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Define ugaN うがん Meaning ウガン

Displaying results for ugaN (ugan・うがん・ウガン) – ryukyu

JLect: Japonic Languages and Dialects Database

Results from JLect’s Japonic Languages and Dialects Database, created by Zachary Read, © JLect.com.

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Ryukyu (Okinawa)

うがんじゅー・うがんじゅう【う頑丈・御頑丈】

(Formal noun) Good, well, strong, healthy, alright

Ryukyu (Okinawa)

をぅがなびら【拝なびら】

(Expression) Pleased to meet you, It's a pleasure to see you

Ryukyu (Okinawa)

ちゅーがなびら【今日拝なびら】

(Expression) Hello, good day

Ryukyu (Yoron)

とーとぅがなし・とおとぅがなし【尊尊我無・尊々我無・尊加那志】

(Expression) Thank you, thanks; Nice to meet you

Ryukyu (Okinawa)

ちゅーをぅがなびら【今日拝なびら】

(Expression) Hello, good day

Ryukyu (Okinoerabu)

ふぐい【陰嚢】

(Noun) Testicles, testes

Ryukyu (Kunigami: Benoki, Okinawa)

しぶい

(Noun) Winter melon, white gourd, wax gourd

A dictionary of the Ryukyuan language

Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.

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ウガン ugan (?ugaN) ⓪ 名

  1. 神を祭ってある所。木や石の囲いがあり,前に広場がある。?utaki[御岳]よりも小さく,一部落にいくつもあって,拝む人の範囲も限られている。

ユガン yugan ('jugaN) ① 名

  1. ゆがみ。'jugamiともいう。

クガニ kugani (kugani) ① 名

  1. こがね。黄金。

アクガニ akugani (?akugani) ① 名

  1. 銅。あかがね。

ドゥーガナ duugana (duugana) ⓪ 名

  1. 次の句で用いる。~kanajuN.体がかなう。体が丈夫でよく働ける。duugara kanajuN.ともいう。

クガニー kuganii (kuganii) ⓪ 名

  1. 橘。こがね色の実がなるのでいう。Siikwaasjaaともいう。初夏,香り高い白い花が咲く。未熟の酸味の強い青い実は,芭蕉布をさらすのに用いる。

マクガン makugan (makugaN) ⓪ 名

  1. maQkwagwaNと同じ。

ヌーガナ nuugana (nuugana) ① 名

  1. 何か。~?aee sani.何かありはしないか。

トゥガニン tuganin (tuganiN) ⓪ 名

  1. 罪人。とがにん。

ウガンジュー uganjuu (?ugaNzu]u) ⓪ 名

  1. gaNzuu(頑丈,壮健)の敬語。~'jamiSeeibiitii.御壮健でいらっしゃいましたか。

ヲゥガンジュ wuganju ('ugaNzu) ⓪ 名

  1. [拝所]神を拝むところ。?utaki[御岳],?ugaN,また,神を拝むために,屋敷の中にしつらえた場所など。

ヲゥガヌン wuganun ('uga=nuN) ⓪ 他=maN,=di

  1. (神仏を)拝む。
  2. お会いする。お目にかかる。会う(?icajuN)の敬語。hwibinu ?itunamini Cinagariti 'waminu 'ugamibusja ?atiN zijuja naraN.[日日の営みに つながれてわみの 拝みぼしやあても 自由やならぬ]日日の営みにつながれてわたしは,お目にかかりたくても自由になりません。cuu 'uganabira.こんにちは。目上に対する屋外でのあいさつ。
  3. 見る('NNzuN)の敬語。拝見する。'ugamaci ?utabimisjoori.拝見させて下さいませ。
  4. 「貴人と…する」という意の敬語。?wiicee~.お会いする。拝顔する。?uhanasi~.(貴人と)お話をする。'ugamaQtooN.おだて上げられている。また,甘く見られている。皮肉にいったもの。

ユガヌン yuganun ('juga=nuN) ① 自=maN,=di

  1. ゆがむ。曲がる。歪曲する。よこしまになる。

ユクガン yukugan ('jukugaN) ① 名

  1. 誤解。また,邪推。~tujuN.誤解する。邪推する。

ドゥーガネー duuganee (duuganee) ⓪ 名

  1. 身代金。dusiruの方を多く用いる。

カクガニ kakugani (kakugani) ⓪ 名

  1. 掛けがね。戸をかたくとざすための用具。

ウフガニク ufuganiku (?uhuganiku) ⓪ 名

  1. 大兼久。«地»参照。

ウガンヌモー ugannumoo (?ugaNnumoo) ⓪ 名

  1. ?ugaNの前の広場。mooは野原の意。

ヲゥガングトゥ wugangutu ('ugaNgutu) ⓪ 名

  1. miimuN(見もの)の敬語。また,migutu(見事)の敬語。お見事な行事。ご立派な催し。貴人の催しものなどをいう。
  2. 皮肉に,嘲笑の対象にもいう。

ミシーウガン mishiiugan (misiiugaN) ① 名

  1. 貴族の腰をあんますること。kusitataciの貴族に対する敬語。

A dictionary of the Ryukyuan language

Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.

Search languages: Japanese → Okinawan

おうかん 【往還】

See also

おうかん 【王冠】

See also

こうかん 【交換】

See also

こうがん 【睾丸】

See also

こうがん 【厚顔】

See also

Phrases

  • ~な者 namajiraa,namajirimuN

とうがん 【冬瓜】

どうかん 【同感】

ぼうかん 【防寒】

ようかん 【羊羹】

ろうがん 【老眼】

しゅうかん 【習慣】

しょうかん 【小寒】

ちゅうかん 【中間】

See also

りゅうがん 【龍眼】 (植物名)

ろうりょくこうかん 【労力交換】

Phrases

Audio Database of Hatoma Lexicon

Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED

Search languages: Yaeyama (Hatoma) ↔ Japanese

アウガン [⸢ʔaugaŋ] (名)

  • 顔色の青いこと。青ざめたもの。顔面蒼白のもの。
  • Example phrases
    • ヤ⸢ミ⸣ル シ⸢タ⸣ユー ⸢アウガン⸣ ナリ ⸢ガンドー⸣レーティ ⸢アー⸣ク
      [ja⸢mi⸣ru ʃi̥⸢ta⸣juː ⸢ʔaugan⸣nari ⸢gandoː⸣reːti ⸢ʔaː⸣ku]
      (病気なのか顔面蒼白になって、うなだれている)

アラカーウガン [ʔa⸢ra⸣kaːʔugaŋ] (固)

  • 鳩間島の水の神を祀る拝所(御願、お嶽)。ミ⸢ジムトゥ[mi⸢ʤimutu](水源)といわれている。ウ⸢ブ⸣マイ[ʔu⸢bu⸣mai](大前)とパ⸢カヤマ[pḁ⸢kajama](墓山<林>)の境にある。ヤ⸢ラブ[ja⸢rabu](テリハボク)の巨木やフ⸢クン[ɸu̥⸢kuŋ](福木)の大木が鬱蒼と生い茂る中に瓦葺の拝殿がある。拝殿の奥には、⸣ウボー[⸣ʔuboː](威部{EOS}香炉のある聖域)がある。ア⸢ザテーは⸢ヨー⸣カヤーから養子入って継いだ家である。⸢ヨー⸣カヤーの屋敷の東庭は大変セジ高い所で、ビ⸢チ⸣ル[bi⸢ʧi⸣ru](神霊の高い霊石の庭)がある。昔は、⸢ウイヌ⸣ウガン(友利御嶽)で祈願があった後、サカサ(司{EOS}神女)やティ⸢ジリ⸣ビー(男性神職者)たちが、⸢カンヌ⸣ミチ[⸢kannu⸣miʧi](神の道)を通って⸢ヨー⸣カヤーの東庭のビ⸢チ⸣ルに集まり、⸢カンアサ⸣ビ[⸢kaŋʔasa⸣bi](神遊び)をして、ア⸢マイヨーッ⸣タ[ʔa⸢maijoːt⸣ta](歓え誇られた)と伝えられている。現在の東里家は西村のトゥ⸢ニムトゥ[tu⸢nimutu](根家{EOS}根元)で、豊年祭のカ⸢シ⸣ラ<旗頭。雌>を保管する家である。東里家から分与されたと伝えられるカシラ<旗頭>を東村のカシラ<旗頭。雄>として、東村のトゥ⸢ニムトゥ(根家{EOS}友利家)に保管されている。新川御願の最後のティ⸢ジリ⸣ビー[t⸢iʤiri⸣biː](手摩り部{EOS}男性神職者)は東里清光氏であった。/ウフイラカ カミガナシ アミブシャヌ/カミイラカ タケバル アミブシャヌ/ミジムトゥヌ マブルシュー アミブシャヌ/ウブガーラヌ シキフチ アミブシャヌ/ウムルミジ タラショーリ アミブシャヌ/フダルミジバ タボラリヨー アミブシャヌ/(ア⸢マン⸣グイ<雨乞い歌>)と歌われている。
  • Example phrases
    • サ⸢カサ [sa⸢kasa] (司{EOS}神女)は米盛クヤ氏(1960年代) ティ⸢ジリ⸣ビ [ti⸢ʤiri⸣bi] (てずりべ{EOS}男の神人)は東里清光氏が勤めておられた(平成10年頃))。伝承によると、ム⸢カ⸣シナー ⸢ペーレーヌ⸣ シ⸢ジキティ⸣ ス⸢クリ⸣ムヌン サ⸢リティ⸣ トゥ⸢ララン⸣シェンドゥ ⸢ヨー⸣カヤートゥ ア⸢ザテーヌ ターパタ⸣キナー カー⸢ニ⸣ ア⸢ミ⸣ヌ フイ⸢キー⸣ル パ⸢トゥ⸣マー ガ⸢シ⸣ ナ⸢ラン⸣シェンツォー ⸣アイ ヤ⸢レー⸣キ ⸢ウン⸣ネヌ ウ⸢ガンバ⸣ ブ⸢ラクヌ⸣ プ⸢スン⸣ ウ⸢ガ⸣モーリ ⸢ウン⸣ネナー ⸢アッ⸣タ カ⸢シ⸣ラン ⸣バキティ ⸢アンヌムラヌ⸣ トゥ⸢ムレー⸣ ム⸢タ⸣ソーッタ⸣ツォー[mu⸢ka⸣ʃinaː ⸢peːreːnu⸣ ʃi⸢ʤikiti⸣ su̥⸢kuri⸣munun tu⸢raraŋ⸣ʃendu ⸢joː⸣kajaːtu ʔa⸢ʣatenu taːpata⸣kina kaː⸢ni⸣ ʔa⸢mi⸣nu ɸui⸢kiː⸣ru pḁ⸢tu⸣maː ga⸢ʃi⸣ na⸢raŋ⸣ʃenʦoː ⸣ʔai ja⸢reː⸣ki ⸢ʔun⸣nenu ʔu⸢gam⸣ba bu⸢rakunu⸣ pu̥⸢suŋ⸣ ʔu⸢ga⸣moːri ⸢ʔun⸣nena ⸢ʔat⸣ta kḁ⸢ʃi⸣ram ⸣bakiti ⸢ʔannumuranu⸣ tu⸢mureːm⸣ mu⸢ta⸣soːttaʦoː](昔に旱魃が続いて作物も枯れて収穫出来なかったが、西原家と東里家の田畑にだけ雨が降ったので、鳩間島は餓死しなかったそうだ{EOS}それで、その家の御嶽を村の人も拝まれ、その家にあった旗頭も分けて東村の友利家に分与され<持たされ>たそうだ)(鳩間真吉氏談)

ウイヌウガン [⸢ʔuinu⸣ʔugaŋ] (名)

  • 友利御嶽。「上のお願」の義。『沖縄文化財調査報告書第70集』(沖縄教育委員会)に、次のように記述されている。「トゥムリウガン。異称、ウイヌウガン、『琉球国由来記』記載の名称 友利御嶽、所在地 字鳩間福堂。祭神 神名 ヲトモリ 御イベ名 大ザナルガネ。由来 由来不ニ相知一(『琉球国由来記』)。鳩間島では最も古い御嶽である。鳩間を建てたという英雄義左真主が創建した御嶽であるといわれている。各御嶽の中で最高位にランクされ、他のすべての御嶽の<神>の存在する場所であると考えられている。トゥムリウガンには、他の御嶽の香炉が置かれており、祭祀や儀礼もここでのみ行われるものが多い。トゥムリウガンで祈願することは、他のすべての御嶽での祈願に相当する行為であると考えられている」。ム⸢トゥ⸣ウガン[mu⸢tu⸣ʔugaŋ](元御嶽)ともいう。歌謡では、トゥ⸢ムル[tu⸢muru](友利<お願>)と歌われている。鳩間島の御願の中心となる所で、ナ⸢カン⸣ブレ[na⸢kam⸣bure](中岡<中森>)の東側の鎮守の森の中にある。フ⸢クン[ɸu̥⸢kuŋ](福木)やガ⸢ジ⸣マル[ga⸢ʤi⸣maru](榕樹)、マーニ[⸢maː⸣ni](クロツグ<黒桄椰子>)、ク⸢バ[ku⸢ba](びろう、蒲葵)、その他雑木が密生して、昼でも薄暗い。神域は石垣を二重三重に積みめぐらしてある。中心部に⸣ウボー[⸣ʔuboː](威部)があり、そこへ通ずる道の入り口に⸢パイ⸣ディン[⸢pai⸣diŋ](拝殿{EOS}小屋根付きの門)がある。そこには、⸢コー⸣ロー[⸢koː⸣roː](香炉)が据えてあり、男性はそこから内へ入れないといわれている。どうしても入域しなければならない場合は、神に祈願をして入るが、その際の条件は、マ⸢ラタリ⸣ムヌ[ma⸢ratari⸣munu](魔羅垂れ者)、ア⸢ティナシ⸣ムヌ[ʔa⸢tinaʃi⸣munu](無分別者)としてであった。従って男性は褌を外して、ぶらぶらさせながら入らなければならなかったという。拝殿の北側には⸣メー[⸣meː](庭空間)があり、その左右に二・三段の低い観覧席が設置されている。拝殿の前面左側にはティジリビーの席、右側にはサカサ・バキサカサの席が設置されている。庭空間の北側には、瓦葺のウ⸢ブ⸣ヤー[ʔu⸢bu⸣jaː](母屋)があり、拝殿と対面するように南面窓際に神棚が設置され、小窓が設えられて香炉が置かれ、⸣ウボー[⸣ʔuboː]へのお通しが出来るようになっている。古い仏像も安置されている。豊年祭や結願祭の⸢ユードウー⸣シ[⸢juːduː⸣ʃi](夜通しの祈願)や⸢ユーングマ⸣ル[⸢juːŋguma⸣ru](夜籠もり祈願)はそこで実施される。結願祭には、このウ⸢ブ⸣ヤーから南面に張り出しのバンコ・ステージが設置され、幕で仕切られた舞台で伝統的⸢キョン⸣ギン[⸢kjoŋ⸣giŋ](狂言・劇)や舞踊が奉納上演される。その際、ウブヤーは楽屋の機能を果たす。村の人々は老若男女、弁当持参して観覧席から奉納芸能を観劇したものである

ウガン [⸣ʔugaŋ] (名)

  • 御嶽。御願所。聖域。「拝み」の義。「Vogamijo.ヲガミジョ(拝み所)、Faiden」『邦訳日葡辞書』の転訛したもの。ヲガミ[wogami] → ウガミ[ʔugami] → ウガン[ʔugaŋ]の音韻変化による。鳩間島では「ウタキ」とは言わない。必ず⸣ウガン[⸣ʔugaŋ]という。ム⸢トゥ⸣ウガン[mu⸢tu⸣ʔugaŋ](「本お願」の義{EOS}友利御嶽{EOS}単に⸣ムトゥともいう{EOS}歌謡では、トゥ⸢ムル{SqBr}tu⸢muru{/SqBr}と歌われている)、ピ⸢ナイ⸣ウガン[pi⸢nai⸣ʔugaŋ](鬚川御嶽)、ア⸢ラ⸣カーウガン[ʔa⸢ra⸣kaːʔugaŋ](新川御嶽{EOS}ミ⸢ジムトゥ{SqBr}mi⸢ʣimutu{/SqBr}ともいう)、⸢マイドゥム⸣ルウガン[⸢maidumu⸣ruʔugaŋ](前泊御嶽{EOS}タ⸢ビヌ⸣ウガン{SqBr}ta⸢binu⸣ʔugaŋ{/SqBr}<旅のお願>ともいう)、ニ⸢シ⸣ドーウガン[ni⸢ʃi⸣doːʔugaŋ](西堂御嶽)、フ⸢ナ⸣バルウガンン[ɸu⸢na⸣baruʔugaŋ](船原お嶽)などがある。『琉球国由来記』には、「友利御嶽」と「ヒナイ御嶽」のフ⸢タヤマ[ɸu̥⸢tajama](二御嶽<二山{EOS}二岳>)が記載されている。
  • Example phrases


    • ⸢ガン⸣マー プ⸢ス⸣ヤマ フ⸢タヤマ⸣ティル ⸣カズイ⸢ヨーッ⸣タ(ユ⸢モーッ⸣タ(数えられた)

    • [ʔu⸢gam⸣maː pu̥⸢su⸣jama ɸu̥⸢taja⸣matiru kaʣui⸢joːt⸣ta]
      (御嶽は一山、二山と<ぞ>数えられた)

ウガングトゥ [ʔu⸢gaŋ⸣gutu] (名)

  • 神仏への祈願ごと。ウ⸢ガンブス⸣ク[ʔu⸢gambusu⸣ku](祈願不足)は信心が足りず、ウ⸢ガン⸣グトゥを怠ることから起きるといわれている。
  • Example phrases
    • ⸢カンヌマイ⸣ヌ ウ⸢ガン⸣グトゥン ⸢シッ⸣パイ ⸢シー⸣ケーン
      [⸢kannumai⸣nu ʔu⸢gaŋ⸣gutuŋ ⸢ʃip⸣pai ⸢ʃiː⸣keːŋ]
      (神様への祈願ごとも一所懸命<精一杯>やってきている)

ウガンザキ [ʔu⸢gan⸣ʣaki] (名)

  • (地)崎枝の西の方にある岬。御神崎。この岬の沖は波が荒く航海の難所の一つと言われている。
  • Example phrases
    • ウ⸢ガンザキ⸣ヌ ⸢インタヌ トゥーヤ⸣ イッ⸢ケナ スー⸣ワン ティバン⸢ナー
      [ʔu⸢ganʣaki⸣nu ⸢ʔintanu tuːja⸣ ʔik⸢kena suː⸣wan tiban⸢naː]
      (御神崎の西の沖<渡>は波が非常に荒い<強い、難所である>そうだねえ)

ウガンズ [ʔu⸢gan⸣ʣu] (名)

  • 御願所。拝所。御嶽。⸣ウガンヤシキ[⸣ʔugaŋjaʃi̥ki](御願屋敷)ともいう。
  • Example phrases
    • ウ⸢ガン⸣ズーラ ⸣キー ⸣キシェー ナ⸢ラン⸠ダー
      [ʔu⸢gan⸣ʣuːra ⸣kiː ⸣ki̥ʃeː na⸢ran⸠da]
      (御願所から木を切ってはならないよ)

ウガンツマスン [ʔu⸢ganʦuma⸣suŋ] (他動)

  • 懲りさせる。降参させる。
  • Example phrases
    • ⸣ドク ッ⸢ふァイダマー⸣ティ ウ⸢ガンツマ⸣スンティ ⸢クース⸣ イ⸢ルタンドゥ⸣ ウ⸢ガンツマサラン⸣シェン
      [⸣duku f⸢faidamaː⸣ti ʔu⸢ganʦuma⸣sunti ⸢kuːsu⸣ ʔi⸢rutandu⸣ ʔu⸢ganʦumasaraŋ⸣ʃeŋ]
      (余にも食いしん坊なので、懲りさせようと唐辛子を入れたが、懲りさせられなかった)

ウガンツミルン [ʔu⸢ganʦumi⸣ruŋ] (自動)

  • 参る。懲りる。降参する。ひどい目に会って二度とすまいと思う。ウ⸢ガン⸣ツムン[ʔu⸢gan⸣ʦumuŋ](懲りる)のラ行四段化したもの。
  • Example phrases
    • ⸢クンドゥ⸣ヌ ⸣クトゥシ ウ⸢ガンツミ⸣ルンカヤーティ ウ⸢ムータン⸣ドゥ ⸢ピッ⸣チン ウ⸢ガンツミラン⸣バン
      [⸢kundu⸣nu ⸣ku̥tuʃi ʔu⸢ganʦumi⸣ruŋkajaːti ʔu⸢muːtan⸣du ⸢pit⸣ʧiŋ ʔu⸢ganʦumiram⸣baŋ]
      (今度のことで懲りるだろうかと思ったが、ちっとも<一つも>懲りないわい)

ウガンツムン [ʔu⸢gan⸣ʦumuŋ] (自動)

  • 参る。懲りる。降参する。へこたれて、二度とするまいと思う。
  • Example phrases
    • ク⸢トゥシヌ⸣ ピ⸢ラ⸣クナー ⸢フン⸣トー ウ⸢ガン⸣ツミ ⸢ミッ⸣タン
      [ku̥⸢tuʃinu⸣ pi⸢ra⸣kunaː ⸢ɸun⸣toː ʔu⸢gan⸣ʦumi ⸢mit⸣taŋ]
      (今年の寒さには本当に参りましたよ)
    • ⸢タンガ⸣シ ウ⸢ビ⸣ヌ ⸣ター ⸢カイサ⸣シティ ウ⸢ガンツマ⸣スカー ン⸢メーマー⸣ ウ⸢ガン⸣ツムンユー シ⸢ミ⸣ミラ
      [⸢taŋga⸣ʃi ʔu⸢bi⸣nu ⸣taː ⸢kaisa⸣ʃi̥ti ʔu⸢ganʦuma⸣sukaː ʔm⸢meːmaː⸣ ʔu⸢gan⸣ʦumuɲjuː ʃi⸢mi⸣mira]
      (一人であれだけの田圃を耕させてへこたれさせると、少しは懲りるだろうか、させてみよう)
    • ウ⸢リヌ⸣ ウ⸢ガン⸣ツム ⸣クトー ⸣アンカヤー
      [ʔu⸢rinu⸣ ʔu⸢gan⸣ʦumu ⸣ku̥toː ⸣ʔaŋkajaː]
      (彼が懲りることってあるのかね)
    • ン⸢ベーマー⸣ ウ⸢ガン⸣ツメー ⸣ミサムヌ
      [ʔm⸢beːmaː⸣ ʔu⸢gan⸣ʦumeː ⸣misamunu]
      (少しは懲りたらいいのに)
    • ウ⸢ガンツマ⸣シ
      [ʔu⸢ganʦuma⸣ʃi]
      (懲りさせなさい{EOS}降参させなさい)


    • に沁みて堪える。ある事例を体験して深く反省する)

ウガンブスク [ʔu⸢gambusu̥⸣ku] (名)

  • 祈願不足。信心不足。神仏への祈願が足りないこと。祈願不足で神仏の加護が得られないこと。家族に病人や怪我人が出ると、ウ⸢ガンブス⸣クと言って、神仏への祈願行事を行った。
  • Example phrases
    • ⸢ウン⸣ネヌ ウ⸢シ⸣ヌ ス⸢コー トゥッキ⸣スティ ア⸢ザリ⸣ スコー ⸢マイ⸣ ッサイ ⸢ニン⸣ガイ ⸢オーシ⸣ シケーバ ウ⸢ガンブス⸣コー ⸢ナー⸣ヌ
      [⸢ʔun⸣nenu ʔu⸢ʃi⸣nu su̥⸢koː tukki⸣suti ʔa⸢ʣari⸣ su̥koː ⸢mai⸣ ssai ⸢niŋ⸣gai ⸢ʔoːʃi⸣ ʃi̥keːba ʔu⸢gambusu̥⸣koː ⸢naː⸣nu]
      (「その家の搗き臼の底は陥没する」と言われるくらい米<稲>を搗いて祈願をして差し上げてあるから祈願不足はない)

ウガンヤマ [⸣ʔugaŋjama] (名)

  • 鎮守の杜。御願<御嶽>の林。御願は鬱蒼たる森に囲まれている。椰子やクバ(蒲葵)の神木が生えており、福木やヤラブ(てりはぼく)の大木が繁茂し、⸢マー⸣ニ[⸢maː⸣ni](クロツグ<桄榔子>)が聖域を囲んで密生している。昔から御願の樹木を切ることはタブーとされてきた。それを犯すと神罰が下るといわれている。
  • Example phrases
    • ⸣ウガンヤマーラ キー⸢ナー⸣トー ⸣キスカー ⸢カントゥン⸣ガー ア⸢ティラリン⸠ダー
      [⸣ʔugaŋjamaːra kiː⸢naː⸣toː ⸣ki̥sukaː ⸢kantuŋ⸣gaː ʔa⸢tirarin⸠daː]
      (鎮守の杜から木などを伐ると神罰を与えられる<当てられる>ぞ)

ウシヌウガン [ʔu⸢ʃinu⸣ʔugaŋ] (名)

  • 牛の御願。鳩間島の牛を放牧したインダ牧場にウ⸢シヌ⸣ウガンがあった。トゥ⸢マダー[tu⸢madaː]から⸢クーラ[⸢kuːra]へ通ずる道の中ほどから南へ約100m入った松林の中の山石の側にあった。昭和の初期頃まで、そこでウ⸢シヌ⸣ヨイ[ʔu⸢ʃinu⸣joi](牛の祝い{EOS}牛の健康と繁昌祈願)が行われたという。その日に子牛の耳に⸢ヤー⸣バン[⸢jaː⸣baŋ](各家の印)を付けたという(加治工伊佐氏直話)。牧牛の繁昌と健康祈願をする御嶽。鳩間のウ⸢シヌ⸣ウガン[ʔu⸢ʃinu⸣ʔugaŋ](牛の御嶽)は⸣インダ[⸣ʔinda](伊武田)の⸢シーヌウチ[⸢ʃiːnuʔuʧi](猪垣の内の原野)の松林の中にあった。
  • Example phrases
    • ム⸢カ⸣シェー ウ⸢シヌ⸣ウガンナーティ ウ⸢シヌ⸣ヨイ ⸢シーティ⸣ ウ⸢シヌ ッふァ⸣ヌ ⸢ミン⸣バ キシティ ⸢ヤー⸣バン ス⸢コーッ⸣タツォー
      [mu⸢ka⸣ʃeː ʔu⸢ʃinu⸣ʔugannaːti ʔu⸢ʃinu⸣joi ⸢ʃiːti⸣ ʔu⸢ʃinu ffa⸣nu ⸢mim⸣ba ⸣ki̥ʃiti ⸢jaː⸣ban su̥⸢koːt⸣taʦoː]
      (昔は牛の御嶽で牛の祝いをして、子牛の耳を切って家の印し<家判>を付けられたそうだ)

タビヌウガン [ta⸢binu⸣ʔugaŋ] (名)

  • 旅のお願。旅の御嶽。⸢マイドゥム⸣ルウガン[⸢maidumu⸣ruʔugaŋ](前泊御嶽<お願>)ともいう。「旅お願」の義。戦前は出稼ぎや兵役で旅立つ人は、必ずこの御嶽で祈願をして出立し、帰省した時はお礼の祈願をした。石垣島へ行く人も船上から、この御嶽に向かって合掌礼拝をした。出征兵士は船を一時この御嶽の前に停船させて無事を祈った。カツオ漁業が盛んだった頃は、出漁の初めと終わりには、この御嶽で祈願した。終わりの祈願を、ス⸢ビニンガイ[su⸢biniŋgai](終業祈願{EOS}⸢首尾願」の義)といっていた。
  • Example phrases
    • カ⸢ツシンヌ⸣ ス⸢ビニンガイヤー マイドゥム⸣ルウガンナーティル ⸢ソーッ⸣タ
      [kḁ⸢ʦuʃinnu⸣ su⸢binigaijaː maidumu⸣ruʔugannaːtiru ⸢soːt⸣ta]
      (カツオ漁船の終業感謝祈願<首尾願い>は前泊御嶽<旅のお願>でなさった)

ニシドーウガン [ni⸢ʃi⸣doːʔugaŋ] (固)

  • 西堂御嶽。{ナ⸢カン⸣ブレ[na⸢kam⸣bure](鳩間中岡)の西にあるパ⸢カヤマ[pḁ⸢kajama](墓山)の北東斜面に位置する⸣ウガン[⸣ʔugaŋ](御嶽)}。東北に向いた墓を御嶽にしたもの。伝承によると、宮古島の方に向けて作られているという。島の創建者となった人が宮古島から与那国のウニトゥラ征伐に行く途中、一旦鳩間島で休んで力をつけ、与那国征伐を成功させたという。その人が与那国から宮古島へ凱旋の途中鳩間島に残り、そこで一生を終えたという。その人を葬った墓が現在のニ⸢シ⸣ドーウガンであり、そこに⸣サヤンガタナ[⸣sajaŋgatana](鞘刀)と杯が副葬品として埋葬されていたという。明治期に入り、糸満から来島したイ⸢ガピキプス[ʔi⸢gapi̥kipusu](烏賊漁師)と妻の⸣ミサーバーチー[⸣misaːbaːʧiː](ミサー叔母さん)がキ⸢ダシケー[ki⸢daʃi̥keː](石嶺家)に宿っていた。そのミサーバーチーがスズー⸢コ⸣ フ⸢ダマリティ[suʣuː⸢ko⸣ ɸu⸢damariti](重篤な神懸り)をしてウ⸢ブナクラーローッ⸣タンツォー[ʔu⸢bunakuraːroːt⸣tanʦoː](大変怖かったそうだ)。その方の⸢カンダー⸣リ[⸢kandaː⸣ri](神懸りして神のお告げをすること)に基づいて墓が御嶽に建立され、初代のサ⸢カサ[sḁ⸢kasa](司)にはパ⸢トゥ⸣メーヌ ⸣アッパ[pḁ⸢tu⸣meːnu ⸣ʔappa](鳩間家のお祖母さん)が就任され、二代目の司にはニ⸢シムレーヌ⸣ アンマー[ni⸢ʃimureː⸣nu ⸣ʔamma](米盛クヤ氏)が後を継がれた。⸢カンダー⸣リ[⸢kandaː⸣ri](神懸り)に基き、その墓をニ⸢シ⸣ドーウガン[ni⸢ʃi⸣doːʔugaŋ](御嶽)として創建した際、仲底家、鳩間家の方々によって墓が開けられたが、その時には金の杯と刀剣が発掘されたという。そこで村人と共に、その杯で酒を酌み交わそうとしたが、その際に杯が音をたてて割れたので人々は神慮を感じ、それらをもとの場所に戻して墓を密閉し、神域として祭るようになったという。以後、同御嶽は代々仲底家と鳩間家の血統による神司によって司祭されてきたが、墓の宝物は盗掘にあって今は伝わらないという(鳩間真吉氏伝承)

ピナイウガン [pi⸢nai⸣ʔugaŋ] (名)

  • ピナイ御願(御嶽)。「鬚川嶽」とある。『琉球国由来記』記載の名称は、ヒナイ御嶽。所在地 字鳩間西村中。祭神 神名 フチコハラ。御イベ名 イリキヤニ。由来「由来不kaeriten{二}相知kaeriten{一}」(『琉球国由来記』沖縄文化財調査報告書70集)という。鳩間島の対岸の西表島ヒナイ集落は、地味が肥え、農作物が豊穣であった。ピナイ村から鳩間島に移住した人々は、この稔り豊かなピナイ集落の御嶽の香炉の灰を分けてもらい、鳩間島に⸣ウガン[⸣ʔugaŋ](御嶽<お願>)を建立しようたしたが、ピナイ集落の人たちに拒否された。そこで、夜の闇にまぎれて二隻の⸣イダフニ[⸣ʔidaɸuni](サバニ<板船>)を出し、ピ⸢ナイ⸣ウガン(ヒナイ御嶽)の香炉の灰を分け取って船を漕ぎ急いで島に帰った。島に到着するやいなや、海岸端に香炉を安置し、線香を立てて祈願した。これがピナイウガンの始まりだという口碑が残っている。二隻の舟の船頭を務めた人の血筋から、この御嶽<御願>のサ⸢カサ[sḁ⸢kasa](司{EOS}女性神職者)とティ⸢ジリ⸣ビー[ti⸢ʤiri⸣biː](<手擦り部>{EOS}男性神職者)が世襲的に出るようになっているという。⸢プー⸣ル[⸢puː⸣ru](豊年祭)の⸢パー⸣レー[⸢paː⸣reː](爬竜船競漕)は、この御嶽 uby{建立譚}{コン|リュウ|タン}に uby{淵源}{エン|ゲン}を発しているという。花城イガ氏(1970年当時、ピナイウガンの神司)、加治工伊佐氏(ピナイウガンのティジリビ{EOS}1989年1月23日、老齢による⸢インクニガイ{SqBr}⸢ʔiŋkunigai{/SqBr}<隠居願い>により正式に神職者を隠居した)の直話によるピ⸢ナイ⸣ウガン(鬚川御嶽)の由来は次の通りである。前記の⸣イダフニ[⸣ʔidaɸuni](サバニ<板舟>)の船頭を務めた者が、⸢トゥー⸣ゼー[⸢tuː⸣ʤeː](通事家)とカ⸢ザケー[ka⸢ʣakeː](加治工家)の先祖であった。それで、サ⸢カサ[sḁ⸢kasa](司)は通事家の血を引く女性からマ⸢ロー⸣リ[ma⸢roː⸣ri](誕生され)、ティ⸢ジリ⸣ビー[ti⸢ʤiri⸣biː](男性神職者)はカ⸢ザケー[ka⸢ʣakeː](加治工家)の血を引く男性の中からマ⸢ロー⸣ル[ma⸢roː⸣ru](誕生される)という。花城イガ氏は通事家の出身であり、同じく通事家の出身であった⸣ユージェヌ ⸣アッパ[⸣juːʤenu ⸣ʔappa](松竹家のお祖母さん{EOS}松竹マカト氏)から司の神役を継承された。加治工伊佐氏は、加治工家の血を引く、寄合家のユ⸢レーヌ⸣ アブジェー[ju⸢reːnu⸣ ʔabuʤeː](寄合家のお祖父さん{EOS}寄合阿嘉伊佐氏)からティ⸢ジリ⸣ビー[ti⸢ʤiri⸣biː](カンプス{EOS}男性神職者)の神役を継承している。ピ⸢ナイ⸣ウガンには巨木が生えていた。特に⸣ウボー[⸣ʔuboː](威部)の所には周囲約2メートルのヤ⸢ラブ[ja⸢rabu](てりはぼく)の巨木が地面を這うように海岸へ伸びて生えていたが、1960年代の大型台風の直撃を受け、幹から折れて枯れた。樹齢約400年と推定されていた。現在のア⸢ラ⸣カーウガン[ʔa⸢ra⸣kaːʔugaŋ](新川御願)のヤ⸢ラブより大きかったと思われる。また、⸢パー⸣レー[⸢paː⸣reː](爬竜船競漕)の折り返し点を示すウ⸢キ[ʔu⸢ki](浮子)は、パ⸢トゥ⸣マレー[pḁ⸢tu⸣mareː](鳩離島)の⸢パンガマイシ[⸢paŋgamaʔiʃi](羽釜石)と、ピ⸢ナサキ[pi⸢nasaki](ピナイ崎)のマ⸢ニ⸣ツァイシ[ma⸢ni⸣ʦaʔiʃi](俎板石{EOS}グンカンイシ{SqBr}⸢guŋkaŋʔiʃi{/SqBr}<軍艦石>ともいう)を目印にするといわれている。1970年ごろ、神域の東側の大木のもとに香炉を無断で設置してあると言って、その扱いに困惑していると花城イガ氏と共に話されたが、結局は放置されたという

フナバルウガン [Fu⸢na⸣baruʔugaŋ] (名)

  • 船原御願。島の東北海岸にある御願。『琉球国由来記』には無い。伝承によると、鳩間村創建の際、黒島や古見村から分村されてきた人たちが最初に上陸した所がフ⸢ナ⸣バルパマ[ɸu⸢na⸣barupama](船原浜)で、ア⸢マン⸣グイ[ʔa⸢maŋ⸣gui](雨乞い歌)に、フ⸢ナ⸣バマ[ɸu⸢na⸣bama]とあるが、これはフ⸢ナ⸣バルパマ[ɸu⸢na⸣barupama](船原浜)のことであるという。/バガパトゥマ クダリヨーリヨー フナバマニ フナシキヨー ハーリ アミタボリ リューガナシ/(雨乞い歌―33連)『鳩間島古典民謡古謡集』。そこから友利御嶽へ上り、村の根拠地をつくったという。その道跡が⸢カン⸣ヌミチ[⸢kan⸣numiʧi](神の道)であるという(鳩間真吉氏伝承)。フナバル浜に下る道の側に、ク⸢バ[ku⸢ba](蒲葵)や⸢マー⸣ニ[⸢maː⸣ni](くろつぐ<桄榔子>)の密生する中に拝所がある。⸢コー⸣ロ[⸢koː⸣ro](香炉)があるだけで、サ⸢カサ(司)もティ⸢ジリ⸣ビー(手摺り部<男性神職者>)も今はいない。1960年頃までは、鳩間真吉氏がティジリビーを勤めておられた

ムトゥウガン [mu⸢tu⸣ʔugaŋ] (名)

  • 友利御嶽。「本御願」の義。神職者のサ⸢カサ(司)やティジリビー(男性神職者)は⸣ムトゥ[⸣mutu](本御願)を多用されるが、一般の人は、⸢ウイヌ⸣ウガン[⸢ʔuinu⸣ʔugaŋ](上の御願)というのが普通。『琉球国由来記』(1713年{EOS}王府編)に「友利御嶽」と記録されており、神歌などでは「トゥムル」(友利御嶽)と歌われている

アーパーレー [⸣ʔaːpaːreː] (名)

  • 新築家屋の室褒め儀礼。新築落成の夜、⸢ユイプスガナシ[⸢juipu̥suganaʃi](新築家屋の守護神、茅で作った人形)を迎え、アーパーレー歌謡を歌いながら祓い清める儀式。新室の当主とその妻に扮した男二人が新築に至るまでの苦労を話し、村人の協力に感謝の辞を述べ、神々へ新室守護の祈願をしたのち、参加者全員でアーパーレーを歌い、両足で強く床板や土間を踏み鳴らし、反閉(へんばい)をして邪気を祓う。
  • Example phrases
    • ⸢アー⸣ザー ⸢ヤー⸣バ ス⸢ク⸣ローッタ ⸣ピンヌ ⸣アーパレーヤ ミリ⸢ミッ⸣タン
      [⸢ʔaː⸣ʣaː ⸢jaː⸣ba su̥⸢ku⸣roːtta ⸣pinnu ⸣ʔaːpaːreːja miri⸢mit⸣taŋ]
      (兄さんが家を作られた時のアーパーレーは見たことがある<見てみた>)

カクガニ [kḁ⸢kugani] (名)

  • 鉄の角材。「角鉄」の義。四角い鋼材のこと。古謡の言葉。比喩表現の一つで、鋼材のように強固な建築用材の意。カ⸢クカニバ⸣ パ⸢ラー⸣バ ⸢シー ヤー⸣バ ス⸢ク⸣リ ⸣アンティ ⸣スー、ウ⸢リユー ミュー⸣ナーキャームイ[kḁ⸢kuganiba⸣ pa⸢raː⸣ba ⸣ʃiː ⸢jaː⸣ba su̥⸢ku⸣ri ⸣ʔanti ⸣suː](四角い鋼材を柱にして家を造ってあるという{EOS}それを見なければならない)「アーパーレー歌」『鳩間島古典民謡古謡集』。5寸角の木材で家屋建築することは、限られた裕福な人にしか出来ない、最高の喜びであった。普通は3寸5分四角の角材を使用していたという

Japanese-Multilingual Dictionary (JMDict)

Results from the Japanese-Multilingual Electronic Dictionary project (JMdict), created by Jim Breen, © Electronic Dictionary Research and Development Group.

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うがん右岸

(Noun)

  1. Right bank (shore)

うがん

(Noun)

  1. (Okinawa) sacred place; Sacred grove

うがん烏丸烏桓

(Noun)

  1. Wuhuan (proto-Mongolic nomadic people)