(Noun) Japanese ternstroemia (Ternstroemia gymnanthera)
Define いく iku Meaning イク
Displaying results for いく (iku・いく・イク) – ryukyu
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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(Noun) Homely, plain-looking, unsightly, ugly (said of a girl or woman)
A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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イーク iiku (?iiku) ⓪ 名
- 植物名。もっこく。良材となり,また,樹皮から茶褐色の染料をとる。
イクー iku- (?iku-) 接頭
- 幾(いく)。個数を尋ねる接頭辞。?ikukEeN(幾回),?ikuCi(いくつ),?ikutai(何人)など。
ニク niku (niku) ⓪ 名
- 肉。人体の筋肉をも,食肉(sisi)をもいう。
ティク tiku (tiku) ⓪* 名
- てこ。
- かま・ほうちょうなどの柄につけて刃を固定させるための金具。
アミク amiku (?amiku) ⓪ 名
- 天久。«地«参照。
チク chiku (ciku) ⓪ 名
- 菊。
イクサ ikusa (?ikusa) ⓪ 名
- いくさ。戦争。'winagoo~-nu sacibai.女はいくさのさきがけ。女はいざという時には強くなるの意。
イリク iriku (?iriku) ① 名
- 入れ子。大小の箱または道具が,大きな物の中に次々と納まるようにできたもの。
ニクン nikun (nikuN) ⓪ 名
- にきび。
チーク chiiku (ciiku) ⓪ 名
- 共謀。ぐる。示し合わせてたくらむこと。?uQtaaja~sjooteesa.彼らは示し合わせていたのだ。
チーク chiiku (ciiku) ⓪ 名
- 稽古。~sjuN.
チクン chikun (cikuN) ① 名
- [気根]元気。~nu CicooN.元気がある。
ガニク ganiku (ganiku) ⓪ 名
- 我如古。《地》参照。
グィーク gwiiku (gwiiku) ⓪ 名
- 越来。《地》参照。
イクチ ikuchi (?ikuCi) ⓪ 名
- いくつ。何個。また,何歳。~N miiCiN.いくつも。たくさん。(いくつも三つもの意)
イクタイ ikutai (?ikutai) ⓪ 名
- いくたり。幾人。何人。
カイクン kaikun (kaikuN) ① 名
- 開墾。~sjuN.
カミク kamiku (kamiku) ① 名
- 上の句。琉歌は上の句8・8,下の句8・6,全体で30字より成る。
カニク kaniku (kaniku) ⓪ 名
- 海岸地方の砂地。
- 馬場。
- 地名に多く,kaniku[兼久],?uhuganiku[大兼久],meeganiku[前兼久],?uciganiku[内兼久]などがある。
マミク mamiku (mamiku) ⓪ 名
- 植物名。まみく。くすのはかえでの一種。落葉喬木。
A dictionary of the Ryukyuan language
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いく 【行く】
See also
Phrases
- ~先 ʔikusachi,→ʔakkukata
- ~末 yukushii
- 行きにくい ʔichigatanasaN
- 行き着く所 chichikuchi
- 行ったり帰ったり→ tuNmuduyaa
- 行ってしまう chiiʔichuN,keeʔichuN
いく 【幾】
いくじ 【意気地】
Phrases
- ~がない bitaraashaN,→いくじなし
いくつ 【幾つ】
いくかい 【幾回】
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いくにち 【幾日】
See also
いくにん 【幾人】
See also
いくばん 【幾晩】
いくひろ 【幾尋】
いくさぶね 【いくさ船】
いくじなし 【意気地無し】
だいく 【大工】
Phrases
- ~道具 sheekudoogu
- ~の頭梁 deeku
- へたな~ taabaajeeku
あいいく 【愛育】
かいぐい 【買い食い】
すいくち 【吸い口】
せいいく 【成育】
See also
たいくつ 【退屈】
Phrases
- ~がること ʔufuchikwiichi
Dictionary of the Practical Use of Okinawan
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.
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い くとぅば
- 言い伝え
- うふっちゅ なてぃから っちゅ びれー するくとぅ ないねー、ありくり ちむ まゆい する くとぅん あくとぅ、んかしんちゅぬ いくとぅばぬ かなさ ちむに すみてぃ いちち いかな。
(社会人になってから人付き合いすることになると、あれこれ心が迷うこともあるので、先祖の言い伝えの有り難さを心に留めて生きて行こう)
Example phrases
いく〜
- 幾
- いくち
(いくつ) - 、いくたい
(幾人) - 、いくけーん
(幾度、何回) - 、いっか
(何日) - ちゅーや うちなーぐゆみしぇー いっか なとーが?
(今日は陰暦では何日になっているのか) - っやー とぅしぇー いくち なとーが?
(あなたの歳はいくつになっているの)
Example phrases
いくさ
- 戦争
- うぃなごー いくさぬ さちばいんでぃ いーしぇー、なま でーじな くとぅ ないっさ やーんでぃる とぅち
(=ぬちがかやー ないる とぅち) - 、うぃなごー うぃきがやかん ふりぢからぬ っんぢーんでぃる くとぅ やん。
(女は戦争の先走りというのは、今に大変なことになるというとき(=命がけになるとき)
、女は男よりもバカ力が出るということだ)
Example phrases
いくさぐゎー しぇー
- 戦ごっこ
- いくさ あとー うぃきがわらびんちゃーぬ あしべー いくさぐゎーしぇーぬ ふぇーとーたん。
(戦後は男の子たちの遊びは戦争ごっこが流行っていた)
Example phrases
ちちゃい くてーたい すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- 質疑応答をする
- くぬ はなしぬ あとー わからんくとぅ ちちゃいくてーたい する じかんぬ あくとぅ、うぬ とぅちに ちちくぃみそーれー。
(この話の後はわからないことを質疑応答をする時間があるので、その時に聴いてください)
Example phrases
*(参考)くてーいん(授業や会議などで質疑に答える)、いれーいん(呼びかけ、話しかけに答える)
ない くじりーん (〜くじりたん、〜くじりらん、〜くじりてぃ)
- 出来損なう
- ウイぬ ないくじりとーしぇー ういむん ならんくとぅ、うどぅきーん。
(ウリの出来損ないは売り物にならなくて、引き合わない)
Example phrases
ぬぶいくだい すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- 坂を上り下りする
- んかしぇー くるまー ねーんたくとぅ、すいんかえー ぬぶいくだいっしどぅ あっちゅたん どー。
(昔は車はなかったので、首里には坂を上り下りして行ったんだよ)
Example phrases
ふぇーい くとぅば
- 流行語
- なまぬ わかむんぬちゃーぬ ふぇーいくとぅばー いんちゃく なとーしぬ うふさん。
(今の若者たちの流行語は短くなっているのが多い)
Example phrases
ゆったいくゎったい すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- だぶんだぶんする
- ちぶるんかい をぅーき かみてぃ あっちゅる かーじ みじぬ ゆったいくゎったいっし いっちょーる みじぇー あんでぃてぃ みじがーめー いかなしとぅん みっちゃかー なしぇーうーさんたん。
(頭に桶を乗せて歩くたびに水がだぶんだぶんとして入っている水は溢れ出て水甕はどんなにしても一杯にできなかった)
Example phrases
もーい くゎんくゎん
- 髪が乱れて
- うふかじぬ めー なてぃ かじぬ ちゅーさぬ りっぱんぐゎー しぇーる からじん もーい くゎんくゎんっし ふーじぇーねーん なとーさ。
(台風前の風が強くて、きれいにした髪が乱れてみっともなくなっているよ)
Example phrases
くちぬ めー
- 一人食べていくだけの稼ぎ
- 「あちねーや ちゃー やが? もーきらりーみ?」「ならん さー。どぅーぬ くちぬめーぬ うっぴんちょーん もーきかんてぃー そーん」
(「商売はどうですか。もうけていますか」「だめだね。自分ひとり食べていくだけ稼ぐのにもやっとだよ」)
Example phrases
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
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イズウラスン [ʔi⸢ʣu⸣ ʔu⸢ra⸣suŋ] (連)
- 魚を網で漁獲する。満潮時に干瀬に上って海藻を食べている魚が潮が引くにつれて深海へと下がっていく。その途中に網を張っておいて漁獲することをいう。
- イ⸢ズ⸣ ウ⸢ラ⸣シン パラ⸢ディー
[ʔi⸢ʣu⸣ ʔu⸢ra⸣ʃim para⸢diː]
(魚を網で漁獲し<おろし>に行こうよ)
Example phrases
カウリパルン [⸢kauri⸣paruŋ] (連)
- 変わっていく。変化していく。⸢カウルン[⸢kauruŋ](変わる)の連用形に⸣パルン[⸣paruŋ](行く)が下接した形。
- ユ⸢ヌナカー⸣ タ⸢ダーイ カウリパルン⸣ドゥ プ⸢スヌ カンガイ⸣ヤー ⸢ナン⸣ゾー ⸢カウリパラ⸣ヌ
[ju⸢nunakaː⸣ ta⸢daːi kauriparun⸣du pu̥⸢sunu kaŋgai⸣jaː ⸢nan⸣ʣoː ⸢kauripara⸣nu]
(世の中は次第に変わっていくが、人の考えはあまり変わっていかない)
Example phrases
カムラーマ [ka⸢muraː⸣ma] (名)
- 豊年祭に豊穣予祝芸能の神の一団として出現する東村の芸能神。西村の弥勒神と対をなす。カムラー[kamuraː]は、「かぶろ(禿)、カムロに転。童、ワラハ・カブロ『類聚名義抄』」の義で、語源は「禿、无髪、加夫呂奈利」『新撰字鏡』と解され、「かむろき(神漏岐)、かむろみ(神漏美)」に繋がる言葉と解される。子孫繁栄を予祝する「おかっぱの童神」の意か。-マ[-ma]は接尾指小辞。カムラーマの一団は、翁神と童神七・八人で構成されてた芸能団である。翁には、代々東村の小浜家の人が扮する。頭に茶褐色の棕櫚の鬚で作った三角の帽子を被り<後に黄色い布を被るようになった>、裸足のまま、クバ扇を右手に持ち、黄色い衣装を纏って、右足を上げると扇を左に払い、左足を上げると扇を右に払う仕草で前進してカ⸢ムラーマ⸣ヌ ッ⸢ふァ[ka⸢muraːma⸣nu f⸢fa](カムラーマの子供)をリードする。童神は黄色い袖無しの陣羽織を着、カムラーマの歌に合わせて両手を肩の上に乗せたり払い上げたりする所作を繰り返しつつ翁に導かれて反時計回りに円陣をつくる。翁が円陣の中央に立つ頃、カムラーマ歌は第二連まで歌い終わる。そこで翁神が「ヘイ」という掛け声を入れ、「ホーイ、ホーイ」と声をかけて童神たちを呼び集める。童神たちは翁神の足元へ転びまろび寄ってくる。それを翁神はクバの葉扇で撫でる。カムラーマのこのシーンが村人の爆笑を誘うのであった。続いて直ぐにカムラーマ歌が始まると童神たちは元の陣形に戻り、第三連、第四連の歌に合わせて楽屋へと引かれていく。桟敷の舞台には村人たちの歓え誇る哄笑が子孫繁盛予祝の余韻を残すのであった。/パトゥマユーヌ ナウラバ トゥムルユーヌミギラバ カムラマーヌ アマイヤ ミリクユーバ タボラリ/タルトゥユードゥ ティユマス ジリトゥユードゥ ナトゥラス カムラマーヌ アマイヤ ウヤキユーバ タボラリ/マブルシュードゥ ティユマス ウヤガミドゥ ナトゥラス カムラマーヌ アマイヤ ミリクユーバ タボラリ/カムラマーヌ アマイヤ ヌーフサティル アマイル カマウラマーヌ アマイヤ アカカラジフサティル アマイル カムラマーヌ アマイヤ ウヤキユーバ タボラリ/(カムラーマヌ ウタ)『鳩間島古典民謡古謡集』
キーパルン [⸢kiː⸣ paruŋ] (連)
- 消えていく。
- ティ⸢ガ⸣ミ ⸣アミナ ⸢ゾーラス⸣カー ⸢ジーヤ キー⸣パルン
[ti⸢ga⸣mi ⸣ʔamina ⸢ʣoːrasu⸣kaː ⸢ʤiːja kiː⸣paruŋ]
(手紙を雨に濡らすと文字は消えていく)
Example phrases
クサン [⸣ku̥saŋ] (名)
- 漁法の名。この漁法を糸満の漁師は、⸢ヒータマラ⸣サ[⸢çiːtamara⸣sa]というという。鳩間島のタ⸢チ⸣バルパマ[tḁ⸢ʧi⸣barupama](立原浜)から⸢ピーヌ⸣クシ[⸢piːnu⸣ku̥ʃi](干瀬の頂上部)へ続く珊瑚礁(a coralreef)は左側の⸢フンシキ[⸢ɸunʃi̥ki]との間に約40センチ程の段差がある。そこは干潮時には、海水が滝のように流れ落ちる。満潮時にリーフの頂上部で海草を食べていた魚は引き潮に乗ってフンシキの方へと下がっていく。その自然の流れを利用し、魚網を入れて漁獲する漁法を⸣クサン[⸣ku̥saŋ]といい、袋網を入れる水深1~2メートルの礁池を⸣クサンクムル[⸣ku̥saŋkumuru](クサン礁池{EOS}「籠<コモリ>」の義)という
タトゥン [⸣tḁtuŋ] (自動)
- {Mn_5}生活していく。暮らしていく。自活していく。
- ⸣カイブ ⸣トンナー タ⸢タラ⸣ヌ
[⸣kaibu ⸣tonnaː tḁ⸢tara⸣nu]
(こんな所では暮らしていけない) - マー⸢ン⸣ナーン ⸣タティ パ⸢ラ⸣リン
[maː⸢n⸣naːn ⸣tḁti pa⸢ra⸣riŋ]
(何処でも生活していける) - 他動詞。 ⸣クナー ⸣パラー ⸣タトゥンティ ウ⸢ムー⸣ヌ ⸣タティ ⸣ミサンカヤー
[⸣kunaː ⸣paraː ⸣tḁtunti ʔu⸢muː⸣nu ⸣tḁti ⸣misaŋkajaː]
(此処に柱を立てようと思うが立てて良いかね)
Example phrases
ティブク [ti⸢bu⸣ku] (名)
- ⸢手矛」の義。茅葺き屋根を葺く際に、茅を押さえるのに用いる、直径約3センチ、長さ約3メートルの若木叉は竹。根の先端を削って矛状にし、それを差し込みながら継ぎ足していく。屋根葺きは屋内からパ⸢ルシキ⸣プス[pa⸢ruʃi̥ki⸣pu̥su](針突き人)が⸢ヤーシキ⸣パル[⸢jaːʃi̥ki⸣paru](竹槍の家葺き針{EOS}屋根突き針)を突き出すと、それに屋根葺きがシ⸢ミ⸣ナー[ʃi⸢mi⸣naː](締め縄)を貫き通し、針突きが一旦屋内に引き込んで垂木を uby{跨}{マタガ}らせて再び屋根の上に突き出す。屋根葺きはそれを受け取って、ティ⸢ブ⸣ク[ti⸢bu⸣ku]に掛け、縄を二重に強く巻き締めて葺き茅を抑え、順々に屋根を葺きあげていく。足でトントンと踏み固めて締めつけ、葺き進める。葺き手とパルシキプスが声を掛け合いながら竹槍の針を突き出すタイミングを計って屋根葺きをした。
- シ⸢ミナー⸣ヤ タ⸢ルキ⸣トゥ ティ⸢ブ⸣クナー ⸣カキティル シ⸢ミ⸣シキ ⸣ヤー フ⸢コーッ⸣タ
[ʃi⸢minaː⸣ja ta⸢ruki⸣tu ti⸢bu⸣kunaː ⸣kakitiru ʃi⸢mi⸣ʃi̥ki ⸣jaː ɸu̥⸢koːt⸣ta]
(屋根葺き用の締め縄は垂木と茅を押さえる手矛に掛けて<ぞ>強く引き締めて屋根は葺かれた)
Example phrases
ドゥームティパルン [⸣duːmuti ⸣paruŋ] (連)
- 嫁いでいく。嫁入りする。嫁する。
- ⸢ホンマ⸣トゥ ⸣ナカンマー キサー⸢ティ⸣ ドゥームティ ⸣パレーン
[⸢homma⸣tu ⸣nakammaː ki̥saː⸢ti⸣ duːmuti ⸣pareːŋ]
(長女と二女は既に嫁いでいった)
Example phrases
トゥバシパルン [tu⸢baʃi⸣ paruŋ] (連)
- 飛ばして行く。飛んでいく。大急ぎで走って行く。
- ウ⸢ヌ⸣ パ⸢ナ⸣シ シ⸢キティ⸣ トゥ⸢バシ パッ⸣タヤー
[ʔu⸢nu⸣ pa⸢na⸣ʃi ʃi̥⸢kiti⸣ tu⸢baʃi pat⸣tajaː]
(その話を聞いて飛んで行った<大急ぎで走っていった>よ)
Example phrases
トゥビパルン [tu⸢bi⸣ paruŋ] (連)
- {Mn_1}飛んでいく。
ヌスクン [⸢nusu̥kuŋ] (他動)
- 仕掛ける。喧嘩を挑む。ぶつかっていく。
- ウ⸢レー⸣ サ⸢キ⸣ ヌムカー プ⸢スンナー⸣ニ ⸢ヌスクンドゥ キュー⸣ヤ ⸢ヌシゥカンバン
[ʔu⸢reː⸣ sḁ⸢ki⸣ numukaː pu̥⸢sunnaː⸣ni ⸢nusu̥kundu kjuː⸣ja ⸢nusï̥kambaŋ]
(彼は酒を飲むと人に喧嘩を uby{挑}{イド}むが今日は挑まないよ) - ⸢ターティ ナー⸣ン ⸢ヌシキ ベー
[⸢taːti naː⸣n ⸢nuʃi̥ki beː]
(誰彼となく喧嘩を挑んでいる) - ⸢ヌスク⸣ クトー ス⸢ナ
[⸢nusu̥ku⸣ ku̥toː su⸢na]
(喧嘩を挑むことはするな) - ⸢ヌシケー⸣ ミサムヌ
[⸢nuʃi̥keː⸣ misamunu]
(喧嘩を挑めばいいのに) - ⸢ヌシキ
[⸢nuʃi̥ki]
(喧嘩を挑め)
Example phrases
パウン [⸣pauŋ] (自動)
- {PoS_1}這う。腹這う。動物が腹部を物の表面につけて、伝うように移動する。蔓草などがものに絡み付いて伝わっていく。
- ⸣アツァティ ⸢トゥーシ⸣ナ ⸣パウンティ シ⸢タンドゥ ⸢パーラン⸣シェン
[⸣ʔaʦati ⸢tuːʃi⸣na ⸣paunti ʃi̥⸢tandu paːraŋ⸣ʃeŋ]
(暑いので縁側に這おうとしたが、這われなかった) - ⸣パイミサタンティン ⸣クナー ⸣パウ ⸣クトー ナ⸢ラ⸣ヌ
[⸣paimisatanitiŋ ⸣kunaː ⸣pau ⸣ku̥toː na⸢ra⸣nu]
(這ってよくても、ここでは這うことはできない) - ⸢トゥーシ⸣ナ ⸢パイ⸣ヤー ⸣ミサムヌ
[⸢tuːʃi⸣na ⸢pai⸣jaː ⸣misamunu]
(縁側に這えば良いのに) - ⸣クナー ⸣パイバ
[⸣kunaː ⸣paiba]
(ここで這えよ) - ヤ⸢ラ⸣ベー キ⸢サ パイ⸣ ブー
[ja⸢ra⸣beː ki⸢sa pai⸣buː]
(乳児はすでに這っているよ)
Example phrases
ピーンティジ [⸢piːn⸣tiʤi] (名)
- (海底地名)。干瀬の頂上。島を取り巻く環礁の干瀬は外洋部へ切り立つ絶壁状に落ち込んで形成されている。その外洋部は⸢ピーヌ⸣ クシ[⸢piːnu⸣ ku̥ʃi](干瀬の腰<後ろ{EOS}後背部>)という。外洋部から干瀬の頂上部へかけて深い渓谷状の切り込みが走る。その珊瑚礁の渓谷をヤ⸢トゥ[ja⸢tu](珊瑚礁の裂け目)という。ヤ⸢トゥ[ja⸢tu]の上部はカ⸢ソーライシ[ka⸢soːraʔiʃi](テーブルサンゴ)で被われていることが多い。また、ヤ⸢トゥが大きなク⸢ム⸣ル[ku⸢mu⸣ru](池)を形成しているところもある。大潮の、夜の干潮時に村人たちはヤ⸢トゥ[ja⸢tu]に集まって、真っ赤なイットウダイの仲間、パ⸢シ⸣ナー[pḁ⸢ʃi⸣naː](パ⸢チ⸣ナー{SqBr}pḁ⸢ʧi⸣naː{/SqBr}ともいう{EOS}若年層)を釣った。干瀬の頂上部は幾分盛り上がっていて、いわば、環礁は珊瑚礁の防波堤で島を巻き廻らして保護しているようなものである。満ち潮になると、外洋から泡を浮かべた海水がひたひたと干瀬に押し寄せてくる。干瀬の頂上部へ打ち寄せては引く大波に乗って、魚たちが干瀬の海草を食べに上がってくるのが見える。干瀬の頂上を海水が越えると海の水は堰を切ったように礁池部の方へ流れていく。こうして満ち潮は海岸部の干瀬や遠浅の干潟を海面下に沈め隠してく
ピシパルン [⸣pi̥ʃi ⸣paruŋ] (連)
- 潮が引い<干い>ていく。干潮になる。水が uby{涸}{カ}れていく。
- ⸢スー⸣ヤ マ⸢ナマー⸣ケー ⸣ピシ ⸣パルン
[⸢suː⸣ja ma⸢namaː⸣keː ⸣pi̥ʃi ⸣paruŋ]
(潮は今までは引いていく) - ⸢カーヌ⸣ ミ⸢ジェー⸣ ピシ ⸢ナー⸣ヌ
[⸢kaːnu⸣ mi⸢ʤeː⸣ pi̥ʃi ⸢naː⸣nu]
(井戸の水は uby{涸}{カ}れ<引い>てしまった)
Example phrases
プール [⸢puː⸣ru] (名)
- 豊年祭。稲の収穫祭。「穂利」と記されるが、「穂祈り」の義とする説『八重山語彙』がある。毎年旧暦六月中旬の壬の日から(i)⸢ユードゥー⸣シ[⸢juːduː⸣ʃi](「夜通し」の義{EOS}夜をこめて祈願する前夜祭)が始まり、(ii) ⸣トーピン[⸣toːpiŋ](「当日」の義{EOS}ナ⸢カヌ⸣ピン{SqBr}na⸢kanu⸣piŋ{/SqBr}<中の日>ともいう)、(iii) シ⸢ナ⸣ピキ[ʃi⸢na⸣pi̥ki](綱引き)と三日間に亘って執り行われる。鳩間島では旧暦五月の壬の日に執り行われるス⸢ク⸣マ[su̥⸢ku⸣ma](稲の初穂祭)から⸢プール⸣ヌ ⸣シチ[⸢puːru⸣nu ⸣ʃi̥ʧi](豊年祭の期間)に入っているといわれている。昔の人々は⸢豊年祭をするために生きているんだ」と言われたという。島で最も盛大な祭りである。対岸の西表島からも、この祭りを見学するために傭船して来たものである。稲や粟の収穫後、神に対する感謝と来年の豊作を祈願する祭りで、旧暦6月のミ⸢ジニー[mi⸢ʤiniː](壬)に⸢ピュール⸣トゥリ[⸢pjuːru⸣turi](日取り{EOS}「日和取り」の義)して行われた。昔は、ム⸢トゥサカ⸣サ[mu⸢tusaka⸣sa](友利御嶽の司)を中心にして各御嶽の司やティ⸢ジリ⸣ビー[ti⸢ʤiri⸣biː](男性神職者)が集まって祭りの日取りをし、それを⸢スー⸣ダイ[⸢suː⸣dai](「総代」の義{EOS}部落会長に相当する人)に伝え、それをブ⸢ラクゾーカイ[bu⸢rakuʣoːkai](部落常会)にかけて決定した。サ⸢キピュール[sḁ⸢kipjuːru](上旬の日和{EOS}「先日和」の義)と⸣アトゥピュール[⸣ʔatupjuːru](下旬の日和{EOS}「後日和」の義)を司の方々が用意して部落の役員に提案し、稲穂の⸢ウーミ⸣グワイ[⸢ʔuːmi⸣guwai](完熟度{EOS}⸢熟れ具合」の義)を勘案して部落常会で日程を決定したのである。豊年祭の日程が決まると、部落レベルや家庭レベルにおいても、それへ向けての諸準備がなされた。司の⸣アッパー[⸣ʔappaː](お祖母さん)たちは各自の⸣ウガン[⸣ʔugaŋ](御嶽{EOS}「お願」の義)へ参拝し、⸢プー⸣ルの日程を報告して御嶽の掃除を始めた。各家庭では、⸢プー⸣ルスコール[⸢puː⸣rusu̥koːru](豊年祭の準備)として、ム⸢チマイ[mu⸢ʧimai](糯米)を精白し始めた。庭の木陰でニ⸢ブ⸣ク[ni⸢bu⸣ku](ニクブク{EOS}藁を編んで作った敷物{EOS}稲藁でカーペットのように編んだ敷物{EOS}稲掃き蓆)を敷いて、イ⸢ニ⸣ピキ[ʔi⸢ni⸣pi̥ki](米擂り{EOS} uby{籾摺}{モミ|スリ})をしたり、シ⸢キ⸣ウシ[ʃi̥⸢ki⸣ʔuʃi](搗き臼)を並べて、二人一組、三人一組になって uby{糯米}{モチ|ゴメ}を uby{搗}{ツ}いて uby{精白}{セイ|ハク}した。これが⸢プールシゥカイ⸣バー[⸢puːrusï̥kai⸣baː](豊年祭用の糯米)となる。⸢プール⸣ムチ[⸢puːru⸣muʧi](豊年祭の餅)に使う米のことである。豊年祭の一週間前になると、餅を包むのに用いるバ⸢サン⸣パー[ba⸢sam⸣paː](芭蕉の葉)やサ⸢ミヌパー[sa⸢minupaː](月桃の葉)を切りに、⸢ウイバル[⸢ʔuibaru](西表島の上原)やウ⸢ボー⸣ダ[ʔu⸢boː⸣da](西表島の住吉地区)、ニ⸢シ⸣ミジ[ni⸢ʃi⸣miʤi](西表島の住吉地区の北側)、⸢カーダ[⸢kaːda](西表島、ウ⸢ボー⸣ダの東部)あたりへ出かけた。部落では⸢スー⸣ダイ(総代{EOS}部落会長{EOS}シ⸢マム⸣チ ⸢ユームチ{SqBr}ʃi⸢mamu⸣ʧi ⸢juːmuʧi{/SqBr}<島持ち・世持ち>の義)を中心に、ヤ⸢ク⸣サ[ja⸢ku⸣sa](総代の下に西村、東村に各二名選出された村役人)、⸢ザーアタ⸣ル[⸢ʣaːʔata⸣ru](座敷係{EOS}西村、東村各二名選出)、⸢ジンバイ[⸢ʤimbai](配膳係{EOS}西村、東村各二名選出)らが神行事の諸準備を担当した。ヤ⸢ク⸣サ達は⸢プー⸣ルの四、五日前から漁に出て魚や蛸を捕り、蒲鉾やガ⸢シ⸣イズ[ga⸢ʃiʔiʣu]( uby{燻製}{クン|セイ}にした魚{EOS}⸣クバン{SqBr}⸣kubaŋ{/SqBr}< uby{神饌}{シン|セン}>)にしたり、パ⸢リタク[pa⸢ritaku](干し uby{蛸}{タコ}{EOS}「張り蛸」の義)にして準備した。ナ⸢マ⸣シ[na⸢ma⸣ʃi](刺身{EOS}「 uby{膾}{ナマス}」の義)にする魚は⸢ユードゥー⸣シの昼に漁獲した魚を用いた。⸢ゾーラキ[⸢ʣoːraki](奉納舞踊)の稽古は⸢プー⸣ルの二週間前辺りから始められた。西村は、⸣ウブシケー[⸣ʔubuʃikeː](大城家)、⸢ヨーカ⸣ヤー[⸢joː⸣kajaː](西原家)、ア⸢ザテー[ʔa⸢ʣateː](東里家)、パ⸢ナシケー[pa⸢naʃi̥keː](花城家)、⸢クシケー[⸢kuʃi̥keː](小底家)などで棒踊や⸢ゾーラキ(奉納舞踊)の練習がなされた。銅鑼を打ち、笛を吹き鳴らして、西村・東村が競争して練習した。練習風景を盗み見ようとしては、見張りの青年たちに追い返されたりした。西村の棒踊、特にル⸢クサク⸣ボー[ru⸢kusaku⸣boː](六尺棒)、サ⸢ク⸣ボー[sḁ⸢ku⸣bou](尺棒{EOS}木刀踊)などは、先輩方が厳しく技を指導された。東村のナ⸢ギナタ[na⸢ginata](長刀棒踊)は力強く、勇壮な棒踊だったので、見劣りせぬよう、ガ⸢マ⸣ク[ga⸢ma⸣ku](腰)の入れ方、腕の使い方<ため方>、力の入れ方を注意して指導した。昭和40年頃までは、昼は田畑の仕事と鰹漁業に従事し、夜は遅くまで銅鑼や笛の音を鳴らして奉納舞踊、棒踊の稽古をして、村は最高に活気付いていた。⸢ゾーラキや棒踊が⸢バング⸣バリ[⸢baŋgu⸣bari](プログラム{EOS}「番配り」の義)通りに仕上がっているかどうかを確認するため、⸣トーピン[⸣toːpiŋ](祭り当日)の二、三日前に、ス⸢クミ[su̥⸢kumi](リハーサル{EOS}「仕込み」の義)をして部分的な手直しを行い、満を持して祭り当日を迎えた。その間、西村、東村双方とも偵察を送って相手方の技を研究しあっていたことは勿論である。グ⸢サーク⸣マイ[gu⸢saːku⸣mai](五勺米)は⸢ユードゥー⸣シ[⸢juːduː⸣ʃi]の前日、ヤ⸢ク⸣サ[ja⸢ku⸣sa]二人、⸢ザーアタ⸣ル[⸢ʣaːata⸣ru]二人らによって各戸から一人当たり白米五勺ずつ徴収された。これは、⸣フダニン[⸣ɸudaniŋ](十五歳以上の男女{EOS}人頭税時代の「納税者」の義)の頭数に割り当てられたが、中には、フダニンに達しない子供の分まで、進んで納入する人もいた。昔は、⸣グシパナ[⸣guʃipana](神酒と花米)の神酒や、⸢コー⸣パナ[⸢koː⸣pana](線香と花米)の⸢カウ[⸢kau](線香{EOS}「香」の義)も徴収された。徴収されたグ⸢サーク⸣マイは友利御嶽のサ⸢カサ(司)の家の一番座に集められ、ヤ⸢ク⸣サ達によって、イ⸢チ⸣ヤマ[ʔi⸢ʧi⸣jama](五箇所の御嶽{EOS}友利御嶽、ピナイ御嶽、西堂御嶽、新川御嶽、前泊御嶽)に等分に配分された。その間、司は一番座で正座している。作業が完了した後、友利御嶽の五勺米を入れた⸢フイ⸣バ[⸢ɸui⸣ba](真茅を編んで作った穀物入れ)にだけは、バ⸢ラ⸣ザン[ba⸢ra⸣ʣaŋ]( uby{藁算}{ワラ|ザン}、五勺米の数量を示したもの)と明細書が置かれ、他の御嶽の分は袋に入れられる。五勺米が神前に並べられると、酒と肴の膳が出され、ヤクサによって五勺米の明細が読み上げられる。司によるお礼の言葉が述べられて後、ヤクサからは豊年祭が滞りなく行われるよう、お願いの言葉が交わされる。その後に各御嶽の司の家へ同様な形式で五勺米が届けられる。かくて諸準備が順調に進行し、村ヤクサの家では、⸢ユードゥー⸣シ[⸢juːduː⸣ʃi](夜を徹して行われる祈願)に用いる円形のッ⸢ス⸣ムチ[s⸢su⸣muʧi](白餅)が作られ、⸢ユードゥー⸣シを迎えた。⸢ユードゥー⸣シは、友利御嶽でサ⸢カサ[sḁ⸢kasa](司)とティ⸢ジリ⸣ビーが各家から集められたパ⸢ナン⸣グミ[pa⸢naŋ⸣gumi](花米)を神前に供え、村役人の⸢ポー⸣ツァー[⸢poː⸣ʦaː](料理人{EOS}「包丁人」の義)によって作られた⸣ウサイ[⸣ʔusai](魚介料理{EOS}「お菜」の義)やバ⸢キサカ⸣サ[ba⸢kisaka⸣sa](脇司{EOS}司を補助する司)によって盛り付けられた⸢クームチ[⸢kuːmuʧi](供物類)をバ⸢キトゥリ⸣ブン[ba⸢kituri⸣buŋ](通い盆{EOS}供物一式を盛って持ち運ぶ長方形の盆)に入れて供え、ユ⸢ネン⸣ヌパイ[ju⸢nen⸣nupai](夕方の拝<祈願>)、ユ⸢ナカ⸣ヌパイ[ju⸢naka⸣nupai](夜中の拝<祈願>)、シ⸢トゥムティ⸣ヌパイ[ʃi̥⸢tumuti⸣nupai](朝<つとめて>の拝<祈願>)の順で、三回の祈願を夜を徹して執り行った。ユ⸢ネン⸣ヌパイ、ユ⸢ナカ⸣ヌパイ、シ⸢トゥムティ⸣ヌパイの間には、⸢ユードゥー⸣シに参加した村の有志たちと司やティ⸢ジリ⸣ビーらが三線、笛、太鼓を鳴らして歌舞をし、神を歓待するが、⸢ユードゥー⸣シが終わった早朝、司を先頭にティ⸢ジリ⸣ビーたちがミ⸢ルク⸣ウタ[mi⸢ruku⸣ʔuta](弥勒歌)を歌って友利御嶽をおりて村へ帰る。ミ⸢ルクン⸣ヤー[mi⸢rukuɲ⸣jaː](弥勒を安置、保管している家)の所まで来て神職者達は解散して各家庭に帰り、⸣トーピン[⸣toːpiŋ](祭り当日)の神行事へと移っていく。⸣トーピンの午前十時ごろ、司やティ⸢ジリ⸣ビー バキサカサたちがグ⸢サーク⸣マイ(五勺米)、パナングミ(花米)を各ピ⸢キ[pi̥⸢ki](血族集団)の御嶽へ持参して祈願する。その際、各家から司の家へ献上されたカ⸢サン⸣パームチ[kḁ⸢sam⸣paːmuʧi](芭蕉の葉で包んだ餅を5枚~7枚を一束にしたもの{EOS}⸢プール⸣ムチ{SqBr}⸢puːru⸣muʧi{/SqBr}ともいう)の中から数枚の餅を持参して供える。丁度この時間帯には友利御嶽で、⸢ヤーバンニガイ[⸢jaːbannigai](「八番祈願」の義か)が祈願される。各御嶽では、サ⸢カサやティ⸢ジリ⸣ビー、ピ⸢キの参拝者たちが各御嶽の⸢プール⸣ウタ[⸢puːru⸣ʔuta](豊年祭の歌)を uby{謡}{ウタ}う。その後、時間を見計らって友利御嶽へ行く。全員が揃うと友利御嶽の拝殿に向かって合掌し、⸢カン⸣シバ[⸢kaŋ⸣ʃiba](マーニの葉{EOS}「神芝」の義か)を頭に結び、ミ⸢チウタ[mi⸢ʧiʔuta](道歌)を歌いながら友利御嶽を下りて⸣サンシキ[⸣saŋʃi̥ki](桟敷)へと向かう。⸣サンシキでは、⸢スー⸣ダイ(総代)やムラヤクサ(村役人)達が司やティ⸢ジリ⸣ビーら神職者一行を迎えて⸣サンシキヌウタ[⸣saŋʃi̥kinu](桟敷の歌)を歌って所定の座につく。これを合図に、西村と東村のカ⸢シ⸣ラ[kḁ⸢ʃi⸣ra](旗頭)が⸢アイ⸣ザムトゥ[⸢ʔai⸣ʣamutu](旗頭が合流する地点)で合流し、桟敷へ入場する。東村のカ⸢シ⸣ラ(旗頭)を先頭にし、⸢ボーウティシン⸣カ[⸢boːʔutiʃiŋ⸣ka](棒踊人衆<臣下>)、⸢ゾーラキシンカ[⸢ʣoːrakiʃiŋka](奉納舞踊をする人衆<臣下>)を従えて進む。出演者はカ⸢シ⸣ラがトゥ⸢ニムトゥ[tu⸢nimutu](根屋{EOS}友利家と東里家)を出る時からメーキャップをし、コスチュームに身を包み、隊列を組んで笛、太鼓、銅鑼を打ち鳴らし、気勢を上げてアイザムトゥで合流し、⸣サンシキ[⸣saŋʃi̥ki]へと進んでいく。続いて西村のカ⸢シ⸣ラも同様に入場する。カシラは⸣サンシキ(桟敷)の正面の定位置に二本のポールを立てて、それに結わえておく。⸢ゾーラキや棒踊は東村、西村対抗で競演されるが、東村と西村の交代の際にはカ⸢シ⸣ラを一旦サンシキの入り口まで退場させて再入場させる。競演が終わると、最後に⸢パー⸣レー[⸢paː⸣reː]( uby{爬竜船}{ハ|リュウ|セン} uby{競漕}{キョウ|ソウ})が行われる。ゾーラキの最終演目が終わると同時に、笛が一段と高く吹き鳴らされると、銅鑼が強打され、カシラ持ちが旗頭を持ち上げ、棒踊の曲に合わせながら、東回りでサンシキの浜に移動させる。浜には二本のポールが立てられており、カシラをそれに結わえて立てておく。ポールの前には、東と西の⸢パーレー⸣フニ[⸢paːreː⸣ɸuni](爬竜船)が装飾を施されて並べてある。司たちが所定の座に着かれると、二隻のパーレーフニは漕ぎ手によって手で下げ持つようにして勢いよく海に浮かべられ、漕ぎ手たちが乗る。一旦舟を揃えてから⸢ユーアギジラマ[⸢juːʔagiʤirama](世揚げジラバ{EOS}世乞いジラバ<神歌>)を歌い、ゆっくりと舟を漕ぎまわして出発点に揃え、出発の銅鑼の合図でスタートを切る。折り返し点のブイは約200メートル沖に白旗を立ててある。この方角も、桟敷からパ⸢トゥ⸣マレー[pḁ⸢tu⸣mareː](鳩離島)の⸢パンガマイシ[⸢paŋgamaiʃi]( uby{羽釜石}{ハ|ガマ|イシ})と、ピ⸢ナイサキ[pi⸢naisaki](ピナイ崎)のマ⸢ニ⸣ツァイシ[ma⸢ni⸣ʦaʔiʃi]( uby{俎板石}{マナ|イタ|イシ})に合わせるように定められている。このブイの白旗を回る際に、トゥ⸢ム⸣ヤク[tu⸢mu⸣jaku](船頭{EOS}「艫櫂」の義)が櫂で白旗を倒すことになっている。こうしてゴールインすると、イ⸢チバン⸣ヤク[ʔi⸢ʧibaɲ⸣jaku](一番漕ぎ手)が舟から飛び降りて司の前に uby{跪}{ヒザマズキ}き、神酒を頂く。その間、浜では老若男女が入り乱れて銅鑼や太鼓を乱打し、⸢ガー⸣リ[⸢gaː⸣ri](応援合戦{EOS}「自慢合戦」の義か)をする。これが済むと、⸢ユーアギジラマ[⸢juːʔagiʤirama]と⸢パイミジラ⸣マ[⸢paimiʤira⸣ma](早めジラバ)を漕ぎ手と応援団が一緒に歌い、旗頭を先頭にして桟敷へ戻り、東西のトゥニムトゥ(根元屋)へと分かれていく。桟敷では⸣サンシキヌ ⸣ウタ[⸣saŋʃikinu ⸣ʔuta](桟敷の歌)を歌い、それから⸢アイ⸣ザムトゥ[⸢ʔai⸣ʣamutu](合流点{EOS}「あひざ<会い座元>」の義か)へ戻って「別れの歌」、⸢アイ⸣ザムトゥウタ[⸢ʔai⸣ʣamutuʔuta](アイザムトゥ歌)を歌って東西のトゥ⸢ニムトゥ(根元屋{EOS}旗頭を保管している家)へ帰る。トゥ⸢ニムトゥ(根元屋)ではトゥ⸢ニムトゥヌ⸣ウタ[tu⸢nimutunu⸣ ʔuta](根元屋の歌)と⸢サンバー⸣レー[⸢sambaː⸣reː]が歌われて儀式を終える。一方、漕ぎ手達は⸢パー⸣レー[⸢paː⸣reː](爬竜船)の船元家に集まり、フ⸢ナム⸣トゥ[ɸu⸢namu⸣tu](船元の歌)を歌ってトーピンの儀式の総てを終了する。⸢プー⸣ルの三日目は、シ⸢ナ⸣ピキ[ʃi⸢na⸣pi̥ki](綱引き)である。綱引きの当日、午前中に、サ⸢カサ[sḁ⸢kasa](司)、ティ⸢ジリ⸣ビー[ti⸢ʤiri⸣biː](男性神職者)、バ⸢キサカ⸣サ[ba⸢kisaka⸣sa](脇司)らは⸣ウガン[⸣ʔugaŋ](御嶽)に行き、祈願をして帰りに友利御嶽の司の家で歌や三線で神遊びをして待機する。一方、青年達は午前中より綱の準備や旗頭の準備をする。各戸から徴収した uby{稲藁}{イナ|ワラ}を使って uby{藁縄}{ワラ|ナワ}を uby{綯}{ナ}い、それを数本縒り合わせて太い綱をつくる。シ⸢ナヌ⸣ミン[ʃi⸢nanu⸣miŋ](綱の耳)は稲藁を巻き込んで直径約30センチの太さにつくり、そこから約20メートルほどは直径約20センチの太い綱に作る。太い綱からは枝綱を多く出して、綱を引きやすいように工夫した。旗頭の伝統的なものと異なり、綱引きの日のカシラはデザインも形も毎年新しく工夫された。鰹漁船の工場からはカツオをかたどったカシラも出された。午後3時頃になると、⸣サンシキにおいては司やティ⸢ジリ⸣ビーらが所定の座につき、村の有志たちも所定の座にすわる。と同時に銅鑼の早打ちが始まり、それを合図に⸢ヒーヤユイ⸣サ[⸢çiːjajui⸣sa]の掛け声があがり、東村、西村入り乱れて乱舞する。巻き踊のように、ひとしきり乱舞があり、銅鑼の合図で旗頭が東西に分かれた後、コスチュームに身を固め、前列に木刀(剣)を持った婦人(2名)、二列に⸢ザイ[⸢ʣai]( uby{麾}{キ}{EOS} uby{幣帛}{ヘイ|ハク}{EOS}ザイ)もった婦人(2名)、三列にタイ⸢コー⸣マ[tai⸢koː⸣ma](小太鼓)を持った婦人(2名)、その後に数人の合唱隊よるイ⸢ジックナー[ʔi⸢ʤikkunaː](口合戦{EOS}「言い競い」の義)が始まる。一種の「土地誉め」競争で、東村、西村の合唱隊は向かい合って、村の自慢を単調な曲にのせて謡い uby{囃}{ハヤ}す。小太鼓の音に合わせて謡い、曲に合わせて体を前後にゆすりながら両手を下ろしたり、戻したりする動作を繰り返す。前列の女性は両手で剣を小さく振りながら東西より5、6歩前進してきて剣と剣を切り結び、くるっと回って原隊へ戻る動作を繰り返す。こうして⸢イジックナーが終わると、次に⸢ガーリ⸣ウタ[⸢gaːri⸣ʔuta](囃し歌{EOS}「自慢歌」の義か)が歌われ、シ⸢ナ⸣ピキ[ʃi⸢na⸣pi̥ki](綱引き)に移る。綱引きは一回と二回は簡単に引いて本番に移る。本番は、先ず、シ⸢ナヌ⸣ミン[ʃi⸢nanu⸣miŋ](綱の耳{EOS}雄綱と雌綱を合わせるところ)を寄せることから始まる。西村からは戸板に乗った女性が鎌を持って身構え、男達に担がれてゆっくりと進み出る。東村からは、長刀を持った男性が身構え、同じく戸板に乗って銅鑼の音に合わせてながらゆっくりと進み出る。東西の綱が合体した所まで進むと、双方とも身構えを解き、東村から五穀の入った籠が手渡され、西村からは、それを受けて神酒を手渡す。この儀式が済むと西村の女性は鎌と鎌の刃を打ち鳴らして再び身構える。東村の男性も長刀を斜め下に身構え、双方とも急いで退場する。そして本番の綱引きが行われる。本番の綱引きには司もティ⸢ジリ⸣ビーも参加する。東村は人口も多く、強力ではあるが、大綱は一旦は東へ引かせても、最後は西村の方へ引き寄せ、世果報を予祝するのが慣例である。これは⸢パー⸣レー(爬竜船競漕)でも同様で、⸢ユーアギジラマの歌詞の中に構造的に西村が勝つ仕組みが隠されている
フチマチル [ɸu̥⸢ʧimaʧiru] (名)
- (海底地名)。⸣フキクムル[⸣ɸu̥kikumuru]の北西部にある干瀬が外洋部から湾入した所。フチマチル漁をするところ。外洋から干瀬の頂上部に海草を食べに上がった魚は引き潮で外洋や⸣フキクムル[⸣ɸu̥kikumuru]の方へと下がっていく。その魚道に網を仕掛けて⸢クー⸣レー[⸢kuː⸣reː](チョウチョウコショウダイ{EOS}クロコショウダイ)やシ⸢ツ[ʃi̥⸢ʦu](クロメジナ)などを漁獲する。
- フ⸢チマチル⸣ ウ⸢ラ⸣シン パラ⸢ディー
[ɸu̥⸢ʧimaʧiru⸣ ʔu⸢ra⸣ʃim para⸢diː]
(フチマチルに網を降ろして漁をしに行こうよ)
Example phrases
フツァーマ [ɸu̥⸢ʦaː⸣ma] (名)
- 海底地名。津口の名。「小津口」の義。西表島の⸣インダ[⸣ʔunda](伊武田)と⸢クーラ[⸢kuːra](久浦)の北にある干瀬の中央部にある小さな津口。⸢クーラ[⸢kuːra](久浦)、⸣インダ[⸣ʔinda](伊武田)、トゥ⸢マダ[tu⸢mada](苫田)、⸢ケー⸣ダ[⸢keː⸣da]、⸢ユシ⸣キダー[⸢juʃi̥⸣kidaː](ヨシキ田)、サ⸢キンダ[sḁ⸢kinda](崎田)で通耕する鳩間島の舟は、このフ⸢ツァー⸣マを通っていく。フ⸢ツァー⸣マ[ɸu̥⸢ʦaː⸣ma]より西の干瀬は、⸢イーリジマ[⸢ʔiːriʤima]といい、そのすぐ東側の干瀬にはウ⸢ブ⸣ビー[ʔu⸢bu⸣biː](大干瀬)があり、その東側に⸢ダイ⸣クビー[⸢dai⸣kubiː]があって、この一帯が鳩間島の角又養殖場で、約2万坪の広さがある
マドゥヌクン [ma⸢du nukuŋ] (連)
- まどお( uby{間遠}{マ|ドオ})になる。往き来が遠のいていく。関係が薄れていく。キ⸢ドゥ ヌクン[ki⸢du nukuŋ]( uby{気遠}{ケ|ドオシ}になる{EOS}気遠退く)ともいう。
- チ⸢カ⸣グロー ⸢ウン⸣ネートー マ⸢ドゥヌキル ブー⸣ティバン ⸢ナー
[ʧi̥⸢ka⸣guroː ⸢ʔun⸣neːtoː ma⸢dunukiru buː⸣tiban ⸢naː]
(最近はあの家との往き来が間遠に<疎遠に>なっているそうだねえ<~間遠に遠退いているってねえ>)
Example phrases
ミーガーラ [⸢miːgaː⸣ra] (名)
- めがわら(雌瓦)。平瓦。粘土を一定の形<ゆるく湾曲した台形>に成形し、焼成した屋根葺き用の瓦。ビ⸢キガーラ[bi⸢kigaːra](牡瓦)の対義語。屋根のユ⸢チル[ju⸢ʧiru](えつり)に粘土を捏ねて乗せ、それにめがわら(雌瓦)を二枚ずつ重ねて並べ、その継ぎ目に粘土を乗せて接着し、更にその上にビ⸢キガーラ[bi⸢kigaːra](牡瓦)を被せ、瓦を連結して屋根を葺きあげていく。最終的には瓦の継ぎ目に漆喰を塗って固定させ、屋根葺きを完成させる。
- ⸣ミツァー ク⸢ナシティ⸣ ユ⸢チル⸣ナ ⸢ヌーシテイ ウン⸣ナー ⸢ミーガー⸣ラ ⸢ニンマイ⸣ナー カ⸢サビ⸣ ナ⸢ラビティ⸣ ウ⸢ヌ⸣ シ⸢ギフチ⸣ナー ⸣ミツァ ム⸢リティ ウーガー⸣ラ カ⸢バ⸣シェーティ ⸢カー⸣ラヤーヤ フ⸢コーッ⸣タ
[⸣miʦaː ku⸢naʃi̥ti⸣ ju⸢ʧiru⸣na ⸢nuːʃi̥ti ʔun⸣naː ⸢miːgaː⸣ra ⸢nimmai⸣naː kḁ⸢sabi⸣ na⸢rabiti⸣ ʔu⸢nu⸣ ʃi⸢giɸuʧi⸣naː ⸣miʦa mu⸢riti ʔuːgaː⸣ra ka⸢ba⸣ʃi̥ti ⸢kaː⸣rajaːja ɸu̥⸢koːt⸣ta]
(粘土を捏ねて屋根のえつりに乗せ、それに雌瓦を二枚ずつ重ね並べて、その継ぎ目に粘土を盛って牡瓦を被せながら瓦葺きの家は屋根を葺かれたものだ)
Example phrases
アイク [⸢ʔai⸣ku] (名)
- 担ぎ棒。アフゴ(朸)。「朸、和名阿布古(あふこ)、杖名也」『和名抄』の転訛したもの。荷を担う棒。
- タ⸢キアイク
[tḁ⸢kiaiku]
(竹製の担ぎ棒) - ⸢キーアイ⸣ク
[⸢kiːai⸣ku]
(木製の担ぎ棒) - ミ⸢ジカタミアイ⸣ク
[mi⸢ʤikatamiai⸣ku]
(水担ぎ棒) - 等がある。木製のアイクは、直径約6センチの若木や木の枝を利用して作った。両端を尖らせて鉤状にし、紐が滑らないようにして両端に吊るして担ぐ棒。 ミ⸢ジタン⸣ゴー ⸢アイ⸣クシ カ⸢タ⸣ミ パ⸢ルバ⸣ル マ⸢シ
[mi⸢ʤitaŋ⸣goː ⸢ʔai⸣kuʃi kḁ⸢ta⸣mi pa⸢ruba⸣ru ma⸢ʃi]
(水桶<水担桶>は担ぎ棒で担いで行くほうがいい)
Example phrases
Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect
Results from the [関連データ]南琉球八重山語宮良方言の名詞アクセント資料 [Kanren dēta] Minami Ryūkyū Yaeyama-go Miyara hōgen No meishi akusento shiryō ([Relevant Data] Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect), by Kenan Celik, Aso Reiko and Kohei Nakazawa, © CC BY-NC 3.0 DEED
Search languages: Yaeyama (Miyara) ↔ Japanese, with basic English search
アイク [aiku] L (名)
- 天秤棒
イクサ [ikusa] L (名)
- 戦争
タイク [taiku] L (名)
- 太鼓
タキザイク [tḁkidzaiku] F (名)
- 竹細工
Japanese-Multilingual Dictionary (JMDict)
Results from the Japanese-Multilingual Electronic Dictionary project (JMdict), created by Jim Breen, © Electronic Dictionary Research and Development Group.
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いく【幾】
(Common Noun)
- Some; Several
- Many
- How many?; How much?
いく・ゆく【行く・往く・逝く】
(Common Godan verb, intransitive)
- To go; To move (in a direction or towards a specific location); To head (towards); To be transported (towards); To reach
(Common Auxiliary verb)
- To proceed; To take place
- To pass through; To come and go
- To walk
- To die; To pass away
- To do (in a specific way)
- To stream; To flow
- To continue
(Common Godan verb, intransitive)
- To have an orgasm; To come; To cum
— Word usually written using kana alone
(Common Auxiliary verb)
- To trip; To get high; To have a drug-induced hallucination
— Word usually written using kana alone / Slang
いく【畏懼】
(Noun)
- Reverence; Awe; Fear
いく【生】
(Prefix)
- Vital; Virile; Lively
— Archaism
いく【生く・活く】
(Verb)
- To live; To exist
— Archaism
- To bring to life
— Archaism