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Define となり tonari Meaning トナリ

Displaying results for となり (tonari・となり・トナリ) – ryukyu

JLect: Japonic Languages and Dialects Database

Results from JLect’s Japonic Languages and Dialects Database, created by Zachary Read, © JLect.com.

Search languages: Japonic (all languages and dialects) ↔ English ↔ Japanese

Ryukyu (Kunigami: Benoki)

すない【隣】

(Noun) Neighbour, neighbor, next-door neighbour, neighbouring house; nearby, adjacent, next to

Ryukyu (Okinawa)

とぅない【隣】

(Noun) Neighbour, neighbor, next-door neighbour, neighbouring house; nearby, adjacent, next to

Ryukyu (Yonaguni)

とぅない【隣】

(Noun) Neighbour, neighbor, next-door neighbour, neighbouring; nearby, adjacent, next to

A dictionary of the Ryukyuan language

Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.

Search languages: Japanese → Okinawan

となり 【隣】

See also

Phrases

となりむら 【隣村】

どなりちらす 【どなり散らす】

どなりつける

See also

もとなり 【本成り】

むこうどなり 【向こう隣】

Audio Database of Hatoma Lexicon

Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED

Search languages: Yaeyama (Hatoma) ↔ Japanese

ウヌマリ [ʔu⸢numari] (名)

  • {Mn_1}本性。本質。人となり。「その生まれ」の義。生まれながらの性質。

アシ [⸣ʔaʃi] (名)

  • 昼食。「朝飯(あさ・いひ)」→ 「アシ」のように転訛したものか。⸣アシ[⸣ʔaʃi]は本来「朝食」の意であった。後に、⸢オ・ハン(お飯)」系統の沖縄方言「'om/-pa-r(n)i」(御飯)「語音翻訳」『海東諸国紀』、「飯、翁班尼」『琉球館訳語』、「みおばに おはに 美飯の事なり」『混効験集』が新しく導入されて、時を表す⸣アサ[⸣ʔasa](朝)と結びつき、ア⸢サ⸣ボン[ʔa⸢sa⸣boŋ](朝飯)となり、それが朝食の位置に定まると、古い「アシ」が「昼食」の意味を担うようになって、ア⸢サ⸣ボン(朝食)・アシ(昼食)・⸢ユー⸣ボン(夕食)の一日三食制度が確立したものと考えられる。
  • Example phrases
    • ア⸢シ⸣ヌ ⸣スコール ⸢シー⸣ヨー
      [ʔa⸢ʃi⸣nu ⸣su̥koːru ⸢ʃiː⸣joː]
      (昼食の準備をしなさいよ)

イキザイ [ʔi⸢kiʣai] (名)

  • 呼吸困難。「息・障え」の義か。胸が締め付けられるように苦しくなり、呼吸することが苦しくなること。喘息などで呼吸困難となり苦しむこと。発作的に呼吸が苦しくなること。
  • Example phrases
    • ⸣イキ ⸢スー⸣カー イ⸢キ⸣ザイ シ⸢ティ⸣ イキ サ⸢ラヌ
      [⸣ʔiki ⸢suː⸣kaː ʔi⸢ki⸣ʣai ʃi̥⸢ti⸣ ʔiki sa⸢ranu]
      (呼吸をすると胸が締め付けられて苦しくなり、息ができない<呼吸できない>)

イツ [⸣ʔiʦu] (名)

  • 絹。「絹糸」、⸢絹布」の義。「~着けし紐 伊刀尓(イトニ)なるとも~。万、4405」の「糸」から転訛したもの。普通の糸は⸣イトゥ[⸣ʔitu]というが、その[tu]が直前の前舌狭母音[i]によって口蓋化され、⸣イチュ[⸣ʔiʧu]となり、⸣イツ[⸣ʔiʦu]と直音化して<絹糸>の意味を派生させたもの。
  • Example phrases
    • ⸣イツキン
      [⸣ʔiʦukiŋ]
      (絹の着物、最高の着物)
    • ⸣イツピピル
      [⸣ʔiʦupipiru]
      (屋根の甍を引き締める最強の縄{EOS}絹縄)

イツァ [⸣ʔiʦa] (名)

  • 板。「イタ」の[t]が先行する狭母音[i]によって口蓋化されて[ʦ]となり、⸣イツァ[ʔiʦa]と音韻変化したもの。
  • Example phrases
    • イ⸢ツァフン⸣ツァ [ʔi⸢ʦaɸun⸣ʦa] (板張り縁、板張り床) ⸣イダフニ [⸣ʔidaɸuni] (イタブネ{EOS}沖縄本島のサバニのこと{EOS}鉄釘を一本も使わず、杉板を接いで作った舟、沖縄本島の糸満より導入されたという{EOS}糸満の漁師たちはイダフニを二艘帆柱で結わえて固定し、双胴船に仕立て、糸満から鳩間まで帆走して来たという))。杉材の取れない鳩間島ではフ⸢クン[ɸu̥⸢kuŋ](福木)や⸣カシンキー[⸣kḁʃiŋkiː](オキナワウラジロガシ)などの大木を挽き鋸で縦割りにして板を作った。 イ⸢ツァフン⸣ツァナ ⸣ムス シ⸢キティル⸣ ナ⸢チェー⸣ ニ⸢ブタル [ʔi⸢ʦaɸun⸣ʦana ⸣musu ʃi̥⸢kitiru⸣ na⸢ʧeː⸣ ni⸢butaru] (板床に蓆を敷いて<ぞ>夏は寝たものだ)。床板にはシ⸢チブ⸣イツァ[ʃi̥⸢ʧibu⸣iʦa](七分板)を用いた。 シ⸢ギイツァ [ʃi⸢giʔiʦa] (杉板{EOS}壁板に用いた)。⸢サンブ⸣イツァ[⸢sambu⸣ʔiʦa](三分板)、ゴ⸢ブイツァ[go⸢buʔiʦa](五分板{EOS}床張りに用いる板)、シ⸢チブ⸣イツァ[ʃi̥⸢ʧibu⸣ʔiʦa](七分板)等は石垣島より購入し、フ⸢クンキーイツァ[ɸu̥⸢kuŋkiːʔiʦa](<福木製の板>主に縁側を張るのに用いた板)は鳩間島で、二人一組にして縦挽き鋸を挽きながら製材した

ウムイツァムン [ʔu⸢mui⸣ʦamuŋ] (他動)

  • ねたむ(妬む)。心に秘めて恨む。「思い・掴む」の義。[ʔumui]・[ʦukamu]の[ʦ]が[ʧi]となり、次の[k]が前接の狭母音[i]により、口蓋化して[ʧa]と転訛したものが再転訛して[ʦa]となったもの。
  • Example phrases
    • ウ⸢ヌ⸣ プ⸢スン⸣ イ⸢ザリタ⸣ ク⸢トゥ⸣バ ウ⸢ムイ⸣ツァミティ マ⸢ナマー⸣キン ⸢バシキラン⸣ダ⸢レー
      [ʔu⸢nu⸣ pu̥⸢suŋ⸣ ʔi⸢ʣarita⸣ ku̥⸢tu⸣ba ʔu⸢mui⸣ʦamiti ma⸢namaː⸣kim ⸢baʃi̥kiran⸣da⸢reː]
      (その人に叱られたことを根に持って<心に深く秘めて恨んで>、未だに<今までも>忘れないのだよ)
    • ヤ⸢ラ⸣ビ ⸢シェーン⸣ケン イ⸢ザリタ⸣ ク⸢トゥ⸣バ マ⸢ナマバー⸣キン ウ⸢ムイ⸣ツァミ ⸢ベー
      [ja⸢ra⸣bi ⸢ʃeːŋ⸣keŋ ʔi⸢ʣarita⸣ ku̥⸢tu⸣ba ma⸢namabaː⸣kiŋ ʔu⸢mui⸣ʦami ⸢beː]
      (子供の頃に叱られたことを今まで根に持って<妬んで>いる)
    • ウ⸢レー⸣ イ⸢ザリ⸣カー ウ⸢ムイ⸣ツァムンダ ウ⸢ムイツァマラン⸣ ヨーニ パ⸢ナ⸣シバ
      [ʔu⸢reː⸣ ʔi⸢ʣari⸣kaː ʔu⸢mui⸣ʦamunda ʔu⸢muiʦamaraɲ⸣ joːni pa⸢na⸣ʃiba]
      (彼は叱られると根に持つから、妬まれないように話しなさいよ)
    • カ⸢レー⸣ ウ⸢ムイ⸣ツァム プ⸢ソー⸣ ア⸢ラ⸣ヌ
      [ka⸢reː⸣ ʔu⸢mui⸣ʦamu pu̥⸢soː⸣ ʔa⸢ra⸣nu]
      (あの人は、根に持つ< uby{妬}{ネタ}む>人ではない)
    • ウ⸢ムイ⸣ツァメー ⸣ミサムヌ
      [ʔu⸢mui⸣ʦameː ⸣misamunu]
      (妬めば良いのに)
    • ウ⸢ムイ⸣ツァミバ
      [ʔu⸢mui⸣ʦamiba]
      (妬めよ)

ウレー [ʔureː] (連)

  • それは。その人は。指示代名詞、ウ⸢リ[ʔu⸢ri](それ)に係助詞-ヤ[-ja](は<とりたて強調>)が下接融合して形成されたもの。CVCV構造の上接語の末尾母音が[i]の場合、係助詞-ja(は)と融合同化して[-eː]となり、同じく[-u]の場は[-oː]となる。
  • Example phrases
    • ウ⸢レー ター⸣ムヌヤ
      [ʔu⸢reː taː⸣ munuja]
      (これは誰のものか)
    • ウ⸢レー⸣ ヌースンティ ⸣ウナー ⸢ベー⸣ワ
      [⸢ʔureː⸣ nuːsunti ⸣ʔunaː ⸢beː⸣wa]
      (その人は何故にそこにいるのか)

オーヌシー [⸢ʔoː⸣nu ⸢ʃiː] (連)

  • 豚の血。鱶釣り縄を豚の血で染めて蒸すと、表面が漆を塗ったようにつるつるとなり、縄の強度が増すとともに uby{縺}{モツ}れなくなって、夜のイカ釣りランプの薄暗い中でも扱いやすくなるという。
  • Example phrases
    • サ⸢バナーヤ オー⸣ヌ ⸢シー⸣シ ス⸢ミティ⸣ ン⸢ブ⸣シティ シゥ⸢カイヨーッ⸣タ
      [sa⸢banaːja ʔoː⸣nu ⸢ʃiː⸣ʃi su⸢miti⸣ ʔm⸢bu⸣ʃi̥ti si̥⸢kaijoːt⸣ta]
      (鱶を釣る縄は豚の血で染めて、蒸し揚げて使用された)

オーリルン [⸢ʔoːriruŋ] (自動)

  • 追われる。追放される。⸢ウーン[⸢ʔuːŋ](追う)の受身動詞。⸢ウーン[⸢ʔuːŋ]の未然形[ʔuwa-]が融合変化して[ʔoː-]となり、それに受身の助動詞-リン[-riŋ](れる)が下接し、再活用して形成された派生動詞。⸢オーリンとも言う。
  • Example phrases
    • ヤ⸢ナクトゥ スー⸣カー シ⸢マー⸣ラ ⸢オーリルン⸠ダー
      [ja⸢naku̥tu suː⸣kaː ʃi⸢maː⸣ra ⸢ʔoːrirun⸠da]
      (悪い事をすると島から追われるぞ)
    • ナー⸢イ ベー⸣ルカー ⸢オーララヌ
      [naː⸢i beː⸣rukaː ⸢ʔoːraranu]
      (じっとしていると追放されることは<追われ>ない)
    • ⸣アイ ⸢ベー⸣ティン ⸢オーリル⸣カー ⸣メー ⸢ヨー⸣ゾー ナ⸢ラ⸣ヌ
      [ʔai⸢beː⸣tiŋ ⸢ʔoːriru⸣kaː ⸢joː⸣ʣoː na⸢ra⸣nu]
      (あんなに<おとなしく>していても追われるようならどうにも手当てが出来ない<養生つけられない>)

ガギルン [ga⸢giruŋ] (自動)

  • 痩せ衰える。動物や植物などが発育不良となり、痩せ衰えて縮まる。
  • Example phrases
    • ⸣コイ イ⸢ル⸣カー ガ⸢ギラヌ
      [⸣koi ʔi⸢ru⸣kaː ga⸢giranu]
      (肥料を入れたら痩せ衰えない)
    • パ⸢ギ⸣ジーナー イ⸢ブ⸣カー ガ⸢ギルン
      [pa⸢gi⸣ʤiːna ʔi⸢bu⸣kaː ga⸢giruŋ]
      (痩せた土地<痩せ地>に植えたら痩せ衰える)
    • ガ⸢ギル ムノー⸣ ム⸢シシキ⸣ムヌ
      [ga⸢giru munoː⸣ mu⸢ʃiʃi̥ki⸣munu]
      (痩せ衰えるものは虫食いもの<虫の付いたもの>)
    • ガ⸢ギレー⸣ラ フ⸢ドゥバヌ
      [ga⸢gireː⸣ra ɸu⸢dubanu]
      (痩せ衰え<萎縮し>たら成長しない)
    • ⸣ヤミティル ⸣アイニ ガ⸢ギリ ベー
      [⸣jamitiru ⸣ʔaini ga⸢giri beː]
      (病気してあんなに痩せ衰えているんだよ)
    • アイ⸢バー⸣ケー ガ⸢ギラヌ
      [ʔai⸢baː⸣keː ga⸢giranu]
      (そんなにまでは痩せ衰えない)
    • ⸣アイニ ガ⸢ギル⸣カー イ⸢キブイヤー⸣ ン⸢ジラ⸣ヌ
      [⸣ʔaini ga⸢giru⸣kaː ʔi⸢kibuijaː⸣ ʔn⸢ʤira⸣nu]
      (あんなに痩せ衰えると生気が戻らない<活力、元気、勢いが出ない>)
    • ガ⸢ギレー⸣ラー
      [ga⸢gireː⸣raː]
      (痩せ衰えては)
    • ⸢ペーレイヌ⸣ シ⸢ジクター ナーンパー⸣ヤ ガ⸢ギリナー⸣ヌ
      [⸢peːreinu⸣ ʃi⸢ʤikutaː naːmpaː⸣ja ga⸢girinaː⸣nu]
      (旱魃が続いたので菜っ葉は縮れてしまった)
    • ピ⸢ラク⸣マキ シ⸢ティ アウナーヤ⸣ ガ⸢ギリナー⸣ヌ
      [pi⸢raku⸣maki ʃi̥⸢ti ʔaunaːja⸣ ga⸢girinaː⸣nu]
      (寒冷負けして青菜は発育不全になってしまった)
    • ⸢コイ⸣ヌ ⸢ナーン⸣カー ヤ⸢サイ⸣ヤー ガ⸢ギルン⸣ダー
      [⸢koi⸣nu ⸢naːŋ⸣kaː ja⸢sai⸣jaː ga⸢girun⸣daː]
      (肥料がないと野菜は発育不全になるなる<成長が止まる>よ)
    • ガ⸢ギル⸣カー フ⸢ドゥバヌ
      [ga⸢giru⸣kaː ɸu⸢dubanu]
      (発育不全になったら成長しない)
    • ガ⸢ギレー⸣ラー ⸢カーサラヌ
      [ga⸢gireː⸣raː ⸢kaːsaranu]
      (発育不全になったら売れない)
    • ガ⸢ギリ
      [ga⸢giri]
      (発育不全になれ)

キンビン [⸢kim⸣biŋ] (名)

  • 菓子の名。首里方言の⸢チンビン[⸢ʧimbiŋ](巻餅)に同じ。国語のカ行イ段、エ段音に対応する鳩間方言の音韻は口蓋化しないので[ki]となり、首里方言は口蓋化するので[ʧi]となる。⸢キン⸣ビンは小麦粉を水でこね、黒砂糖と卵を混ぜて油を引いた鍋で丸形に焼いてくるくると巻いたもの。
  • Example phrases
    • ヤ⸢ラ⸣ビ ⸢シェーン⸣ケン マ⸢ルケーティ⸣ナー ⸢キン⸣ビン ヤ⸢キ ッふァーソーッ⸣タン
      [ja⸢ra⸣bi ⸢ʃeːŋ⸣kem ma⸢rukeːti⸣naː ⸢kim⸣biɲ ja⸢ki ffaːsoːt⸣taŋ]
      (子供の頃、偶にチンビンを焼いてくださった<焼いて食べさせられた>)

クヮー [⸣kwaː] (名)

  • (植)桑。沖縄本島方言の借用語か。⸢ゴーナ⸣キー[⸢goːna⸣kiː](桑の木)<若年層>、⸢コーン⸣ギ[⸢koːŋ⸣gi](桑の木)<老年層>ともいう。地震避けの呪文として、⸢クヮー⸣ヌ シチャ ⸢クヮー⸣ヌ シチャ[⸢kwaː⸣nu ⸣ʃi̥ʧa ⸢kwaː⸣nu ⸣ʃi̥ʧa](桑の下、桑の下)と唱えた。葉は養蚕用に、材は固く老木になるに従い黒褐色となり、光沢を有するので装飾的高級用材に利用される。芯材は三味線の竿にも利用される。実は熟すると赤褐色を呈し甘味をますので、子供の好物となった

シートゥ [⸢ʃiː⸣tu] (名)

  • 生徒。「明治29年6月16日、初めて当村においても学校を設立することとなり、当村事務所の西隣の僅か92坪の地に、幅が2間、長さ3間半、総坪数7坪の掘建て小屋を作り、就学児童23人を収営して大川尋常小学鳩間分校と称し、雇教員大濱安能氏当分校勤務を命ぜらる。此れ当村に於て教育の嚆矢なり」『波濤をこえて 鳩間小学校創立百周年記念誌』とある。昭和になって八重山に中等学校、女学校が設置されたから「生徒」という語彙も其の頃に借用されたものであろう。戦後の六・三・三・四制教育により、鳩間島に鳩間中学校が設置され、「生徒会」も設置された。
  • Example phrases
    • ⸢ウンヌマーラー ガッ⸣コーシートー ギュ⸢タール⸣ ブ⸢タ⸣カヤー
      [⸢ʔunnumaːraː gak⸣koːʃiːtoː gju⸢taːru⸣ bu⸢ta⸣kajaː]
      (その頃、学校の生徒は何人いたかねえ)

シルングチ [ʃi⸢ruŋgu⸣ʧi] (名)

  • すりこぎ(擂粉木)。れんぎ。「摺粉木」の[suri]の[u]と[i]が音位転換(metathesis)し、[kogi]の[ko]が濁音化、[o]が狭母音化して[u]となり(三母音化)、[gi]が口蓋化して[ʤ]となり、更に無声化して[ʧ]と音韻変化して形成された語。
  • Example phrases
    • ⸣グマー ⸢ダイ⸣パーナ イ⸢リティ⸣ シ⸢ルング⸣チシ ⸣ッシバ
      [⸣gumaː ⸢dai⸣paːnaː ʔi⸢riti⸣ ʃi⸢ruŋgu⸣ʧiʃi ⸣ʃʃiba]
      (胡麻は擂鉢に入れて擂粉木で擂りなさいよ)

スントー [⸢suntoː] (名)

  • 村長。「村頭」の義。明治30年、蔵元制度が廃止となり、八重山を一間切りとし、その下に一村、あるいは二、三の村を置いた。間切長を島司(とうじ)と称した。村の長を村頭と称し、間切長の代理をつとめた『石垣方言辞典』。
  • Example phrases
    • パ⸢トゥ⸣マナー ⸢スントー ソー⸣レー プ⸢ソー オーラ⸣ヌ
      [pḁ⸢tu⸣manaː ⸢suntoː soː⸣reː pu̥⸢soː ʔoːra⸣nu]
      (鳩間島には村頭をされた人はいらっしゃらない)

ツァン [⸣ʦaŋ] (係助)

  • ~だに、~だにも、~さえ。~さえも。~すら、~すらも、の義。可能性のある最小限のものを示し、他のものごとを暗示する意。係助詞の⸢-ン[⸢-ŋ](も)を介して体言や活用語の連用形に付く際、動詞や名詞の語尾が連母音の場合は、⸢ヤンツァン[⸢janʦaŋ]、その他の場合は⸢ンツァン[⸢nʦaŋ]となり、文末の打ち消し表現と呼応して用いられることが多い。
  • Example phrases
    • ク⸢リンツァン⸣ ユ⸢ミユーサ⸣ヌ
      [ku⸢rinʦaɲ⸣ ju⸢mijuːsa⸣nu]
      (これすらも読めない)
    • ヤ⸢ラ⸣ビンツァン ッ⸢シ ブームヌ⸣ ッ⸢サン⸣ ク⸢トゥ⸣ヌ ア⸢ル⸣ワ
      [ja⸢ra⸣binʦaŋ ʃ⸢ʃi buːmunu⸣ s⸢saŋ⸣ ku̥⸢tu⸣nu ʔa⸢ru⸣wa]
      (子供ですら知っているものを、知らないことがあるものか)
    • ウ⸢レー⸣ イッ⸢カ⸣ バ⸢ライヤンツァン⸣ サ⸢ヌ
      [ʔu⸢reː⸣ ʔik⸢ka⸣ ba⸢raijanʦan⸣ sa⸢nu]
      (彼は決して笑いすらもしない)
    • ウ⸢レー⸣ キーンツァン サ⸢ヌ
      [ʔu⸢reː⸣ kiːnʦan sa⸢nu]
      (彼は来すらも<来もだに>しない)
    • ⸣サーンツァン ⸣ヌミティル シ⸢グトー⸣ サ⸢リル
      [⸣saːnʦan ⸣numitiru ʃi⸢gutoː⸣ sa⸢riru]
      (お茶でも<だにも>飲んで<ぞ>仕事はされる)
    • ⸢ワー タン⸣ガーンツァン ⸣キー ッ⸢ふィール⸣カ⸢ツォー
      [⸢waː taŋ⸣gaːnʦaŋ ⸣kiː f⸢fiːru⸣ka⸢ʦoː]
      (君だけ<一人>でも来てくれたらなあ)

ティ [⸣ti] (接助)

  • {Exp_2}さらに係助詞⸣-ヤ[⸣-ja](~は)が付いて、~⸣-テー[⸣-teː](~ては)となり、「~ては~(動詞連用形の重複形)」のような、動作が連続的に起きる<継起>ことを表す。

ティ [⸣ti] (接助)

  • ~て。{Mn_1}動詞の連用形に下接して順態接続表現となり、動作、状態の時間的継起の意を表す。
  • Example phrases
    • パ⸢ナ⸣ヌ ⸣サキティ ナ⸢ル⸣ヌ ⸣ナルカー ユ⸢ドゥマ⸣ナー ⸢ウーミ⸣スヨー
      [pa⸢na⸣nu ⸣sḁkiti na⸢ru⸣nu ⸣narukaː ju⸢duma⸣naː ⸢ʔuːmi⸣sujoː]
      (花が咲いて実が付く<生る>と間もなく熟するよ)
    • ア⸢サカイヌ⸣ ウ⸢チ⸣ナー ダン⸢ティ⸣ パ⸢タ⸣ケー ⸢ギーティ⸣ クー⸢ナー
      [ʔa⸢sakainu⸣ ʔu⸢ʧi⸣naː dan⸢ti⸣ pa⸢ta⸣keː ⸢giːti⸣ kuː⸢naː]
      (午前中<朝陰の内>に急いで畑へ行って来ようねえ)
    • ヤ⸢ドゥ⸣ヌ ギャン⸢ティ⸣ シ⸢マ⸣リティ ア⸢キララヌ
      [ja⸢du⸣nu gjan⸢ti⸣ ʃi⸢ma⸣riti ʔa⸢kiraranu]
      (戸がぎゅっと強く締まっていて開けられない)

ドゥ [⸣du] (係助)

  • ぞ。強意を表す。歌謡語で多く用いられる。丁寧に話す場合はドゥ[du]と発音されるが、ぞんざいに発音する時や、普通の会話では⸣ル[⸣ru](ぞ)と発音されることが多い。ドゥ[du]とル[ru]は自由変異の関係にあるが、上接語彙の末尾音が撥音の場合はドゥ[du]となり、条件異音となる。活用語の連用形、名詞、名詞相当語句等に付いて、続く用言に係り、連体形で結ぶ。
  • Example phrases


    • ⸢キ⸣ドゥ(ル)
    •  ⸢スー
      [kḁ⸢ki⸣d
      ⸢スー [kḁ⸢ki⸣du(ru)

    • ⸢suː]
      (書きぞする)


    • ⸣イダフニドゥ(ル)
    •  ⸢パウ
      [⸣ʔidaunid
      ⸢パウ [⸣ʔidaunidu(ru)

    • ⸢pau]
      (板舟<サバニ>ぞ作る<接ぐ>)
    • ⸢イー クトゥル スー⸣ アイブ ⸣クトー ⸢サン⸣ダー
      [⸢ʔiːku̥turu suː⸣ ʔaibu ⸣ku̥toː ⸢san⸣daː]
      (良いことを<ぞ>するのであって、あんなことはするでないぞ<しないよ>)


    • マ⸢ナマ⸣ドゥ(ル)
    •  キ⸢ラリタ⸣ル
      [ma⸢na
      キ⸢ラリタ⸣ル [ma⸢nama⸣du(ru)

    • ki⸢rarita⸣ru]
      (今しか来れなかった<今ぞ来られた>)

トゥムレー [tu⸢mureː] (名)

  • 屋号。友利盛喜氏宅。東村の旗頭を保管しているトゥ⸢ニムトゥヤー[tu⸢nimutujaː](根家)。カツオ節製造業、篤農家として知られた友利盛喜氏は昭和初期に竹富村会議員を務めた。長男の友利三益氏は、鳩間島の最後の稲作農家になるまで稲作を続けられた。次男の故友利繁氏は、戦後初の鳩間島出身竹富町議会議員となり、竹富町の発展に尽力した。三男の友利武雄氏は(現屋嘉武雄氏)は鳩間島出身で初めて八重山税務署に勤務した。
  • Example phrases
    • ⸢アンヌムラヌ⸣ カ⸢シ⸣ラー トゥ⸢ムレー⸣ナール カ⸢キン⸣グ ⸢シー オー⸣ル
      [⸢ʔannumuranu⸣ ka⸢ʃi⸣raː tu⸢mureː⸣naːru kḁ⸢kiŋ⸣gu ⸢ʃiː ʔoː⸣ru]
      (東村の旗頭は友利家で保管<格護>しておられる)

Japanese-Multilingual Dictionary (JMDict)

Results from the Japanese-Multilingual Electronic Dictionary project (JMdict), created by Jim Breen, © Electronic Dictionary Research and Development Group.

Search languages: Japanese ↔ English

となり隣り

(Common Noun)

  1. Neighbor (neighbour); Next to (esp. living next door to)

となりあう隣り合う隣合う

(Common Godan verb, intransitive)

  1. To adjoin each other; To sit side by side

となりあわせ隣り合わせ隣合わせ隣り合せ隣合せ

(Common Noun)

  1. Adjoining each other

りんそんとなりむら隣村

(Noun)

  1. Neighboring village; Neighbouring village

となりぐみ隣組

(Noun)

  1. Neighborhood association (established in Japan in 1940); Neighbourhood association

となりきんじょ隣近所

(Noun)

  1. Neighbors; Neighbours; Neighborhood; Neighbourhood

となり異なり

(Noun)

  1. Unlike; Unique; Unusual

となり本生り本成り

(Noun)

  1. Fruit grown near the root

ひととなりとなり為人

(Noun)

  1. Hereditary disposition; Temperament; Nature

  1. Body build
    Archaism

さきとなりさきどなり先隣

(Noun)

  1. Next door but one; (A house) two doors away

となりまち隣町

(Noun)

  1. Neighboring (adjacent) town; Neighbouring town

となり真隣

(Noun)

  1. Immediately adjacent

となりさんお隣さん

(Noun)

  1. The next-door neighbour (neighbor)
    Honorific or respectful (sonkeigo) language

となりどうしとなりどしとなりどおし隣同士隣通し

(Noun)

  1. Next-door neighbors; (Living, sitting) next to each other

となりづきあい隣付き合い

(Noun)

  1. Neighborly relations; Neighbourly relations

となりあわせる隣り合わせる

(Ichidan verb)

  1. To adjoin

ぶんはひとなり文は人なり

(Expression)

  1. The style is the man; The style is the man himself
    Proverb

いんとなりかとなるとなり果となる

(Expression)

  1. To constitute the cause and effect

いっけんおいてとなり一軒置いて隣

(Noun)

  1. Next door but one

となりのはなはあかい隣の花は赤い

(Expression)

  1. The grass is always greener on the other side of the fence; The neighbour's flowers are redder
    Proverb

となりのしばふはあおい隣の芝生は青いとなりの芝生は青い

(Expression)

  1. The grass is always greener on the other side of the fence
    Proverb