(Verb) To plant, to grow
Define いるん irun Meaning イルン
Displaying results for いるん (irun・いるん・イルン) – ryukyu
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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イルンナ irunna (?iruNna) ⓪ 連体
- いろいろな。いろんな。?aree~sjumuCi ?uhooku muQcooN.彼はいろいろな本をたくさん持っている。
- 変な。妙な。異様な。kunugurunu sikinoo~kutunu ?aQsaa.このごろの世の中は普通でないことがあるねえ。
イルヌガー irunugaa (?irunugaa) ⓪ 名
- 血色の悪い者。また,(驚いて)青くなった者。-nugaa<nugijuN。~natooN.顔色が悪い。
シルンナ shirunna (siruNna) ⓪ 名
- はまぐり。
チルントゥイ chiruntui (CiruNtui) ① 名
- Ciru(鶴)と同じ。
イルノーシ irunooshi (?irunoosi) ⓪ 名
- 染め直し。色あげ。
イルヌチン irunuchin (?irunuciN) ⓪ 名
- 芭蕉布に着色した士族男子用の礼服。色の衣の意。夏用は水色無地,冬用は茶色無地。
シルヌヌ shirununu (sirununu) ⓪ 名
- 白い布。
チールンコー chiirunkoo (ciiruNkoo) ⓪ 名
- kusicii?ukwaasi(祭祀用の菓子)の一種。ciisuNkooと同じ。
シルヌグリ shirunuguri (sirunuguri) ⓪ 名
- 汁のかす。guriはかす・沈澱物。
ハシルヌサン hashirunusan (hasirunusaN) ⓪ 名
- 戸の上や下などにとりつけた,戸じまりの装置。
ナナフィルンナーカリ nanafirunnaakari (nanahwiruNna]akari) ⓪ 名
- 七尋半。男物の着物一着分の長さ。男物の布一反。
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
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アイルン [⸢ʔairuŋ] (自動)
- 木の実などが熟れて落ちる。あゆ(零ゆ)。「~置きて枯らしみ安由流<アユル>實は~。万、4111」の転訛したもの。
- ⸢マンズイ⸣ヤ ⸢ウー⸣ムカー ⸢アイルン
[⸢manʣui⸣ja ⸢ʔuː⸣mukaː ⸢ʔairuŋ]
(パパイヤの実は熟れたら落ちる)
Example phrases
アイルン [⸢ʔairuŋ] (自動)
- {Mn_1}できものの膿がでる。
アイルン [⸢ʔairuŋ] (自動)
- {Mn_2}乳汁が流れ出る。「~置きて枯らしみ安由流<アユル>實波~。万、4111」の転訛したものか。
アイルン [⸢ʔairuŋ] (自動)
- {Mn_3}木の実が落ちる。
- ⸢バンスル⸣ヌ ⸣ナロー ⸢ウー⸣ムカ ⸢アイルン
[⸢bansuru⸣nu ⸣naroː ⸢ʔuːmu⸣kaː ⸢ʔairuŋ]
(グアバ<蕃石榴>の実は熟れると落ちる)
Example phrases
アイルン [⸢ʔairuŋ] (他動)
- 上げる。
- ク⸢リ⸣ タ⸢ナヌ ウイ アイリ
[ku⸢ri⸣ ta⸢nanu ʔui ʔairi]
(これを棚の上に上げなさい) - ⸣ドゥーシ ⸢アイルンティ スンドゥ アイララヌ
[⸣duːʃi ⸢ʔairunti sundu ʔairaranu]
(自分で上げようとするが、上げられない) - ⸢ニーム⸣チ タ⸢ナ⸣ナ ⸢アイ⸣ ミサカー ⸢アイル⸣ クトー ⸣ナルン
[⸢niːmu⸣ʧi ta⸢na⸣na ⸢ʔai⸣ misakaː ⸢ʔairu⸣ ku̥toː ⸣naruŋ]
(荷物を棚に上げてよければ上げることは出来る) - ⸢マー⸣ビン ⸢アイヤー⸣ ミサムヌ
[⸢maː⸣biŋ ⸢ʔaijaː⸣ misamunu]
(もっと上げれば良いのに) - ⸢パー⸣ク ⸢アイリ
[⸢paː⸣ku ⸢ʔairi]
(早く上げろ)
Example phrases
アチライルン [ʔa⸢ʧirai⸣ruŋ] (他動)
- 誂える。発注する。「嘱・勧、アツラフ」『類聚名義抄』の転訛したもの。
- シ⸢ナムノー⸣ イ⸢サナケー⸣ ア⸢チライ⸣ルンティ タ⸢ナ⸣ミ ⸢ベー
[ʃi⸢namunoː⸣ ʔi⸢sanakeː⸣ ʔa⸢ʧirai⸣runti ta⸢na⸣mi ⸢beː]
(品物は石垣へ注文<誂えようと>しようと頼んでいる) - ⸣ドゥー ⸢カッティニ⸣ ア⸢チラーラ⸣ヌ
[⸣duː ⸢kattini⸣ ʔa⸢ʧiraːra⸣nu]
(自分勝手に誂えられない) - シ⸢ナムノー⸣ ア⸢チライ⸣ル <ア⸢チ⸣ラウ> ⸣クトー ⸣ナルン
[ʃi⸢namunoː⸣ ʔa⸢ʧirai⸣ru ⸣ku̥toː ⸣naruŋ]
(品物は誂えることは出来る) - ア⸢チライ⸣レー <ア⸢チライ⸣ヤー> ⸣ミサムヌ
[ʔa⸢ʧirai⸣reː ⸣misamunu]
(誂えば良いのに) - ア⸢チライ⸣リ
[ʔa⸢ʧirai⸣ri]
(誂えよ)
Example phrases
アバイルン [ʔa⸢bairuŋ] (自動)
- 溢れる。余ってこぼれる。いっぱいになって外に流失する。「Afure,ruru,eta.アフレ、ルル、レタ(溢れ、るる、れた)」『邦訳日葡辞書』の転訛したもの。
- サ⸢バン⸣ヌ ア⸢バイルン⸣ケン ⸢サウナ [sa⸢ban⸣nu ʔa⸢bairuŋ⸣ken ⸢sauna] (茶碗があふれるほど<まで>茶を注ぐな)。 サ⸢カシケー⸣ラ サ⸢キヌ⸣ ア⸢バイルン⸣ケン ⸢サウナ⸠ツォー [sa⸢kaʃi̥keː⸣ra sḁ⸢kinu⸣ ʔa⸢bairuŋ⸣ken sauna⸠ʦoː] (杯から酒が溢れるまで注ぐなってよ)。 ギュー⸢サ サーバン⸣ ア⸢バイラヌ [gjuː⸢sa saːbaŋ⸣ ʔa⸢bairanu] (いくら注いでも溢れない)。 ア⸢バイ ナー⸣ヌ [ʔa⸢bai naː⸣nu] (溢れてしまった)。 ア⸢バイル⸣ クトー ⸢ナー⸣ヌ [ʔa⸢bairu⸣ ku̥toː ⸢naː⸣nu] (溢れることはない)。 ⸢パー⸣ク ア⸢バイレー⸣ ミサムヌ [⸢paː⸣ku ʔa⸢baireː⸣ misamunu] (早く溢れればいいのに)。ア⸢バッカイルン[ʔa⸢bakkairuŋ](満ち溢れる)ともいう。 ユ⸢ビ⸣ヌ ⸣アミシェー ⸢ター⸣ヌ ミ⸢ジェー⸣ ア⸢ブ⸣シェーラ ア⸢バイラヌ [ju⸢bi⸣nu ⸣ʔamiʃeː ⸢taː⸣nu mi⸢ʤeː⸣ ʔa⸢bu⸣ʃeːra ʔa⸢bairanu] (昨夜の雨では田の水は田の畦を越えて溢れ出ることはない<溢れない>)。 カ⸢ミ⸣ヌ ア⸢バイルン⸣ケン ミ⸢ジ⸣ カ⸢タ⸣ミ [ka⸢mi⸣nu ʔa⸢bairuŋ⸣kem mi⸢ʤi⸣ ka⸢ta⸣mi] (甕が溢れるまで水を担いで甕に入れなさい<水を担げ>)
Example phrases
アバッカイルン [ʔa⸢bakkairuŋ] (自動)
- 液体が容器から溢れる。液体が溢れかえる。液体が溢れ出る。
- ⸣サバンナ ア⸢バッカイルン⸣ケン ⸣サー ⸢サウン
[⸣sabanna ʔa⸢bakkairuŋ⸣ken ⸣saː ⸢sauŋ]
(茶碗に溢れるほど茶を注ぐ) - ギュー⸢サ サウバン⸣ ア⸢バッカイラヌ
[gjuː⸢sa saubaŋ⸣ ʔa⸢bakkairanu]
(いくら注いでも溢れない) - ⸣サー ⸢サウター⸣ ア⸢バッカイナー⸣ヌ
[⸣saː ⸢sautaː⸣ ʔa⸢bakkai naː⸣nu]
(お茶を注いだら溢れてしまった) - ア⸢バッカイル⸣ クトー ⸢ナー⸣ヌ
[ʔa⸢bakkairu⸣ ku̥toː ⸢naː⸣nu]
(溢れることは無い) - ア⸢バッカイヤー⸣ ミサムヌ
[ʔa⸢bakkaijaː⸣ misamunu]
(溢れればよいのに) - ア⸢バッカイリ
[ʔa⸢bakkairi]
(溢れろ)
Example phrases
アマイルン [ʔa⸢mairuŋ] (自動)
- 嬉しがる。喜ぶ。踊り楽しむ。神遊びをする。神が喜び楽しむ。「あまえる(歓える)」。歌謡語。「あまへて」『混効験集』。/カムラマーヌ アマイヤ/(カムラーマの神遊びは)/ヌーフサティル アマイル/(何が欲しくて楽しむのか)/カムラマーヌ アマイヤ アカカラジ フサティル アマイル/(カムラーマの神遊びは民百姓が欲しくて神遊びするのだ)/カムラマーヌ アマイヤ /(カムラーマの神遊びは)/ウヤキユーバ タボラリ/(カムラーマの神遊びは豊年満作を賜ることです)『鳩間島古典民謡古謡集』。鳩間島の神職者たちは祈願の後に神々と共に踊り遊んだ。
- ⸢カン⸣プスンケール ア⸢マイヨール
[⸢kam⸣pu̥suŋkeːru ʔa⸢maijoː⸣ru]
(神職者たちが神遊びをされる)
Example phrases
アマイルン [ʔa⸢mairuŋ] (自動)
- 甘える。人の好意にべったり頼る。やりたい放題にする。
- ⸢タンガッふァ⸣トゥ ⸢ウシトゥ⸣ッふァー ア⸢マイルンダ⸣ ア⸢マイル⸣ フ⸢シ⸣ シ⸢キシミル⸣ナ
[⸢taŋgaffa⸣tu ⸢ʔuʃi̥tu⸣ffaː ʔa⸢mairunda⸣ ʔa⸢mairu⸣ ɸu̥⸢ʃi⸣ ʃi̥⸢kiʃimiru⸣na]
(一人っ子と末っ子は甘えるから、甘える癖をつけさせるな) - シ⸢ザッ⸣ふァー ア⸢マイラヌ
[ʃi⸢ʣaf⸣faː ʔa⸢mairanu]
(年上の子は甘えない)
Example phrases
イキカイルン [ʔi⸢kikai⸣ruŋ] (自動)
- 生き返る。蘇生する。
- ス⸢ナカ⸣ナ ⸢ウッふィティ パンブン⸣シニ ⸢シーベータン⸣ドゥ ⸣スー パ⸢カシ⸣ター イ⸢キカイ⸣レーン
[su⸢naka⸣na ⸢ʔuffiti pambuŋ⸣ʃini ⸢ʃiːbeːtan⸣du ⸣suː pḁ⸢kaʃi̥⸣taː ʔi⸢kikai⸣reːŋ]
(海で溺れて半死の状態だった<半分死にしていた>が潮水を吐かせたら生き返ったよ) - ブ⸢チ⸣クン シ⸢ティ⸣ イキ トゥ⸢マリ ベータン⸣ドゥ イ⸢キカイ⸣レーン
[bu⸢ʧi⸣kuŋ ʃi̥⸢ti⸣ ʔiki tu⸢mari beːtan⸣du ʔi⸢kika⸣ireːŋ]
(気絶して息が止まっていたが、生き返った) - ピ⸢ルケーラ⸣ ミ⸢ジ⸣ フ⸢キカキ⸣ルカー イ⸢キカイ⸣ルン
[pi⸢rukeːra⸣ mi⸢ʤi⸣ ɸu̥⸢kikaki⸣rukaː ʔi⸢kikai⸣ruŋ]
(ひよめき<泉門>から水を吹きかけると生き返る) - イ⸢キカイラ⸣ヌ
[ʔi⸢kikaira⸣nu]
(生き返らない) - イ⸢キカイ⸣ル クトゥ
[ʔi⸢kikai⸣ru ⸣kutu]
(生き返ること) - イ⸢キカイ⸣レー ⸣ミサムヌ
[ʔi⸢kikai⸣reː ⸣misamunu]
(生き返れば良いのに) - イ⸢キカイ⸣リ
[ʔi⸢kikai⸣ri]
(生き返れ)
Example phrases
イライルン [ʔi⸢rai⸣ruŋ] (自動)
- 答える。応答する。応(いら)う。老年層の言葉。
- ⸢ウイヌ⸣ プ⸢スヌ トゥイヨー⸣ルカー ⸢ゾー⸣ブンニ イ⸢ライ⸣ルン<⸢ピントースン>ティ ⸢カン⸣ガイ ⸢ベー
[⸢ʔuinu⸣ pu̥⸢sunu tuijoː⸣rukaː ⸢ʣoː⸣bunni ʔi⸢rai⸣run<⸢pintoːsun>ti ⸢kaŋ⸣gai ⸢beː]
(目上の方<人>がお尋ねになったら上手にお答え<返答>しようと考えている) - ノー⸢ン ヤラバン⸣ ミサバ ⸢パー⸣ク イ⸢ライ⸣リ
[noː⸢ɲ jarabam⸣ misaba ⸢paː⸣ku ʔi⸢rai⸣ri]
(何でもいいから早く答えなさい<早く応答しなさい>)
Example phrases
イリカイルン [ʔi⸢rikairuŋ] (他動)
- 入れ替える。取り替える。
- ウ⸢ズ⸣ヌ ⸣バタ イ⸢リカイルンティ⸣ ウ⸢ムーン⸣ドゥ バ⸢タ⸣ヌ ⸢ナーン⸣ベーティ イ⸢リカイララヌ
[ʔu⸢ʣu⸣nu ⸣bata ʔi⸢rikairunti⸣ ʔu⸢muːn⸣du ba⸢ta⸣nu ⸢naːm⸣beːti ʔi⸢rikairaranu]
(布団の綿を入れ替えようと思うが、綿が無いので入れ替えられない) - イ⸢リカイ⸣ ミサカー イ⸢リカイル⸣ クトー ナルン⸢ダー
[ʔi⸢rikai⸣ misakaː ʔi⸢rikairu⸣ ku̥toː narun⸢daː]
(入れ替えて良ければ、入れ替えることは出来るよ) - イ⸢リカイヤー⸣ ミサムヌ
[ʔi⸢rikaijaː⸣ misamunu]
(入れ替えれば良いのに) - イ⸢リカイリ⸣バ
[ʔi⸢rikairi⸣ba]
(入れ替えなさいよ) - ⸢イッスクビン⸣ヌ ミ⸢ジェー⸣ イ⸢リカイティ⸣ ヌ⸢ミ⸣ミジ パ⸢タ⸣ケー ⸣ムティパラ
[⸢ʔissukubin⸣nu mi⸢ʤeː⸣ ʔi⸢rikaiti⸣ nu⸢mi⸣miʤi pḁ⸢ta⸣keː ⸣mutipara]
(一升瓶の水は入れ替えて、飲み水を畑に持って行こう)
Example phrases
イルッサイルン [⸣ʔiru s⸢sai⸣ruŋ] (連)
- 顔面蒼白となる。真っ青になる。血の気を失い顔色が青くなる。青ざめる。「色・白げる<下一段>」の義。⸣イル ⸣ッサウン[⸣ʔiru ⸣ssauŋ](顔面蒼白となる<下二段>の四段化したもの)と同じ。
- ⸣イル ッ⸢サイ⸣ルンケン ヤ⸢ラビ⸣バ ウ⸢バーシ⸣シケー
[⸣ʔiru s⸢sai⸣ruŋkeɲ ja⸢rabi⸣ba ʔu⸢baːʃi⸣ʃi̥keː]
(真っ青になるまで<顔面蒼白になるまで>子供を驚かせてある<びっくりさせてある>) - ⸣イル ッ⸢サイ⸣ルンケン ウ⸢ダラ⸣キ ⸢ベー
[⸣ʔiru s⸢sai⸣ruŋkeŋ ʔu⸢dara⸣ki⸢beː]
(顔面蒼白になるほど驚いている)
Example phrases
イルフカイルン [⸣ʔiru ɸu̥⸢kai⸣ruŋ] (連)
- 顔色が赤くなる。顔が火照って赤くなる。発熱したり、上気したり、興奮したりして顔が赤くなる。
- ヤ⸢ラ⸣ベー ⸣イロー ⸣フカイティ ニ⸢ビベー⸣バ ニ⸢チ⸣ヌ ⸣アルパジ
[ja⸢ra⸣beː ⸣ʔiroː ⸣ɸu̥kaiti ni⸢bibeː⸣ba ni⸢ʧi⸣nu ⸣ʔarupaʤi]
(子供は顔が火照って寝ているから熱がある<発熱している>はずだ)
Example phrases
イルン [ʔi⸢ruŋ] (他動)
- 射る。鉄砲や弓矢で射る。鉄砲で撃つ。
- ⸣カマイ イ⸢ルンテイ ティップ⸣ カ⸢タ⸣ミティ ヤ⸢マー オーッ⸣タ
[⸣kamai ʔi⸢runti tippu⸣ kḁ⸢ta⸣miti ja⸢maː ʔoːt⸣ta]
(猪を撃とう<射よう>と鉄砲を担いで山へ行かれた) - ⸣クナー ⸢ベー⸣ルカー イ⸢ラリン⸠ダー
[⸣kunaː ⸢beː⸣rukaː ʔi⸢rarin⸠daː]
(ここにいると鉄砲で射ら<撃たれ>れるよ) - ⸢ティップ⸣シ ⸣カマイ イ⸢リ⸣ ミサカー イ⸢ル⸣ クトー ⸣ナルン
[⸢tippu⸣ʃi ⸣kamai ʔi⸢ri⸣ misakaː ʔi⸢ru⸣ ku̥toː ⸣naruŋ]
(鉄砲で猪を射て良ければ射ることは出来る) - 「~立ち向ひ射流<イル>的形は~。万、61」の転訛したもの。 ⸣ユンシ イ⸢ルン
[⸣juŋʃi ʔi⸢ruŋ]
(弓で射る) - ⸢ティップー⸣シ イ⸢ラリン
[⸢tippuː⸣ʃi ʔi⸢rariŋ]
(鉄砲で撃たれ<射られ>る) - イ⸢レー⸣ ミサムヌ
[ʔi⸢reː⸣ misamunu]
(撃てば<射れば>良いのに) - ⸢ティップー⸣シ ⸣カマイ イ⸢リ⸣バ
[⸢tippuː⸣ʃi ⸣kamai ʔi⸢ri⸣ba]
(鉄砲で猪を撃て<射れ>よ)
Example phrases
イルン [ʔi⸢ruŋ] (他動)
- 入れる。「入る(下二段活用)」の四段活用化したもの。
- ⸢クン⸣ナー イ⸢ラヌ
[⸢kun⸣naː ʔi⸢ranu]
(これには入れない) - ⸢クンナー⸣ル イ⸢リ⸣プサ
[⸢kunnaː⸣ru ʔi⸢ri⸣pu̥sa]
(これに入れたい) - ⸢バン⸣ヌン イ⸢ルン
[⸢ban⸣nuŋ ʔi⸢ruŋ]
(私も入れる) - イ⸢ル プソー⸣ ブ⸢ラーヌ
[ʔi⸢ru pu̥soː⸣ bu⸢raːnu]
(入れる人はいない) - イ⸢レー⸣ ミサムヌ
[ʔi⸢reː⸣ misamunu]
(入れたらいいのに) - ⸢パー⸣ク イ⸢リ⸣バ
[⸢paː⸣ku ʔi⸢ri⸣ba]
(早く入れなさい) - 「ココロヲイルル、また、セイヲイルル」『邦訳日葡辞書』の四段化し、転訛したもの。 ⸢ワー⸣ ク⸢リバ⸣ パ⸢ク⸣ナー イ⸢ル⸣カー ⸢バン⸣ヌン イ⸢ルン⸣ダー
[⸢waː⸣ ku⸢riba⸣ pḁ⸢ku⸣naː ʔi⸢ru⸣kaː ⸢ban⸣nuŋ ʔi⸢run⸣daː]
(君がこれを箱に入れたら私もいれるよ) - ⸣バー イ⸢ラヌ
[⸣baː ʔi⸢ranu]
(私は入れない) - パ⸢ク⸣ナー イ⸢リ⸣ ミサカー イ⸢ル⸣ クトー ⸣ナルン
[pḁ⸢ku⸣naː ʔi⸢ri⸣ misakaː ʔi⸢ru⸣ ku̥toː ⸣naruŋ]
(箱に入れて良ければ入れることは出来る) - ⸢マー⸣ビン イ⸢レー⸣ ミサムヌ
[⸢maː⸣biŋ ʔi⸢reː⸣ misamunu]
(もっと入れれば良いのに) - ヤー⸢ディン クン⸣ナー イ⸢リ⸣ヨー
[jaː⸢diŋ kun⸣naː ʔi⸢ri⸣joː]
(必ずこれに入れなさいよ)
Example phrases
イルン [ʔi⸢ruŋ] (自動)
- 要る。入用である。必要である。日常会話では、カ⸢カ⸣ルン[kḁ⸢ka⸣ruŋ](掛かる)ともいう。
- ⸢ワー⸣ カイブ ⸣ムノー イ⸢ルン
[⸢waː⸣ kaibu ⸣munoː ʔi⸢ruŋ]
(君は、こんなものは要るか) - イ⸢ラン⸣ クトー ス⸢ナ
[ʔi⸢raŋ⸣ku̥toː su⸢na]
(要らないことはするな<余計なことをするな>) - ⸣バー ⸣アイブ ⸣ムノー イ⸢ラヌ
[⸣baː ⸣ʔaibu ⸣munoː ʔi⸢ranu]
(私はそのようなものは要らない) - イ⸢ル⸣ ム⸢ノー⸣ ヌーヌーヤ
[ʔi⸢ru⸣ mu⸢noː⸣ nuːnuːja]
(要る物は何々か)
Example phrases
イルン [ʔi⸢ruŋ] (自動)
- 入る。没する。
- ティ⸢ダ⸣ヌ イ⸢ルン⸣ケン パ⸢タ⸣キナー シ⸢グトゥ シーベー
[ti⸢da⸣nu ʔi⸢ruŋ⸣kem pḁ⸢ta⸣kinaː ʃi⸢gutu ʃiː beː]
(太陽が没する<入る>まで畑で仕事をしている) - ⸣ティダー マ⸢ダ⸣ イ⸢ラヌ
[⸣tidaː ma⸢da⸣ ʔi⸢ranu]
(太陽は未だ没しない) - ⸣ティダー キサー⸢ティ⸣ イ⸢リ ナー⸣ヌ
[⸣tidaː ki̥saː⸢ti⸣ ʔi⸢ri naː⸣nu]
(太陽は既に没してしまった) - ティ⸢ダ⸣ヌ イ⸢ル⸣ ピンマー ⸢ティンマー⸣ ア⸢ガーガ⸣シ ヤ⸢キス
[ti⸢da⸣nu ʔi⸢ru⸣ pimmaː ⸢timmaː⸣ ʔa⸢gaːga⸣ʃi ja⸢kisu]
(太陽が没する時は、天は真っ赤に焼ける) - ティ⸢ダ⸣ヌ イ⸢レー⸣ラー ⸢ヨーン⸣ ナリティ ア⸢ラカラ⸣ヌ
[ti⸢da⸣nu ʔi⸢reː⸣raː ⸢joːn⸣ nariti ʔa⸢rakara⸣nu]
(太陽が没したら暗闇になって歩かれない)
Example phrases
イルンガーリ [ʔi⸢ruŋgaː⸣ri] (名)
- 変色。色変わり。
- ク⸢ヌ キン⸣マー イ⸢ルンガー⸣リ ⸢シーナーン⸣バ キ⸢サラヌ
[ku⸢nu kim⸣maː ʔi⸢ruŋgaː⸣ri ⸢ʃiːnaːm⸣ba ki̥⸢saranu]
(この着物は柄が変色してしまったので着られない)