      [ʔa⸢ʃiʦa⸣nu pa⸢nabuːnu⸣ ki̥ʃi ⸢naː⸣nu]
      (下駄の鼻緒が切れてしまった)
    • ム⸢カ⸣シェー ⸣ソンガチアシツァン ア⸢サン⸣グルキーバ ⸣キシキー ⸣ドゥーシル ス⸢ク⸣ローッタ
      [mu⸢ka⸣ʃeː ⸣soŋgaʧiʔaʃiʦŋ ʔa⸢saŋ⸣gurukiːba ⸣ki̥ʃikiː ⸣duːʃiru su̥⸢ku⸣roːtta]
      (昔は正月下駄もアサングル木を切ってきて自分で作られて)

カラサーシツ [ka⸢ra⸣saːʃi̥ʦu] (名)

  • (動)魚の名。和名、オキナメジナ(体長約35センチ)。シ⸢ツ[ʃi̥⸢ʦu]ともいう。西表島の⸢イーリイマ干瀬でよく漁獲された。高級魚の一つで美味である

シツ [ʃi̥⸢ʦu] (名)

  • (動)魚の名。和名、クロメジナ(体長約50センチ{EOS}青みを帯びた灰色の体色)。マ⸢トゥ[ma⸢tu]ともいう。西表島のイーリジマ干瀬でシ⸢ナカキ⸣ヤー[ʃi⸢nakaki⸣jaː](追い込み漁)をする際によく漁獲された。
  • Example phrases
    • シ⸢ツイゾー ネース⸣カー ⸣アバン ⸣ンジティ イッ⸢ケナ⸣ ン⸢マー⸣ン
      [ʃi̥⸢ʦuʔiʣoː neːsu⸣kaː ⸣ʔaban ⸣ʔnʤiti ʔik⸢kena⸣ ʔm⸢maː⸣ŋ]
      (クロメジナは煮ると脂も出て非常に美味しい)

ソンガチアシツァ [⸣soŋgaʧiʔaʃiʦa] (名)

  • 正月下駄。正月用の新しい下駄。戦後の昭和40年頃まで、正月に新品の下駄を履く習慣があった。西表島よりア⸢サン⸣グルキー[ʔa⸢saŋ⸣gurukiː](樹木の名{EOS}和名、フカノキ)を伐り出してきて下駄を作った。
  • Example phrases
    • ⸣ソンガチアシツァヌ ⸢ブーン⸣ ⸣ドゥーシル ス⸢クル⸣タ
      [⸣soŋgaʧiʔaʃiʦanu ⸢buːn⸣ duːʃiru su̥⸢kuru⸣ta]
      (正月用の下駄の緒も自分で<ぞ>作った)

タカアシツァ [tḁ⸢kaʔaʃi̥⸣ʦa] (名)

  • 高下駄。「高足駄」の義。さし下駄。新しく石垣島から導入された若者の下駄。タ⸢カ⸣ゲタ[ta⸢ka⸣geta](高下駄)、サ⸢シ⸣ゲタ[sa⸢ʃi⸣geta](さし下駄)ともいう。
  • Example phrases
    • タ⸢カアシ⸣ツァー バ⸢カー⸣ムンドゥ フ⸢ムタル
      [tḁ⸢kaʔaʃi̥⸣ʦaː ba⸢kaː⸣mundu ɸu⸢mutaru]
      (高下駄は若者が<ぞ>履いたものだ)

アダーシカダーシ [ʔa⸢daːʃikadaːʃi] (名)

  • 怒鳴りつけること。ア⸢ダースン[ʔa⸢daːsuŋ](どやしつける、強く叱る)の重言。ABCDEBCD型。
  • Example phrases
    • ⸢ピントゥルピン⸣ ア⸢ダーシカダーシ⸣ シ⸢ラレー⸣ティ パ⸢タラカサリ ベー⸣ムヌ ⸣ミルカー キ⸢ムイ⸣ツァー⸢ツォー
      [⸢pinturupiŋ⸣ ʔa⸢daːʃikadaːʃi⸣ ʃi⸢rareː⸣ti pḁ⸢tarakasari beː⸣munu ⸣mirukaː ki⸢mui⸣ʦaː⸢ʦoː]
      (毎日毎日どやされて働かされているのを見ると可哀そうなんだよ)

ウシピッツァスン [ʔu⸢ʃipitʦa⸣suŋ] (他動)

  • 押しつぶす。
  • Example phrases
    • ⸢ヌン⸣ユン ッ⸢サン⸣ユン ウ⸢ヤビ⸣ヌ ⸣シミシー ウ⸢シピッツァ⸣スン
      [⸢nuŋ⸣jujun s⸢saŋ⸣juŋ ʔu⸢jabi⸣nu ⸣ʃimiː ʔu⸢ʃipitʦa⸣suŋ]
      (蚤も虱も親指の爪で押し押しつぶす)

ウスクン [⸢ʔusu̥kuŋ] (他動)

  • 押す。押し付ける。押える。「おしつく(下二段活用)」の四段活用化したもの。
  • Example phrases
    • ⸢ワー ウスク⸣カー ⸢バン⸣ヌン ⸢ウスクン
      [⸢waː ʔusu̥ku⸣kaː ⸢ban⸣nuŋ ⸢ʔusu̥kuŋ]
      (君が押し付けたら私も押し付ける)
    • ⸣アイニ ⸢ウシキ⸣プサカー ⸢ウシキ⸣バ
      [⸣ʔaini ⸢ʔuʃi̥ki⸣pu̥sakaː ⸢ʔuʃi̥ki⸣ba]
      (あんなに押し付けたければ押し付けなさいよ)
    • ⸢ウスク プスヌ⸣ ブ⸢ラーンダ ワーンツァン ウシケー⸣ ミサムヌ
      [⸢ʔusu̥ku pu̥sunu⸣ bu⸢raːnda waːnʦaŋ ʔuʃi̥keː⸣ misamunu]
      (押し付ける人がいないから君だけで<さえ>も押し付ければよいのに)
    • ク⸢マ⸣ヌ トン ⸢ウーカン⸣ヨーニ ギッ⸢ティ ウシキ
      [ku⸢ma⸣nu ⸣toŋ ⸢ʔuːkaɲ⸣joːni git⸢ti ʔuʃi̥ki]
      (ここの所を動かないようにぎゅっと押し付けなさい)
    • ク⸢リ ウシキ フィーリ
      [ku⸢ri ʔuʃi̥ki ffiːri]
      (これを押さえてくれ)
    • ⸢ウスクンティ⸣ ウムイ⸢ベー⸣ヌンドゥ ⸢タンガ⸣シェー ⸢ウスカラヌ
      [⸢ʔusu̥kunti⸣ ʔumui⸢beː⸣nundu ⸢taŋga⸣ʃeː ⸢ʔusu̥karanu]
      (押さえよう<押さえる>と思っているが、一人では押さえられない)
    • ⸢ウスク⸣ プ⸢ソー パー⸣ク ⸢ウシキ
      [⸢ʔusu̥ku⸣ pu̥⸢soː paː⸣ku ⸢ʔuʃi̥ki]
      (押さえる人は早く押さえろ)
    • ⸢マー⸣ビン イ⸢ジン⸣ジ ⸢ウシケー⸣ ミサムヌ
      [⸢maː⸣biŋ ʔi⸢ʤin⸣ʤi ⸢ʔuʃi̥keː⸣ misamunu]
      (もっとしっかり<力を出して>押さえればよいのに)

ウソーリルン [ʔu⸢soːriruŋ] (自動)

  • {Mn_2}押しつぶされる。
  • Example phrases
    • ⸣ウナー ⸢ベー⸣ティ ヤ⸢マイシ⸣ヌ ⸢クーリ⸣ クーカー ウ⸢ソーリルン⸣ダー
      [⸣ʔunaː ⸢beː⸣ti ja⸢maʔiʃi⸣nu ⸢kuː⸣ri ⸣kuːkaː ʔu⸢soːrirun⸣daː]
      (そこに居て、山石が崩れてきたら襲われて押しつぶされるぞ)

カムラーマ [ka⸢muraː⸣ma] (名)

  • 豊年祭に豊穣予祝芸能の神の一団として出現する東村の芸能神。西村の弥勒神と対をなす。カムラー[kamuraː]は、「かぶろ(禿)、カムロに転。童、ワラハ・カブロ『類聚名義抄』」の義で、語源は「禿、无髪、加夫呂奈利」『新撰字鏡』と解され、「かむろき(神漏岐)、かむろみ(神漏美)」に繋がる言葉と解される。子孫繁栄を予祝する「おかっぱの童神」の意か。-マ[-ma]は接尾指小辞。カムラーマの一団は、翁神と童神七・八人で構成されてた芸能団である。翁には、代々東村の小浜家の人が扮する。頭に茶褐色の棕櫚の鬚で作った三角の帽子を被り<後に黄色い布を被るようになった>、裸足のまま、クバ扇を右手に持ち、黄色い衣装を纏って、右足を上げると扇を左に払い、左足を上げると扇を右に払う仕草で前進してカ⸢ムラーマ⸣ヌ ッ⸢ふァ[ka⸢muraːma⸣nu f⸢fa](カムラーマの子供)をリードする。童神は黄色い袖無しの陣羽織を着、カムラーマの歌に合わせて両手を肩の上に乗せたり払い上げたりする所作を繰り返しつつ翁に導かれて反時計回りに円陣をつくる。翁が円陣の中央に立つ頃、カムラーマ歌は第二連まで歌い終わる。そこで翁神が「ヘイ」という掛け声を入れ、「ホーイ、ホーイ」と声をかけて童神たちを呼び集める。童神たちは翁神の足元へ転びまろび寄ってくる。それを翁神はクバの葉扇で撫でる。カムラーマのこのシーンが村人の爆笑を誘うのであった。続いて直ぐにカムラーマ歌が始まると童神たちは元の陣形に戻り、第三連、第四連の歌に合わせて楽屋へと引かれていく。桟敷の舞台には村人たちの歓え誇る哄笑が子孫繁盛予祝の余韻を残すのであった。/パトゥマユーヌ ナウラバ トゥムルユーヌミギラバ カムラマーヌ アマイヤ ミリクユーバ タボラリ/タルトゥユードゥ ティユマス ジリトゥユードゥ ナトゥラス カムラマーヌ アマイヤ ウヤキユーバ タボラリ/マブルシュードゥ ティユマス ウヤガミドゥ ナトゥラス カムラマーヌ アマイヤ ミリクユーバ タボラリ/カムラマーヌ アマイヤ ヌーフサティル アマイル カマウラマーヌ アマイヤ アカカラジフサティル アマイル カムラマーヌ アマイヤ ウヤキユーバ タボラリ/(カムラーマヌ ウタ)『鳩間島古典民謡古謡集』

キムカサマサン [ki⸢mukasama⸣saŋ] (形)

  • 気が焦り、いらだたしい(苛立たしい)。心がいらいら<苛苛>する。しつこくてやりきれない。煩雑で面倒だ。
  • Example phrases
    • ク⸢ヌ⸣ ッ⸢ふァー フンダイサ⸣ヌ ⸢サッ⸣コー キ⸢ムカサマ⸣サン⸢ダー
      [ku⸢nu⸣ f⸢faː fundaisa⸣nu ⸢sak⸣koː ki⸢mukasama⸣san⸢daː]
      (この子はわがままっ子で、やりたい放題で非常に uby{苛立}{イラ|ダ}たしいよ)
    • キ⸢ムカサマサ⸣ヌ ナ⸢ラ⸣ヌ
      [ki⸢mukasamasa⸣nu na⸢ra⸣nu]
      (苛立たしく、 uby{煩}{ワズラワシ}くて堪らない)
    • キ⸢ムカサマ⸣サ ⸢ナー⸣ヌ
      [ki⸢mukasama⸣sa ⸢naː⸣nu]
      (苛立たしくない)
    • キ⸢ムカサマ⸣サ ⸣ナルン
      [ki⸢mukasama⸣sa ⸣naruŋ]
      (苛立たしくなる)
    • キ⸢ムカサマ⸣サー ⸣プソー
      [ki⸢mukasama⸣saː ⸣pu̥soː]
      (苛立たしいときは)
    • ⸣アインドゥ キ⸢ムカサマ⸣サーカ ⸣ウナー ブ⸢ララヌ
      [⸣ʔaindu ki⸢mukasama⸣saːka ⸣ʔunaː bu⸢raranu]
      (あんなに苛立たしかったら、そこには居れないよ)

シスクン [⸢ʃisu̥kuŋ] (他動)

  • 叩いて躾ける。厳しく躾ける。礼儀作法を身につけさせる。「しつく<下二段活用>」の四段活用動詞化したもの。⸢シシキルン[⸢ʃiʃi̥kiruŋ](厳しくしつける{EOS}処罰して教える)ともいう。
  • Example phrases
    • ⸢ドゥー⸣ヌ ッ⸢ふァー シスクンティ⸣ ウムーカー ⸣ドゥーシル ⸢シスク⸣ プ⸢スンマー シシカサラヌ シシキ⸣ プサー ⸢ナーン⸣タンティン ⸣アイ サ⸢バル⸣ ナル
      [⸢duː⸣nu f⸢faː ʃisu̥kunti⸣ ʔumuːkaː ⸣duːʃiru ⸢ʃisuku⸣ pu⸢summaː ʃiʃi̥kasaranu ʃiʃi̥ki⸣ pu̥saː ⸢naːn⸣tantiŋ ⸣ʔai sa⸢baru⸣ naru]
      (自分の子供を躾けようと思うなら自分で躾けるのであって、他人には躾けさせられない{EOS}躾けたくなくてもそうすべきである)
    • ⸢マー⸣ビン ⸢シシケー⸣ ミサムヌ
      [⸢maː⸣biŋ ⸢ʃiʃi̥keː⸣ misamunu]
      (もっと躾ければよいのに)
    • ⸣ドゥーシ ⸢シシキ
      [⸣duːʃi ⸢ʃiʃi̥ki]
      (自分で躾けろ)
    • ビ⸢ケーヤ⸣ ッ⸢ふァ シスクンドゥ⸣ ブ⸢ネーヤ⸣ カ⸢タ⸣カ シ⸢ティ⸣ イッ⸢カ シシカヌ
      [bi⸢keːja⸣ f⸢fa ʃi̥sukundu⸣ bu⸢neːja⸣ kḁ⸢ta⸣ka ʃi̥⸢ti⸣ ʔik⸢ka ʃiʃi̥kanu]
      (父親は子供を uby{折檻}{セッ|カン}するが、母親は uby{庇}{カバ}って<味方になって>、決して折檻しない)
    • ⸢シシキ⸣ プサン
      [⸢ʃiʃi̥ki⸣ pu̥saŋ]
      (折檻したい)
    • ⸢シスク⸣ クトゥ
      [ʃisu̥ku⸣ ku̥tu]
      (折檻すること)
    • ⸢シシケー⸣ ミサムヌ
      [⸢ʃiʃi̥keː⸣ misamunu]
      (折檻すれば良いのに)
    • ⸢シシキ⸣バ
      [⸢ʃiʃi̥ki⸣ba]
      (折檻しろよ)
    • 「為付けも無い奴を使うて面目を失う」『虎明本狂言・察化』の義。 ッ⸢ふァバ シスクンティ ベーン⸣ドゥ ⸢バン⸣マー ⸢シシゥカランバ ワー⸣シ ⸢シシキッふィーリ
      [f⸢faba ʃisu̥kunti beːn⸣du ⸢bam⸣maː ⸢ʃiʃi̥karamba waː⸣ʃi ⸢ʃiʃi̥ki ffiːri]
      (子供を叩いて指導しようと思うが、私には叩いて指導出来ないから君で叩いて指導してくれ)
    • ⸢シスク⸣ プス<バス>
      [⸢ʃisu̥ku⸣ pu̥su]
      (叩いて指導するとき)
    • ⸢シシケー⸣ ミサムヌ
      [⸢ʃiʃi̥keː⸣ misamunu]
      (叩いて指導すればいいのに)
    • ⸢シシキ
      [⸢ʃiʃi̥ki]
      (叩いて指導しなさい)

シッピラー [⸢ʃippiraː] (名)

  • ぺしゃんこ。押しつぶされて平たいこと。
  • Example phrases
    • ブ⸢ネーヌ シー⸣ヤ ッ⸢ふァン⸣ ス⸢ブラ⸣リティ ⸢シッピラー⸣ ナリ ⸢ベー
      [bu⸢neːnu ʃiː⸣ja f⸢fan⸣ su⸢bura⸣riti ⸢ʃippiraː⸣ nari ⸢beː]
      (母親のお乳は子供に搾られてぺしゃんこになっている)

シナウトゥン [⸣ʃina ⸣ʔutuŋ] (連)

  • 綱を打つ。三本の縄を縒り合わせて太い綱に綯い上げること。船のロープを作る際に、庭先の木の枝に三本の綱を掛け、三人の人が各自一本の綱を縒りながら手渡しつつ三人で一本の太い綱を綯いあげていた。
  • Example phrases
    • ⸣シナ ⸣ウトゥンティ ⸢ベー⸣バ ⸢テー⸣ナイ ⸢シー⸣ ッ⸢ふィーラン⸣ノーレー
      [⸣ʃina ⸣ʔutunti ⸢beː⸣ba ⸢teː⸣nai ⸢ʃiː⸣ f⸢fiːran⸣noːreː]
      (綱<ロープ>を打とう<綯う>としているから、手伝ってくれないか)

ゾーラキ [⸢ʣoːraki] (名)

  • 青年団が東村、西村に分かれて豊年祭当日に入子型の棒踊りや舞踊を競って奉納する舞踊団の行列。「常楽会」と関係があるか。奉納芸は西村の弥勒踊りから最初に上演される。福福とした弥勒菩薩の面を被った演者(大城家出身者)が軍配団扇を右に左に掬い上げるように打ち振りながら13人の従者(乙女)を引き連れて、三味線、笛、太鼓、銅鑼の音楽に合わせながら登場する。地謡達は旗頭の前や横に立って演奏する。従者の内、最前列の2名は神酒の入った⸢カン⸣ビン[⸢kam⸣biŋ](燗瓶)を一本ずつ持ち、続く2名は稲、粟の入った籠を持ち、弥勒の団扇に合わせて右上へ、左上へと額の高さに差し上げて拝みつつ進む。残りの9名はパ⸢タ[pḁ⸢ta](黄色い三角旗)を右手にもって右足を半歩出し、旗竿に脚を揃えて膝を折り、次に左脚を半歩出して旗竿に揃え、膝を折って進む。これを繰り返しつつ桟敷の中央で一回りして退出する。奉納芸能の二番目の演目は東村のカ⸢ムラー⸣マ[ka⸢muraː⸣ma](かむろ<禿{EOS}幼童の髪を切り揃えたもの{EOS}⸢神漏美」の転訛か>{EOS}子孫繁昌の神の舞い)である。シュロの葉柄の根元に生える茶褐色の網状の繊維を頭に被り、黄色い衣装を纏った翁が右手にクバ(蒲葵)の葉扇を持ち、左手に杖を持って、10人余の黄色い衣装を着た子供を従えて登場する。翁が先頭になり、カムラーマの歌に合わせて片足を交互に挙げながら扇を打ち振り桟敷の中央まで進む。子供達も歌に合わせて、両手を肩の上から両側へ払い挙げる動作を繰り返しつつ進み、左回りに円陣を作って翁を取り巻く。途中、歌の一節が終わる度に翁が⸢ヘイ」と声をかけると、子供達は一目散に翁の足元に駆け寄ってしゃがみ、うずくまる。翁は「ホーイホーイ」と声を掛けながらクバ扇で子供達を撫でる。四連の歌詞が終わるまで四回同じ所作を繰り返して終わる。三番目の演目は西村のタイ⸢コー⸣マ[tai⸢koː⸣ma](小太鼓演舞隊)である。小太鼓を持った五人ずつの二列縦隊と隊列の中間に長刀を持った武者姿の演者が入って一団が構成される。長刀演者は太鼓や銅鑼に合わせて長刀の型を演舞する。小太鼓隊は長刀演者の両側で小太鼓を打ちながら前進したり後退したり、脚を大きく上げ、飛び跳ねて回転したりして勇壮な演舞をする。四番目の演目は西村の棒術である。サク棒、六尺棒、長刀など二人一組で演じる五組ほどの演舞がある。五番目の演目も西村のマ⸢ミドー⸣マ[ma⸢midoː⸣ma]が演じられる。六番目の演目は東村のタイコーマ(小太鼓隊)、七番目の演目も東村の棒術が演じられるが、東村の演舞は西村のそれにくらべて勇壮で激しいのが特徴である。八番目の演目は東村の舞踊イニシリ節(稲の収穫舞踊)である。これらが定番の演目で、西村、東村に分かれ、セットになって入子型様式で納められている。これらを一つ一つ取り出して競演奉納し、豊穣を祈願するのがゾーラキである

ソーラン [⸢soː⸣raŋ] (名)

  • 盆祭り。「精霊会」の義。旧暦7月13日は、ン⸢カイビー[ʔŋ⸢kaibiː](迎え日{EOS}精霊迎え)、同14日は、ナ⸢カヌ⸣ピー[na⸢kanu⸣ piː](中日)、同15日は、ウ⸢クリヌ ピン[ʔu⸢kurinu piŋ](送りの日{EOS}精霊送り)として先祖の霊を供養する祭祀行事。鳩間島では、旧暦7月を⸢ソー⸣ランシキ[⸢soː⸣raŋʃi̥ki](精霊月)といって、その月には神事に関する諸々の行事はタブーとされている。旧暦7月7日を、タ⸢ナバタ[ta⸢nabata](七夕)と称し、その日には墓地を清掃したり、日頃から延び延びにしていた法事等を、⸢ピュール[⸢pjuːru](ひより{EOS}吉日{EOS}「日選り」の義か)に関係なく執り行うことが出来ることになっている。毎年回ってくるソーランには、人々は「あの世」から先祖や死者の霊を各家に迎えて、孝養の限りを尽くすために供物を供え、獅子舞、アンガマ踊りを奉納して⸢ニンブ⸣ツァー[⸢nimbu⸣ʦaː](念仏歌)をうたうのである。祖霊は、目には定かに見え給わぬが、あたかも眼前に祖霊がましますが如くに語りかけたりして、心をこめて念仏歌を歌い上げるのである。旧暦7月13日のン⸢カイビー[ʔŋ⸢kaibiː](精霊迎え)には、朝から仏壇を清掃したり、供え物を飾りつけたりする準備をする。⸢イーパイ[⸢ʔiːpai](位牌)を洗って拭いたり、⸢コー⸣ロー[⸢koː⸣roː](香炉)の灰を取り替えたりする。供え物は普通、⸢ソッコー⸣ムヌ[⸢sokkoː⸣munu](「焼香物」の義か{EOS}イ⸢ツァ⸣カウ{SqBr}ʔi⸢ʦa⸣kau{/SqBr}<板線香>3枚と、ウ⸢ティン⸣ガビ{SqBr}ʔu⸢tiŋ⸣gabi{/SqBr}<打ち紙{EOS}紙銭>3枚、イ⸢チンゴー⸣パナ{SqBr}ʔ⸢iʧiŋgoː⸣pana{/SqBr}<花米一合を重箱にいれたもの>)、ム⸢ルムル[mu⸢rumuru](「盛る物」の義か{EOS}甘蔗<砂糖黍>を7寸ほどの長さに切ったものを10本ほど束ね、⸣サンボー{SqBr}⸣samboː{/SqBr}<三方>の台に載せ、果物やキ⸢ダ{SqBr}ki⸢da{/SqBr}(黒檀{EOS}黒木)の実やフ⸢ナ⸣ブ[ɸu⸢na⸣bu]<九年母、ヒラミレモン>、⸢バン⸣スル[⸢ban⸣suru]<ばんじろう。蕃石榴>、⸣カニン[⸣kaniŋ](野葡萄の実)を挿して飾った供物の一対)などである。それに⸣グシ[⸣guʃi](御酒)を⸢カン⸣ビン[⸢kam⸣biŋ](燗壜)に入れたもの一対を仏壇に供え、ン⸢カイズーシ[ʔŋ⸢kaiʣuːʃi](精霊迎えの雑炊{EOS}五目飯)を供えると祖霊を迎える準備は完了する。毎食を供える際に、ミ⸢ジヌ⸣クー[mi⸢ʣinu⸣kuː](「水の子」の義か{EOS}砂糖きびの茎、茄子を細かく刻んだ物に米、小豆を加えたもの)を、⸣マヤーブー[⸣majaːbuː]<メドハギ。精霊箸。⸢猫の尾」の義>で戸外へ三度撥ね飛ばして施餓鬼する。ミジヌクーも仏壇に供える。祖霊を迎えるには、バ⸢ラフ⸣タ[ba⸢raɸu̥⸣ta](稲藁)の穂の部分を丸めて縛り、その中にウ⸢キル[ʔu⸢kiru]( uby{熾火}{オキ|ビ})を入れてフ⸢チマラ⸣シ[ɸu̥⸢ʧimara⸣ʃi]( uby{燻}{クスベ}らせ)て、⸢ペーラ⸣フチ[⸢peːra⸣ɸu̥ʧi](門{EOS}入り口)の右脇に添えて置く。これは、人がその火を跨ぐことがないようにとの意味があるという。祖霊達は藁の煙をたどって家々に降りてくるといわれている。それで藁の煙がたくさん出るように心を配ったものである。祖霊を迎え入れると、戸主を中心に家族一同が仏壇の前に座り、跪いて合掌し、三日間孝養を尽くさせてくださいと祈ってから会食した。その日の夕食は出来るだけ早めにとった。お盆の日、特に初日の精霊迎えの日は、空腹を感じると、その人の魂が肉体から抜けやすいと信じられているからである。夕食が済むと男たちは、⸢ニンブ⸣ツァー[⸢nimbu⸣ʦaː](念仏歌)を歌ったり、先祖の話をしたり、親戚を回って焼香したりして祖霊を慰めた。夜の11時頃になると、ユ⸢ナカシー⸣ムヌ[ju⸢nakaʃiː⸣munu](夜中の吸い物)を供えた。食事を供える際は、必ず⸢ブー⸣ソー[⸢buː⸣soː](小皿に盛ったご飯{EOS}ぶっしょう「仏食向」の義か)を膳の外においた。⸢ブー⸣ソーは女性しか食べることは出来ないといわれている。お盆の三日間は、仏壇の線香が消えると、⸣ピーリボール[⸣piːriboːru](冷え冷え)としているといって、それを嫌った。線香の火を絶やさないために、⸢ピーマチカウ[⸢piːmaʧikau](「火持ち線香」の義か{EOS}直径約5ミリ、長さ約25センチの大きな線香)を焚いて一日中仏壇から線香の煙を絶やさなかった。ナ⸢カヌ⸣ピン[na⸢kanu⸣piŋ](中日)は、朝食にア⸢サカイ[ʔa⸢sakai](朝粥)を供える。午前10時頃、⸢サーサー⸣フキ[⸢saːsaː⸣ɸu̥ki](茶請け)を供え、正午には⸣アシ[⸣ʔaʃi](「朝飯」の義か)、午後3時頃に⸢サーサー⸣フキ[⸢saːsaː⸣ɸu̥ki]、午後6時頃に⸢ユー⸣ボン[⸢juː⸣boŋ](夕飯)、午後11時頃にユ⸢ナカシー⸣ムヌを供えた。こうして祖先供養をすることを、⸢ソー⸣ランマカナイ[⸢soː⸣rammakanai](精霊賄)と称している。ウ⸢ヤ⸣プスシゥカナイ[ʔu⸢ja⸣pu̥susi̥kanai](先祖養い)ともいう。中日の晩には、翌日のウ⸢クリ[ʔu⸢kuri](精霊送り)の法事に必要な供物の餅やア⸢ラシコーシ[ʔa⸢raʃikoːʃi](「蒸し菓子」の義)を作るために、女性たちは⸢クー⸣ピキ[⸢kuː⸣pi̥ki](「粉挽き」の義{EOS}約半日水に浸けた糯米を石臼で挽くこと)をして準備した。男たちは夕方になると⸢シー⸣シマーシ[⸢ʃiː⸣ʃimaːʃi](獅子舞)の準備をした。西村の獅子は⸢雌獅子」で⸢ダイ⸣ケー[⸢dai⸣keː](大工家)が獅子元、東村はク⸢メー[ku⸢meː](小浜家)が獅子元である。⸢シーシ⸣ヌ ⸣キン[⸢ʃiːʃi⸣nu ⸣kiŋ](獅子の着物{EOS}フ⸢ク⸣ダー{SqBr}ɸu̥⸢ku⸣daː{/SqBr}<襤褸>)は、西村と東村の子供たちが、お盆の月に入ると同時にバ⸢サ⸣ヌカー[ba⸢sa⸣nukaː](芭蕉の皮)を剥いで槌で打ち、乾燥させておいた繊維を使って編み上げた。お盆の中日には、獅子元の人や村のヤ⸢ク⸣サ[ja⸢ku⸣sa](村役人)たちが獅子頭の化粧直しをして獅子元の一番座の東の縁側に飾っておく。午後8時ごろ村人が獅子元に集まってきて⸢シーシマツ⸣リ[⸢ʃiːʃimaʦu⸣ri](獅子祭り)をした後、獅子舞に移る。⸢ニンブ⸣ツァー(念仏歌)のシ⸢ザ⸣ヌクイ[ʃiʣa⸣nukui](兄の声<歌>)と⸢ウシトゥ⸣ヌクイ[⸢ʔuʃi̥tu⸣nukui](弟の声<歌>)、ン⸢ゾーニンブツァー[ʔn⸢ʣoːnimbuʦaː](無蔵念仏歌)が歌い終わる頃、どこからともなく⸢アン⸣ガマ[⸢ʔaŋ⸣gama](アンガマ踊りの仮装した一団)たちが、⸢シー⸣シ ⸢パー⸣ソーリ[⸢ʃiː⸣ʃi ⸢paː⸣soːri](獅子を囃したててください)と裏声をつかって催促する。すると、⸣ジーシンカ[⸣ʤiːʃiŋka](地謡衆)が中庭に敷いた筵に座って、ム⸢ヌン⸣グイウタ[mu⸢nuŋ⸣guiʔuta](物乞い歌)をうたう。歌の文句(歌詞)に合わせて家の中から、ム⸢ソー⸣マ[mu⸢soː⸣ma](小筵)を出し、ウ⸢マ⸣ツ[ʔu⸢ma⸣ʦu](火{EOS}煙草盆)を出し、キ⸢シ⸣ル[ki⸢ʃi⸣ru](煙管)、タ⸢バ⸣ク[ta⸢ba⸣ku](煙草)、ウ⸢ミ⸣キ[ʔu⸢mi⸣ki](神酒)、⸣ウサイ[⸣ʔusai](酒の肴)、⸣スナイ[⸣sunai](酢の物、和え物)を出して最後にブ⸢ドル[bu⸢duru](踊り)の出番となる。アンガマ踊りはこうして始まるのである。アンガマ達は男装、女装で変装し、手拭で顔を隠し、クバ笠を深く被って翁とおうな(媼)に続いて現れ、仏壇正面の中庭からナ⸢カグス⸣ク[na⸢kagusu⸣ku](ヒンプン)の側まで片膝を立てて腰を下ろし、片手に木の枝やクバ扇を持って両手を体の右側に流して待機している。地謡がニンブツァーを歌いだすと立ち上がり、それに合わせて片足を交互に上げ、両手を上げた足の反対側へ振り下ろす動作を繰り返しつつ、ヒヤリクヨイサー サー サーと囃し立ててながら左回りに踊る。これが済むと獅子舞いに移り、モーヤーを踊って次の家へと移動する。移動する際は一段と高く、イ⸢リクヌ⸣ティー[ʔi⸢rikunu⸣tiː](「入れ子の笛」)の笛の音曲を吹き鳴らしてミ⸢チウタ[mi⸢ʧiʔuta](道歌)をうたう。イ⸢リクヌティーが次の家に移る合図の笛の音である。こうして夜更けまで各家を回り、祖霊を慰めたものである。7月15日は、ウ⸢クリヌピン[ʔu⸢kurinupiŋ](祖霊送りの日)である。供え物は、中日のそれとほぼ同じであるが、正午の⸣アシ[⸣ʔaʃi](昼食)は、ピ⸢サシズー⸣シ[pi⸢saʃiʣuː⸣ʃi](五目飯{EOS}豚肉、魚肉、カマボコ、人参、昆布などを賽の目に切り醤油で味付けして炊いた強飯{EOS}⸢コーズー⸣シ{SqBr}⸢koːʣuː⸣ʃi{/SqBr}<強雑炊>ともいう)を供え夕食には、⸢カシ⸣キ[⸢kaʃi̥⸣ki](糯米のご飯に小豆を混ぜ、蒸して炊いた強飯)を供える。夜の11時頃には、ユ⸢ナカソッ⸣コー[ju⸢nakasok⸣koː](夜中焼香)をし、カ⸢ビヤキ[ka⸢bijaki](紙銭を焼くこと)もして祖霊送りをするのである。ユ⸢ナカソッ⸣コーには分家すじからの⸢ソッコー⸣ムヌ(焼香の供物)も供える。家族全員が正座し、戸主は正装して焼香するが、その際、コーロ(香炉)も定位置より下ろし、⸢サー⸣ドーサバン[⸢saː⸣doːsabaŋ](茶湯茶碗)も下ろして紙銭を焼く。焼き終えたら、グシ(御酒)と茶湯を掛けて火を消し、米を三つかみ入れて⸣パイ[⸣pai](拝{EOS}三拝)をする。そして供えた供物を箸で起こし<パ⸢チウク⸣シ[pḁ⸢ʧiʔuku⸣ʃi](初起こし)>をし、拝礼をして終える。これが終わると仏壇のムルムルから供物の総てを下げ降ろし、ムルムルの一部を籠に入れ、菓子や餅の一部も千切って入れ、線香を三本抜き取って戸外に出、西の道路の側に⸣グソー[⸣gusoː](後生)への⸣シトゥ[⸣ʃi̥tu](お土産{EOS}つと)を置いて、無事にあの世へ帰られるよう祈願して祖霊たちを送るのである。こうしてお盆祭りの全過程は終了するが、子供達は籠を持って家々を回り、⸢シン⸣ザ ⸢コー⸣ソーリ[⸢ʃin⸣ʣa ⸢koː⸣soːri](砂糖黍を恵んでください)と裏声を使って砂糖黍を集めた。⸢シン⸣ザ ⸢クイ⸣プス[⸢ʃin⸣ʣa ⸢kui⸣pu̥su](砂糖黍を乞う人)が来ると、家の中から砂糖黍を投げて与えた。これは餓鬼に対する施しであるといわれていた

トゥスクン [⸢tusu̥⸣kuŋ] (他動)

  • 申しつける。言い聞かせる。厳重注意する。訓戒する。
  • Example phrases
    • ヤ⸢ラ⸣ビ ⸢トゥス⸣クンティ ウ⸢ムーン⸣ドゥ ⸢バン⸣マー ⸢トゥシキララ⸣ヌ
      [ja⸢ra⸣bi ⸢tusu̥⸣kunti ʔu⸢muːn⸣du ⸢bam⸣maː ⸢tuʃi̥kirara⸣nu]
      (子供に言い聞かせよう<注意しよう>と思うが私には言い聞かせられ<注意でき>ない)
    • ⸢トゥス⸣ク プ⸢スヌ⸣ ブ⸢ラーンダ ワー⸣シ ⸢トゥシ⸣キ ッ⸢ふィーリ
      [⸢tusu̥⸣ku pu̥⸢sunu⸣ bu⸢raːnda waː⸣ʃi ⸢tuʃi̥⸣ki f⸢fiːri]
      (注意する人がいないので、君で注意してくれ)
    • ⸢パー⸣ク ⸢トゥシ⸣ケー ⸣ミサムヌ
      [⸢paː⸣ku ⸢tuʃi̥⸣keː ⸣misamunu]
      (早く注意すればいいのに)
    • ⸣ドゥーシ ⸢トゥシ⸣キ
      [⸣duːʃi ⸢tuʃi̥⸣ki]
      (自分で注意しなさい)

ナガラ [⸢-nagara] (接助)

  • ~ながらも。~つつも。上接語動詞の同時進行を表しつつ、前件と後件が逆の結果となる逆接の意味を表す。
  • Example phrases
    • ⸣アイ ⸢スー⸣カー<ア⸢ス⸣カー> ⸢ワッ⸣サンティ ッ⸢シナガラ⸣<ッ⸢シブリティ⸣> ヌンティ ⸣ウヌヨーナ ク⸢トゥ⸣バ ⸢スーワ
      [⸣ʔai suː⸣kaː<ʔa⸢su⸣kaː> was⸣santi ʃ⸢ʃinagara⸣<ʃ⸢ʃiburiti⸣> nunti ⸣ʔunujoːna ku̥⸢tu⸣ba ⸢suːwa]
      (そうすれば悪いと知りながら、何故あのようなことをするのか)

ナラーシ [na⸢raː⸣ʃi] (名)

  • {Mn_1}しつけ(躾け)。教育。
  • Example phrases
    • ⸢ヤー⸣ヌ ナ⸢ラーシ⸣ヌ ⸢ワッサ⸣カー シ⸢キン⸣ヌ バ⸢ライムヌ⸣ シ⸢ラリン⸠ダー [⸢jaː⸣nu na⸢raːʃi⸣nu ⸢was⸣sakaː ʃi̥⸢kin⸣nu ba⸢raimunu⸣ ʃi⸢rarin⸠daː] (家庭の仕付け<躾>が悪いと世間の笑いものにされるぞ)。教育。躾け。教え。若年層は、ナ⸢ラワ⸣シ[na⸢rawa⸣ʃi](慣習)ともいう。 ッ⸢ふァー⸣ ナ⸢ラーシ⸣ヌ ⸢ワッ⸣サカー ナ⸢カヤブ⸣リ ⸢スン⸣ダー [f⸢faː⸣ na⸢raːʃi⸣nu ⸢was⸣sakaː na⸢kajabu⸣ri ⸢sun⸣daː] (子供は教育<躾け{EOS}教え>が悪いと中途でぐれる<中破れ>するぞ)。

ニーザラコーザラ [⸢niː⸣ʣarakoːʣara] (副)

  • 根掘り葉掘りして。しつこく。残さず。「根浚え」の畳語化したもの。⸢ニー⸣ザコーザ[⸢niː⸣ʣakoːʣa](しつこく)ともいう。
  • Example phrases
    • ヤー⸢ディン ニー⸣ザラコーザラ ⸢トゥイシゥカン⸣カー ⸣キモー フ⸢ガン⸣ ブ⸢リン⸣ギサバン
      [jaː⸢din niː⸣ʣarakoːʣara ⸢tuisï̥kaŋ⸣kaː ⸣kimoː ɸu⸢gaŋ⸣ bu⸢riŋ⸣gisabaŋ]
      (必ず根掘り葉掘り問い尋ねないと<聞かない>と納得<満足>しないようだ)

Japanese-Multilingual Dictionary (JMDict)

Results from the Japanese-Multilingual Electronic Dictionary project (JMdict), created by Jim Breen, © Electronic Dictionary Research and Development Group.

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しつ

(Common Noun)

  1. Quality

しつ

(Common Noun)

  1. Room

  1. Wife (of someone of high rank)
    Obscure term

  1. Scabbard
    Obscure term

  1. Chinese "Encampment" constellation (one of the 28 mansions)

しつ

(Noun)

  1. Se (ancient Chinese plucked zither, usu. with 25 or 23 strings)