A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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おしつける 【押しつける】
Phrases
- 押し付け合うさま chuiʔuushiʔuushi,ʔuuseekarakee
くっつける
Phrases
- ~さま tacchikificchiki,tacchikimucchiki
あっく すん (〜さん、〜さん、〜っし)
- (上から目線で)叱りつける、怒鳴る
Example phrases
- しゃちょーんかい うすまさ あっくむっく さってぃ よー。
(社長にさんざん怒鳴られてねえ) - じゅんさんかい/しーじゃかたんかい/しんしーんかい/いさんかい うすまさ あっくむっく さった さー。
(警官に/目上の人に/先生に/医者にさんざん叱りつけられたよ) - いさんかい あびらってぃ あっく さったん。
(医者に怒鳴られて叱りつけられた)
あびー くるすん (〜くるちゃん、〜くるさん、〜くるち)
- 大声を出して痛めつける
Example phrases
- あんすかなー あびーくるしーねー ちむ ちますん どー。
(そんなに大声を出して痛めつけると気持ちを萎縮させるよ)
うし くみーん (〜くみたん、〜くみらん、〜くみてぃ)
- 押さえつける
Example phrases
- っちゅぬ ちじ うしくみーしん ならん、っちゅんかい ちじ うしくみらってぃん ならん。
(人の頭頂を押さえつけてもいけない、人に押さえつけられてもいけない)
うし ちきーん (〜ちきたん、〜ちきらん、〜ちきてぃ)
- 押しつける
Example phrases
- どぅーや ふぃんぎまーい さーに っちゅんかい うしちきーん。
(自分は逃げ回って人に押しつける)
うだーすん (うだーちゃん、うだーさん、うだーち)
- おどす、どなりつける
Example phrases
- っちゅ うだーち じんかに とぅいる くとー たーがが ならーちゃら?
(人をおどしてお金を取ることをいったい誰が教えたのか)
くじすん (くじちゃん、くじさん、くじち)
- ごちそうに箸をつける、崩す
Example phrases
- うじゅーぬ うはちぇー やーぬ ぬーしから やくとぅ、わらびんちゃーや くじすな よー。
(重箱のお初は家のご主人からだから、子どもたちは箸をつけないよ)
くなーすん (くなーちゃん、くなーさん、くなーち)
- 踏みつける
Example phrases
- っちゅ/ふとん くなーすな けー。
(人/ふとん踏みつけるな) - ちのー/しゅむち くなーち あっかんけー。
(着物/本を踏みつけて歩くな)
くん ちきーん (〜ちきたん、〜ちきらん、〜ちきてぃ)
- 踏みつける
Example phrases
- みちばたぬ くさー くんちきらってぃん しぐ また みーっんぢーん。
(道端の草は踏みつけられてもすぐまた生え出る)
くんぴらかすん (くんぴらかちゃん、くんぴらかさん、くんぴらかち)
- 踏みつける
Example phrases
- ちゅぬ めーから しりーしりーびかー っし、くんぴらかさりーん どー。
(人の前にくっついてばかりいると、足を踏みつけられるよ) - うぃなぐぬ たかぐつさーに んじゃんじゃーとぅ くんぴらさってぃ みーくらがん そーたん。
(女性のハイヒールで思いっきり踏みつけられて目眩がしていた) - いふーな うぃきがんかい とぅっかちみらったる とぅちねー たかぐつさーに くんぴらかすし やん。
(変な男性に捕まえられた際にはハイヒールで踏みつけることだ)
くゎーすん (くゎーちゃん、くゎーさん、くゎーち)
- (口紅などを)塗り込む、(香水などを)つける
Example phrases
- なーから どぅぐゎい とぅてぃちゃーに ほーちゃーさーに んぢ とぅてぃ あかち やまちぇーる とぅくまんかい くゎーちょーけー。みじぶっくゎーや さんさ。
(庭からアロエをとって来て包丁で刺をとって割いてケガをしたところに塗っておきなさい。水ぶくれはしないから) - まちなかをぅてぃ とぅんけーいる あたいぬ ちゅらうぃなぐ やたしが、いっぺー かばさる かばーぐゎー くゎーちょーたん。
(街で振返るほどの美人だったが、とてもいい香りの香水をつけていた) - ちゃっさー っんままでぃ やたんてーまん、むーぢなくーや なしらんてぃん しむしが、くちべねー くゎーち いき よー やー。
(たとえそこまででも、ファンデーションは塗らなくても、口紅は塗って行きなさいね) - うぃなごー なちぇー てぃーだんかい やきらんぐとぅ、ちらとぅ てぃーんかい くりーむ くゎーちょーん。
(女性は夏は陽に焼けないように、顔と手にクリームを塗っている)
しちきーん (しちきたん、しちきらん、しちきてぃ)
- やっつける、しつける
Example phrases
- んかしぇー しーじゃぬちゃーんかい ゆばってぃ、むぬ ならーしんでぃち しちきらりーる くとぅん あたん。
(昔は先輩たちに呼ばれて、しつけるといってやっつけられることもあった) - んかしとぅ なまとー しちきよーぬ かわてぃ、てぃーふぃさ っんぢゃちゃい こーぐゎーさー くゎーちゃい しーねー ならんくとぅ、わらびんちゃーんかい むぬならーしぬ しーぐりく なとーん。やくとぅ、めーあがいっし うやん うや なさん、しーじゃん しーじゃ なさん。
(昔は今とは躾け方が違って、手足を出したりげんこつを喰らわせてはいけないので、子どもたちに道理を教えにくくなっている。それで、生意気になって親も親とは思わない、先輩も先輩とは思わない)
たっくゎーすん (たっくゎーちゃん、たっっくゎーらん、たっくゎーてぃ)
- くっつける
Example phrases
- ふくるぬ くちぇー ぬい ちきてぃ たっくゎーしぇー。
(袋の口は糊をつけてくっつけなさい)
ならーすん (ならーちゃん、ならーさん、ならーち)
- 教える、しつける
Example phrases
- むぬ いーよーぬ わっさくとぅ、むん ならーし しー よー。
(言葉遣いが悪いので、教えなさいよ) - くるまぬ くゎんさち とぅいんでぃち じれんかい ならいが いちゅん。
(車の免許をとるといって自練に習いに行く)
みー あてぃーん (〜あてぃたん、〜あてぃらん、〜あてぃてぃ)
- 見つける
Example phrases
- とぅめーとーたし みーあてぃたん。
(探していたのを見つけた)
みー ちーん (〜ちっちゃん、〜ちらん、〜ちっち)
- 見切りをつける
Example phrases
- あれー ならんしが、わんねー なー みーちっちゃん。
(あの人はどうもねえ、私はもう見切りをつけた)
むん ならーし (むん なれー〈しつけを受けること〉)
- しつけること
Example phrases
- わらび そーいにから ゆー むんならーし そーかんねー あとぅから じゃーふぇー ないん。
(子どものときからよくしつけをしておかないと後から手に負えなくなる) - むんなれー ないっさ。
(しつけになるね)
やますん (やまちゃん、やまさん、やまち)
- ケガをする、傷つける
Example phrases
- てぃー/ふぃさ/どぅー やまちゃっさー。
(手/足/体をケガしたよ) - やまぬぶい そーる っちゅぬ ゆかい しんでぃてぃ どぅー やまちゃくとぅ、ヘリコプター ゆだん。
(登山者がかなりすべって負傷したので、ヘリコプターを要請した) - わん うしぇー ふぃさ やまち のーてぃから うふぃどぅ ないしが、くんどぅぬ すーぶねー にばん なてぃ ゆー ちばたん。
(私の牛は足をケガして治ってから間もないが、今度の試合では2番になってよく頑張った) - やくしこー まむいるぐとぅ さんだれー、やんぢーねー えーてぃぬ ちむ やますん。
(約束は守るようにしないと、破ると相手の心を傷つける)
をぅさみーん (をぅさみたん、をぅさみらん、をぅさみてぃ)
- 収める、しつける
Example phrases
- あまぬ うやー っくゎぬちゃー ゆー をぅさみとーん やー。
(あそこの親は子どもたちをよくしつけているね)
くゎらくゎら
- ギラギラ照りつける様子
Example phrases
- てぃーだぬ くゎらくゎら そーん。
(陽がかんかんと照りつけている)
アースン [⸢ʔaː⸣suŋ] (他動)
- {Mn_1}合わせる。くっつける。一つにする。照合する。「~風に不令遇<アハセズ>~。万、1021」、沖縄古語「あはす」[オ・古・琉・組・混]。
Example phrases
- ⸢ワー ジン⸣トゥ バー ジン ⸢アー⸣スカー ⸢ギュー⸣サ ナ⸢ル⸣ワ
[⸢waː ʤin⸣tu baː ʤiŋ ⸢ʔaː⸣su̥kaː ⸢gjuːsa na⸢ru⸣wa]
(君の金と私の金を合わせるといくらになるか) - ⸢アー⸣スンティ ⸣ウムーカ ⸢アー⸣ス ⸣クトー ナ⸢ルン⸣ドゥ ⸢アーサン⸣ツォー
[⸢ʔaː⸣sunti ⸣ʔumuːka ⸢ʔaː⸣su ⸣ku̥toː na⸢run⸣du ⸢ʔaːsan⸣ʦoː]
(合わせようと思えば合わせることは出来るが、合わさないそうだ) - ⸢アー⸣シェー ⸣ミサムヌ
[⸢ʔaː⸣ʃeː ⸣misamunu]
(合わせれば良いのに) - ⸢アー⸣シバ
[⸢ʔaː⸣ʃiba]
(合わせなさいよ)
アダースン [ʔa⸢daːsuŋ] (他動)
- どやす。怒鳴りつける。大声で叱りつける。
Example phrases
- ウ⸢レー⸣ プ⸢ス⸣ ア⸢ダースンダ キー⸣ シ⸢キ⸣リ⸢ヨー
[ʔu⸢reː⸣ pu̥⸢su⸣ ʔa⸢daːsunda kiː⸣ ʃi̥⸢ki⸣ri⸢joː]
(彼は他人をどやすから気をつけなさいよ) - ア⸢ダーサンドー⸣シ ア⸢ジ⸣ シゥ⸢カシ⸣バ
[ʔa⸢daːsandoː⸣ʃi ʔa⸢ʤi⸣ si̥⸢kaʃi⸣ba]
(どやさないで話して教え<聞かせ>なさいよ)
アヤミルン [ʔa⸢jami⸣ruŋ] (他動)
- 傷つける。損なう。殺す。
Example phrases
- ⸣アイティ プ⸢スン⸣ヤヌ ッ⸢ふァ⸣ ア⸢ヤミル⸣ナ
[⸣ʔaiti pu⸢suɲ⸣janu f⸢fa⸣ ʔa⸢jamiru⸣na]
(喧嘩してよその家の子供を怪我させるな<危めるな>)
アヤムン [ʔa⸢ja⸣muŋ] (他動)
- 傷つける。「あやめる(下二段)」の四段活用化したもの。
Example phrases
- ヤ⸢ラ⸣ビ ヤ⸢ラバン⸣ アイティ プ⸢ス⸣ ア⸢ヤ⸣メー ナ⸢ラ⸣ヌ
[ja⸢ra⸣bi ja⸢rabaŋ⸣ ʔaiti pu⸢su⸣ ʔa⸢ja⸣meː na⸢ra⸣nu]
(子供でも喧嘩して他人を傷つけてはならない)
イキシラリン [⸣ʔiki ʃi⸢rariŋ] (連)
- 一息つける。一休みできる。安心できる。
Example phrases
- ヤ⸢ラ⸣ビンケーン ムー⸢ル⸣ フ⸢ドゥビ⸣ ドゥームティ ⸢パッ⸣ター マ⸢ナ⸣マー ヤッ⸢トゥ⸣シ ⸣イキ シ⸢ラリン⸣ダー
[ja⸢ra⸣biŋkeːm muː⸢ru⸣ ɸu⸢dubi⸣ duːmuti ⸢pat⸣taː ma⸢na⸣maː jat⸢tu⸣ʃi ʔiki ʃi⸢rarin⸣daː]
(子供たちもみんな成長して独立していったので、今はやっとで一息つくことが出来る<一休みできる>よ)
イシキルン [⸢ʔiʃi̥kiruŋ] (他動)
- 言いつける。命ずる。
Example phrases
- カ⸢リンナー⸣ニ ⸢イシキルンティ⸣ ウムーカー ⸢パイ⸣サ ⸢イシキレー⸣ ミサムヌ
[ka⸢rinnaː⸣ni ⸢ʔiʃi̥kirunti⸣ ʔumuːkaː ⸢pai⸣sa ⸢ʔiʃi̥kireː⸣ misamunu]
(あれ<彼>に言いつけようと思うなら、早く言い付ければいいのに) - ク⸢ヌ ユー⸣ゾー プ⸢スンナー⸣ネー ⸢イシキララヌ ワーニ⸣ル ⸢イシキル
[ku⸢nu juː⸣ʣoː pu̥⸢sunnaː⸣neː ⸢ʔiʃi̥kiraranu waːni⸣ru ⸢ʔiʃi̥kiru]
(この仕事<用事>は他人には言いつけられ<命令でき>ない{EOS}君にしか命じられない<君にぞ言いつけられる>) - ウ⸢ヌ⸣ プ⸢ソー イシキラン⸣カー シ⸢グトー サンバ⸣ バーラ ⸢イシキルン⸠ドー
[ʔu⸢nu⸣ pu̥⸢soː ʔiʃi̥kiraŋ⸣kaː ʃi⸢gutoː samba⸣ baːra ⸢ʔiʃi̥kirun⸠doː]
(その人は指示しないと<言いつけないと>仕事をしないので、私から言いつけるぞ)
イジフズン [ʔi⸢ʤiɸuʣuŋ] (他動)
- ひどく叱る。叱りつける。「言い・抉る(くじる)」の義。
Example phrases
- ⸣ウヤン イ⸢ジフザリティ⸣ ナ⸢キ ベー
[⸣ʔujaŋ ʔi⸢ʤiɸuʣariti⸣ na⸢ki beː]
(親に叱りつけられて泣いている) - プ⸢スヨー⸣ イ⸢ジフズンティ⸣ カー⸢ニ スー⸣ フ⸢ミ⸣ルンティ ⸢スー⸣ クトー ッ⸢サヌ
[pu⸢sujoː⸣ ʔi⸢ʤiɸuʣunti⸣ kaː⸢ni suː⸣ ɸu⸢mi⸣runti ⸢suː⸣kutoː s⸢sanu]
(人をひどく叱り付けようとばかりする{EOS}誉めるということを<は>知らない) - プ⸢ス⸣ イ⸢ジフジ⸣ナー ナ⸢ラ⸣ヌ
[pu̥⸢su⸣ ʔi⸢ʤiɸuʤi⸣naː na⸢ra⸣nu]
(他人を叱りつけるので堪らない) - ⸣アイニ イ⸢ジフズ⸣ クトー ⸢サンブリ⸣バ
[⸣ʔaini ʔi⸢ʤiɸuʣu⸣ ku̥toː ⸢samburi⸣ba]
(あんなに叱りつけることはするなよ) - ⸢マー⸣ビン イ⸢ジフジェー⸣ ミサムヌ
[⸢maː⸣biŋ ʔi⸢ʤiɸuʤeː⸣ misamunu]
(もっと叱りつければいいのに) - イ⸢ジフジ⸣バ
[ʔi⸢ʤiɸuʤi⸣ba]
(叱りつけろ) - ウ⸢レー サッ⸣コー プ⸢ス⸣ イ⸢ジフズン
[ʔu⸢reː sak⸣koː pu̥⸢su⸣ ʔi⸢ʤiɸuʣuŋ]
(彼はひどく他人を叱り飛ばす) - キ⸢ムイ⸣ツァースコー イ⸢ジフザレー⸣ティ パ⸢タラキベー⸣タ
[ki⸢mui⸣ʦaːsu̥koː ʔi⸢ʤiɸuʣareː⸣ti pḁ⸢tarakibeː⸣ta]
(可哀相なほど<肝痛むほど>叱り飛ばされて働いていた)
イツァビ [ʔi⸢ʦa⸣bi] (名)
- (植)和名、ケイヌビワ。クワ科植物。野生の植物で、イチジクに似た小さな果実をつける。東村のフ⸢クン⸣ドー[ɸu̥⸢kun⸣doː](福堂)あたりの藪の中や、ユ⸢ナ⸣デー[ju⸢na⸣deː](与那田家)の畑の藪の中に自生していた。旧暦7月13日~15日の⸢ソー⸣ラン[⸢soː⸣raŋ](お盆<精霊会>)にム⸢ルムル[mu⸢rumuru]に入れて供えたものである。
Example phrases
- イ⸢ツァビ⸣ヌ ⸣ナルン ム⸢ルムル⸣ナー イ⸢ルタン
[ʔi⸢ʦabi⸣nu ⸣narum mu⸢rumuru⸣naː ʔi⸢rutaŋ]
(イツァビの実もムルムルの中に入れた)
ウッツァースン [⸢ʔutʦaː⸣suŋ] (自動・他動)
- ぶつける。瓶や甕などの陶磁器、ガラス器具などの容器類がぶつけ合う。ぶつかり合う。「打ち合わす」の義か。
Example phrases
- ⸢ウンパン⸣シンラ ⸣ムティクンケン サ⸢キクビンマー ウッツァー⸣シティ バ⸢リナー⸣ヌ
[⸢ʔumpaŋ⸣ʃinra ⸣mutikuŋken sḁ⸢kikubimmaː ʔutʦaː⸣ʃi̥ti ba⸢rinaː⸣nu]
(運搬船から運んで<持って>来るうちに酒瓶がぶつかって<酒瓶をぶつけて>割れてしまった) - ⸢ウッツァーサ⸣ヌ
[⸢ʔutʦaːsa⸣nu]
(ぶつけない{EOS}ぶつからない) - フ⸢ニ⸣ヌ グ⸢ロー⸣カー ク⸢ビン⸣マー ⸢ウッツァー⸣スン
[ɸu⸢ni⸣nu gu⸢roː⸣kaː ku⸢bim⸣maː ⸢ʔutʦaː⸣suŋ]
(船の横揺れ<ローリング>がひどいと瓶はぶつかる) - ⸢ウッツァー⸣ス ⸣クトー ⸢ナー⸣ヌ
[⸢ʔutʦaː⸣su ⸣ku̥toː ⸢naː⸣nu]
(ぶつかる<ぶつける>ことはない) - ⸢ウッツァー⸣シェー ⸣ミサムヌ
[⸢ʔutʦaː⸣ʃeː ⸣misamunu]
(ぶつければ<ぶつかれば>いいのに) - ⸢ウッツァー⸣シ
[⸢ʔutʦaː⸣ʃi]
(ぶつけろ<ぶつかれ>)
カキシゥクン [kḁ⸢ki⸣su̥kuŋ] (自動)
- 駆けつける。走る。「駆けつく<下二段活用>」の四段活用化したもの。カ⸢キッツァー⸣スン[kḁ⸢kitʦaː⸣suŋ](駆けつける{EOS}走る{EOS}「駆け散らす」の義)ともいう。
Example phrases
- ⸣アイニ カ⸢キシゥカン⸣ドーシ ⸢ヨーンナ⸣ パリ
[⸣ʔaini kḁ⸢kisi̥kan⸣doːʃi ⸢joːnna⸣ pari]
(あんなに駆けつけないでゆっくり行け) - カ⸢キ⸣シキ ⸣パリ
[kḁ⸢ki⸣ʃi̥ki ⸣pari]
(走って行け) - ア⸢バタス⸣カー カ⸢キ⸣スクン
[ʔa⸢batasu⸣kaː kḁ⸢ki⸣su̥kuŋ]
(急かせたら駆けつける<走る>) - カ⸢キ⸣スク プ⸢ソー⸣ カ⸢キ⸣シキ
[kḁ⸢ki⸣su̥ku pu̥⸢soː⸣ kḁ⸢ki⸣ʃi̥ki]
(駆けつける人は駆けつけろ) - カ⸢キ⸣シケー ⸣ミサムヌ
[kḁ⸢ki⸣ʃi̥keː ⸣misamunu]
(駆けつければよいのに)
カキシキルン [kḁ⸢kiʃi̥ki⸣ruŋ] (自動)
- 駆けつける。走る。カ⸢キッツァー⸣スン[kḁ⸢kitʦaː⸣suŋ](駆けつける)ともいう。
Example phrases
- カ⸢キシキラン⸣ドーシ ア⸢ラ⸣キクー
[ka⸢kiʃi̥kiran⸣doːʃi ʔa⸢ra⸣ki ⸣kuː]
(駆けつけないで歩いて来い) - カ⸢キ⸣シキ ⸣パリ
[kḁ⸢ki⸣ʃi̥ki ⸣pari]
(駆けつけて行け) - ⸢バン⸣ヌン カ⸢キシキ⸣ルン
[⸢ban⸣nuŋ kḁ⸢kiʃi̥ki⸣ruŋ]
(私も駆けつける) - カ⸢キシキ⸣ル ⸣バソー カ⸢キシキ⸣リバ
[kḁ⸢kiʃi̥ki⸣ru ⸣basoː kḁ⸢kiʃi̥ki⸣riba]
(駆けつける時は駆けつけろよ) - ⸢パー⸣ク カ⸢キシキ⸣レー ⸣ミサムヌ
[⸢paː⸣ku kḁ⸢kiʃi̥ki⸣reː ⸣misamunu]
(早く駆けつければよいのに)
カニン [⸣kaniŋ] (名)
- (植)和名、エビツル。ブドウ科植物。野ぶどう。原野の雑木林の中のガジマル[ga⸢ʤi⸣maru](木容樹)や⸢ゴーナ⸣キ[⸢goːna⸣ki](桑の木)などに巻きつくように生えて、直径約1センチほどの球状の実をつける。未熟の実は緑色を呈するが完熟する濃い赤紫色になり、甘く美味である。長さ15~17センチの房いっぱいに実をつける。カニンの蔓を切って、その樹液を目に入れると眼病が治るといわれていて、目ヤニが出ると眼病の薬として樹液を目にさして利用していた。
Example phrases
- ⸢ソー⸣ランナー ⸣カニン ⸣ブリキー ム⸢ルムル⸣ナー イ⸢ルタン
[⸢soː⸣rannaː ⸣kanim ⸣burikiː mu⸢rumuru⸣naː ʔi⸢rutaŋ]
(お盆には野ブドウを捥いで<折って>来て、お盆のムルムルに入れたものだ)
カノーシ [ka⸢noːʃi] (名)
- 鉄製の芋を掘る器具。農具の一つ。「金・掘串<ふくし>」の転訛したもの。「堀串<フクシ>」は、「~布久思毛與 美夫君志持」『万葉集 1』の「布久志」の義。芋畑の草取りや芋を掘るのに用いる鉄製の堀串。長さ約30センチ、直径約2センチの鉄筋の先端部を尖らせ、片方に匙状の頭をつける。この部分を右手の掌に当てて握り、土を突き起こすようにして左手で除草する。硬い土塊などは叩いたり、突いたりして細かく砕くのに用いる。芋ほりをする際は、これで地中の芋をを探り当て、実の大きいのを選んで掘り出した。
Example phrases
- カ⸢ノーシ⸣シ ⸣ウン ⸣プリバ
[ka⸢noːʃi⸣ʃi ⸣ʔum ⸣puriba]
(金堀串で芋を掘れよ) - カ⸢ノーシ⸣シ ⸣ッサ ⸢ソーリ
[ka⸢noːʃi⸣ʃi ⸣ssa ⸢soːri]
(かなふ串で畑の雑草を除草しなさい<さくれ・ uby{刳}{サク}り取れ>)
カラマクン [ka⸢rama⸣kuŋ] (他動)
- 絡め巻く。巻きつける。カ⸢ルマ⸣クン[ka⸢ruma⸣kuŋ](巻き付ける)ともいう。
Example phrases
- ⸢ナー⸣ヤ ⸣パラーナ カ⸢ラマ⸣キ シ⸢キ⸣リ
[⸢naː⸣ja ⸣paraːna ka⸢rama⸣ki ʃi̥⸢ki⸣ri]
(縄は柱に巻きつけておけ) - カ⸢ラマ⸣クンティ ⸢スンドゥ⸣ カ⸢ラマカラ⸣ヌ
[ka⸢rama⸣kunti ⸢sundu⸣ ka⸢ramakara⸣nu]
(巻き付けようとするが、巻き付けられない) - カ⸢ラマ⸣ク クトゥ
[ka⸢rama⸣ku ⸣ku̥tu]
(巻きつけること) - ク⸢レー⸣ カ⸢ラマ⸣ケー ⸣ミサムヌ
[ku⸢reː⸣ ka⸢rama⸣keː ⸣misamunu]
(これは巻き付ければよいのに) - ⸢パー⸣ク ⸢クン⸣ナ カ⸢ラマ⸣キ
[⸢paː⸣ku ⸢kun⸣na ka⸢rama⸣ki]
(早くこれに巻きつけよ)
カラミルン [ka⸢rami⸣ruŋ] (他動)
- {Mn_1}絡める。巻きつける。
Example phrases
- ク⸢ヌ⸣ イトー イ⸢トゥマ⸣キナー カ⸢ラミル⸣ナ <マ⸢クナ>
[ku⸢nu⸣ ʔitoː ʔi⸢tuma⸣kinaː ka⸢ramiru⸣na ]
(この糸は糸巻きに巻きつけるな) - ウ⸢レー⸣ カ⸢ラミララ⸣ヌ
[ʔu⸢reː⸣ ka⸢ramirara⸣nu]
(それは巻き付けられない) - ⸢クン⸣ナー カ⸢ラミ⸣ルン
[⸢kun⸣naː ka⸢rami⸣ruŋ]
(これに巻きつける) - カ⸢ラ⸣ミ ⸣シケー
[ka⸢ra⸣mi ⸣ʃikeː]
(巻き付けておいてある) - カ⸢ラミ⸣ル ⸣クトゥ
[ka⸢rami⸣ru ⸣ku̥tu]
(巻きつけること)
カラムン [ka⸢ra⸣muŋ] (他動)
- {Mn_1}絡める。巻きつける。
Example phrases
- ⸢クン⸣ナ カ⸢ラ⸣ムン
[⸢kun⸣na ka⸢ra⸣muŋ]
(これに巻きつける) - ク⸢レー⸣ カ⸢ラマラ⸣ヌ
[ku⸢reː⸣ ka⸢ramara⸣nu]
(これは巻かれない) - カ⸢ラミヤッ⸣サン
[ka⸢ramijas⸣saŋ]
(巻き付けやすい) - カ⸢ラ⸣ム ⸣ムノー ⸣ヌーヤ
[ka⸢ra⸣mu ⸣munoː ⸣nuːja]
(巻きつけるものは何か) - カ⸢ラ⸣メー ミサムヌ
[ka⸢ra⸣meː ⸣misamunu]
(巻きつけばよいのに) - ⸢クン⸣ナ カ⸢ラ⸣ミ
[⸢kun⸣na ka⸢ra⸣mi]
(これに巻きつけろ)
カルイシキルン [⸣karui ʃi̥⸢ki⸣ruŋ] (連)
- 嘉例をつける。幸運を授ける祈願をする。「嘉齢をつける」(長寿延命の幸運を授けるよう祈願する)の転訛したもの。
Example phrases
- ⸢カンヌマイ⸣ヌ ⸣グシ ⸣カミティ ⸣カルイ シ⸢キ⸣ルンティ ⸢ベー
[⸢kannumai⸣nu ⸣guʃi ⸣kamiti ⸣karui ʃi̥⸢ki⸣runti ⸢beː]
(神前に供えた神酒を頂いて嘉例をつけよう<幸運・長寿を頂こう>としている)
キーシキルン [⸢kiː⸣ ʃi̥⸢ki⸣ruŋ] (連)
- 注意する。気をつける。用心する。
Example phrases
- ッ⸢ふァヨーンサーリ⸣ ミ⸢チェー⸣ラ ア⸢ラ⸣キクー ⸣ピンマー ク⸢ルバン⸣ヨーニ ⸢キー⸣ シ⸢キ⸣リ⸢ダー
[f⸢fajoːnsaːri⸣ mi⸢ʧeː⸣ra ʔa⸢ra⸣kikuː ⸣pimmaː ku⸢rubaɲ⸣joːni ⸢kiː⸣ ʃi̥⸢ki⸣ri⸢daː]
(暗闇で道を歩いてくるときは転ばぬよう気をつけれよ) - ⸢ター⸣ヌ ⸣アザ ア⸢ラ⸣ク ⸣ピンマー パ⸢ブヌ ブン⸣ユー ッ⸢サンダ チャー キー⸣ シ⸢キ⸣ルン
[⸢taː⸣nu ⸣ʔaʣa ʔa⸢ra⸣ku ⸣pimmaː pa⸢bunu buŋ⸣juː s⸢samda ʧaː kiː⸣ ʃi̥⸢ki⸣ruŋ]
(田の畦を歩く時は毒蛇がいるかも知れないから、いつも気をつける)
キガラスン [ki⸢garasuŋ] (他動)
- けがす(汚す)。よごす。名誉、名声を傷つける。
Example phrases
- ⸣アイブ ク⸢トゥ⸣バ ⸢シー⸣ ウ⸢ヤ⸣ヌ ⸢ナーバ⸣ キ⸢ガラシ⸣ イ⸢ナムヌ⸣ダラ
[⸣ʔaibu ku̥⸢tu⸣ba ⸢ʃiː⸣ ʔu⸢ja⸣nu ⸢naːba⸣ ki⸢garaʃi⸣ ʔi⸢namunu⸣dara]
(あんな事をして、親の名を汚して残念でならないよ)
キジシキルン [ki⸢ʤiʃi̥ki⸣ruŋ] (他動)
- 傷つける。身体や器物に傷を負わせる。
Example phrases
- ⸢ガン⸣バリ ⸢シー ベー⸣ティ ⸣パラーナ キ⸢ジシキ⸣ルン⸢ダー
[⸢gam⸣bari ⸢ʃiː beː⸣ti ⸣paraːna ki⸢ʤiʃi̥ki⸣run⸢daː]
(悪戯をしていて、柱に傷つけるぞ) - マ⸢カ⸣ルドンゴー ⸢ウッツァー⸣スカー パ⸢タカキ⸣ キ⸢ジシキ⸣ルン⸢ダー
[ma⸢ka⸣rudoŋgoː ⸢ʔutʦaː⸣sukaː pḁ⸢takaki⸣ ki⸢ʤiʃi̥ki⸣run⸢daː]
(お碗類はぶつける<打ち合わせる>と縁が欠けて傷をつけるよ) - ⸢ウッツァーサ⸣バン キ⸢ジ⸣ シ⸢キラ⸣ヌ
[⸢ʔutʦaːsa⸣baŋ ki⸢ʤeː⸣ ʃi̥⸢kira⸣nu]
(ぶつけ<打ち合わせ>ても傷をつけない)
つける【漬ける・浸ける】
(Common Ichidan verb, transitive)
- To soak; To seep; To dip in
- To pickle
つける【付ける・着ける・附ける】
(Common Ichidan verb, transitive)
- To attach; To join; To add; To append; To affix; To stick; To glue; To fasten; To sew on; To apply (ointment)
- To furnish (a house with)
- To wear; To put on
- To keep a diary; To make an entry
- To appraise; To set (a price)
- To allot; To budget; To assign
- To bring alongside
- To place (under guard or doctor)
- To follow; To shadow
- To load; To give (courage to)
- To keep (an eye on)
- To establish (relations or understanding)
- To turn on (light)
つける【点ける】
(Common Ichidan verb, transitive)
- To turn on; To switch on; To light up
— Word usually written using kana alone
つける【就ける・即ける】
(Ichidan verb, transitive)
- To install (a king, emperor, etc.)
- To appoint (to a post); To promote
- To assign (to study under)
つける【尾ける】
(Ichidan verb)
- To hunt a spy; To put a tail on someone; To stalk