(Noun) Mouth
Define くち kuchi Meaning クチ
Displaying results for くち (kuchi・くち・クチ) – ryukyu
JLect: Japonic Languages and Dialects Database
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A dictionary of the Ryukyuan language
Results from the 沖縄語辞典 データ集 Okinawago jiten dēta-shū (Okinawan Language Dictionary Data Collection), published by the National Institute for Japanese Language and Linguistics, © CC BY 4.0.
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クチ kuchi (kuci) ⓪ 名
- こち。東風。春先に東から吹く風。
クチ kuchi (kuci) ① 名、接尾
- 口。~kuujuN.口を閉じる。だまる。~suujuN.口を吸う。口づけする。sjuduNmijarabinu 'jucinurunu haguci, ?iCika 'junu kuriti mikuei suwana.[諸鈍めやらべの雪色の歯口いつか夜のくれてみ口吸はな]諸鈍の乙女の雪色の歯をした口,早く日が暮れてあの美しい口を吸いたい。~tugarasjuN.口をとがらす。不満そうな顔つきをする。~tu tookaci.口と斗搔きの意。余裕のないぎりぎりの暮らし。斗搔きでかきならしたように,食うだけしかなく,少しも余らない。~'jaNzuN.口がおごってしまう。美食癖をつけてしまう。~'juSizuN.口をゆすぐ。うがいする。
- 職。就職口。~tumeejuN.職を捜す。
- 食。食物の分け前。~hwikarijuN.食物を他の人の分として減らされる。?ujanu~hwicuN.(子が)親の分まで食べてしまう。
- 物を出し入れなどする口。biNnu~.瓶の口.
クチ kuchi (kuCi) ⓪ 名
- 骨(こつ)。遺骨。
イクチ ikuchi (?ikuCi) ⓪ 名
- いくつ。何個。また,何歳。~N miiCiN.いくつも。たくさん。(いくつも三つもの意)
バクチ bakuchi (bakuci) ⓪ 名
- ばくち。bakucaともいう。
クチバ kuchiba (kuciba) ① 名
- くつわ。馬の口につける金具。
クチキ kuchiki (kuciki) ⓪ 名
- 朽木。
ククチ kukuchi (kukuci) ⓪ 名
- 気持ち。気分。心地。~nu 'waQsaN.気分が悪い。
ククチ kukuchi (kukuCi) ⓪ 名
- 癲●。
ミクチ mikuchi (mikuci) ① 名
- お口。kuci(口)の敬語。~saNsikwaN,?uNzu biiru.口は三司官のように達者だが,体はみるのようにぐにゃぐにゃでたよりにならない。
リクチ rikuchi (rikuCi) ⓪ 名
- ずるがしこいこと。狡猾。小利口。~kwatooN.ずるがしこい。~na muN.狡猾な者。
- 反抗。~siinee ?ukaasaN doo.反抗すると危いぞ。
スクチ sukuchi (sukuCi) ① 名
- 粗忽。そそっかしいこと。
- こっけいなこと。ひょうきんなこと。~-na muN.ひょうきん者。おどけ者。
ウクチー ukuchii (?ukuCii) ① 名
- たこあげで,たこの調子をとるためのひも。たこがさかさに落ちたりしないために付けたもの。
アマクチ amakuchi (?amakuci) ⓪ 名
- ?amaguciと同じ。
チュクチ chukuchi (cukuci) ⓪ 名
- 一口。一度に口に入れること。また,その分量。
- 一口。一口の持ち分。~ ?ijuN.(無尽などに)一口はいる。
クチンダ kuchinda (kuciNda) ⓪ 名
- 東風平。《地》参照。
クチサン kuchisan (kuCisaN) ⓪ 形
- 苦しい(のどをしめられた時など)。また,つらい。情ない。やるせない。
ミークチ miikuchi (miikuci) ⓪ 名
- 表情。顔つき。目と口の意。まれな語。~'jahwajahwatu.表情がやさしく。
ムイクチ muikuchi (muikuci) ⓪ 名
- もいだ跡。果実などをもぎとった箇所。
ンナクチ nnakuchi ('Nnakuci) ⓪ 副
- 何も食べさせないさま。~simijuN.何も食べさせない。~muduci cimu 'januN.何も食べさせずに帰して後悔する。
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くち 【口】
Phrases
- ~がえぐい kuchiwiigoosaN
- ~が重い kuchiʔNbusaN
- ~が軽い kuchiʔassaN,kuchigassaN
- ~が早い kuchibeesaN
- ~が悪い kuchigufasaN
- ~が悪い者 yanaguchaa,kuchigufaa
- ~のとがった顔 yuumuujira
- ~のとがった者 yuumuu,saaruu,tugaii,tugayaa,→hayuuguchi
- ~を大きく開くこと gaaburachi
くちき 【朽木】
くちかず 【口数】
くちがね 【口金】
くちぐせ 【口癖】
くちぐち 【口口】
くちさき 【口先】
Phrases
- ~ばかり ʔiinagashinagashi,→shuNsooroo
くちどめ 【口止め】
くちなし (植物名)
くちひげ 【口ひげ】
くちぶえ 【口笛】
Phrases
- ~の音 fuuifuui
くちべた 【口下手】
くちよせ 【口寄せ】
Phrases
- ~をする「ゆた」 yuNnuyuta
くちうつし 【口移し】
Phrases
- ~に酒を飲ませること kukuNjaki
くちおしい 【口惜しい】
くちぐるま 【口車】
Dictionary of the Practical Use of Okinawan
Results from the うちなーぐち活用辞典テキストデータベース Uchinaaguchi katsuyō jiten tekisuto dētabēsu (Dictionary of the Practical Use of Okinawan), by Shinsho Miyara, © CC BY-ND 3.0 DEED.
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くち
- 語、ことば、口
- やまとぅぐち
(日本語) - 、とーぬ くち
(中国語) - 、フランスぐち
(フランス語) - 、ドイツぐち
(ドイツ語) - 、ロシアぐち
(ロシア語) - 、こーれーぐち
(韓国語) - みーぐち
(商いのし始め) - 、くち のーし
(口直し) - くちげーし
(相手の言葉をそのまま返すこと) - くち けーしぇー。
(相手の言葉をそのまま返しなさい) - くち うーいん。
(口に出すと本当にそうなってしまう) - くちぬ わっさん。
(口が悪い) - くち がっさん/っんぶさん/にーさん/かないん。
(口が軽い/重い/食欲がない/達者である・口答えする) - くち さびっさん。
(何か口にしたい) - ぬー ちちん ぬーん いらん。くち くーとーさ。
(何を聞いても何も言わない、口を閉ざしている) - あれー まーさむん じょーぐー なてぃ、したたか くち くぇーとーん。
(あの人は美食家で、とても味覚が肥えている) - ぬーん かんげーらんぐとぅ あびーほーいねー、くち やますん どー。
(何も考えないで言いたい放題すると、口で災いを招くよ) - くとぅばー じんぢけー やくとぅ、ぶかりーな くとぅびけー いーねー くちんかい くゎーりーん どー。
(言葉はお金と同様に大切に使わないといけないので、良くない事ばかり言うとその言葉に喰われてしまうよ) - くちぬ あまれー、てぃーぬ っんぢーん。
(言い過ぎると、口論から殴り合いになる)
Example phrases
くち かじ
- 口数
- うぃなごー ある うっさ はなしわどぅ ちもー ふぢゅくとぅ くちかじぬ うふさ ないしが、うぃきがー くとぅばー てぃーち たーちっし しますくとぅ、ちもー っんぶこーねーらんがやー?
(女性は全部話しすれば満足するので、口数は多くなるが、男性は言葉は1つ2つで済ますので、ストレスにならないのかねえ) - くちかじぬ うふさしが、っやーや かくじぇー やまに? かくじ はんでぃーん どー。
(女性は口数が多いが、あなたの顎は痛くないのか。顎がはずれるよ)
Example phrases
くち からじ
- 口も頭も疲れること
- わらび ふどぅっわーする たみねー、むぬ ならーし すんち くちからじぬ やむさ。
(子を育てるためには、ものを教えるといって口も頭も疲れてつらい)
Example phrases
くち がんすい
- 口達者
- くちがんすえー うぃきがんかえー をぅらん、うれー うぃなぐぬ かんとーる ななばちぬ てぃーち やん。ななばちんでぃ いーしぇー、みーとぅんだ わかりっし なちゅしん うぃなぐ、わたやみ しみらさってぃ っくゎ なすしん うぃなぐ、っくゎ なちゃる あとぅ ふどぅっわーすしん うぃなぐ、やーぬ わじゃん むる うぃなぐ、ぬーがな あいねー うれー むる うぃなぐぬどぅ わっさんでぃ なとーくとぅ、うぃなごー ななばち かんとーん。
(口達者は男性にはいない。それは女性の負っている七罰の一つだ。七罰というのは、離婚して泣くのも女性、お腹を痛めさせられて子を産むのも女性、子を産んだ後育てるのも女性、家事もすべて女性、何かあるとそれはすべて悪いのは女性となっているので、女性は七罰を負っている)
Example phrases
くち ぐし
- 口癖
- わんねー いちん うちなーぐちっし はなし すんち うむいしが、くちぐし なてぃ あとー やまとぅぐち なとーん。
(私はいつも沖縄語で話しをすると思っているが、口癖になって後は日本語になっている) - くちぐし、てぃーぐし、さきぐしんでーぬ くとぅばー うくねーぬ わっさるくとぅんかい ちかいん。くちぬ わっさたい、っちゅぬ むん とぅたい、さき ぬでぃ ありたい する くとぅ やん。
(口癖、手癖、酒癖などのことばは行いが悪いことに遣う。口が悪かったり、人の物を取ったり、酒を飲んで荒れたりすることだ)
Example phrases
*(参考)くちぬ をぅー(口癖、口の緒の意)
くち ぐとぅ
- 言い争い
- っちゅぬ うふさ あちまいる とぅくるをぅてー くちぐとぅん っんぢーん。
(人が多く集まるところでは言い争いも生じる)
Example phrases
くち ぐふぁー
- 毒舌家
- あれー くちぐふぁー なてぃ、はちゅる くとぅばー むる っちゅぬ ちむ やましぐとぅびけーっし くとぅば じんぢけーんでぃーる くとぅん わからんさ やー。
(あの人は毒舌家で、吐く言葉はすべて人の心を痛めることばかりで、ことばは金使い同様大切にということもわからないんだね)
Example phrases
くち ざんしん
- 口で三線をまねること
- あぬ っちょー さんしんじち なてぃ まーをぅてぃん くちざんしんっし うたぬ ちーく そーん。
(あの人は三線好きでどこでも口三線にのせて歌の稽古をしている)
Example phrases
くち しば (くちなん くちぐとぅ〈悪いうわさ〉)
- 悪いうわさ
- っやーや しきんぬ くちしばんかい かかとーん どー。くちなん くちぐとぅやか うとぅるさる むのー ねーん どー。
(あなたは世間の悪い噂が立っているよ。噂ほど怖いものはないよ) - くちなん くちぐとぅぬ かかいねー、ちむ あんまさ しみらさったい、 どぅー あんまさ しみらさったい、ないるくとぅぬ ならん なたいする さーいぬ あんでぃるくとぅ やん。
(悪い噂が立つと、意気消沈させられたり、体調不良にされたり、できることもできなくなったりする障りがあるということだよ)
Example phrases
くち しる
- 口の中の唾液
- みーぬ めーぬ じーじーっし うとぅ たてぃてぃ やちぇーる うしぬ しし んーち くちしるぬ じーじー そーん。
(目の前のジージーと音を立てて焼いてある牛肉をみて、口の中の唾が出ている)
Example phrases
くち ぢゅくい
- 口に物を入れること
- ふかんかい っんぢーる ばすねー、ぬーがな くちぢゅくいっしから っんぢらんねー こーいんぐぇーぬ うふく ないん。
(外出するときには、何かを口に入れてから出ないと買い食いが多くなる)
Example phrases
くち どぅみ
- 口止め
- っちゅにんぢのー ぬーんくぃーん むる んにんかい うさみうーさんくとぅ、くちどぅみ さりーる はなしぇー しぐ なま っんまをぅてぃ してぃり よー。あんしぇー ちむっんぶさ さんてぃん しむん。
(人間は何でもかんでも胸に収められないので、口止めされる話はすぐ今ここで捨てなさい。そうすれば、気にしなくても済む)
Example phrases
くちぬ めー
- 一人食べていくだけの稼ぎ
- 「あちねーや ちゃー やが? もーきらりーみ?」「ならん さー。どぅーぬ くちぬめーぬ うっぴんちょーん もーきかんてぃー そーん」
(「商売はどうですか。もうけていますか」「だめだね。自分ひとり食べていくだけ稼ぐのにもやっとだよ」)
Example phrases
くちぬ っわーび
- 口先
- ありが いーるくとー くちぬ っわーびどぅ やん どー。ちむねー とぅみんな よー。
(あの人がいうことは口先だよ。気にはとめるなよ)
Example phrases
くち のーし
- 口直し
- んぢゃむん ぬだる あとー くるざーたー くくでぃ くちのーし すん。
(苦いものを飲んだ後は黒砂糖を含んで口直しをする)
Example phrases
くち ふぃんとー
- 口答え
- っちゅぬ あん いーねー あん いー かん いーっし、 あれー くち ふぃんとーぬ うふさん。
(人がああ言うとあれこれ言って、あの人は口答えが多い)
Example phrases
くち ぶーち (くち ぶーちゃー〈ほら吹きの者〉)
- ほら吹き
- とぅじぬ くちぶーちゃー なやーに をぅとぅぬ ぶぬん むる うりが うちくゎとーん。
(妻の方がほら吹きなので夫の名分もすべて彼女が喰い尽くしている) - あれー ちゃー うふむにー すしが、がってぃん する むのーあらん。したたかぬ くちぶーち やん。
(あの人はいつもおおげさなこと言うが、信じ込んではだめだよ。大変なほら吹きだよ)
Example phrases
くち
- 遺骨
くち うーちー
- 遺骨の移転
- くちうーちーや うふぁかぬ うーちーとぅ ゐぬむん やん。
(遺骨の移転はお墓の移転と同じ物だ)
Example phrases
くち うんちけー/みくち うんちけー
- 遺骨のお招き
- みーばか ちゅくたる とぅちねー、ふるばかから/てぃらから みーばかんかい みくちうんちけー すん。
(新しい墓を造ったときは、古い墓から/お寺から新しい墓にお骨のお招きをする)
Example phrases
Audio Database of Hatoma Lexicon
Results from the 鳩間方言 音声語彙データベース Hatoma hōgen onsei goi dētabēsu (The Audio Database of Hatoma Lexicon), by Shinichi Kajiku and Natsuko Nakagawa, © CC BY-SA 3.0 DEED
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アワリクチサ [ʔa⸢wa⸣rikuʧisa] (名)
- 艱難辛苦。難儀苦労。
- イ⸢クサユー⸣ヌ ⸣アトー ッ⸢ふームン ナー⸣ン ⸢ウイ⸣ナー ⸢プーキバー⸣キ ⸢フシゥ⸣カリ ウ⸢ビ⸣ヌ ッ⸢ふァ⸣ シゥ⸢カ⸣ナウンティ イ⸢カムス⸣ク ア⸢ワ⸣リクチサ ⸢シェー⸣ワ⸢ツォー
[ʔi⸢kusajuː⸣nu ⸣ʔatoː f⸢fuːmun naː⸣ŋ ⸢ʔui⸣naː ⸢puːkibaː⸣ki ⸢ɸusï̥⸣kari ʔu⸢bi⸣nu f⸢fa⸣ sï̥⸢ka⸣naunti ʔi⸢kamusu̥⸣ku ʔa⸢wa⸣riku̥ʧisa ⸢ʃeː⸣wa⸢ʦoː]
(太平洋戦争の後は食料もない上にマラリア<風気{EOS}風土病>まで罹患<取り付き>し、あれだけの子供を養い育てようとどれほど難儀苦労をしたことか)
Example phrases
イーククチ [⸢ʔiːkukuʧi] (名)
- いい心地。心地よいさま。
- ⸣アボー ⸣カタ ⸢ムーミ オーシタ イーククチ⸣ ヤ⸢ローリン⸣ギサルユー ニ⸢ボー⸣リ ⸢ナー⸣ヌ
[⸣ʔaboː ⸣kḁta ⸢muːmi ʔoːʃi̥ta ʔiːku̥kuʧi⸣ ja⸢roːriŋ⸣gisarujuː ni⸢boː⸣ri ⸢naː⸣nu]
(お母さんは、肩を揉んで差し上げたら、いい心地でいらっしゃるのか、眠ってしまわれた)
Example phrases
ウイカクチ [⸢ʔuikakuʧi] (名)
- 上顎(うわあご)。⸢オーカクチ[⸢ʔoːkakuʧi](上顎)というのが普通。
- シゥ⸢カンクル⸣ビ シ⸢ティル ウイカクチバ⸣ バ⸢リ⸣シケー⸢ツォー
[sï̥⸢kaŋkuru⸣bi ʃi̥⸢tiru ʔuikakuʧiba⸣ ba⸢ri⸣ʃi̥keː⸢ʦoː]
(ぶっ転びして<ぞ>上顎を強打して傷をつけてあるんだよ<怪我をして、割ってあるんだよ>)
Example phrases
オーカクチ [⸢ʔoːkakuʧi] (名)
- うわあご(上顎)。
- マー⸢ン⸣ ヤ⸢マ⸣シェー ⸢ナーヌ⸣ヌ ⸢ブシ⸣トゥイラー ⸢オーカクチヌ⸣ ヤ⸢ム⸣ヌ ⸣ヌーカヤー
[maː⸢ɲ⸣ ja⸢ma⸣ʃeː ⸢naːnu⸣nu ⸢buʃi⸣tuira ⸢ʔoːkakuʧinu⸣ ja⸢mu⸣nu ⸣nuːkajaː]
(どこも痛めてはないが一昨日から上顎が痛むのだが何だろうか)
Example phrases
カクチ [kḁ⸢ku⸣ʧi] (名)
- あご(顎)。
- ⸢オーカクチ
[⸢ʔoːkakuʧi]
(上顎) - ッ⸢サカクチ
[s⸢sakakuʧi]
(下顎) - がある。 カ⸢クチ⸣ヌ ⸢パンチルン⸣ケン ウ⸢リンマー⸣ バ⸢ラーサ リミッ⸣タン
[kḁ⸢kuʧi⸣nu ⸢panʧiruŋ⸣keŋ ʔu⸢rimmaː⸣ ba⸢raːsari mit⸣taŋ]
(顎が外れるほど彼<あれ>には笑わされた<笑わされてみた>よ)
Example phrases
カクチアースン [kḁ⸢ku⸣ʧi ⸢ʔaːsuŋ] (連)
- 顎を外す。顎を殴り砕く。多弁な者の顎を殴って懲らしめる(罰する)。悪口をいう者の顎を殴って話せなくする。
- ⸢ウンザー⸣ フ⸢チヌ ワッサ⸣ヌ カ⸢ク⸣チ ⸢アーシ⸣ トゥ⸢ラ⸣シ
[⸢ʔunʣaː⸣ ɸu̥⸢ʧinu wassa⸣nu kḁ⸢ku⸣ʧi ⸢ʔaːʃi⸣ tu⸢ra⸣ʃi]
(あいつは口が悪い{EOS}顎を殴って、顎を外してものが言えないように懲らしめ<罰して>てやれ)
Example phrases
カクチコールンケン [kḁ⸢ku⸣ʧi ⸢koː⸣ruŋkeŋ] (連)
- のべつ幕無しに喋り捲くる。「顎・こわる<強る>まで」(顎がこわばるほど)の義。
- カ⸢クチ⸣ヌ ⸢コー⸣ルンケン ⸣ムニ ユミ⸢ミッ⸣タン
[kḁ⸢kuʧi⸣nu ⸢koː⸣ruŋkem ⸣muni jumi⸢mit⸣taŋ]
(顎が硬くなるまで、のべつ幕無しに喋ってみた)
Example phrases
カクチコッパルン [kḁ⸢ku⸣ʧi ⸢kop⸣paruŋ] (連)
- 顎が強張る。顎が硬直する。
- ハ⸢チョーフー⸣ カ⸢カ⸣ルカー カ⸢ク⸣チ ⸢コッ⸣パルンティ⸢ダー
[ha⸢ʧoːɸuː⸣ kḁ⸢ka⸣rukaː kḁ⸢ku⸣ʧi ⸢kop⸣parunti⸢daː]
(破傷風にかかったら顎が硬直するそうだよ)
Example phrases
カクチヌヤゴームンケン [kḁ⸢kuʧi⸣nu ja⸢goːmuŋ⸣keŋ] (連)
- 顎が歪むほど。
- ム⸢カ⸣シェー ⸢ピー⸣タイナテー カ⸢クチ⸣ヌ ヤ⸢ゴームン⸣ケン ⸣シラ ウ⸢タリ⸣タンティ⸢ダー
[mu⸢ka⸣ʃeː ⸢piː⸣tainaːteː kḁ⸢kuʧi⸣nu ja⸢goːmuŋ⸣keŋ ⸣ʃira ʔu⸢tari⸣tanti⸢daː]
(昔は、兵隊では顎が歪むほどびんたを食わされたそうだよ)
Example phrases
カクチバルン [kḁ⸢ku⸣ʧi ba⸢ruŋ] (連)
- びんたを張る。顎を殴打する。「顎を割る」の義。
- ⸣ドゥクナリ ⸢ブー⸣カー カ⸢ク⸣チ バ⸢リトゥラ⸣スン⸢ダー
[⸣dakunari ⸢buː⸣kaː kḁ⸢ku⸣ʧi ba⸢ritura⸣sun⸢daː]
(図に乗って、つけあがってひどい悪さをしているとぶん殴る<顎を割ってやる>ぞ)
Example phrases
カクチフイッカースン [kḁ⸢ku⸣ʧi ⸢ɸuikkaː⸣suŋ] (連)
- 顎が強張ってガクガクする。凍りつくような寒さで顎がガクガクする。⸢フイッカー⸣スンは、「喰い・合い・する」の義。
- ク⸢ヌ⸣ ピ⸢ラ⸣クナー ク⸢バ⸣リティル カ⸢ク⸣チ ⸢フイッカー⸣シ ⸢ベー⸣ツォー
[ku⸢nu⸣ pi⸢ra⸣kunaː ku⸢ba⸣ritiru kḁ⸢ku⸣ʧi ⸢fuikkaː⸣ʃi ⸢beː⸣ʦoː]
(この寒波で凍えて顎ががくがくして<震えて>いるそうだ)
Example phrases
キシククチ [ki̥⸢ʃikukuʧi] (名)
- 着心地。
- ナ⸢チェー⸣ バサキンヌ キ⸢シククチェー ヌー⸣シカヤー ピ⸢ラ⸣ケーンカヤー
[na⸢ʧeː⸣ basakinnu ki̥⸢ʃikukuʧeː nuː⸣ʃikajaː pi⸢ra⸣keːŋkajaː]
(夏は、芭蕉着の着心地はどうだろうか{EOS}涼しいだろうか) - ク⸢レー⸣ キ⸢シククチヌ ダーッ⸣サー ⸢ナー⸣ヌ
[ku⸢reː⸣ ki̥⸢ʃikukuʧinu daːs⸣saː ⸢naː⸣nu]
(これは着心地がよろしくない)
Example phrases
ククチ [ku̥⸢ku⸣ʧi] (名)
- 心地。気分。
- ウ⸢ルズン⸣ヌ ⸣シチン ⸢ペー⸣リ ⸢イー ククチ イー⸣ パ⸢ダム⸣チ ⸣ナリ ⸢キー⸣ブ
[ʔu⸢ruʣun⸣nu ⸣ʃi̥ʧi ⸢peː⸣ri ⸢ʔiː⸣ ku̥⸢kuʧi ʔiː⸣ pa⸢damu⸣ʧi ⸣nari ⸢kiː⸣bu]
(初夏の季節に入り、いい気分、いい肌具合<肌持ち、肌触り>の季節になってきている)
Example phrases
クチ [⸣ku̥ʧi] (名)
- 骨。死者の骨。
- ⸣ウヤパープジヌ ク⸢チ⸣バ ア⸢ライクサイ⸣ シ⸢ティル⸣ クチカミナー ウ⸢サム⸣タ
[⸣ʔujapaːpuʤinu ku⸢ʧi⸣ba ʔa⸢raikusai⸣ ʃi̥⸢tiru⸣ ku̥⸢ʧikaminaː ʔu⸢samu⸣ta]
(掘り抜き墓に棺を入れて葬ってある先祖のお骨を洗骨葬に付してから<ぞ>骨壷に納めた)
Example phrases
クチカミ [⸣ku̥ʧikami] (名)
- 骨壷。洗骨葬をした後に骨を納める甕。「骨甕」の義。
- パ⸢カヌ⸣ ナ⸢カ⸣ナー ⸣クチカメー ナ⸢ラビラリ ブー
[pḁ⸢kanu⸣ na⸢ka⸣naː ku̥ʧikameː na⸢rabirari buː]
(墓の中に骨壷が並べられている) - ア⸢ライクサイ⸣ シ⸢ティ⸣ クチェー ⸣クチカミナール ウ⸢サ⸣ミ ス⸢コーッ⸣タ
[ʔa⸢raikusai⸣ ʃi̥⸢ti⸣ kuʧeː ⸣kuʧi̥kaminaːru ʔu⸢sa⸣mi su̥⸢koːt⸣ta]
(洗骨をして、お骨は骨壷に<ぞ>納めておかれた)
Example phrases
クチグヮー [ku̥⸢ʧi⸣gwaː] (名)
- (海底地名)。「小津口」の義。⸢ウーグ⸣チ[⸢ʔuːgu⸣ʧi](大津口)と⸢クー⸣シビー[⸢kuː⸣ʃibiː](クーシ干瀬)の間にある小さな干瀬の入り口。水深が浅いのでカツオ漁船は、平時は使用しない。大潮の満潮時に利用することがある
クチサ [ku̥⸢ʧi⸣sa] (名)
- 苦しさ。苦しみ。苦労。
- ク⸢チ⸣サ ⸢スン
[ku̥⸢ʧi⸣sa ⸢suŋ]
(苦しむ) - イ⸢クサユー⸣ヌ ク⸢チ⸣サー マ⸢ナ⸣マ シ⸢キ⸣ティン ⸢バシキララヌ
[ʔi⸢kusajuː⸣nu ku̥⸢ʧi⸣saː ma⸢na⸣ma ʃi̥⸢ki⸣tim ⸢baʃi̥kiraranu]
(戦争時<戦世>の苦労は今だに<今においても>忘れられない)
フ⸢ク⸣ビシ ⸣シムカー ク⸢チサ⸣ドゥ(ル)- ⸣アル
[ɸu̥⸢ku⸣biʃi ⸣ʃimukaː ku̥⸢ʧisa⸣du
アル [ɸu̥⸢ku⸣biʃi ⸣ʃimukaː ku̥⸢ʧisa⸣du(ru)
⸣ʔaru]
(帯で引き締めると苦しい<苦しくぞある>)- イ⸢クサユー⸣ヌ ア⸢ワ⸣リクチサー ア⸢タリ⸣ ミレール プ⸢ス⸣ ア⸢ラン⸣カー ッ⸢サン⸣パジ
[ʔi⸢kusajuː⸣nu ʔa⸢wa⸣rikuʧisaː ʔa⸢tari⸣ mireːru pu̥⸢su⸣ ʔa⸢raŋ⸣kaː s⸢sam⸣paʤi]
(戦争中<戦世>の難儀苦労は経験した<当たってみた>人でなければ分からないはずだ)
Example phrases
クチサスン [ku̥⸢ʧi⸣sa ⸢suŋ] (連)
- 苦しむ。「苦しさ・する」の転訛したもの。
- イ⸢クサ⸣ユーナ シ⸢ヌタ⸣ ッ⸢ふァヌ⸣ クトゥ ⸣ウムーカ ク⸢チ⸣サ ⸢スンダ⸣ パ⸢ナス⸣ナ
[ʔi⸢kusa⸣juːna ʃi⸢nuta⸣ f⸢fanu⸣ ku̥tu ⸣ʔumuːka ku̥⸢ʧi⸣sa ⸢sunda⸣ pa⸢nasu⸣na]
(戦争で死んだ子供のことを思うと苦しむから話すな)
Example phrases
クチサン [ku̥⸢ʧi⸣saŋ] (形)
- 苦しい。精神的にも肉体的に苦しいときにいう。
- ア⸢ガティダン⸣ プ⸢サ⸣レーティヌ ⸢ターシグ⸣トー イッ⸢ケン⸣ ク⸢チ⸣サン⸢ダー
[ʔa⸢gatidam⸣ pu̥⸢sa⸣reːtinu ⸢taːʃigu⸣toː ʔik⸢keŋ⸣ ku̥⸢ʧi⸣san⸢daː]
(炎天下<真っ赤な太陽に乾されて>での田圃仕事は非常に苦しいよ) - ⸢ナン⸣ゾー ク⸢チ⸣サー ⸢ナー⸣ヌ
[⸢nan⸣ʣoː ku⸢ʧi⸣saː ⸢naː⸣nu]
(それほど苦しくはない) - ⸢シンダイ⸣ ク⸢チ⸣サ ⸣ナルン
[⸢ʃindai⸣ ku̥⸢ʧi⸣sa ⸣naruŋ]
(次第に苦しくなる) - ク⸢チ⸣サ ⸣クトー ク⸢チ⸣サン
[ku̥⸢ʧi⸣sa ⸣ku̥toː ku̥⸢ʧi⸣saŋ]
(苦しいことは苦しい)
[⸢maː⸣biŋ ku̥⸢ʧi⸣sakaː ⸣misamunu]
(もっと苦しければよいのに)- ⸣イキ シ⸢マ⸣リティ ク⸢チサ⸣ヌ ナ⸢ラ⸣ヌ
[⸣ʔiki ʃi⸢ma⸣riti ku̥⸢ʧisa⸣nu na⸢ra⸣nu]
(息が詰まって苦しくてたまらない) - イッ⸢ケナ⸣ ク⸢チ⸣サンギサン
[ʔik⸢kena⸣ ku̥⸢ʧi⸣saŋgisaŋ]
(非常に苦しそうだ) - ク⸢チ⸣サ ⸣クトー ⸢バシキリ
[ku̥⸢ʧi⸣sa ⸣ku̥toː ⸢baʃi̥kiri]
(苦しいことは忘れなさい) - ⸣アイニ ク⸢チ⸣サカー ⸢サンブリ⸣バ
[⸣ʔaini ku̥⸢ʧi⸣sakaː ⸢samburi⸣ba]
(あんなに苦しければするなよ<しないでおれ>)
Example phrases
クチタルン [⸣ku̥ʧitaruŋ] (自動)
- 朽ちる。朽ち溶ける。
- パ⸢カヌ⸣ ナ⸢カヌ⸣ ム⸢カ⸣シプスヌ ⸣プネー ⸣クチタリ ⸢ナー⸣ヌ
[pḁ⸢kanu⸣ na⸢kanu⸣ mu⸢ka⸣ʃipu̥sunu ⸣puneː ⸣ku̥ʧitari ⸢naː⸣nu]
(墓の中の昔人の骨は朽ち溶けてしまった) - サ⸢リキーヤ⸣ ア⸢ミ⸣カジナー ⸣クチタリ ⸢ナー⸣ヌ
[sa⸢rikiːja⸣ ʔa⸢mi⸣kaʤinaː ⸣ku̥ʧitari ⸢naː⸣nu]
(枯れ木は風雨で<によって>朽ち溶けてしまった)
Example phrases
Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect
Results from the [関連データ]南琉球八重山語宮良方言の名詞アクセント資料 [Kanren dēta] Minami Ryūkyū Yaeyama-go Miyara hōgen No meishi akusento shiryō ([Relevant Data] Prosodic materials of the Southern Ryukyuan Yaeyama Miyara dialect), by Kenan Celik, Aso Reiko and Kohei Nakazawa, © CC BY-NC 3.0 DEED
Search languages: Yaeyama (Miyara) ↔ Japanese, with basic English search
クチ [ku̥tʃi] F (名)
- 腐蝕
Japanese-Multilingual Dictionary (JMDict)
Results from the Japanese-Multilingual Electronic Dictionary project (JMdict), created by Jim Breen, © Electronic Dictionary Research and Development Group.
Search languages: Japanese ↔ English
くち【口】
(Common Noun)
- Mouth
- Opening; Hole; Gap; Orifice
- Mouth (of a bottle); Spout; Nozzle; Mouthpiece
- Gate; Door; Entrance; Exit
- Speaking; Speech; Talk (i.e. gossip)
- Taste; Palate
- Mouth (to feed)
- Opening (i.e. vacancy); Available position
- Invitation; Summons
- Kind; Sort; Type
- Opening (i.e. beginning)
(Common Suffix)
- Counter for mouthfuls, shares (of money), and swords