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Define kaja かじゃ Meaning カジャ

Displaying results for kaja (kaja・かじゃ・カジャ) – ryukyu

JLect: Japonic Languages and Dialects Database

Results from JLect’s Japonic Languages and Dialects Database, created by Zachary Read, © JLect.com.

Search languages: Japonic (all languages and dialects) ↔ English ↔ Japanese

Ryukyu (Miyako: Ikema)

かじゃ

(Noun) Mosquito

Ryukyu (Yaeyama: Taketomi)

かじゃ

(Noun) Mosquito

Ryukyu (Okinawa)

かじゃー【百足・蜈蚣】

(Noun) Centipede

Ryukyu (Okinawa)

かばかじゃ【香かじゃ

(Noun) Fragrance, perfume, smell

A dictionary of the Ryukyuan language

Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.

Search languages: Okinawan → Japanese

カジャ kaja (kaZa) ① 名

  1. におい。niwiともいう。niwiはおとなの使う上品な語。~sjuN.イ.においをかぐ。ロ.においがする。hana~sjuN.花のにおいをかぐ。

カジャイ kajai (kaZai) ① 名

  1. 飾り。装飾。

ナカジャ nakaja (nakaZa) ⓪ 名

  1. 仲座。《地》参照。

ウカジャイ ukajai (?ukaZai) ⓪ 名

  1. 仏壇・床の間などに,飾りつけをしたり,ものを供えたりすること。また,その物。お供え。お飾り。

カジャユン kajayun (kaZa=juN) ① 他=raN,=ti

  1. 飾る。kaZaitatijuN.飾り立てる。

タカジャン takajan (takaZaN) ⓪ 名

  1. 高い山。?anu muee~natooN.あの丘は高くなっている。

チカジャン chikajan (CikaZaN) ⓪ 名

  1. 津嘉山。《地》参照。

カバカジャ kabakaja (kabakaZa) ① 名

  1. 芳香。よいにおい。

ナカジャトゥ nakajatu (nakaZatu) ⓪ 名

  1. 仲里。《地》参照。

シーカジャ shiikaja (SiikaZa) ⓪ 名

  1. 食物の饐えたにおい。

タカカジャ takakaja (takakaZa) ① 名

  1. 生臭いにおい。kaZaは香り,におい。生臭いはhwirugusasaNという。

ワカジャラ wakajara ('wakazara) ⓪ 名

  1. wakaaziと同じ。-zaraは'unazara(按司の妻)の-zaraと同じく,按司の意。

ヤーカジャイ yaakajai ('jaakaZai) ⓪ 名

  1. 家および家財道具。財産。

ヤナカジャ yanakaja ('jana]kaZa) ⓪ 名

  1. 悪いにおい。悪臭。

ミジカジャー mijikajaa (miZikaZaa) ⓪ 名

  1. 湿気によって腐ること。多雨・冠水などで,さつまいもが腐ることなど。

シダカジャ shidakaja (SidakaZa) ⓪ 名

  1. 清らかな香り。すがすがしいにおい。

ウカジャイカビ ukajaikabi (?ukaZaika]bi) ⓪ 名

  1. 正月などに,祭壇と火の神の前に供える紙。白・黄・赤の三枚を重ね,その上に供物をのせる。

チュクイカジャイ chukuikajai (Cukuikaza]i) ⓪ 名

  1. 装飾。飾り付け。

フミチカジャ fumichikaja (humicikaza) ① 名

  1. 食物などが暑さで腐れかかったにおい。饐えたにおい。

カコービカジャ kakoobikaja (kakoobikaZa) ⓪ 名

  1. きな臭いにおい。~sjuN.きな臭いにおいがする。

A dictionary of the Ryukyuan language

Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.

Search languages: Japanese → Okinawan

かしや 【菓子屋】

かしや 【貸家】

かじや 【鍛冶屋】

Dictionary of the Practical Use of Okinawan

Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.

Search languages: Japanese ↔ Okinawan

かじゃ

  • 臭い
  • Example phrases
    • きぶしぬ かじゃ すん。
      (煙の臭いがする)
    • なー いっぺー はなぬ かばかじゃ そーん やー。
      (庭一面花が芳い香りがしているね)

*(参考)かばさん(香りがいい)、かばかじゃ(芳香)

かじゃい

  • 飾り
  • Example phrases
    • そーぐゎちぬ かじゃいむん しーねー、ちもー そーぐゎち なとーんねーっし、くくる うかさりーん。
      (正月の飾り物をすると、心は正月になっているような気がして、浮き浮きしている)

かじゃい たてぃーん (〜たてぃたん、〜たてぃらん、〜たてぃてぃ)

  • 飾りたてる
  • Example phrases
    • ちゅーや アミリカそーぐゎち やくとぅ、やーぬ なーかん なーん かじゃいたてぃとーん。
      (今日はクリスマスなので、家の中も庭も飾り立てている)

うかじゃい かび

  • 祭壇に供える紙
  • Example phrases
    • しるー、ちーるー、あかーぬ うかじゃいかび、たんとぅ くぶ、くにぶ、そーぐゎちもち うさぎてぃ、どぅーがんじゅーさ をぅがむん。
      (白、黄、赤色のお供え用の紙、炭と昆布、ミカン、正月のお餅を供えて、健康を祈る)

かば かじゃ

  • 芳香
  • Example phrases
    • あんし かばかじゃ そーる かばーぐゎーや ぬーんでぃーる むん やが?
      (あんなにいい香りのする香水は何というものですか)

きぶし かじゃ

  • 煙臭さ
  • Example phrases
    • がじゃん くるすんでぃち あまくまんかい かとりせんこー うちきたくとぅ やー いっぺー きぶしかじゃっし、あとー っちゅぬどぅ っうぃーほーらっとーっさ。
      (蚊を殺すといってあちらこちらに蚊取り線香を置いたので家中煙臭さが充満して、しまいには人間が追い払われているよ)

しー かじゃ

  • 腐れた匂い
  • Example phrases
    • うぬ っんもー しーかじゃ そーくとぅ、 かまんしぇー まし どー。
      (その芋は腐れた匂いをしているので、食べないほうがいいよ)

じん かじゃ すん (〜さん、〜さん、〜っし)

  • お金の臭いがする
  • Example phrases
    • かみむんぬ でーびけー いらりーねー、じんかじゃっし っやー むのー かまらん。
      (食べ物の値段ばかり言うと、お金の臭いがしてあなたのものは食べられない)
    • っちゅぬ むちむん かいる ばすに でー いらりーねー、じんかじゃっし かいぐりく ないん。
      (人の物を借りるときに値段を言われると、お金の臭いがして借りにくくなる)

*(参考)「ふぃちたちゅん」にも「じんかじゃ」の例有り

Audio Database of Hatoma Lexicon

Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED

Search languages: Yaeyama (Hatoma) ↔ Japanese

ジャカジャカ [ʤa⸢kaʤaka] (副)

  • じゃかじゃか。ぬかるんだ道や水溜りの道を歩く際の様子。擬態語。
  • Example phrases
    • ア⸢ミ⸣ヌ ⸣フーカー ⸣ミチナー ミ⸢ジヌ⸣ タ⸢マリティ⸣ ジャ⸢カジャカ⸣シ ミ⸢ジヌ⸣ パニティ ア⸢ラカラ⸣ヌ
      [ʔa⸢mi⸣nu ⸣ɸuːkaː ⸣miʧinaː mi⸢ʤinu⸣ ta⸢mariti⸣ ʤa⸢kaʤaka⸣ʃi mi⸢ʤinu⸣ paniti ʔa⸢rakara⸣nu]
      (雨が降ると道に水が溜まってジャカジャカと水が跳ねて歩けない)

アークン [⸢ʔaː⸣kuŋ] (補動)

  • {Mn_2}シ⸢グトー シー アー⸣クンカヤー[ʃi⸢gutoː ʃiː ʔaː⸣kuŋkajaː](仕事はしている<してあるく>かねえ{EOS}<仕事をして生活していることが継続進行している意を表す>)

アーヤ [⸢ʔaː⸣ja] (名)

  • 父。父親。親族名称。呼称。明治生まれの古老が用いる。[ʔa](吾)・[uja](親) → [⸢ʔaː⸣ja](父)、「~よし名は告らせ父母<オヤ>はしるとも。万、363」の転訛したものか。多くの若年層では、⸣アチャー[⸣ʔaʧaː](父{EOS}父親{EOS}親族名称、呼称)ともいう。これは、⸢ア(吾)・ヂ「知(父『古事記中、應神謡49』)・ア(*a<指小辞>)」によって形成されたものであろう。また、⸣イーヤ[⸣ʔiːja](父{EOS}名称、呼称{EOS}?i:ja)という家もあり、⸢チャー⸣チャー[⸢ʧaː⸣ʧaː](父{EOS}名称{EOS}⸢ヨー⸣カヤーヌ ⸢チャー⸣チャー{SqBr}⸢joː⸣kajaːnu ⸢ʧaː⸣ʧaː{/SqBr}<西原家のお父さん>)という家もある。
  • Example phrases
    • ⸢バン⸣テヌ ⸢アー⸣ヤー サ⸢キゾーグ
      [⸢ban⸣tenu ⸢ʔaː⸣jaː sḁ⸢kiʣoːgu]
      (私の父は酒上戸だ)
    • アー⸢ヤー ワー マー オール⸣ワ
      [ʔaː⸢jaː waː maː ʔoːru⸣wa]
      (お父さん、貴方は何処へいらっしゃい<行かれ>ますか)
    • ク⸢レー バン⸣テヌ ⸢アー⸣ヤ
      [ku⸢reː ban⸣tenu ⸢ʔaː⸣ja]
      (これは私の家のお父さんです<名称>)
    • アー⸢ヤー キュー⸣ヤ イ⸢ソー オールン
      [ʔaː⸢jaː kjuː⸣ja ʔi⸢soː ʔoːruŋ]
      (お父さん、今日は漁にいらっしゃいますか<呼称>)

アガムージ [ʔa⸢gamuːʤi] (名)

  • (植)里芋の一種。ア⸢ガムージェー⸣ ッ⸢ふァーリン⸣カヤー。マ⸢ダ⸣ ッ⸢ふァイミラン⸣サー[ʔa⸢gamuːdʒeː⸣ f⸢faːriŋ⸣kajaː。ma⸢da⸣ f⸢faimiran⸣saː](アガムージは食べられるかな{EOS}まだ食べたことない<食べてみない>さ)

アザテー [ʔa⸢ʣateː] (名)

  • 屋号。東里清光氏宅。⸢ヨー⸣カヤー[⸢joː⸣kajaː](西原松氏宅)の分家と言われている。鳩間島西村の旗頭を保管するトゥ⸢ニムトゥヤー[tu⸢nimutujaː](根家)といわれている。
  • Example phrases
    • ア⸢ザテーヌ⸣ イ⸢ゴー⸣ジザー ア⸢ラ⸣カーウガンヌ ティ⸢ジリ⸣ビー ヤ⸢ローッ⸣タ
      [ʔa⸢ʣateːnu⸣ ʔi⸢goː⸣ʤiʣaː ʔa⸢ra⸣kaːʔugannu ti⸢ʤiri⸣biː ja⸢roːt⸣ta]
      (東里家の清光氏は新川御嶽の男性神職者<ティジリビー>であられた)

アラカー [ʔa⸢ra⸣kaː] (固)

  • (地)新川。中森の西のパ⸢カヤマ[pa⸢kajama](墓山)に連続した森の東端部にある地名。ア⸢ラ⸣カーウガン[ʔa⸢ra⸣kaːʔugaŋ](新川御願)という拝所がある。直径約1メートルのヤ⸢ラブ[ja⸢rabu](テリハボク)の大木が鬱蒼と生い茂っている。
  • Example phrases
    • ア⸢ラ⸣カーヤ ナ⸢カンブレー⸣ヌ ⸢インタカタ⸣ナール アル⸢ダー
      [ʔa⸢ra⸣kaːja na⸢kambureː⸣nu ⸢ʔintakatanaː⸣ru ʔaru⸢daː]
      (新川は中岡の西側にあるのだよ)

アラカーウガン [ʔa⸢ra⸣kaːʔugaŋ] (固)

  • 鳩間島の水の神を祀る拝所(御願、お嶽)。ミ⸢ジムトゥ[mi⸢ʤimutu](水源)といわれている。ウ⸢ブ⸣マイ[ʔu⸢bu⸣mai](大前)とパ⸢カヤマ[pḁ⸢kajama](墓山<林>)の境にある。ヤ⸢ラブ[ja⸢rabu](テリハボク)の巨木やフ⸢クン[ɸu̥⸢kuŋ](福木)の大木が鬱蒼と生い茂る中に瓦葺の拝殿がある。拝殿の奥には、⸣ウボー[⸣ʔuboː](威部{EOS}香炉のある聖域)がある。ア⸢ザテーは⸢ヨー⸣カヤーから養子入って継いだ家である。⸢ヨー⸣カヤーの屋敷の東庭は大変セジ高い所で、ビ⸢チ⸣ル[bi⸢ʧi⸣ru](神霊の高い霊石の庭)がある。昔は、⸢ウイヌ⸣ウガン(友利御嶽)で祈願があった後、サカサ(司{EOS}神女)やティ⸢ジリ⸣ビー(男性神職者)たちが、⸢カンヌ⸣ミチ[⸢kannu⸣miʧi](神の道)を通って⸢ヨー⸣カヤーの東庭のビ⸢チ⸣ルに集まり、⸢カンアサ⸣ビ[⸢kaŋʔasa⸣bi](神遊び)をして、ア⸢マイヨーッ⸣タ[ʔa⸢maijoːt⸣ta](歓え誇られた)と伝えられている。現在の東里家は西村のトゥ⸢ニムトゥ[tu⸢nimutu](根家{EOS}根元)で、豊年祭のカ⸢シ⸣ラ<旗頭。雌>を保管する家である。東里家から分与されたと伝えられるカシラ<旗頭>を東村のカシラ<旗頭。雄>として、東村のトゥ⸢ニムトゥ(根家{EOS}友利家)に保管されている。新川御願の最後のティ⸢ジリ⸣ビー[t⸢iʤiri⸣biː](手摩り部{EOS}男性神職者)は東里清光氏であった。/ウフイラカ カミガナシ アミブシャヌ/カミイラカ タケバル アミブシャヌ/ミジムトゥヌ マブルシュー アミブシャヌ/ウブガーラヌ シキフチ アミブシャヌ/ウムルミジ タラショーリ アミブシャヌ/フダルミジバ タボラリヨー アミブシャヌ/(ア⸢マン⸣グイ<雨乞い歌>)と歌われている。
  • Example phrases
    • サ⸢カサ [sa⸢kasa] (司{EOS}神女)は米盛クヤ氏(1960年代) ティ⸢ジリ⸣ビ [ti⸢ʤiri⸣bi] (てずりべ{EOS}男の神人)は東里清光氏が勤めておられた(平成10年頃))。伝承によると、ム⸢カ⸣シナー ⸢ペーレーヌ⸣ シ⸢ジキティ⸣ ス⸢クリ⸣ムヌン サ⸢リティ⸣ トゥ⸢ララン⸣シェンドゥ ⸢ヨー⸣カヤートゥ ア⸢ザテーヌ ターパタ⸣キナー カー⸢ニ⸣ ア⸢ミ⸣ヌ フイ⸢キー⸣ル パ⸢トゥ⸣マー ガ⸢シ⸣ ナ⸢ラン⸣シェンツォー ⸣アイ ヤ⸢レー⸣キ ⸢ウン⸣ネヌ ウ⸢ガンバ⸣ ブ⸢ラクヌ⸣ プ⸢スン⸣ ウ⸢ガ⸣モーリ ⸢ウン⸣ネナー ⸢アッ⸣タ カ⸢シ⸣ラン ⸣バキティ ⸢アンヌムラヌ⸣ トゥ⸢ムレー⸣ ム⸢タ⸣ソーッタ⸣ツォー[mu⸢ka⸣ʃinaː ⸢peːreːnu⸣ ʃi⸢ʤikiti⸣ su̥⸢kuri⸣munun tu⸢raraŋ⸣ʃendu ⸢joː⸣kajaːtu ʔa⸢ʣatenu taːpata⸣kina kaː⸢ni⸣ ʔa⸢mi⸣nu ɸui⸢kiː⸣ru pḁ⸢tu⸣maː ga⸢ʃi⸣ na⸢raŋ⸣ʃenʦoː ⸣ʔai ja⸢reː⸣ki ⸢ʔun⸣nenu ʔu⸢gam⸣ba bu⸢rakunu⸣ pu̥⸢suŋ⸣ ʔu⸢ga⸣moːri ⸢ʔun⸣nena ⸢ʔat⸣ta kḁ⸢ʃi⸣ram ⸣bakiti ⸢ʔannumuranu⸣ tu⸢mureːm⸣ mu⸢ta⸣soːttaʦoː](昔に旱魃が続いて作物も枯れて収穫出来なかったが、西原家と東里家の田畑にだけ雨が降ったので、鳩間島は餓死しなかったそうだ{EOS}それで、その家の御嶽を村の人も拝まれ、その家にあった旗頭も分けて東村の友利家に分与され<持たされ>たそうだ)(鳩間真吉氏談)

ウブマイ [ʔu⸢bu⸣mai] (名)

  • (地)「大前」と表記されている。ナ⸢カン⸣ブレー[na⸢kam⸣bureː](中岡)とパ⸢カヤマ[pḁ⸢kajama](墓山)の南側の畑地一帯。
  • Example phrases
    • ウ⸢ブマイ⸣ヌ パ⸢タ⸣キナー ⸣ヤサイ ス⸢ク⸣リティ サ⸢カラシ⸣シケー
      [ʔu⸢bumai⸣nu pḁ⸢ta⸣kinaː ⸣jasai su̥⸢ku⸣riti sḁ⸢karaʃi⸣ʃi̥keː]
      (大前の畑に野菜を作って繁らせてある)

カナケー [ka⸢na⸣kaː] (名)

  • 屋号。兼久英吉氏宅。鳩間村四班の村中にある。トゥ⸢ムレー[tu⸢mureː](友利三益氏宅)の前隣、ウ⸢ブバ⸣カヤー[ʔu⸢buba⸣kajaː](大若屋{EOS}加治工太郎氏宅)の西隣にある家。昭和40年ごろに石垣島へ引っ越された。「本年、八重山島鳩間村の兼久仁也の功労を褒嘉して爵位を賞賜す(尚灝王即位元年{EOS}大清嘉慶九年甲子)」『球陽 読み下し編』とある

カンヌミチ [⸢kan⸣nu ⸣miʧi] (連)

  • 「神の道」の義。伝承によると、フ⸢ナ⸣バルパマ[ɸu⸢na⸣barupama](船原浜)から⸢ウイヌ⸣ウガン[⸢ʔuinu⸣ʔugaŋ](友利御嶽)へ通ずる道は神の古道で、村建ての際に神々が通られた道だという(鳩間真吉氏伝承)。また、⸢ウイヌ⸣ウガンから⸢ヨー⸣カヤー[⸢joː⸣kajaː](西原家)の東庭のビ⸢チ⸣ル[bi⸢ʧi⸣ru](東庭の聖域)へ通じる⸢カン⸣ヌ ⸣ミチ[⸢kan⸣nu ⸣miʧi](神の道)があって、戦前までは、サ⸢カサ[sḁ⸢kasa](司)やティ⸢ジリ⸣ビー[ti⸢ʤiri⸣biː](手摩り部{EOS}男性神職者)の⸢カン⸣プス[⸢kam⸣pu̥su](神人{EOS}神職者)たちが、そこを通って西原家に集まり、⸢カンアサ⸣ビ[⸢kaŋʔasa⸣bi](神遊び)をされ、神歌の練習をされたという。
  • Example phrases
    • フ⸢ナ⸣バローラ ⸢ウイヌ⸣ウガン ⸢バー⸣ケー ⸢カン⸣ヌ ⸣ミチヌ アンティ⸢ダー
      [ɸu⸢na⸣baroːra ⸢ʔuinu⸣ʔugam ⸢baː⸣keː ⸢kan⸣nu ⸣miʧinu ʔanti⸢daː]
      (船原浜から友利御嶽までは神の古道があるそうだよ)

クーイシ [⸢kuː⸣ʔiʃi] (名)

  • 水成岩の一種。コー⸢シェー⸣マイシ[koː⸢ʃeː⸣maʔiʃi]ともいう。ナ⸢カン⸣ブレ[na⸢kam⸣bure](中岡)の下やパ⸢カヤマ[pḁ⸢kajama](墓山)にある。墓山の南斜面の水成岩には伝統的な⸢フインチ⸣バカ[⸢ɸuinʧi⸣baka](掘抜き墓{EOS}亀甲墓)が作られている。
  • Example phrases
    • パ⸢カヤマヌ クー⸣イシナー パ⸢カヌ⸣ プ⸢ラ⸣リ ⸢ベー
      [pa⸢kajamanu kuː⸣ʔiʃinaː pḁ⸢kanu⸣ pu⸢ra⸣ri ⸢beː]
      (墓山の水成岩には亀甲墓が掘られている)

サキンダ [sḁ⸢kinda] (名)

  • 地名。「崎田」の義か。西表島北部、ガ⸢バナレー[ga⸢banareː](赤離)とシ⸢タ⸣ダレー[ʃi̥⸢ta⸣dareː](地名{EOS}水の滴り落ちる所)の中間に開けた水田地帯。⸢ヨー⸣カヤー[⸢joː⸣kajaː](西原家)、カ⸢ナ⸣ケー[ka⸢na⸣kaː](兼久家)などの水田があった。
  • Example phrases
    • サ⸢キンダ⸣ナー ⸢ヨー⸣カヤーヌ ⸢ター⸣ヌ ⸣アン
      [sḁ⸢kinda⸣naː ⸢joː⸣kajaːnu ⸢taː⸣nu ⸣ʔaŋ]
      (サキンダには西原家の水田がある)

シビスクン [ʃi⸢bisu̥kuŋ] (自動)

  • {PoS_2}ク⸢レー⸣ シ⸢ビスクン⸣カヤーティ ウ⸢ムータン⸣ドゥ シ⸢ビシゥカンバン[ku⸢reː⸣ ʃi⸢bisï̥kuŋ⸣kajaːti ʔu⸢muːtan⸣du ʃi⸢bisï̥kambaŋ](くっつくかと思ったがくっつかないよ)。
  • Example phrases
    • ク⸢リトー⸣ シ⸢ビシキ ヤッ⸣サンティ⸢ダー
      [ku⸢ritoː⸣ ʃi⸢biʃi̥ki jas⸣santi⸢daː]
      (これとはくっつきやすいそうだよ)

ゾーンターヤー [⸣ʣoːntaːjaː] (名)

  • 屋根付きの門。屋根のある門。「門の家」の義か。その昔、鳩間島から首里に公用で上ったウ⸢ブバ⸣カヤー[ʔu⸢buba⸣kajaː](大若家)の者が雨に降られて、とある家の⸣ゾーンタヤー[⸣ʣoːntajaː]で雨宿りをしていると、内から家主が出てこられ、何処から来たも者かと尋ねられたという。そこで事情を話すと、この家の縁の者であるとのことで家の中へ招き入れられ、歓待されて帰ったという。
  • Example phrases
    • カ⸢ザケーヤ⸣ ム⸢カ⸣シェー ウ⸢ブバ⸣カヤーティ ア⸢ゾーッ⸣タツォー ム⸢カ⸣シ ⸣シュリナー ⸢オー⸣リ ⸣ゾーンタヤーナ ⸣アミ パ⸢ラ⸣スンティ ⸢オー⸣ルンケン ウ⸢ヌ ヤー⸣ヌ プ⸢スヌ⸣ ン⸢ゾー⸣リ パ⸢ナ⸣シ ス⸢コー⸣リティル ウ⸢トゥ⸣ザティ ⸢シー⸣ ム⸢ティナサ⸣リティ ⸢オーッ⸣タ⸢トゥ⸣ツォー
      [ka⸢ʣakeːja⸣ mu⸢ka⸣ʃeː ʔu⸢buba⸣kajaːti ʔa⸢ʣoːt⸣taʦoː mu⸢ka⸣ʃi ⸣ʃurinaː ⸢ʔoː⸣ri ⸣ʣoːntajaːna ⸣ʔami pa⸢ra⸣sunti ⸢ʔoː⸣ruŋkeŋ ʔu⸢nu jaː⸣nu pu̥⸢sunu⸣ ʔn⸢ʣoː⸣ri pa⸢na⸣ʃi su̥⸢koː⸣ritiru ʔu⸢tu⸣ʣati ⸢ʃiː⸣ mu⸢tinasa⸣riti ⸢ʔoːt⸣ta⸢tu⸣ʦoː]
      (加治工家は昔は大若家といったそうだ{EOS}昔首里に行かれて、とある屋根のある門で雨宿りをしておられた時、その家の人が出てこられ、話を聞かれて、親戚だといって、持て成されて帰ってこられたそうな<加治工ムヲシヤ氏{EOS}大城サカイ氏、宮良ヲナリ氏>伝承)

ッサヌレー [s⸢sanureː] (感)

  • 知らないねえ。⸢知らぬ、それは」の義。目下の者に対する応答詞。ウ⸢ヌ ッふァー ヌー⸣シ ⸢ナッ⸣タユー ⸢ワー⸣ ッ⸢ソーレン?。ッ⸢サヌレー ヌー⸣シ ⸢ナッ⸣タカヤー[ʔu⸢nu ffaː nuː⸣ʃi ⸢nat⸣tajuː ⸢waː⸣ s⸢soːreŋʔ。s⸢sanureː nuː⸣ʃi ⸢nat⸣takajaː](その子はどうなったか、貴方はご存知ですか{EOS}さあ、知らないねえ{EOS}どうなっただろうか)

トゥニムトゥ [tu⸢nimutu] (名)

  • 村のそうけ<宗家>。「根元」の義か。豊年祭の旗頭を納め、保管している家。東村は、トゥ⸢ムレー[tu⸢mureː](友利家)。西村はア⸢ザテー[ʔa⸢ʣateː](東里家{EOS}ヨーカヤーからの分家)で、ア⸢ラ⸣カーウガン[ʔa⸢ra⸣kaːʔugaŋ](アラカー御嶽のピキ)を氏神として祀っている。伝承によると、もともと西村の⸢ヨー⸣カヤー[⸢joː⸣kajaː](西原家)の人がミ⸢ジムトゥ[mi⸢ʣimutu](水源)の神としてア⸢ラ⸣カーウガン[ʔa⸢ra⸣kaːʔugaŋ](新川御嶽)を信仰して豊作続きとなったことから、同家に保管されていた雌雄の旗頭の中、雄の旗頭を東村の友利家の懇請により譲られた結果、村全体が豊作になったという故事により、豊年祭を村全体の神行事にされたという

ナーマヤー [⸣naːmajaː] (名)

  • 長間家。民間伝承上で語られる家。鳩間島のパ⸢カヤマ[pḁ⸢kajama](墓山)の頂上に、⸣ナーマヤーヌ ⸢ヤシ⸣キ[⸣naːmajaːnu ⸢jaʃi̥⸣ki](長間家の屋敷)と伝えられる屋敷跡がある。昔から鳩間島には⸢ヨーラ⸣サー[⸢joːra⸣saː](夕烏<ホシゴイ>)が鳴くのを不吉として uby{忌}{イ}み uby{嫌}{キラ}い、⸣ナーマヤーヌ ッ⸢ふァー⸣マ⸢ドー[⸣naːmajaːnu f⸢faː⸣ma⸢doː](長間家の子孫だよ{EOS!})と叫んで、カ⸢ラウシ[ka⸢raʔuʃi](空の臼)を叩く習俗がある。伝承によると、誰も助けなかった旅の者が長間家の人に助けられた恩返しとして、自分たちは⸢ピー⸣ヌカン[⸢piː⸣nukaŋ](火の神)であると告げ、火事が起きたときは、⸣ナーマヤーヌ ッ⸢ふァー⸣マ⸢ドーといって空の臼を叩いて知らせなさい。そうしたら、そこだけは災厄から逃れることが出来ると教えて立ち去ったという。以後、島では⸢ヨー⸣ラサーが鳴くと、⸣ナーマヤーヌ ッ⸢ふァー⸣マ⸢ドーと叫びながら空の臼を叩くようになったという

ナカヤビ [na⸢ka⸣jabi] (名)

  • 中年になって身を持ち崩すこと。青年後期に素行がみだれること。ナ⸢カヤブ⸣リ[na⸢kajabu⸣ri](中破れ)ともいう。
  • Example phrases
    • ヤ⸢ラビ⸣ヌ ヤ⸢ビ⸣ムノー ⸢ノーサリ⸣ヌ ナ⸢カ⸣ヤビ ⸢スー⸣ プ⸢ソー ノーサラン⸣ティ ア⸢ザリ ブー
      [ja⸢rabi⸣nu ja⸢bi⸣munoː ⸢noːsari⸣nu na⸢ka⸣jabi ⸢suː⸣ pu̥⸢soː noːsaran⸣ti ʔa⸢ʣari buː]
      (子供のぐれた者は矯正できる<直される>が中年になって身を持ち崩したものは矯正出来ないといわれている)

ナカンブレ [na⸢kam⸣bure] (名)

  • 地名。なかもり(中岡)。明治期に作成された古地図では「仲盛」と表記されている。従来は「中森」の表記が通用している。しかし、鳩間方言では、ム⸢ル[mu⸢ru](岡)は「土地の盛り上がった所」の意味である。「森」を意味する鳩間方言は、⸣ウガンヤマ[⸣ʔugaŋjama](御嶽の森<山>)、パ⸢カヤマ[pḁ⸢kajama](墓の森<山>)などのように、⸣ヤマ[⸣jama](山{EOS}林)といっている。従って、島の中央部が盛り上がっている意味のナ⸢カン⸣ブレ[na⸢kam⸣bure]は、「中岡」と表記することが正しい。
  • Example phrases
    • マ⸢ナ⸣マー ナ⸢カン⸣ブレナー ⸢トーダイ⸣ヌ ア⸢ルン⸣ドゥ ム⸢カ⸣シェー ⸣ウマー ク⸢バヤマ ヤッタ⸣ツォー
      [ma⸢na⸣maː na⸢kam⸣burenaː ⸢toːdai⸣nu ʔa⸢run⸣du mu⸢ka⸣ʃeː ⸣ʔumaː ku⸢bajama jatta⸣ʦoː]
      (今は中岡には灯台があるが、昔は、そこはクバ<蒲葵>林だったそうだ)

ニシドーウガン [ni⸢ʃi⸣doːʔugaŋ] (固)

  • 西堂御嶽。{ナ⸢カン⸣ブレ[na⸢kam⸣bure](鳩間中岡)の西にあるパ⸢カヤマ[pḁ⸢kajama](墓山)の北東斜面に位置する⸣ウガン[⸣ʔugaŋ](御嶽)}。東北に向いた墓を御嶽にしたもの。伝承によると、宮古島の方に向けて作られているという。島の創建者となった人が宮古島から与那国のウニトゥラ征伐に行く途中、一旦鳩間島で休んで力をつけ、与那国征伐を成功させたという。その人が与那国から宮古島へ凱旋の途中鳩間島に残り、そこで一生を終えたという。その人を葬った墓が現在のニ⸢シ⸣ドーウガンであり、そこに⸣サヤンガタナ[⸣sajaŋgatana](鞘刀)と杯が副葬品として埋葬されていたという。明治期に入り、糸満から来島したイ⸢ガピキプス[ʔi⸢gapi̥kipusu](烏賊漁師)と妻の⸣ミサーバーチー[⸣misaːbaːʧiː](ミサー叔母さん)がキ⸢ダシケー[ki⸢daʃi̥keː](石嶺家)に宿っていた。そのミサーバーチーがスズー⸢コ⸣ フ⸢ダマリティ[suʣuː⸢ko⸣ ɸu⸢damariti](重篤な神懸り)をしてウ⸢ブナクラーローッ⸣タンツォー[ʔu⸢bunakuraːroːt⸣tanʦoː](大変怖かったそうだ)。その方の⸢カンダー⸣リ[⸢kandaː⸣ri](神懸りして神のお告げをすること)に基づいて墓が御嶽に建立され、初代のサ⸢カサ[sḁ⸢kasa](司)にはパ⸢トゥ⸣メーヌ ⸣アッパ[pḁ⸢tu⸣meːnu ⸣ʔappa](鳩間家のお祖母さん)が就任され、二代目の司にはニ⸢シムレーヌ⸣ アンマー[ni⸢ʃimureː⸣nu ⸣ʔamma](米盛クヤ氏)が後を継がれた。⸢カンダー⸣リ[⸢kandaː⸣ri](神懸り)に基き、その墓をニ⸢シ⸣ドーウガン[ni⸢ʃi⸣doːʔugaŋ](御嶽)として創建した際、仲底家、鳩間家の方々によって墓が開けられたが、その時には金の杯と刀剣が発掘されたという。そこで村人と共に、その杯で酒を酌み交わそうとしたが、その際に杯が音をたてて割れたので人々は神慮を感じ、それらをもとの場所に戻して墓を密閉し、神域として祭るようになったという。以後、同御嶽は代々仲底家と鳩間家の血統による神司によって司祭されてきたが、墓の宝物は盗掘にあって今は伝わらないという(鳩間真吉氏伝承)

Japanese-Multilingual Dictionary (JMDict)

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かんじゃかじゃかざ冠者

(Noun)

  1. Young person; Young servant; Young man come of age (at 16)
    Archaism